シトロエン BXの性能まとめ [XBDKW型|2.0L/120PS|FF/4AT|1991年] 19TZi-Wagon


画像はシトロエンより引用
http://www.citroen.jp/
投稿:2011/12/24|更新:2019/09/26

シトロエンの5ドア・5人乗りワゴン、XBDKW型の初代BXは1982から生産が開始され、1993/10に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1904cc(120PS/15.6kgm)のDK型エンジンを搭載する[19TZi-Wagon|1991/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4400mm×全幅1680mm×全高1430mm、排気量は1904ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4400mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

XBDKW型 BX [1904cc/120PS FF/4AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代BXの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.9L-NA
FF/5MT
369.0万円
XBDFS型
[16V]
(1991/01)
145PS
17.3kgm
7.2km/L
1.9L-NA
FF/4AT
331.0万円
XBDK型
[GTi]
(1991/01)
120PS
15.6kgm
6.6km/L
1.6L-NA
FF/4AT
257.0万円
XBBD型
[16TZi]
(1991/01)
89PS
13.5kgm
9.4km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー CITROEN
車名&
グレード
BX
19TZi-Wagon
その他 19TZiエバジョン 19TRiブレーク
お値段 3210000円
車両型式 E-XBDKW
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4AT(4段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4400×幅1680×高1430mm
室内寸法 長1875×幅1410×高1140mm
軸距&
輪距
2655mm
前1420mm/後1365mm
最小半径 5.5m
タイヤ 前輪:175/65R14
後輪:175/65R14
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク
車両重量 1110kg
エンジン諸元
原動機型式 DK
気筒配列 直列4気筒
排気量1904cc
圧縮比9.2
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 120PS[88kW]/6000rpm
最大トルク 15.6kgm[153Nm]/3000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 6.6km/L(15.5mpg)
100km燃費 15.2L/100km
DK型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45400円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1991/01モデルのBXを29年落ちの中古で35.3万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    BXの1991/01モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である32.1万円に諸経費として3.2万円を足した35.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1991年式を29年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年経過で増税 45400
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過で増税 18900
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.6km/L×140円/L 250000円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本8000円×4本÷3年 10670円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 413890円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額29430円×12ヶ月 353160円
ローン返済中の年間維持費 767050円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 68640円
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 250000円
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 10670円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 413890円
名目 金額
車のローン額(1年分) 353160円
ローン返済中の年間維持費 767050円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
68640円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年経過で増税」で税額は45400円、重量税の区分は「1.5トン以下の18年経過で増税」で税額は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると34,491円(完済前は63,921円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●BXの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、BXの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 51250円
ガソリン税(暫定) 44820円
石油税 5000円
消費税(10%) 22730円
合計納税額 123800円

例として年間走行距離を10000km、燃費を5.6km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1785.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計51250円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで44820円、石油税が2.8円/Lで5000円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては22730円となり、これらを合計した税額は123800円、1年間に燃料代として支払う250000円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で45400円、自動車重量税が年換算で18900円ですから、合計188100円がBXに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 75000円
オイル交換(年1回) 4500円
タイヤ交換(3万km/6年) 3200円
任意保険料(月額4400円) 52800円
合計
[差額]
213720円
[-200170円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 125000円
オイル交換(年1回) 4500円
タイヤ交換(3万km/6年) 5340円
任意保険料(月額4680円) 56160円
合計
[差額]
269220円
[-144670円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 175000円
オイル交換(年1回) 6300円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 7470円
任意保険料(月額4950円) 59400円
合計
[差額]
326390円
[-87500円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて200170円安い213720円に、5000km走行では144670円安い269220円に、7000km走行では87500円安い326390円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km210円4600円5.5万円
20km420円9200円10.9万円
30km640円14100円16.6万円
50km1060円23300円27.6万円
100km2120円46600円55.1万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を6.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは21.21円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は210円/日となり、20km走行なら420円/日、30km走行なら640円/日、50km走行なら1060円/日、100km走行なら2120円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は14100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は16.6万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

