クライスラー 300の性能まとめ [LX36型|6.5L/476PS|FR/8AT|2015年] SRT8


画像はクライスラーより引用
http://www.chrysler.co.jp/
投稿:2015/10/15|更新:2019/09/26

クライスラーの4ドア・5人乗りセダン、LX36型の2代目300は2012/12から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量6416cc(476PS/65.0kgm)の6.4L型エンジンを搭載する[SRT8|2015/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5090mm×全幅1905mm×全高1485mm、排気量は6416ccであることから、大雑把に分類すると6.5リットルクラス(6500cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5090mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

LX36型 300 [6416cc/476PS FR/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目300の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.6L-NA
FR/8AT
398.0万円
LX36型
[300-Limited]
(2012/12)
286PS
34.7kgm
9.2km/L
6.4L-NA
FR/5AT
638.0万円
型式不明
[SRT8]
(2013/03)
472PS
64.3kgm

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー CHRYSLER
車名&
グレード
300
SRT8
その他
お値段 7560000円
車両型式 LX36
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長5090×幅1905×高1485mm
軸距&
輪距
3050mm
前1620mm/後1635mm
最低高 120mm
タイヤ 前輪:245/45R20
後輪:245/45R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2020kg
エンジン諸元
原動機型式 6.4L
気筒配列 V型8気筒
排気量6416cc
圧縮比10.9
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 476PS[350kW]/6100rpm
最大トルク 65.0kgm[637Nm]/4150rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
6.4L型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(111000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、300の新車を869.4万円(諸費用として113.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc超 13年未満 111000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.9km/L×140円/L 202900円
オイル交換(5000km毎) 1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本24000円×4本÷3年 32000円
任意保険料(月額10000円) 月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 520320円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額144900円×12ヶ月 1738800円
ローン返済中の年間維持費 2259120円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71840円
名目 金額
自動車税(1年分) 111000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 202900円
オイル交換(5000km毎) 20000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 32000円
任意保険料(月額10000円) 120000円
ローン完済後の年間維持費 520320円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1738800円
ローン返済中の年間維持費 2259120円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から5年経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc超の13年未満」で税額は111000円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても43,360円(完済前は188,260円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

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●300の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、300の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 41590円
ガソリン税(暫定) 36380円
石油税 4060円
消費税(10%) 18450円
合計納税額 100480円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.9km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1449.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計41590円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで36380円、石油税が2.8円/Lで4060円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては18450円となり、これらを合計した税額は100480円、1年間に燃料代として支払う202900円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で111000円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計231980円が300に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 111000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 60870円
オイル交換(年1回) 10000円
タイヤ交換(3万km/6年) 9600円
任意保険料(月額8000円) 96000円
合計
[差額]
321890円
[-198430円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 111000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 101450円
オイル交換(年1回) 10000円
タイヤ交換(3万km/6年) 16000円
任意保険料(月額8500円) 102000円
合計
[差額]
374870円
[-145450円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 111000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 142030円
オイル交換(年1回) 14000円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 22400円
任意保険料(月額9000円) 108000円
合計
[差額]
431850円
[-88470円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて198430円安い321890円に、5000km走行では145450円安い374870円に、7000km走行では88470円安い431850円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km200円4400円5.2万円
20km410円9000円10.7万円
30km610円13400円15.9万円
50km1010円22200円26.3万円
100km2030円44700円52.8万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を6.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは20.29円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は200円/日となり、20km走行なら410円/日、30km走行なら610円/日、50km走行なら1010円/日、100km走行なら2030円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は13400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は15.9万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

6.4L型エンジン簡易性能曲線図
6.4L型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4150回転時の馬力 377PS
6100回転時の馬力 476PS
各回転域でのトルク
4150回転時のトルク 65.0kgm
6100回転時のトルク 55.9kgm
6.4L型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している6.4L型6416cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは6100回転時に最高出力476馬力を、4150回転時に最大トルク65.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4150rpmから最高出力が発生する6100rpmまで」の1950rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は32.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.240kg/PS(2020kg/476PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.240kg/PS
車体+1人4.36kg/PS
車体+5人4.82kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.37kg/PS
車体+70kg4.39kg/PS
車体+80kg4.41kg/PS
車体+90kg4.43kg/PS
車体+100kg4.45kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.36kg/PS(2075kg/476PS)となり、数値としては0.12kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.82kg/PS(2295kg/476PS)となり、0.58kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

