キャデラック XLRの性能まとめ [X215型|4.6L/324PS|FR/5AT|2004年]


画像はキャデラックより引用
http://www.cadillacjapan.com/
投稿:2015/06/25|更新:2019/09/26

キャデラックの2ドア・2人乗りオープンカー、X215型の初代XLRは2003/10から生産が開始され、2011/01に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4564cc(324PS/42.9kgm)の4M型エンジンを搭載する[BaseGrade|2004/11モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4520mm×全幅1850mm×全高1290mm、排気量は4564ccであることから、大雑把に分類すると4.6リットルクラス(4600cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4520mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

X215型 XLR [4564cc/324PS FR/5AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代XLRの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.4L-SC
FR/6AT
1360.0万円
X215V型
[XLR-V]
(2007/11)
446PS
60.8kgm
6.1km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー CADILLAC
車名&
グレード
XLR
BaseGrade
その他 スターブラック-リミテッドエディション ベースグレード
お値段 12000000円
車両型式 GH-X215
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5AT(5段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法 長4520×幅1850×高1290mm
室内寸法 長775×幅1405×高1060mm
軸距&
輪距
2685mm
前1580mm/後1580mm
最小半径 5.8m
タイヤ 前輪:235/50R18
後輪:235/50R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1670kg
エンジン諸元
原動機型式 4M
気筒配列 V型8気筒
排気量4564cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 324PS[238kW]/6400rpm
最大トルク 42.9kgm[421Nm]/4400rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 7.1km/L(16.7mpg)
100km燃費 14.1L/100km
4M型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(101100円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(22800円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/11モデルのXLRを16年落ちの中古で132万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XLRの2004/11モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である120万円に諸経費として12万円を足した132万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2004年式を16年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過で増税 101100
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年-17年経過で増税 22800円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.0km/L×160円/L 266670円
オイル交換(5000km毎) 1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本18000円×4本÷3年 24000円
任意保険料(月額8500円) 月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 545490円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額36670円×12ヶ月 440040円
ローン返済中の年間維持費 985530円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 76440円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 266670円
オイル交換(5000km毎) 15000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 24000円
任意保険料(月額8500円) 102000円
ローン完済後の年間維持費 545490円
名目 金額
車のローン額(1年分) 440040円
ローン返済中の年間維持費 985530円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
76440円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc以下の13年経過で増税」で税額は101100円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は22800円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額76,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても45,458円(完済前は82,128円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

XLRの中古車をGoo-netで検索!


●XLRの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、XLRの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 47830円
ガソリン税(暫定) 41830円
石油税 4670円
消費税(10%) 24240円
合計納税額 118570円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.0km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1666.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計47830円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで41830円、石油税が2.8円/Lで4670円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては24240円となり、これらを合計した税額は118570円、1年間に燃料代として支払う266670円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で101100円、自動車重量税が年換算で22800円ですから、合計242470円がXLRに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 80000円
オイル交換(年1回) 7500円
タイヤ交換(3万km/6年) 7200円
任意保険料(月額6800円) 81600円
合計
[差額]
314120円
[-231370円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 133340円
オイル交換(年1回) 7500円
タイヤ交換(3万km/6年) 12000円
任意保険料(月額7230円) 86760円
合計
[差額]
377420円
[-168070円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 186670円
オイル交換(年1回) 10500円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 16800円
任意保険料(月額7650円) 91800円
合計
[差額]
443590円
[-101900円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて231370円安い314120円に、5000km走行では168070円安い377420円に、7000km走行では101900円安い443590円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km230円5100円6.0万円
20km450円9900円11.7万円
30km680円15000円17.7万円
50km1130円24900円29.4万円
100km2250円49500円58.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を7.1km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは22.54円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は230円/日となり、20km走行なら450円/日、30km走行なら680円/日、50km走行なら1130円/日、100km走行なら2250円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は15000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は17.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

