トヨタ 2L-T型エンジンの諸元と性能まとめ [直列4気筒2446cc]

ここではトヨタのLX80型4代目チェイサー [Raffine] に搭載されている2L-T型のターボエンジンのデータを参考に、このエンジンが持つ特性や素性について調べてみます。

2L-T型のターボエンジン諸元


LX80型 チェイサー 主要諸元まとめ
車両型式Q-LX80
車名&グレードチェイサー
[Raffine]
エンジン型式2L-T
種類直列4気筒
排気量2446cc
内径×行程92.0mm×92.0mm
単気筒容積611.6cc
ボアストローク比1.00
圧縮比21.0
燃焼室容積30.6cc
吸気方式ターボ
使用燃料ディーゼル
最高出力94PS/4000rpm
最大トルク22.0kgm/2400rpm

まず基本的な成り立ちとして、2L型エンジンはボア(内径)92.0mm、ストローク(行程)92.0mm、ボアストローク比1.00のスクエア型エンジン(ピストン径とストローク量が同一)です。

排気量と気筒数が同一の場合、ロングストローク型とショートストローク型の美点の良いとこ取り、若しくは欠点の悪いとこ取り、特にこれと言ってどうとも言えないバランス型の万能エンジンとなる素質があります。

数多あるボアとストロークの組み合わせの中で唯一、双方が同じ寸法のときにだけ現れるスクエア型はその存在の希少性こそが最大の魅力であると言えましょう。

1気筒あたりのシリンダー容積と圧縮比を使って燃焼室容積を計算してみますと、今回の2L-T型エンジンの場合の計算式は611.6cc÷(21.0-1)となり、燃焼室容積は30.6ccになります。

このサイトにて2L-T型のターボエンジンを搭載している車種は、1988/08から発売された4代目チェイサー [1990/08]が登録されています。

2L-T型と類似するエンジン型式としては、[ 2L-TE型 ]、[ 2L型 ]の2種類があります。

過渡特性とリッター換算馬力から見た評価

エンジン性能曲線のイメージ
2Lのエンジン性能曲線図もどき
馬力の変遷73.7PS → 94PS
トルクの変遷22.0kgm → 16.8kgm
リッター馬力38.4PS/L
リッタートルク8.99kgm/L

今回の参考車両であるチェイサーの直列4気筒2446cc、圧縮比21.0でディーゼル仕様のターボエンジンは、4000回転のとき最高出力94馬力を、2400回転のとき最大トルク22.0kgmを発生させます。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力を知ることができますので計算してみますと、最大トルクが発生する2400回転での馬力は73.7PS、最高出力が発生する4000回転でのトルクは16.8kgmになります。

排気量1リットルあたりの馬力は38.4PS/L、トルクは8.99kgm/Lとなり、1気筒(単気筒容積611.6cc)あたりの出力は23.5PS、5.5kgmです。

排気量1リットルあたりの馬力が38.4PS/L、トルクが8.99kgm/Lである2L型のターボエンジンを、このサイトで登録している全てのターボ車から集計した偏差値ベースの10段階評価に当てはめると、評価は換算馬力が[ 1 ]、換算トルクが[ 1 ]の「心もとない出力のエンジン」にカテゴライズされます。


排気量アップと圧縮比の上昇、ボアストローク比の変化

ノーマルの排気量と圧縮比
BoreStroke排気量圧縮比B/S比
92.0mm92.0mm2446cc21.01.00
ボアアップによる排気量アップ
92.5mm92.0mm2473cc21.200.99
93.0mm2500cc21.420.99
93.5mm2527cc21.650.98
94.0mm2554cc21.850.98
94.5mm2581cc22.080.97
95.0mm2608cc22.310.97

エンジンの排気量を決める要素には気筒数、ボア径、ストローク量の3つがあり、これらを増減することでさまざまな排気量のエンジンが生まれます。

ここでは実際に可能かどうかは別として、ピストン径を純正の92.0mmから0.5mm刻みで+3.0mmまで拡大(92.0mm→95.0mm)した場合の排気量と、燃焼室容積が変化しないと仮定した場合の圧縮比の変化を一覧表にしています。

圧縮比については、実際のところピストンが大径化するに伴ってピストン天面の凸凹容量も変化する場合が大半ですから、一覧表にある圧縮比の数値の通りにはなりませんが、排気量を大きくすると自ずと圧縮比も上昇しますよ、という雰囲気をご堪能ください。

B/S比はボアストローク比の略で、ボア径を広げていくと1.00のスクエア型からショートストローク型へとシフトしていきます。2L型エンジンの場合、純正ピストンから+3.0mmのボアアップをすると比は1.00から0.97に変化するという具合です。


平均ピストンスピード

ストローク最大トルク
2400rpm
最高出力
4000rpm
92.0mm7.4m/s12.3m/s
回転数/分秒速時速
2000rpm6.1m/s22.0km/h
4000rpm12.3m/s44.3km/h
6000rpm18.4m/s66.2km/h
8000rpm24.5m/s88.2km/h
10000rpm30.7m/s110.5km/h

続きまして平均ピストンスピードについて見てみます。ストロークが92.0mmのエンジンが最高出力を発生する4000回転での平均ピストンスピードは12.3m/sとなり、これは1秒間に12.3メートル(時速にすると44.3km/h)の距離を進む速さでピストンが上下運動していますよ、という意味です。

最大トルクを発生する2400回転では7.4m/s、最高出力が発生する4000回転より500回転高い4500回転をレブリミットと仮定したときの平均速度は13.8m/sとなっています。

参考までにストロークが92.0mmの2L型エンジンを10000回転/毎分まで回したときのピストンスピードの変化を計算してみました。これを見ると回転数が2000回転高くなるごとに概ね6.15m/sずつ速度が増していくようです。

大量生産を前提とした一般的なエンジンの目安である20.0m/sのみを基準として考えると、高回転化の上限を(回るか回らないかは別として)6520回転くらいにするのが機械的にも精神的にも好ましそうです。


2L-T型のエンジンを搭載する車種の例

全4件をアクセスが多いものから順に表示しています。
メーカー
車両型式
イメージ車名&グレード
記事リンク
出力
燃費
吸気 [駆動系]
車体形状 定員
トヨタ
LX80
チェイサー
Raffine
(1990/08)
94ps
22.0kgm
-
TB [FR/4AT]
セダン
5人乗り
トヨタ
LX80
クレスタ
Super-Custom
(1990/08)
94ps
22.0kgm
-
TB [FR/5MT]
セダン
5人乗り
トヨタ
LX80
チェイサー
Raffine
(1990/08)
94ps
22.0kgm
-
TB [FR/5MT]
セダン
5人乗り
トヨタ
LX80
クレスタ
Super-Custom
(1990/08)
94ps
22.0kgm
-
TB [FR/4AT]
セダン
5人乗り
2L型エンジンを搭載する車種の一覧表
パワーウェイトレシオ順(全24件)
[投稿日:2016/11/01]

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