クライスラー バイパーの性能まとめ [8.0L/450PS|FR/6MT|1999年] GTS Coupe


画像はクライスラーより引用
http://www.chrysler.co.jp/
投稿:2015/10/15|更新:2019/09/26

クライスラーの2ドア・2人乗りクーペ、謎型の初代バイパーは1999/10から生産が開始され、2003/01に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量7993cc(450PS/67.7kgm)のエンジンを搭載する[GTS Coupe|1999/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4490mm×全幅1980mm×全高1190mm、排気量は7993ccであることから、大雑把に分類すると8.0リットルクラス(8000cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4490mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

バイパー [7993cc/450PS FR/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーCHRYSLER
車名&
グレード
バイパー
GTS Coupe
その他
お値段11000000円
車両型式
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法長4490×幅1980×高1190mm
軸距&
輪距
2440mm
前1515mm/後1540mm
タイヤ前輪:275/35R18
後輪:335/30R18
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量1590kg
エンジン諸元
原動機型式不明
気筒配列V型10気筒
排気量7993cc
圧縮比9.6
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力450PS[331kW]/5200rpm
最大トルク67.7kgm[664Nm]/3700rpm
使用燃料ハイオクガソリン

V型10気筒とは‥シリンダをV字型に交互で10個配置する方式。大排気量のスタンダード。
V型10気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(127600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(25200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1999/10モデルのバイパーを20年落ちの中古で121万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    バイパーの1999/10モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である110万円に諸経費として11万円を足した121万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1999年式を20年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)6000cc超13年経過で増税127600
自動車重量税(1年分)2.0トン以下18年経過で増税25200
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷6.9km/L×160円/L231880円
オイル交換(5000km毎)1回10000円×2回20000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本18000円×4本÷3年24000円
任意保険料(月額10000円)月額10000円×12ヶ月120000円
ローン完済後の年間維持費562600円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額33610円×12ヶ月403320円
ローン返済中の年間維持費965920円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度81240円
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)231880円
オイル交換(5000km毎)20000円
タイヤ交換(3年3万km毎)24000円
任意保険料(月額10000円)120000円
ローン完済後の年間維持費562600円
名目金額
車のローン額(1年分)403320円
ローン返済中の年間維持費965920円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
81240円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc超の13年経過で増税」で税額は127600円、重量税の区分は「2.0トン以下の18年経過で増税」で税額は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額81,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても46,883円(完済前は80,493円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

バイパーの中古車をGoo-netで検索!


●バイパーの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、バイパーの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)41590円
ガソリン税(暫定)36380円
石油税4060円
消費税(10%)21080円
合計納税額103110円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.9km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1449.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計41590円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで36380円、石油税が2.8円/Lで4060円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては21080円となり、これらを合計した税額は103110円、1年間に燃料代として支払う231880円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で127600円、自動車重量税が年換算で25200円ですから、合計255910円がバイパーに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)69560円
オイル交換(年1回)10000円
タイヤ交換(3万km/6年)7200円
任意保険料(月額8000円)96000円
合計
[差額]
349480円
[-213120円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)115940円
オイル交換(年1回)10000円
タイヤ交換(3万km/6年)12000円
任意保険料(月額8500円)102000円
合計
[差額]
406660円
[-155940円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)162320円
オイル交換(年1回)14000円
タイヤ交換(3万km/4.3年)16800円
任意保険料(月額9000円)108000円
合計
[差額]
467840円
[-94760円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて213120円安い349480円に、5000km走行では155940円安い406660円に、7000km走行では94760円安い467840円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km230円5100円6.0万円
20km460円10100円12.0万円
30km700円15400円18.2万円
50km1160円25500円30.2万円
100km2320円51000円60.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を6.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは23.19円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は230円/日となり、20km走行なら460円/日、30km走行なら700円/日、50km走行なら1160円/日、100km走行なら2320円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は15400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は18.2万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3700回転時の馬力350PS
5200回転時の馬力450PS
各回転域でのトルク
3700回転時のトルク67.7kgm
5200回転時のトルク62.0kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型10気筒、7993ccの自然吸気エンジンは5200回転時に最高出力450馬力を、3700回転時に最大トルク67.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3700rpmから最高出力が発生する5200rpmまで」の1500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は28.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.53kg/PS(1590kg/450PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.53kg/PS
車体+1人3.66kg/PS
車体+2人3.78kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.67kg/PS
車体+70kg3.69kg/PS
車体+80kg3.71kg/PS
車体+90kg3.73kg/PS
車体+100kg3.76kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.66kg/PS(1645kg/450PS)となり、数値としては0.13kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.78kg/PS(1700kg/450PS)となり、0.25kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

