キャデラック SRXクロスオーバーの性能まとめ [T166C型|3.0L/269PS|4WD/6AT|2013年] Premium


画像はキャデラックより引用
http://www.cadillacjapan.com/
投稿:2015/06/25|更新:2019/09/26

キャデラックの5ドア・5人乗りSUV、T166C型の2代目SRXクロスオーバーは2010/12から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量2997cc(269PS/30.8kgm)の2H型エンジンを搭載する[Premium|2013/03モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4855mm×全幅1910mm×全高1690mm、排気量は2997ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4855mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

T166C型 SRXクロスオーバー [2997cc/269PS 4WD/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー CADILLAC
車名&
グレード
SRXクロスオーバー
Premium
その他 プレミアム ラグジュアリー
お値段 6250000円
車両型式 ABA-T166C
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4855×幅1910×高1690mm
室内寸法 長1910×幅1400×高1155mm
軸距&
輪距
2810mm
前1620mm/後1615mm
最低高 180mm
タイヤ 前輪:235/55R20
後輪:235/55R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2080kg
エンジン諸元
原動機型式 2H
気筒配列 V型6気筒
排気量2997cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 269PS[198kW]/6950rpm
最大トルク 30.8kgm[302Nm]/5100rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 7.7km/L(18.1mpg)
100km燃費 13.0L/100km
2H型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、SRXクロスオーバーの新車を718.8万円(諸費用として93.8万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.2×150円/L 208330円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本24000円×4本÷3年 32000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 414750円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額119790円×12ヶ月 1437480円
ローン返済中の年間維持費 1852230円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71840円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 208330円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 32000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 414750円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1437480円
ローン返済中の年間維持費 1852230円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から7年経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年未満」で税額は51000円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると34,563円(完済前は154,353円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●SRXクロスオーバーの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、SRXクロスオーバーの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 39860円
ガソリン税(暫定) 34860円
石油税 3890円
消費税(10%) 18940円
合計納税額 97550円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.2km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1388.9Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計39860円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで34860円、石油税が2.8円/Lで3890円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては18940円となり、これらを合計した税額は97550円、1年間に燃料代として支払う208330円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で51000円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計169050円がSRXクロスオーバーに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 62500円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 9600円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
225420円
[-189330円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 104170円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 16000円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
277450円
[-137300円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 145830円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 22400円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
331550円
[-83200円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて189330円安い225420円に、5000km走行では137300円安い277450円に、7000km走行では83200円安い331550円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km190円4200円4.9万円
20km390円8600円10.1万円
30km580円12800円15.1万円
50km970円21300円25.2万円
100km1950円42900円50.7万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を7.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは19.48円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は190円/日となり、20km走行なら390円/日、30km走行なら580円/日、50km走行なら970円/日、100km走行なら1950円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は12800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は15.1万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

2H型エンジン簡易性能曲線図
2H型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5100回転時の馬力 219PS
6950回転時の馬力 269PS
各回転域でのトルク
5100回転時のトルク 30.8kgm
6950回転時のトルク 27.7kgm
2H型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している2H型2997cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6950回転時に最高出力269馬力を、5100回転時に最大トルク30.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5100rpmから最高出力が発生する6950rpmまで」の1850rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.73kg/PS(2080kg/269PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.73kg/PS
車体+1人7.94kg/PS
車体+5人8.75kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.96kg/PS
車体+70kg7.99kg/PS
車体+80kg8.03kg/PS
車体+90kg8.07kg/PS
車体+100kg8.10kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.94kg/PS(2135kg/269PS)となり、数値としては0.21kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.75kg/PS(2355kg/269PS)となり、1.02kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