300のライバル候補車たち

4.462kg/PS
X5
4.4L/530PS|4WD/8AT
4.481kg/PS
スカイライン
3.0L/405PS|FR/7AT
4.144kg/PS
RS5 スポーツバック
2.9L/450PS|4WD/8AT
4.167kg/PS
GLC クーペ
4.0L/510PS|4WD/9AT
4.401kg/PS
GLC クーペ
4.0L/476PS|4WD/9AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.359kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.14kg/PSから4.58kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、BMWの5人乗りSUV「JU44S型 X5」、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、アウディの5人乗りセダン「F5DECL型 RS5 スポーツバック」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253988型 GLC」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253388型 GLC クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

LX36型 300 [SRT8]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.359kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は235.6PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.873
平均ピストンスピード 19.2m/s
トルクウェイトレシオ 31.1kg/kgm
1馬力あたりのお値段 15882円
排気量1Lあたり馬力 74.2PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.13kgm/L
1気筒あたりの馬力 59.5PS
1気筒あたりのトルク 8.1kgm
パワーバンド比率 32.0%
各種ランキング
セダンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは31.1kg/kgm(2020kg/65.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7560000円、最高出力が476馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は15882円、逆に1万円あたりでは0.63馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は116308円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は74.2PS/L、トルクは10.13kgm/L、1気筒あたりの馬力は59.5馬力、トルクは8.1kgmとなり、このエンジンが476馬力を6100回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が94.6mmである6.4L型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6340回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.873になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.78m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.33m
期待される荷室の面積 2.67m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.78m(対角線では2.33m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.9km/L
燃料タンク容量 72L
航続距離(カタログ燃費) 496.8km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 10080円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.9km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が72リットルですと航続可能距離は496.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.2km/L)とすると446.4km、80%(5.5km/L)だと396.0km、70%(4.8km/L)では345.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン72リットルの給油で10080円、上で計算した航続距離を踏まえると496.8km(80%燃費時396.0km)を走行するのに10080円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6100rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6600回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6600rpm|タイヤサイズ 245/45R20|タイヤ直径 72.9cm|円周長 229.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6600rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 14.57 62km/h 10600rpm 2598.4kgm
2速 3.143 9.715 0.667 1-2/4400rpm 93km/h 7070rpm 1732.4kgm
3速 2.106 6.510 0.670 2-3/4420rpm 139km/h 4740rpm 1160.8kgm
4速 1.667 5.153 0.792 3-4/5230rpm 176km/h 3750rpm 918.9kgm
5速 1.285 3.972 0.771 4-5/5090rpm 228km/h 2890rpm 708.3kgm
6速 1.000 3.091 0.778 5-6/5130rpm 293km/h 2250rpm 551.2kgm
7速 0.839 2.593 0.839 6-7/5540rpm 350km/h 1890rpm 462.5kgm
8速 0.667 2.062 0.795 7-8/5250rpm 440km/h 1500rpm 367.7kgm
Final 3.091 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

ギヤの繋がりイメージ
LX36型3008AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4150rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.091)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(65.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.091)÷タイヤの有効半径(0.3645m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの440km(6100rpmでは406.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6100rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6100rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ58km/h
2速ギヤ86km/h4070rpm
3速ギヤ129km/h4090rpm
4速ギヤ163km/h4830rpm
5速ギヤ211km/h4700rpm
6速ギヤ271km/h4750rpm
7速ギヤ323km/h5120rpm
8速ギヤ407km/h4850rpm

LX36型300に搭載された6.4L型6416ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6100rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6100rpmまで引っ張ると58km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6100rpmから4070rpmまで落ち、そこから6100rpmまで加速を続けると速度は86km/h(+28km/h)になります。

