シボレー アストロの性能まとめ [CM14G型|4.3L/193PS|FR/4AT|2005年] LS-2WD


画像はシボレーより引用
http://www.chevrolet.co.jp/
投稿:2016/04/18|更新:2019/09/26

シボレーの4ドア・8人乗りミニバン、CM14G型の2代目アストロは1993/11から生産が開始され、2005/10に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4295cc(193PS/34.6kgm)の4G型エンジンを搭載する[LS-2WD|2005/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4805mm×全幅1960mm×全高1930mm、排気量は4295ccであることから、大雑把に分類すると4.3リットルクラス(4300cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4805mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

CM14G型 アストロ [4295cc/193PS FR/4AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目アストロの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.3L-NA
4WD/4AT
425.2万円
CL14G型
[LT]
(2005/01)
193PS
34.6kgm

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーCHEVROLET
車名&
グレード
アストロ
LS-2WD
その他ナビパッケージ
お値段3297000円
車両型式GH-CM14G
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4AT(4段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
8人
車体寸法長4805×幅1960×高1930mm
室内寸法長2655×幅1690×高1210mm
軸距&
輪距
2820mm
前1655mm/後1655mm
最小半径6.5m
タイヤ前輪:215/70R16
後輪:215/70R16
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2020kg
エンジン諸元
原動機型式4G
気筒配列V型6気筒
排気量4295cc
圧縮比9.2
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力193PS[142kW]/4400rpm
最大トルク34.6kgm[339Nm]/2800rpm
使用燃料レギュラーガソリン
4G型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(87900円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(28500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/01モデルのアストロを14年落ちの中古で36.3万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    アストロの2005/01モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である33万円に諸経費として3.3万円を足した36.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2005年式を14年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4500cc以下13年経過で増税87900
自動車重量税(1年分)2.5トン以下13年-17年経過で増税28500円
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷5.0km/L×150円/L300000円
オイル交換(5000km毎)1回7000円×2回14000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本12000円×4本÷3年16000円
任意保険料(月額8000円)月額8000円×12ヶ月96000円
ローン完済後の年間維持費556320円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額30250円×12ヶ月363000円
ローン返済中の年間維持費919320円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度87840円
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)300000円
オイル交換(5000km毎)14000円
タイヤ交換(3年3万km毎)16000円
任意保険料(月額8000円)96000円
ローン完済後の年間維持費556320円
名目金額
車のローン額(1年分)363000円
ローン返済中の年間維持費919320円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
87840円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年経過で増税」で税額は87900円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は28500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額87,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても46,360円(完済前は76,610円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

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●アストロの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、アストロの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)57400円
ガソリン税(暫定)50200円
石油税5600円
消費税(10%)27270円
合計納税額140470円

例として年間走行距離を10000km、燃費を5.0km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は2000.0Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計57400円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで50200円、石油税が2.8円/Lで5600円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては27270円となり、これらを合計した税額は140470円、1年間に燃料代として支払う300000円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で87900円、自動車重量税が年換算で28500円ですから、合計256870円がアストロに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)90000円
オイル交換(年1回)7000円
タイヤ交換(3万km/6年)4800円
任意保険料(月額6400円)76800円
合計
[差額]
308920円
[-247400円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)150000円
オイル交換(年1回)7000円
タイヤ交換(3万km/6年)8000円
任意保険料(月額6800円)81600円
合計
[差額]
376920円
[-179400円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)210000円
オイル交換(年1回)9800円
タイヤ交換(3万km/4.3年)11200円
任意保険料(月額7200円)86400円
合計
[差額]
447720円
[-108600円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて247400円安い308920円に、5000km走行では179400円安い376920円に、7000km走行では108600円安い447720円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km300円6600円7.8万円
20km600円13200円15.6万円
30km900円19800円23.4万円
50km1500円33000円39.0万円
100km3000円66000円78.0万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を5.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは30.00円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は300円/日となり、20km走行なら600円/日、30km走行なら900円/日、50km走行なら1500円/日、100km走行なら3000円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は19800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は23.4万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

