キャデラック エスカレードの性能まとめ [6.2L/425PS|4WD/6AT|2015年] Premium


画像はキャデラックより引用
http://www.cadillacjapan.com/
投稿:2015/03/02|更新:2019/06/05

キャデラックの5ドア・7人乗りSUV、謎型の4代目エスカレードは2015/02から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量6153cc(425PS/63.5kgm)のエンジンを搭載する[Premium|2015/02モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5195mm×全幅2065mm×全高1910mm、排気量は6153ccであることから、大雑把に分類すると6.2リットルクラス(6200cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5195mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

エスカレード [6153cc/425PS 4WD/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーCADILLAC
車名&
グレード
エスカレード
Premium
その他プレミアム プラチナム
お値段11490000円
車両型式
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
7人
車体寸法長5195×幅2065×高1910mm
軸距&
輪距
2950mm
前1745mm/後1745mm
最低高215mm
タイヤ前輪:285/45R22
後輪:285/45R22
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2650kg
エンジン諸元
原動機型式不明
気筒配列V型8気筒
排気量6153cc
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力425PS[312kW]/5600rpm
最大トルク63.5kgm[623Nm]/4100rpm
使用燃料ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(111000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(24600円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、エスカレードの新車を1321.4万円(諸費用として172.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)6000cc超13年未満111000円
自動車重量税(1年分)3.0トン以下13年未満24600
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷5.1km/L×160円/L313730円
オイル交換(5000km毎)1回10000円×2回20000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本32000円×4本÷3年42670円
任意保険料(月額10000円)月額10000円×12ヶ月120000円
ローン完済後の年間維持費645920円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額220230円×12ヶ月2642760円
ローン返済中の年間維持費3288680円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度80040円
名目金額
自動車税(1年分)111000円
自動車重量税(1年分)24600
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)313730円
オイル交換(5000km毎)20000円
タイヤ交換(3年3万km毎)42670円
任意保険料(月額10000円)120000円
ローン完済後の年間維持費645920円
名目金額
車のローン額(1年分)2642760円
ローン返済中の年間維持費3288680円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
80040円
  • 初度登録から4年経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc超の13年未満」で税額は111000円、重量税の区分は「3.0トン以下の13年未満」で税額は24600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本32000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額80,040円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

天に見放された生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。月換算するだけで53,827円(完済前は274,057円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られた貴族の如きお金持ちでもなければ、お給金の大半を車に奪われて泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)111000円
自動車重量税(1年分)24600
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)94120円
オイル交換(年1回)10000円
タイヤ交換(3万km/6年)12800円
任意保険料(月額8000円)96000円
合計
[差額]
362440円
[-283480円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)111000円
自動車重量税(1年分)24600
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)156870円
オイル交換(年1回)10000円
タイヤ交換(3万km/6年)21340円
任意保険料(月額8500円)102000円
合計
[差額]
439730円
[-206190円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)111000円
自動車重量税(1年分)24600
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)219610円
オイル交換(年1回)14000円
タイヤ交換(3万km/4.3年)29870円
任意保険料(月額9000円)108000円
合計
[差額]
521000円
[-124920円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて283480円安い362440円に、5000km走行では206190円安い439730円に、7000km走行では124920円安い521000円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km310円6800円8.1万円
20km630円13900円16.4万円
30km940円20700円24.4万円
50km1570円34500円40.8万円
100km3140円69100円81.6万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を5.1km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは31.37円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は310円/日となり、20km走行なら630円/日、30km走行なら940円/日、50km走行なら1570円/日、100km走行なら3140円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は20700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は24.4万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4100回転時の馬力363PS
5600回転時の馬力425PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク63.5kgm
5600回転時のトルク54.4kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、6153ccの自然吸気エンジンは5600回転時に最高出力425馬力を、4100回転時に最大トルク63.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する5600rpmまで」の1500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.24kg/PS(2650kg/425PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.24kg/PS
車体+1人6.36kg/PS
車体+7人7.14kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.38kg/PS
車体+70kg6.40kg/PS
車体+80kg6.42kg/PS
車体+90kg6.45kg/PS
車体+100kg6.47kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.36kg/PS(2705kg/425PS)となり、数値としては0.12kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.14kg/PS(3035kg/425PS)となり、0.90kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

エスカレードのライバル候補車たち

6.46kg/PS
Q8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.28kg/PS
ロードスターRF
2.0L/184PS|FR/6MT
6.40kg/PS
クラウン
3.5L/299PS|FR/CVT
6.24kg/PS
ゴルフ
2.0L/230PS|FF/6AT
6.36kg/PS
センチュリー
5.0L/381PS|FR/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.36kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.17kg/PSから6.55kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りSUV「F1DCBS型 Q8」、マツダの2人乗りオープンカー「NDERC型 ロードスターRF」、トヨタの5人乗りセダン「GWS224型 クラウン」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUCHH型 ゴルフ」、トヨタの5人乗りセダン「UWG60型 センチュリー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