DK型エンジン簡易性能曲線図
DK型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3000回転時の馬力 65PS
6000回転時の馬力 120PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク 15.6kgm
6000回転時のトルク 14.3kgm
DK型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDK型1904cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力120馬力を、3000回転時に最大トルク15.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.250kg/PS(1110kg/120PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.250kg/PS
車体+1人9.71kg/PS
車体+5人11.54kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.75kg/PS
車体+70kg9.83kg/PS
車体+80kg9.92kg/PS
車体+90kg10.00kg/PS
車体+100kg10.08kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.71kg/PS(1165kg/120PS)となり、数値としては0.46kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.54kg/PS(1385kg/120PS)となり、2.29kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

BXのライバル候補車たち

9.625kg/PS
ヤリス
1.5L/120PS|4WD/CVT
9.840kg/PS
CX-30
2.0L/156PS|4WD/6AT
9.900kg/PS
ゴルフVII
2.0L/150PS|FF/7AT
9.607kg/PS
カローラ ツーリング
1.8L/140PS|FF/CVT
9.746kg/PS
508 SW
2.0L/177PS|FF/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.708kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.51kg/PSから9.90kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りハッチバック「MXPA15型 ヤリス」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUDFG型 ゴルフVII」、マツダの5人乗りSUV「DMEP型 CX-30」、トヨタの5人乗りワゴン「ZRE212W型 カローラ ツーリング」、プジョーの5人乗りワゴン「R8AH01型 508 SW」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

XBDKW型 BX [19TZi-Wagon]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.708kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.91
平均ピストンスピード 17.6m/s
トルクウェイトレシオ 71.2kg/kgm
1馬力あたりのお値段 26750円
排気量1Lあたり馬力 63.0PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.19kgm/L
1気筒あたりの馬力 30.0PS
1気筒あたりのトルク 3.9kgm
パワーバンド比率 50.0%
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
1.8~2.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは71.2kg/kgm(1110kg/15.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3210000円、最高出力が120馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26750円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は205769円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は63.0PS/L、トルクは8.19kgm/L、1気筒あたりの馬力は30.0馬力、トルクは3.9kgmとなり、このエンジンが120馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.0mmであるDK型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6820回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.91になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.0m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 42.6%
室内幅/全幅 83.9%
室内高/全高 79.7%
室内容積/車両体積 28.3%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.0m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は42.6%、同じく室内幅と全幅の比率は83.9%、同じく室内高と全高の比率は79.7%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は28.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.54m
期待される荷室の幅 1.31m
対角線の長さ 2.02m
期待される荷室の面積 2.02m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.54m(対角線では2.02m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 6.6km/L
燃料タンク容量 66L
航続距離(カタログ燃費) 435.6km
航続距離(80%燃費) 349.8km
満タンプライス 9240円
1万円でどこまで行ける? 471.4km
車両価格/航続距離 7369円/km

10・15モード燃費が6.6km/Lですので、燃料タンクの容量が66リットルですと航続可能距離は435.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.9km/L)とすると389.4km、80%(5.3km/L)だと349.8km、70%(4.6km/L)では303.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン66リットルの給油で9240円、上で計算した航続距離を踏まえると435.6km(80%燃費時349.8km)を走行するのに9240円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば471.4km(往復なら片道235.7km)、カタログ値の80%なら377.1km(片道188.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で435.6kmの距離を移動できるXBDKW型 BX [19TZi-Wagon]という乗り物を、321.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「7369円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 175/65R14|タイヤ直径 58.3cm|円周長 183.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.778 10.62 67km/h 9670rpm 568.4kgm
2速 1.577 6.029 0.568 1-2/3690rpm 118km/h 5490rpm 322.6kgm
3速 1.152 4.404 0.731 2-3/4750rpm 162km/h 4010rpm 235.7kgm
4速 0.851 3.253 0.739 3-4/4800rpm 219km/h 2960rpm 174.1kgm
Final 3.823 レシオカバレッジ(変速比幅)3.264