4M型エンジン簡易性能曲線図
4M型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 264PS
6400回転時の馬力 324PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 42.9kgm
6400回転時のトルク 36.3kgm
4M型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4M型4564cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは6400回転時に最高出力324馬力を、4400回転時に最大トルク42.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は31.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.150kg/PS(1670kg/324PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.150kg/PS
車体+1人5.32kg/PS
車体+2人5.49kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.34kg/PS
車体+70kg5.37kg/PS
車体+80kg5.40kg/PS
車体+90kg5.43kg/PS
車体+100kg5.46kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.32kg/PS(1725kg/324PS)となり、数値としては0.17kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.49kg/PS(1780kg/324PS)となり、0.34kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

XLRのライバル候補車たち

5.417kg/PS
SQ2
2.0L/300PS|4WD/7AT
5.343kg/PS
1シリーズ
2.0L/306PS|4WD/8AT
5.463kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
3.0L/367PS|4WD/9AT
5.272kg/PS
Eクラス セダン
3.0L/367PS|4WD/9AT
5.494kg/PS
S5 カブリオレ
3.0L/354PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.324kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.11kg/PSから5.54kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りSUV「GADNUF型 SQ2」、BMWの5人乗りハッチバック「7L20型 1シリーズ」、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213268型 Eクラス ステーションワゴン」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213068型 Eクラス セダン」、アウディの4人乗りオープンカー「F5CWGC型 S5 カブリオレ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

X215型 XLR [BaseGrade]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.324kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.70
平均ピストンスピード 17.9m/s
トルクウェイトレシオ 38.9kg/kgm
1馬力あたりのお値段 37037円
排気量1Lあたり馬力 71.0PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.40kgm/L
1気筒あたりの馬力 40.5PS
1気筒あたりのトルク 5.4kgm
パワーバンド比率 31.2%
各種ランキング
オープンカーのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは38.9kg/kgm(1670kg/42.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12000000円、最高出力が324馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は37037円、逆に1万円あたりでは0.27馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は279720円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.0PS/L、トルクは9.40kgm/L、1気筒あたりの馬力は40.5馬力、トルクは5.4kgmとなり、このエンジンが324馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.9m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.0mmである4M型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7140回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.70になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 1.2m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 17.1%
室内幅/全幅 75.9%
室内高/全高 82.2%
室内容積/車両体積 11.1%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.2m³です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は17.1%、同じく室内幅と全幅の比率は75.9%、同じく室内高と全高の比率は82.2%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は11.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 7.1km/L
燃料タンク容量 68L
航続距離(カタログ燃費) 482.8km
航続距離(80%燃費) 387.6km
満タンプライス 10880円
1万円でどこまで行ける? 443.8km
車両価格/航続距離 24855円/km

10・15モード燃費が7.1km/Lですので、燃料タンクの容量が68リットルですと航続可能距離は482.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.4km/L)とすると435.2km、80%(5.7km/L)だと387.6km、70%(5.0km/L)では340.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン68リットルの給油で10880円、上で計算した航続距離を踏まえると482.8km(80%燃費時387.6km)を走行するのに10880円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば443.8km(往復なら片道221.9km)、カタログ値の80%なら355.0km(片道177.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で482.8kmの距離を移動できるX215型 XLR [BaseGrade]という乗り物を、1200.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「24855円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6900rpm|タイヤサイズ 235/50R18|タイヤ直径 69.2cm|円周長 217.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.419 10.01 90km/h 7670rpm 1241.2kgm
2速 2.215 6.486 0.648 1-2/4470rpm 139km/h 4970rpm 804.1kgm
3速 1.600 4.685 0.722 2-3/4980rpm 192km/h 3590rpm 580.9kgm
4速 1.000 2.928 0.625 3-4/4310rpm 307km/h 2240rpm 363.0kgm
5速 0.751 2.199 0.751 4-5/5180rpm 409km/h 1690rpm 272.6kgm
Final 2.928 レシオカバレッジ(変速比幅)4.553

ギヤの繋がりイメージ
X215型XLR5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.928)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(42.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.928)÷タイヤの有効半径(0.346m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの409km(6400rpmでは379.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ83km/h
2速ギヤ129km/h4150rpm
3速ギヤ178km/h4620rpm
4速ギヤ285km/h4000rpm
5速ギヤ380km/h4810rpm

