BMWアルピナ B8 ツーリングの性能まとめ [E36型|4.7L/340PS|FR/6MT|1997年] 4.6 Touring


画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2012/09/06|更新:2019/09/26

BMWアルピナの5ドア・5人乗りワゴン、E36型の初代B8 ツーリングは1995/10から生産が開始され、1998/02に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4619cc(340PS/48.9kgm)のエンジンを搭載する[4.6 Touring|1997/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4435mm×全幅1710mm×全高1375mm、排気量は4619ccであることから、大雑把に分類すると4.7リットルクラス(4700cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4435mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

E36型 B8 ツーリング [4619cc/340PS FR/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代B8 ツーリングの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.6L-NA
FR/6MT
1200.0万円
E36型
[4.6 Coupe]
(1997/01)
340PS
48.9kgm
4.6L-NA
FR/6MT
1180.0万円
E36型
[4.6-Limousine]
(1997/01)
340PS
48.9kgm
4.0L-NA
FR/6MT
995.0万円
E36型
[4.0-Limousine]
(1997/01)
315PS
41.8kgm
初代B8 ツーリングの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW_ALPINA
車名&
グレード
B8 ツーリング
4.6 Touring
その他 ベース車(3シリーズ)
お値段 12290000円
車両型式 E36
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4435×幅1710×高1375mm
軸距&
輪距
2700mm
前1412mm/後1434mm
タイヤ 前輪:235/40R17
後輪:265/35R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1535kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量4619cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 340PS[250kW]/5700rpm
最大トルク 48.9kgm[480Nm]/3900rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(101100円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(25200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/01モデルのB8 ツーリングを23年落ちの中古で135.2万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    B8 ツーリングの1997/01モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である122.9万円に諸経費として12.3万円を足した135.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1997年式を23年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過で増税 101100
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過で増税 25200
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.7km/L×160円/L 207790円
オイル交換(5000km毎) 1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額8500円) 月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 485010円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額37550円×12ヶ月 450600円
ローン返済中の年間維持費 935610円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 81240円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 207790円
オイル交換(5000km毎) 15000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額8500円) 102000円
ローン完済後の年間維持費 485010円
名目 金額
車のローン額(1年分) 450600円
ローン返済中の年間維持費 935610円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
81240円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc以下の13年経過で増税」で税額は101100円、重量税の区分は「2.0トン以下の18年経過で増税」で税額は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額81,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても40,418円(完済前は77,968円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

B8 ツーリングの中古車をGoo-netで検索!


●B8 ツーリングの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、B8 ツーリングの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 37270円
ガソリン税(暫定) 32600円
石油税 3640円
消費税(10%) 18890円
合計納税額 92400円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.7km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1298.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計37270円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで32600円、石油税が2.8円/Lで3640円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては18890円となり、これらを合計した税額は92400円、1年間に燃料代として支払う207790円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で101100円、自動車重量税が年換算で25200円ですから、合計218700円がB8 ツーリングに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 62340円
オイル交換(年1回) 7500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額6800円) 81600円
合計
[差額]
297660円
[-187350円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 103900円
オイル交換(年1回) 7500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額7230円) 86760円
合計
[差額]
348380円
[-136630円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 101100
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 145450円
オイル交換(年1回) 10500円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額7650円) 91800円
合計
[差額]
401970円
[-83040円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて187350円安い297660円に、5000km走行では136630円安い348380円に、7000km走行では83040円安い401970円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km210円4600円5.5万円
20km420円9200円10.9万円
30km620円13600円16.1万円
50km1040円22900円27.0万円
100km2080円45800円54.1万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を7.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは20.78円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は210円/日となり、20km走行なら420円/日、30km走行なら620円/日、50km走行なら1040円/日、100km走行なら2080円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は13600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は16.1万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3900回転時の馬力 266PS
5700回転時の馬力 340PS
各回転域でのトルク
3900回転時のトルク 48.9kgm
5700回転時のトルク 42.7kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、4619ccの自然吸気エンジンは5700回転時に最高出力340馬力を、3900回転時に最大トルク48.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3900rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は31.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.51kg/PS(1535kg/340PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.51kg/PS
車体+1人4.68kg/PS
車体+5人5.32kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.69kg/PS
車体+70kg4.72kg/PS
車体+80kg4.75kg/PS
車体+90kg4.78kg/PS
車体+100kg4.81kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.68kg/PS(1590kg/340PS)となり、数値としては0.17kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.32kg/PS(1810kg/340PS)となり、0.81kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