バイパーのライバル候補車たち

3.67kg/PS
Eクラス セダン
4.0L/571PS|4WD/9AT
3.86kg/PS
8シリーズ クーペ
4.4L/530PS|4WD/8AT
3.38kg/PS
R8 スパイダー
5.3L/540PS|4WD/7AT
3.90kg/PS
カマロ
6.2L/453PS|FR/8AT
3.46kg/PS
ジュリア
2.9L/510PS|FR/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.66kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.29kg/PSから4.03kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213088型 Eクラス セダン」、BMWの4人乗りクーペ「BC44型 8シリーズ クーペ」、アウディの2人乗りオープンカー「4SDKAF型 R8 スパイダー」、シボレーの4人乗りクーペ「謎型 カマロ」、アルファロメオの4人乗りセダン「95229型 ジュリア」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

バイパー [GTS Coupe]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.66kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.60
平均ピストンスピード17.1m/s
トルクウェイトレシオ23.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段24444円
排気量1Lあたり馬力56.3PS/L
排気量1Lあたりトルク8.47kgm/L
1気筒あたりの馬力45.0PS
1気筒あたりのトルク6.8kgm
パワーバンド比率28.9%
各種ランキング
クーペのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは23.5kg/kgm(1590kg/67.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が11000000円、最高出力が450馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24444円、逆に1万円あたりでは0.41馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は162482円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は56.3PS/L、トルクは8.47kgm/L、1気筒あたりの馬力は45.0馬力、トルクは6.8kgmとなり、このエンジンが450馬力を5200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.1m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が98.6mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6090回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.60になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費6.9km/L
燃料タンク容量72L
航続距離(カタログ燃費)496.8km
航続距離(80%燃費)396.0km
満タンプライス11520円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.9km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が72リットルですと航続可能距離は496.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.2km/L)とすると446.4km、80%(5.5km/L)だと396.0km、70%(4.8km/L)では345.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン72リットルの給油で11520円、上で計算した航続距離を踏まえると496.8km(80%燃費時396.0km)を走行するのに11520円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5700rpm|タイヤサイズ 335/30R18|タイヤ直径 65.8cm|円周長 206.7cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
5700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速2.6608.1787km/h6580rpm1680.4kgm
2速1.7805.4650.6691-2/3810rpm129km/h4410rpm1124.5kgm
3速1.3003.9910.7302-3/4160rpm177km/h3220rpm821.2kgm
4速1.0003.0700.7693-4/4380rpm230km/h2480rpm631.7kgm
5速0.7402.2720.7404-5/4220rpm311km/h1830rpm467.5kgm
6速0.5001.5350.6765-6/3850rpm461km/h1240rpm315.9kgm
Final3.070レシオカバレッジ(変速比幅)5.320

ギヤの繋がりイメージ
謎型バイパー6MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3700rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.070)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(67.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.070)÷タイヤの有効半径(0.329m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの461km(5200rpmでは420.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5200rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ79km/h
2速ギヤ118km/h3480rpm
3速ギヤ162km/h3800rpm
4速ギヤ210km/h4000rpm
5速ギヤ284km/h3850rpm
6速ギヤ420km/h3520rpm