エスカレード [Premium]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.36kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.69
平均ピストンスピード17.2m/s
トルクウェイトレシオ41.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段27035円
排気量1Lあたり馬力69.1PS/L
排気量1Lあたりトルク10.32kgm/L
1気筒あたりの馬力53.1PS
1気筒あたりのトルク7.9kgm
パワーバンド比率26.8%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは41.7kg/kgm(2650kg/63.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が11490000円、最高出力が425馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27035円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は180945円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は69.1PS/L、トルクは10.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は53.1馬力、トルクは7.9kgmとなり、このエンジンが425馬力を5600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.69になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.82m
期待される荷室の幅1.67m
対角線の長さ2.47m
期待される荷室の面積3.04m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.82m(対角線では2.47m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費5.1km/L
燃料タンク容量98L
航続距離(カタログ燃費)499.8km
航続距離(80%燃費)401.8km
満タンプライス15680円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.1km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が98リットルですと航続可能距離は499.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.6km/L)とすると450.8km、80%(4.1km/L)だと401.8km、70%(3.6km/L)では352.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン98リットルの給油で15680円、上で計算した航続距離を踏まえると499.8km(80%燃費時401.8km)を走行するのに15680円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6100rpm|タイヤサイズ 285/45R22|タイヤ直径 81.5cm|円周長 256.0cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速4.02713.7768km/h8970rpm2146.1kgm
2速2.3648.0850.5871-2/3580rpm116km/h5260rpm1259.9kgm
3速1.5325.2390.6482-3/3950rpm179km/h3410rpm816.5kgm
4速1.1523.9400.7523-4/4590rpm238km/h2570rpm613.9kgm
5速0.8522.9140.7404-5/4510rpm322km/h1900rpm454.1kgm
6速0.6672.2810.7835-6/4780rpm411km/h1490rpm355.5kgm
Final3.420レシオカバレッジ(変速比幅)6.037

ギヤの繋がりイメージ
謎型エスカレード6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.420)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(63.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.420)÷タイヤの有効半径(0.4075m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの411km(5600rpmでは377.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5600rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5600rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ62km/h
2速ギヤ106km/h3290rpm
3速ギヤ164km/h3630rpm
4速ギヤ218km/h4210rpm
5速ギヤ295km/h4140rpm
6速ギヤ377km/h4380rpm

謎型エスカレードに搭載された6153ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5600rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5600rpmまで引っ張ると62km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5600rpmから3290rpmまで落ち、そこから5600rpmまで加速を続けると速度は106km/h(+44km/h)になります。

3速ギヤでは3630rpmまで落ちて5600rpmで164km/h(+58km/h)に、4速ギヤでは4210rpmまで落ちて5600rpmで218km/h(+54km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4140rpmまで落ちて5600rpmで295km/h(+77km/h)に、6速ギヤでは4380rpmまで落ちて5600rpmで377km/h(+82km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク63.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば41.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.24kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2146.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2650kg)を1速ギヤの最大駆動力(2146.1kgm)で割ってみると1.23kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5600回転でのトルク(54.4kgm)からTWRを算出すると1.44kg/kgmとなり、4100-5600回転の回転域では1.23-1.44kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速3590538071708970107601255016140
2速2110316042105260632073709470
3速1360205027303410409047806140
4速1030154020502570308035904620
5速760114015201900228026603410
6速59089011901490178020802670
※赤い数字は暫定レブリミット(6100rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1490回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは890回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1040回転、一般的な高速道路の80km/hでは1190回転、100km/hでは1490回転、制限速度が120km/hになると1780回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2670回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速1122334556677889
2速1938577695114133152
3速295988117147176205235
4速3978117156195234273312
5速53105158211264316369422
6速67135202269337404471539

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの285/45R22と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 285/45R22 | 直径 815mm

-20mm
幅265mm
-10mm
幅275mm
変更なし
幅285mm
+10mm
幅295mm
+20mm
幅305mm
-5%
40
扁平
265/40R22
37.8km/h
直径771mm
径差-44mm
275/40R22
38.2km/h
直径779mm
径差-36mm
285/40R22
38.6km/h
直径787mm
径差-28mm
295/40R22
39.0km/h
直径795mm
径差-20mm
305/40R22
39.4km/h
直径803mm
径差-12mm
0%
45
扁平
265/45R22
39.2km/h
直径798mm
径差-17mm
275/45R22
39.6km/h
直径807mm
径差-8mm
285/45R22
40.0km/h
815mm
0mm
295/45R22
40.5km/h
直径825mm
径差+10mm
305/45R22
40.9km/h
直径834mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
265/50R22
40.4km/h
直径824mm
径差+9mm
275/50R22
40.9km/h
直径834mm
径差+19mm
285/50R22
41.4km/h
直径844mm
径差+29mm
295/50R22
41.9km/h
直径854mm
径差+39mm
305/50R22
42.4km/h
直径864mm
径差+49mm
+10%
55
扁平
265/55R22
41.8km/h
直径851mm
径差+36mm
275/55R22
42.3km/h
直径862mm
径差+47mm
285/55R22
42.8km/h
直径873mm
径差+58mm
295/55R22
43.4km/h
直径884mm
径差+69mm
305/55R22
43.9km/h
直径895mm
径差+80mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、265/45R22 、275/40R22、275/45R22 、285/40R22 、295/40R22 、305/40R22あたりのタイヤがおすすめです。

285/45R22のタイヤ幅を265mmから315mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、285/45R22の適応サイズと性能の変化 [エスカレード編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


エスカレード[6.2L-NA 4WD/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.24kg/ps59.41
1速ギヤ加速性能1.23kg/kgm58.14
1L換算馬力69.1ps/L46.58
1L換算トルク10.32kgm/L60.25
WB/TR比1.6958.54
ワイド&ロー指数0.92546.74
前面の面積3.944m²9.88
最低地上高215mm23.16
スポーツ性能部門の得点362.70

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費645920円19.36
100kmh回転数1480rpm64.90
航続距離24.65
車の大きさ20.490m³88.70
室内の広さ(仮) 3.715m³53.83
最小回転半径39.00
馬力単価27035円41.34
ユーティリティ部門の得点373.33

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したエスカレード[6.2L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 736.03 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したエスカレード [Premium] (4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「の7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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