SRXクロスオーバーのライバル候補車たち

8.08kg/PS
MAZDA3 ファストバック
2.0L/180PS|FF/6MT
8.16kg/PS
S60
2.0L/253PS|4WD/8AT
7.81kg/PS
LS
3.5L/299PS|4WD/CVT
7.83kg/PS
シビック
1.5L/173PS|FF/CVT
7.72kg/PS
シビック
1.5L/182PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.94kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.70kg/PSから8.18kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック「BPEP型 MAZDA3 ファストバック」、ボルボの5人乗りセダン「ZB420PT6型 S60」、レクサスの5人乗りセダン「GVF55型 LS」、ホンダの5人乗りセダン「FC1型 シビック」、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

T166C型 SRXクロスオーバー [Premium]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.94kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.74
平均ピストンスピード 18.6m/s
トルクウェイトレシオ 67.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23234円
排気量1Lあたり馬力 89.8PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.28kgm/L
1気筒あたりの馬力 44.8PS
1気筒あたりのトルク 5.1kgm
パワーバンド比率 26.6%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは67.5kg/kgm(2080kg/30.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6250000円、最高出力が269馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23234円、逆に1万円あたりでは0.43馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は202922円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は89.8PS/L、トルクは10.28kgm/L、1気筒あたりの馬力は44.8馬力、トルクは5.1kgmとなり、このエンジンが269馬力を6950回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が80.3mmである2H型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7470回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.74になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.1m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 39.3%
室内幅/全幅 73.3%
室内高/全高 68.3%
室内容積/車両体積 19.7%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.1m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.3%、同じく室内幅と全幅の比率は73.3%、同じく室内高と全高の比率は68.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は19.7%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.70m
期待される荷室の幅 1.30m
対角線の長さ 2.14m
期待される荷室の面積 2.21m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.70m(対角線では2.14m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 7.7km/L
燃料タンク容量 79L
航続距離(カタログ燃費) 608.3km
航続距離(80%燃費) 489.8km
満タンプライス 11850円
1万円でどこまで行ける? 513.3km
車両価格/航続距離 10275円/km

JC08モード燃費が7.7km/Lですので、燃料タンクの容量が79リットルですと航続可能距離は608.3kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.9km/L)とすると545.1km、80%(6.2km/L)だと489.8km、70%(5.4km/L)では426.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン79リットルの給油で11850円、上で計算した航続距離を踏まえると608.3km(80%燃費時489.8km)を走行するのに11850円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば513.3km(往復なら片道256.7km)、カタログ値の80%なら410.7km(片道205.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で608.3kmの距離を移動できるT166C型 SRXクロスオーバー [Premium]という乗り物を、625.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「10275円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6950rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7450回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7450rpm|タイヤサイズ 235/55R20|タイヤ直径 76.7cm|円周長 241.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7450rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.484 15.20 71km/h 10510rpm 1220.8kgm
2速 2.872 9.736 0.640 1-2/4770rpm 111km/h 6730rpm 781.9kgm
3速 1.842 6.244 0.641 2-3/4780rpm 173km/h 4320rpm 501.5kgm
4速 1.414 4.793 0.768 3-4/5720rpm 225km/h 3310rpm 385.0kgm
5速 1.000 3.390 0.707 4-5/5270rpm 318km/h 2340rpm 272.3kgm
6速 0.742 2.515 0.742 5-6/5530rpm 428km/h 1740rpm 202.0kgm
Final 3.390 レシオカバレッジ(変速比幅)6.043

ギヤの繋がりイメージ
T166C型SRXクロスオーバー6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.390)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.390)÷タイヤの有効半径(0.3835m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの428km(6950rpmでは399.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6950rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6950rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ66km/h
2速ギヤ103km/h4450rpm
3速ギヤ161km/h4450rpm
4速ギヤ210km/h5340rpm
5速ギヤ296km/h4910rpm
6速ギヤ400km/h5160rpm

T166C型SRXクロスオーバーに搭載された2H型2997ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6950rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6950rpmまで引っ張ると66km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6950rpmから4450rpmまで落ち、そこから6950rpmまで加速を続けると速度は103km/h(+37km/h)になります。