謎型バイパーに搭載された7993ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5200rpmまで引っ張ると79km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5200rpmから3480rpmまで落ち、そこから5200rpmまで加速を続けると速度は118km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは3800rpmまで落ちて5200rpmで162km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは4000rpmまで落ちて5200rpmで210km/h(+48km/h)になります。

続いて5速ギヤでは3850rpmまで落ちて5200rpmで284km/h(+74km/h)に、6速ギヤでは3520rpmまで落ちて5200rpmで420km/h(+136km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3700回転で最大トルク67.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば23.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.53kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1680.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1590kg)を1速ギヤの最大駆動力(1680.4kgm)で割ってみると0.95kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5200回転でのトルク(62.0kgm)からTWRを算出すると1.03kg/kgmとなり、3700-5200回転の回転域では0.95-1.03kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速26303950527065807900922011850
2速1760264035204410529061707930
3速1290193025703220386045105790
4速990149019802480297034704460
5速730110014701830220025603300
6速5007409901240149017302230
※赤い数字は暫定レブリミット(5700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.500)を選択して時速100kmにて走行すると1240回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは740回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは870回転、一般的な高速道路の80km/hでは990回転、100km/hでは1240回転、制限速度が120km/hになると1490回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2230回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速153046617691106121
2速23456891113136159182
3速316293124155186218249
4速4081121162202242283323
5速55109164218273328382437
6速81162242323404485566646

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの335/30R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 335/30R18 | 直径 658mm

-20mm
幅315mm
-10mm
幅325mm
変更なし
幅335mm
+10mm
幅345mm
+20mm
幅355mm
-5%
25
扁平
315/25R18
37.4km/h
直径615mm
径差-43mm
325/25R18
37.7km/h
直径620mm
径差-38mm
335/25R18
38.0km/h
直径625mm
径差-33mm
345/25R18
38.3km/h
直径630mm
径差-28mm
355/25R18
38.6km/h
直径635mm
径差-23mm
0%
30
扁平
315/30R18
39.3km/h
直径646mm
径差-12mm
325/30R18
39.6km/h
直径652mm
径差-6mm
335/30R18
40.0km/h
658mm
0mm
345/30R18
40.4km/h
直径664mm
径差+6mm
355/30R18
40.7km/h
直径670mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
315/35R18
41.2km/h
直径678mm
径差+20mm
325/35R18
41.6km/h
直径685mm
径差+27mm
335/35R18
42.1km/h
直径692mm
径差+34mm
345/35R18
42.5km/h
直径699mm
径差+41mm
355/35R18
42.9km/h
直径706mm
径差+48mm
+10%
40
扁平
315/40R18
43.1km/h
直径709mm
径差+51mm
325/40R18
43.6km/h
直径717mm
径差+59mm
335/40R18
44.1km/h
直径725mm
径差+67mm
345/40R18
44.6km/h
直径733mm
径差+75mm
355/40R18
45.0km/h
直径741mm
径差+83mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、315/30R18 、325/30R18 、335/25R18 、345/25R18 、355/25R18あたりのタイヤがおすすめです。

335/30R18のタイヤ幅を315mmから365mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、335/30R18の適応サイズと性能の変化 [バイパー編]のページをご覧ください。

335/30R18のタイヤ銘柄と通販価格


バイパー[8.0L-NA FR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.53kg/ps67.16
1速ギヤ加速性能0.95kg/kgm64.31
1L換算馬力56.3ps/L36.18
1L換算トルク8.47kgm/L36.84
WB/TR比1.6067.92
ワイド&ロー指数0.60169.54
前面の面積2.356m²55.99
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点441.32

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費562600円27.52
100kmh回転数1240rpm68.17
航続距離24.75
車の大きさ10.579m³46.95
室内の広さ(仮) 1.918m³34.81
最小回転半径39.00
馬力単価24444円44.98
ユーティリティ部門の得点327.73

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したバイパー[8.0L-NA FR/6MT] の総合得点は 769.05 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したバイパー [GTS Coupe] (FR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「のクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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