ギヤの繋がりイメージ
XBDKW型BX4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.823)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(15.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.823)÷タイヤの有効半径(0.2915m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの219km(6000rpmでは202.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ62km/h
2速ギヤ109km/h3410rpm
3速ギヤ150km/h4390rpm
4速ギヤ203km/h4430rpm

XBDKW型BXに搭載されたDK型1904ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると62km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3410rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は109km/h(+47km/h)になります。

3速ギヤでは4390rpmまで落ちて6000rpmで150km/h(+41km/h)に、4速ギヤでは4430rpmまで落ちて6000rpmで203km/h(+53km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000回転で最大トルク15.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば71.2kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.250kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと568.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1110kg)を1速ギヤの最大駆動力(568.4kgm)で割ってみると1.95kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(14.3kgm)からTWRを算出すると2.13kg/kgmとなり、3000-6000回転の回転域では1.95-2.13kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3870 5800 7730 9670 11600 13530 17400
2速 2200 3290 4390 5490 6590 7680 9880
3速 1600 2410 3210 4010 4810 5610 7220
4速 1180 1780 2370 2960 3550 4150 5330
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.851)を選択して時速100kmにて走行すると2960回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1780回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2070回転、一般的な高速道路の80km/hでは2370回転、100km/hでは2960回転、制限速度が120km/hになると3550回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5330回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 21 31 41 52 62 72 83
2速 18 36 55 73 91 109 128 146
3速 25 50 75 100 125 150 175 200
4速 34 68 101 135 169 203 236 270

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの175/65R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 175/65R14 | 直径 583mm

-20mm
幅155mm
-10mm
幅165mm
変更なし
幅175mm
+10mm
幅185mm
+20mm
幅195mm
-5%
60
扁平
155/60R14
37.2km/h
直径542mm
径差-41mm
165/60R14
38.0km/h
直径554mm
径差-29mm
175/60R14
38.8km/h
直径566mm
径差-17mm
185/60R14
39.7km/h
直径578mm
径差-5mm
195/60R14
40.5km/h
直径590mm
径差+7mm
0%
65
扁平
155/65R14
38.3km/h
直径558mm
径差-25mm
165/65R14
39.2km/h
直径571mm
径差-12mm
175/65R14
40.0km/h
583mm
0mm
185/65R14
41.0km/h
直径597mm
径差+14mm
195/65R14
41.9km/h
直径610mm
径差+27mm
+5%
70
扁平
155/70R14
39.3km/h
直径573mm
径差-10mm
165/70R14
40.3km/h
直径587mm
径差+4mm
175/70R14
41.2km/h
直径601mm
径差+18mm
185/70R14
42.2km/h
直径615mm
径差+32mm
195/70R14
43.2km/h
直径629mm
径差+46mm
+10%
75
扁平
155/75R14
40.4km/h
直径589mm
径差+6mm
165/75R14
41.4km/h
直径604mm
径差+21mm
175/75R14
42.5km/h
直径619mm
径差+36mm
185/75R14
43.5km/h
直径634mm
径差+51mm
195/75R14
44.5km/h
直径649mm
径差+66mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、155/65R14、155/70R14 、165/60R14、165/65R14 、175/60R14 、185/60R14 あたりのタイヤがおすすめです。

175/65R14のタイヤ幅を155mmから205mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、175/65R14の適応サイズと性能の変化 [XBDKW型BX編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


XBDKW型BX[2.0L-NA FF/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.250kg/ps50.81
1速ギヤ加速性能1.95kg/kgm41.74
1L換算馬力63.0ps/L41.61
1L換算トルク8.19kgm/L33.29
WB/TR比1.9135.63
ワイド&ロー指数0.85151.96
前面の面積2.402m²54.76
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点353.18

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費6.6km/L36.08
年間維持費413890円41.56
100kmh回転数2960rpm43.77
航続距離435.6km33.15
車の大きさ10.571m³46.91
室内の広さ3.014m³46.39
最小回転半径5.5m42.98
馬力単価26750円41.84
ユーティリティ部門の得点332.68

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した XBDKW型BX[2.0L-NA FF/4AT] の総合得点は 685.86 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したXBDKW型BX(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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