3速ギヤでは4450rpmまで落ちて6950rpmで161km/h(+58km/h)に、4速ギヤでは5340rpmまで落ちて6950rpmで210km/h(+49km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4910rpmまで落ちて6950rpmで296km/h(+86km/h)に、6速ギヤでは5160rpmまで落ちて6950rpmで400km/h(+104km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5100回転で最大トルク30.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば67.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.73kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1220.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2080kg)を1速ギヤの最大駆動力(1220.8kgm)で割ってみると1.70kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6950回転でのトルク(27.7kgm)からTWRを算出すると1.89kg/kgmとなり、5100-6950回転の回転域では1.70-1.89kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4200 6310 8410 10510 12610 14720 18920
2速 2690 4040 5390 6730 8080 9430 12120
3速 1730 2590 3450 4320 5180 6050 7770
4速 1330 1990 2650 3310 3980 4640 5970
5速 940 1410 1880 2340 2810 3280 4220
6速 700 1040 1390 1740 2090 2440 3130
※赤い数字は暫定レブリミット(7450rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.742)を選択して時速100kmにて走行すると1740回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1040回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1220回転、一般的な高速道路の80km/hでは1390回転、100km/hでは1740回転、制限速度が120km/hになると2090回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3130回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 38 48 57 67 76
2速 15 30 45 59 74 89 104 119
3速 23 46 69 93 116 139 162 185
4速 30 60 90 121 151 181 211 241
5速 43 85 128 171 213 256 299 341
6速 57 115 172 230 287 345 402 460

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7450回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/55R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/55R20 | 直径 767mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
50
扁平
215/50R20
37.7km/h
直径723mm
径差-44mm
225/50R20
38.2km/h
直径733mm
径差-34mm
235/50R20
38.7km/h
直径743mm
径差-24mm
245/50R20
39.3km/h
直径753mm
径差-14mm
255/50R20
39.8km/h
直径763mm
径差-4mm
0%
55
扁平
215/55R20
38.9km/h
直径745mm
径差-22mm
225/55R20
39.4km/h
直径756mm
径差-11mm
235/55R20
40.0km/h
767mm
0mm
245/55R20
40.6km/h
直径778mm
径差+11mm
255/55R20
41.1km/h
直径789mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
215/60R20
39.9km/h
直径766mm
径差-1mm
225/60R20
40.6km/h
直径778mm
径差+11mm
235/60R20
41.2km/h
直径790mm
径差+23mm
245/60R20
41.8km/h
直径802mm
径差+35mm
255/60R20
42.5km/h
直径814mm
径差+47mm
+10%
65
扁平
215/65R20
41.1km/h
直径788mm
径差+21mm
225/65R20
41.8km/h
直径801mm
径差+34mm
235/65R20
42.5km/h
直径814mm
径差+47mm
245/65R20
43.1km/h
直径827mm
径差+60mm
255/65R20
43.8km/h
直径840mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/55R20、215/60R20 、225/50R20、225/55R20 、235/50R20 、245/50R20 、255/50R20あたりのタイヤがおすすめです。

235/55R20のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/55R20の適応サイズと性能の変化 [T166C型SRXクロスオーバー編]のページをご覧ください。

235/55R20のタイヤ銘柄と通販価格


T166C型SRXクロスオーバー[3.0L-NA 4WD/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.73kg/ps55.15
1速ギヤ加速性能1.70kg/kgm47.38
1L換算馬力89.8ps/L63.35
1L換算トルク10.28kgm/L59.75
WB/TR比1.7453.33
ワイド&ロー指数0.88549.57
前面の面積3.228m²32.76
最低地上高180mm38.27
スポーツ性能部門の得点399.56

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費7.7km/L35.46
年間維持費414750円41.48
100kmh回転数1740rpm61.08
航続距離608.3km43.84
車の大きさ15.671m³68.42
室内の広さ3.088m³47.18
最小回転半径39.00
馬力単価23234円46.63
ユーティリティ部門の得点383.09

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した T166C型SRXクロスオーバー[3.0L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 782.65 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したT166C型SRXクロスオーバー(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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