3速ギヤでは4090rpmまで落ちて6100rpmで129km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは4830rpmまで落ちて6100rpmで163km/h(+34km/h)に、5速ギヤでは4700rpmまで落ちて6100rpmで211km/h(+48km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4750rpmまで落ちて6100rpmで271km/h(+60km/h)に、7速ギヤでは5120rpmまで落ちて6100rpmで323km/h(+52km/h)に、8速ギヤでは4850rpmまで落ちて6100rpmで407km/h(+84km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4150回転で最大トルク65.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば31.1kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.240kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2598.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2020kg)を1速ギヤの最大駆動力(2598.4kgm)で割ってみると0.78kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6100回転でのトルク(55.9kgm)からTWRを算出すると0.90kg/kgmとなり、4150-6100回転の回転域では0.78-0.90kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4240 6360 8480 10600 12730 14850 19090
2速 2830 4240 5660 7070 8480 9900 12730
3速 1900 2840 3790 4740 5690 6630 8530
4速 1500 2250 3000 3750 4500 5250 6750
5速 1160 1730 2310 2890 3470 4050 5200
6速 900 1350 1800 2250 2700 3150 4050
7速 750 1130 1510 1890 2260 2640 3400
8速 600 900 1200 1500 1800 2100 2700
※赤い数字は暫定レブリミット(6600rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1500回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは900回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1050回転、一般的な高速道路の80km/hでは1200回転、100km/hでは1500回転、制限速度が120km/hになると1800回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2700回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 57 66 75
2速 14 28 42 57 71 85 99 113
3速 21 42 63 84 106 127 148 169
4速 27 53 80 107 133 160 187 213
5速 35 69 104 138 173 208 242 277
6速 44 89 133 178 222 267 311 356
7速 53 106 159 212 265 318 371 424
8速 67 133 200 267 333 400 467 533

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6600回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/45R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/45R20 | 直径 729mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
40
扁平
225/40R20
37.8km/h
直径688mm
径差-41mm
235/40R20
38.2km/h
直径696mm
径差-33mm
245/40R20
38.6km/h
直径704mm
径差-25mm
255/40R20
39.1km/h
直径712mm
径差-17mm
265/40R20
39.5km/h
直径720mm
径差-9mm
0%
45
扁平
225/45R20
39.0km/h
直径711mm
径差-18mm
235/45R20
39.5km/h
直径720mm
径差-9mm
245/45R20
40.0km/h
729mm
0mm
255/45R20
40.5km/h
直径738mm
径差+9mm
265/45R20
41.0km/h
直径747mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
225/50R20
40.2km/h
直径733mm
径差+4mm
235/50R20
40.8km/h
直径743mm
径差+14mm
245/50R20
41.3km/h
直径753mm
径差+24mm
255/50R20
41.9km/h
直径763mm
径差+34mm
265/50R20
42.4km/h
直径773mm
径差+44mm
+10%
55
扁平
225/55R20
41.5km/h
直径756mm
径差+27mm
235/55R20
42.1km/h
直径767mm
径差+38mm
245/55R20
42.7km/h
直径778mm
径差+49mm
255/55R20
43.3km/h
直径789mm
径差+60mm
265/55R20
43.9km/h
直径800mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R20 、235/40R20、235/45R20 、245/40R20 、255/40R20 、265/40R20あたりのタイヤがおすすめです。

245/45R20のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/45R20の適応サイズと性能の変化 [LX36型300編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


LX36型300[6.5L-NA FR/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.240kg/ps65.11
1速ギヤ加速性能0.78kg/kgm67.92
1L換算馬力74.2ps/L50.58
1L換算トルク10.13kgm/L57.72
WB/TR比1.87339.37
ワイド&ロー指数0.78056.81
前面の面積2.829m²43.47
最低地上高120mm64.21
スポーツ性能部門の得点445.19

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費520320円28.15
100kmh回転数1500rpm64.36
航続距離24.91
車の大きさ14.399m³62.99
室内の広さ(仮) 2.611m³42.07
最小回転半径39.00
馬力単価15882円56.75
ユーティリティ部門の得点359.78

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した LX36型300[6.5L-NA FR/8AT] の総合得点は 804.97 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したLX36型300(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「のセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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