X215型XLRに搭載された4M型4564ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6400rpmまで引っ張ると83km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6400rpmから4150rpmまで落ち、そこから6400rpmまで加速を続けると速度は129km/h(+46km/h)になります。

3速ギヤでは4620rpmまで落ちて6400rpmで178km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは4000rpmまで落ちて6400rpmで285km/h(+107km/h)に、5速ギヤでは4810rpmまで落ちて6400rpmで380km/h(+95km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク42.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば38.9kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.150kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1241.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1670kg)を1速ギヤの最大駆動力(1241.2kgm)で割ってみると1.35kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6400回転でのトルク(36.3kgm)からTWRを算出すると1.59kg/kgmとなり、4400-6400回転の回転域では1.35-1.59kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3070 4600 6140 7670 9210 10740 13810
2速 1990 2980 3980 4970 5970 6960 8950
3速 1440 2150 2870 3590 4310 5030 6460
4速 900 1350 1800 2240 2690 3140 4040
5速 670 1010 1350 1690 2020 2360 3030
※赤い数字は暫定レブリミット(6900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.751)を選択して時速100kmにて走行すると1690回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1010回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1180回転、一般的な高速道路の80km/hでは1350回転、100km/hでは1690回転、制限速度が120km/hになると2020回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3030回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 13 26 39 52 65 78 91 104
2速 20 40 60 80 101 121 141 161
3速 28 56 84 111 139 167 195 223
4速 45 89 134 178 223 267 312 356
5速 59 119 178 237 297 356 415 475

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/50R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/50R18 | 直径 692mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
45
扁平
215/45R18
37.6km/h
直径651mm
径差-41mm
225/45R18
38.2km/h
直径660mm
径差-32mm
235/45R18
38.7km/h
直径669mm
径差-23mm
245/45R18
39.2km/h
直径678mm
径差-14mm
255/45R18
39.7km/h
直径687mm
径差-5mm
0%
50
扁平
215/50R18
38.8km/h
直径672mm
径差-20mm
225/50R18
39.4km/h
直径682mm
径差-10mm
235/50R18
40.0km/h
692mm
0mm
245/50R18
40.6km/h
直径702mm
径差+10mm
255/50R18
41.2km/h
直径712mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
215/55R18
40.1km/h
直径694mm
径差+2mm
225/55R18
40.8km/h
直径705mm
径差+13mm
235/55R18
41.4km/h
直径716mm
径差+24mm
245/55R18
42.0km/h
直径727mm
径差+35mm
255/55R18
42.7km/h
直径738mm
径差+46mm
+10%
60
扁平
215/60R18
41.3km/h
直径715mm
径差+23mm
225/60R18
42.0km/h
直径727mm
径差+35mm
235/60R18
42.7km/h
直径739mm
径差+47mm
245/60R18
43.4km/h
直径751mm
径差+59mm
255/60R18
44.1km/h
直径763mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/50R18 、225/45R18、225/50R18 、235/45R18 、245/45R18 、255/45R18あたりのタイヤがおすすめです。

235/50R18のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/50R18の適応サイズと性能の変化 [X215型XLR編]のページをご覧ください。

235/50R18のタイヤ銘柄と通販価格


X215型XLR[4.6L-NA FR/5AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.150kg/ps62.53
1速ギヤ加速性能1.35kg/kgm55.28
1L換算馬力71.0ps/L48.10
1L換算トルク9.40kgm/L48.61
WB/TR比1.7057.50
ワイド&ロー指数0.69762.79
前面の面積2.386m²55.19
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点433.38

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.1km/L37.18
年間維持費545490円29.13
100kmh回転数1690rpm61.79
航続距離482.8km36.07
車の大きさ10.787m³47.83
室内の広さ1.154m³26.73
最小回転半径5.8m36.60
馬力単価37037円27.84
ユーティリティ部門の得点303.17

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した X215型XLR[4.6L-NA FR/5AT] の総合得点は 736.55 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したXLR(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「5000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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