4G型エンジン簡易性能曲線図
4G型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2800回転時の馬力135PS
4400回転時の馬力193PS
各回転域でのトルク
2800回転時のトルク34.6kgm
4400回転時のトルク31.4kgm
4G型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4G型4295cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは4400回転時に最高出力193馬力を、2800回転時に最大トルク34.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2800rpmから最高出力が発生する4400rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は36.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.47kg/PS(2020kg/193PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.47kg/PS
車体+1人10.75kg/PS
車体+8人12.75kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.78kg/PS
車体+70kg10.83kg/PS
車体+80kg10.88kg/PS
車体+90kg10.93kg/PS
車体+100kg10.98kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.75kg/PS(2075kg/193PS)となり、数値としては0.28kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.75kg/PS(2460kg/193PS)となり、2.28kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

アストロのライバル候補車たち

10.86kg/PS
デミオ
1.5L/110PS|4WD/6AT
10.70kg/PS
エクリプス クロス
1.5L/150PS|4WD/CVT
10.66kg/PS
クロスビー
1.0L/99PS|4WD/6AT
10.68kg/PS
5シリーズ セダン
2.0L/184PS|FR/8AT
10.73kg/PS
フリード プラス
1.5L/131PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.75kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.64kg/PSから10.86kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック「DJLAS型 デミオ」、三菱の5人乗りSUV「GK1W型 エクリプス クロス」、スズキの5人乗りSUV「MN71S型 クロスビー」、BMWの5人乗りセダン「JA20P型 5シリーズ セダン」、ホンダの7人乗りミニバン「GB5型 フリード」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CM14G型 アストロ [LS-2WD]とパワーウェイトレシオが近い車種|10.75kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.70
平均ピストンスピード13.0m/s
トルクウェイトレシオ58.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段17083円
排気量1Lあたり馬力44.9PS/L
排気量1Lあたりトルク8.06kgm/L
1気筒あたりの馬力32.2PS
1気筒あたりのトルク5.8kgm
パワーバンド比率36.4%
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは58.4kg/kgm(2020kg/34.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3297000円、最高出力が193馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は17083円、逆に1万円あたりでは0.59馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は95289円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は44.9PS/L、トルクは8.06kgm/L、1気筒あたりの馬力は32.2馬力、トルクは5.8kgmとなり、このエンジンが193馬力を4400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.0m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmである4G型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.70になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高5.4m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長55.3%
室内幅/全幅86.2%
室内高/全高62.7%
室内容積/車両体積29.7%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は5.4m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は55.3%、同じく室内幅と全幅の比率は86.2%、同じく室内高と全高の比率は62.7%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は29.7%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.68m
期待される荷室の幅1.59m
対角線の長さ2.31m
期待される荷室の面積2.67m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.68m(対角線では2.31m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費5.0km/L
燃料タンク容量101L
航続距離(カタログ燃費)505.0km
航続距離(80%燃費)404.0km
満タンプライス15150円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.0km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が101リットルですと航続可能距離は505.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.5km/L)とすると454.5km、80%(4.0km/L)だと404.0km、70%(3.5km/L)では353.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン101リットルの給油で15150円、上で計算した航続距離を踏まえると505.0km(80%燃費時404.0km)を走行するのに15150円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4900rpm|タイヤサイズ 215/70R16|タイヤ直径 70.7cm|円周長 222.1cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
4900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.05810.4563km/h7840rpm1022.4kgm
2速1.6255.5510.5311-2/2600rpm118km/h4170rpm543.3kgm
3速1.0003.4160.6152-3/3010rpm191km/h2560rpm334.4kgm
4速0.6962.3780.6963-4/3410rpm275km/h1780rpm232.7kgm
Final3.416レシオカバレッジ(変速比幅)4.394