B8 ツーリングのライバル候補車たち

4.84kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
3.0L/435PS|4WD/9AT
4.48kg/PS
スカイライン
3.0L/405PS|FR/7AT
4.63kg/PS
スープラ
3.0L/340PS|FR/8AT
4.68kg/PS
Eクラス セダン
3.0L/435PS|4WD/9AT
4.71kg/PS
A8
4.0L/460PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.68kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.45kg/PSから4.91kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213261型 Eクラス ステーションワゴン」、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、トヨタの2人乗りクーペ「DB42型 スープラ」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213061型 Eクラス セダン」、アウディの5人乗りセダン「F8CXYF型 A8」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

E36型 B8 ツーリング [4.6 Touring]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.68kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.90
平均ピストンスピード 16.2m/s
トルクウェイトレシオ 31.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段 36147円
排気量1Lあたり馬力 73.6PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.59kgm/L
1気筒あたりの馬力 42.5PS
1気筒あたりのトルク 6.1kgm
パワーバンド比率 31.6%
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは31.4kg/kgm(1535kg/48.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12290000円、最高出力が340馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は36147円、逆に1万円あたりでは0.28馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は251329円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.6PS/L、トルクは10.59kgm/L、1気筒あたりの馬力は42.5馬力、トルクは6.1kgmとなり、このエンジンが340馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が85.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7060回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.90になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.55m
期待される荷室の幅 1.31m
対角線の長さ 2.03m
期待される荷室の面積 2.03m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.03m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 7.7km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 500.5km
航続距離(80%燃費) 403.0km
満タンプライス 10400円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.7km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が65リットルですと航続可能距離は500.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.9km/L)とすると448.5km、80%(6.2km/L)だと403.0km、70%(5.4km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン65リットルの給油で10400円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時403.0km)を走行するのに10400円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6200rpm|タイヤサイズ 265/35R17|タイヤ直径 61.7cm|円周長 193.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.230 12.39 58km/h 10660rpm 1964.5kgm
2速 2.510 7.354 0.593 1-2/3680rpm 98km/h 6320rpm 1165.7kgm
3速 1.670 4.893 0.665 2-3/4120rpm 147km/h 4210rpm 775.6kgm
4速 1.230 3.604 0.737 3-4/4570rpm 200km/h 3100rpm 571.3kgm
5速 1.000 2.930 0.813 4-5/5040rpm 246km/h 2520rpm 464.4kgm
6速 0.830 2.432 0.830 5-6/5150rpm 296km/h 2090rpm 385.5kgm
Final 2.930 レシオカバレッジ(変速比幅)5.096

ギヤの繋がりイメージ
E36型B8 ツーリング6MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3900rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.930)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(48.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.930)÷タイヤの有効半径(0.3085m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの296km(5700rpmでは272.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5700rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ53km/h
2速ギヤ90km/h3380rpm
3速ギヤ135km/h3790rpm
4速ギヤ184km/h4200rpm
5速ギヤ226km/h4630rpm
6速ギヤ273km/h4730rpm

E36型B8 ツーリングに搭載された4619ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5700rpmまで引っ張ると53km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5700rpmから3380rpmまで落ち、そこから5700rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+37km/h)になります。

3速ギヤでは3790rpmまで落ちて5700rpmで135km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは4200rpmまで落ちて5700rpmで184km/h(+49km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4630rpmまで落ちて5700rpmで226km/h(+42km/h)に、6速ギヤでは4730rpmまで落ちて5700rpmで273km/h(+47km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3900回転で最大トルク48.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば31.4kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.51kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1964.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1535kg)を1速ギヤの最大駆動力(1964.5kgm)で割ってみると0.78kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5700回転でのトルク(42.7kgm)からTWRを算出すると0.89kg/kgmとなり、3900-5700回転の回転域では0.78-0.89kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4260 6400 8530 10660 12790 14920 19190
2速 2530 3790 5060 6320 7590 8850 11380
3速 1680 2520 3370 4210 5050 5890 7570
4速 1240 1860 2480 3100 3720 4340 5580
5速 1010 1510 2020 2520 3020 3530 4540
6速 840 1250 1670 2090 2510 2930 3760
※赤い数字は暫定レブリミット(6200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.830)を選択して時速100kmにて走行すると2090回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1250回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1460回転、一般的な高速道路の80km/hでは1670回転、100km/hでは2090回転、制限速度が120km/hになると2510回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3760回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 56 66 75
2速 16 32 47 63 79 95 111 126
3速 24 48 71 95 119 143 166 190
4速 32 65 97 129 161 194 226 258
5速 40 79 119 159 198 238 278 317
6速 48 96 143 191 239 287 335 383

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの265/35R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/35R17 | 直径 617mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
30
扁平
245/30R17
37.5km/h
直径579mm
径差-38mm
255/30R17
37.9km/h
直径585mm
径差-32mm
265/30R17
38.3km/h
直径591mm
径差-26mm
275/30R17
38.7km/h
直径597mm
径差-20mm
285/30R17
39.1km/h
直径603mm
径差-14mm
0%
35
扁平
245/35R17
39.2km/h
直径604mm
径差-13mm
255/35R17
39.6km/h
直径611mm
径差-6mm
265/35R17
40.0km/h
617mm
0mm
275/35R17
40.5km/h
直径625mm
径差+8mm
285/35R17
41.0km/h
直径632mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
245/40R17
40.7km/h
直径628mm
径差+11mm
255/40R17
41.2km/h
直径636mm
径差+19mm
265/40R17
41.8km/h
直径644mm
径差+27mm
275/40R17
42.3km/h
直径652mm
径差+35mm
285/40R17
42.8km/h
直径660mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
245/45R17
42.3km/h
直径653mm
径差+36mm
255/45R17
42.9km/h
直径662mm
径差+45mm
265/45R17
43.5km/h
直径671mm
径差+54mm
275/45R17
44.1km/h
直径680mm
径差+63mm
285/45R17
44.7km/h
直径689mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/35R17 、255/35R17 、265/30R17 、275/30R17 、285/30R17あたりのタイヤがおすすめです。

265/35R17のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/35R17の適応サイズと性能の変化 [E36型B8 ツーリング編]のページをご覧ください。

265/35R17のタイヤ銘柄と通販価格


E36型B8 ツーリング[4.7L-NA FR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.51kg/ps64.36
1速ギヤ加速性能0.78kg/kgm68.15
1L換算馬力73.6ps/L50.21
1L換算トルク10.59kgm/L63.67
WB/TR比1.9036.67
ワイド&ロー指数0.80455.27
前面の面積2.351m²56.12
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点437.83

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費485010円34.84
100kmh回転数2090rpm56.11
航続距離24.75
車の大きさ10.428m³46.31
室内の広さ(仮) 1.891m³34.52
最小回転半径39.00
馬力単価36147円29.05
ユーティリティ部門の得点306.13

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した E36型B8 ツーリング[4.7L-NA FR/6MT] の総合得点は 743.96 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したE36型B8 ツーリング(FR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「5000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


コメントは停止中です。