ギヤの繋がりイメージ
CM14G型アストロ4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.416)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(34.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.416)÷タイヤの有効半径(0.3535m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの275km(4400rpmでは246.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ56km/h
2速ギヤ106km/h2340rpm
3速ギヤ172km/h2710rpm
4速ギヤ247km/h3060rpm

CM14G型アストロに搭載された4G型4295ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4400rpmまで引っ張ると56km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4400rpmから2340rpmまで落ち、そこから4400rpmまで加速を続けると速度は106km/h(+50km/h)になります。

3速ギヤでは2710rpmまで落ちて4400rpmで172km/h(+66km/h)に、4速ギヤでは3060rpmまで落ちて4400rpmで247km/h(+75km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2800回転で最大トルク34.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば58.4kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.47kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1022.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2020kg)を1速ギヤの最大駆動力(1022.4kgm)で割ってみると1.98kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4400回転でのトルク(31.4kgm)からTWRを算出すると2.18kg/kgmとなり、2800-4400回転の回転域では1.98-2.18kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速314047006270784094101097014110
2速1670250033304170500058307500
3速1030154020502560308035904610
4速710107014301780214025003210
※赤い数字は暫定レブリミット(4900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.696)を選択して時速100kmにて走行すると1780回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1070回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1250回転、一般的な高速道路の80km/hでは1430回転、100km/hでは1780回転、制限速度が120km/hになると2140回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3210回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速13263851647789102
2速24487296120144168192
3速3978117156195234273312
4速56112168224280336392448

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/70R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/70R16 | 直径 707mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
65
扁平
195/65R16
37.3km/h
直径660mm
径差-47mm
205/65R16
38.1km/h
直径673mm
径差-34mm
215/65R16
38.8km/h
直径686mm
径差-21mm
225/65R16
39.5km/h
直径699mm
径差-8mm
235/65R16
40.3km/h
直径712mm
径差+5mm
0%
70
扁平
195/70R16
38.4km/h
直径679mm
径差-28mm
205/70R16
39.2km/h
直径693mm
径差-14mm
215/70R16
40.0km/h
707mm
0mm
225/70R16
40.8km/h
直径721mm
径差+14mm
235/70R16
41.6km/h
直径735mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
195/75R16
39.5km/h
直径699mm
径差-8mm
205/75R16
40.4km/h
直径714mm
径差+7mm
215/75R16
41.2km/h
直径729mm
径差+22mm
225/75R16
42.1km/h
直径744mm
径差+37mm
235/75R16
42.9km/h
直径759mm
径差+52mm
+10%
80
扁平
195/80R16
40.6km/h
直径718mm
径差+11mm
205/80R16
41.5km/h
直径734mm
径差+27mm
215/80R16
42.4km/h
直径750mm
径差+43mm
225/80R16
43.3km/h
直径766mm
径差+59mm
235/80R16
44.2km/h
直径782mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/70R16、195/75R16 、205/65R16、205/70R16 、215/65R16 、225/65R16 あたりのタイヤがおすすめです。

215/70R16のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/70R16の適応サイズと性能の変化 [CM14G型アストロ編]のページをご覧ください。

215/70R16のタイヤ銘柄と通販価格


CM14G型アストロ[4.3L-NA FR/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.47kg/ps47.32
1速ギヤ加速性能1.98kg/kgm41.06
1L換算馬力44.9ps/L26.93
1L換算トルク8.06kgm/L31.65
WB/TR比1.7057.50
ワイド&ロー指数0.98542.54
前面の面積3.783m²17.97
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点308.35

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費556320円28.11
100kmh回転数1780rpm60.51
航続距離24.75
車の大きさ18.176m³78.98
室内の広さ5.429m³71.93
最小回転半径6.5m21.70
馬力単価17083円55.00
ユーティリティ部門の得点382.53

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CM14G型アストロ[4.3L-NA FR/4AT] の総合得点は 690.88 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCM14G型アストロ(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「4500ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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