BMWアルピナ B7の性能まとめ [KM10型|4.4L/520PS|FR/6AT|2009年] BiTurbo Limousine-Long


画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2012/09/06|更新:2019/09/26

BMWアルピナの4ドア・5人乗りセダン、KM10型の2代目B7は2009/04から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量4394cc(520PS/72.9kgm)のエンジンを搭載する[BiTurbo Limousine-Long|2009/04モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5227mm×全幅1902mm×全高1494mm、排気量は4394ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5227mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

KM10型 B7 [4394cc/520PS FR/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目B7の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.4L-TB
4WD/6AT
2045.0万円
型式不明
[BiTurbo Limousine AllRad]
(2010/12)
520PS
72.9kgm
4.4L-TB
FR/6AT
1990.0万円
JM10型
[BiTurbo Limousine]
(2009/04)
520PS
72.9kgm
4.4L-TB
4WD/8AT
2179.5万円
7M2S型
[BiTurbo Limousine AllRad F01]
(2016/01)
550PS
74.4kgm
7.6km/L
2代目B7の車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーBMW_ALPINA
車名&
グレード
B7
BiTurbo Limousine-Long
その他ビターボ リムジンロング
お値段22100000円
車両型式ABA-KM10
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法長5227×幅1902×高1494mm
軸距&
輪距
3210mm
前1621mm/後1628mm
タイヤ前輪:245/35R21
後輪:285/30R21
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2070kg
エンジン諸元
原動機型式不明
気筒配列V型8気筒
排気量4394cc
圧縮比9.2
吸気方式ツインターボ
最高出力520PS[382kW]/5500rpm
最大トルク72.9kgm[715Nm]/3000-4750rpm
使用燃料ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(76500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、B7の新車を2541.5万円(諸費用として331.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4500cc以下13年未満76500円
自動車重量税(1年分)2.5トン以下13年未満20500
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷6.1km/L×160円/L262300円
オイル交換(5000km毎)1回8500円×2回17000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本28000円×4本÷3年37330円
任意保険料(月額8000円)月額8000円×12ヶ月96000円
ローン完済後の年間維持費523550円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額423580円×12ヶ月5082960円
ローン返済中の年間維持費5606510円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度71840円
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)262300円
オイル交換(5000km毎)17000円
タイヤ交換(3年3万km毎)37330円
任意保険料(月額8000円)96000円
ローン完済後の年間維持費523550円
名目金額
車のローン額(1年分)5082960円
ローン返済中の年間維持費5606510円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から10年経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年未満」で税額は76500円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本28000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても43,629円(完済前は467,209円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

B7の中古車をGoo-netで検索!


●B7の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、B7の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)47050円
ガソリン税(暫定)41150円
石油税4590円
消費税(10%)23840円
合計納税額116630円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.1km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1639.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計47050円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで41150円、石油税が2.8円/Lで4590円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては23840円となり、これらを合計した税額は116630円、1年間に燃料代として支払う262300円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で76500円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計213630円がB7に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)78690円
オイル交換(年1回)8500円
タイヤ交換(3万km/6年)11200円
任意保険料(月額6400円)76800円
合計
[差額]
286110円
[-237440円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)131150円
オイル交換(年1回)8500円
タイヤ交換(3万km/6年)18670円
任意保険料(月額6800円)81600円
合計
[差額]
350840円
[-172710円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)183610円
オイル交換(年1回)11900円
タイヤ交換(3万km/4.3年)26130円
任意保険料(月額7200円)86400円
合計
[差額]
418960円
[-104590円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて237440円安い286110円に、5000km走行では172710円安い350840円に、7000km走行では104590円安い418960円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km260円5700円6.8万円
20km520円11400円13.5万円
30km790円17400円20.5万円
50km1310円28800円34.1万円
100km2620円57600円68.1万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を6.1km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは26.23円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は260円/日となり、20km走行なら520円/日、30km走行なら790円/日、50km走行なら1310円/日、100km走行なら2620円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は17400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は20.5万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3000回転時の馬力305PS
4750回転時の馬力483PS
5500回転時の馬力520PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク72.9kgm
4750回転時のトルク72.9kgm
5500回転時のトルク67.7kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、4394ccのツインターボエンジンは5500回転時に最高出力520馬力を、3000-4750回転時に最大トルク72.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は45.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.98kg/PS(2070kg/520PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.98kg/PS
車体+1人4.09kg/PS
車体+5人4.51kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.10kg/PS
車体+70kg4.12kg/PS
車体+80kg4.13kg/PS
車体+90kg4.15kg/PS
車体+100kg4.17kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.09kg/PS(2125kg/520PS)となり、数値としては0.11kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.51kg/PS(2345kg/520PS)となり、0.53kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

B7のライバル候補車たち

4.14kg/PS
RS5 スポーツバック
2.9L/450PS|4WD/8AT
4.03kg/PS
RS5 クーペ
2.9L/450PS|4WD/8AT
4.10kg/PS
8シリーズ カブリオレ
4.4L/530PS|4WD/8AT
4.13kg/PS
GLC
4.0L/510PS|4WD/9AT
4.17kg/PS
GLC クーペ
4.0L/510PS|4WD/9AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.09kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.89kg/PSから4.29kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの4人乗りクーペ「F5DECF型 RS5 クーペ」、アウディの5人乗りセダン「F5DECL型 RS5 スポーツバック」、BMWの4人乗りオープンカー「BC44型 8シリーズ カブリオレ」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253989型 GLC」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253389型 GLC クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

KM10型 B7 [BiTurbo Limousine-Long]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.09kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.98
平均ピストンスピード16.2m/s
トルクウェイトレシオ28.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段42500円
排気量1Lあたり馬力118.3PS/L
排気量1Lあたりトルク16.59kgm/L
1気筒あたりの馬力65.0PS
1気筒あたりのトルク9.1kgm
パワーバンド比率45.5%
各種ランキング
セダンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは28.4kg/kgm(2070kg/72.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が22100000円、最高出力が520馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は42500円、逆に1万円あたりでは0.24馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は303155円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は118.3PS/L、トルクは16.59kgm/L、1気筒あたりの馬力は65.0馬力、トルクは9.1kgmとなり、このエンジンが520馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.98になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.83m
期待される荷室の幅1.50m
対角線の長さ2.37m
期待される荷室の面積2.75m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.83m(対角線では2.37m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費6.1km/L
燃料タンク容量82L
航続距離(カタログ燃費)500.2km
航続距離(80%燃費)401.8km
満タンプライス13120円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.1km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が82リットルですと航続可能距離は500.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.5km/L)とすると451.0km、80%(4.9km/L)だと401.8km、70%(4.3km/L)では352.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン82リットルの給油で13120円、上で計算した航続距離を踏まえると500.2km(80%燃費時401.8km)を走行するのに13120円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 285/30R21|タイヤ直径 70.4cm|円周長 221.2cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速4.17014.4355km/h10870rpm2988.1kgm
2速2.3408.0960.5611-2/3370rpm98km/h6100rpm1676.8kgm
3速1.5205.2590.6502-3/3900rpm151km/h3960rpm1089.2kgm
4速1.1403.9440.7503-4/4500rpm202km/h2970rpm816.9kgm
5速0.8703.0100.7634-5/4580rpm265km/h2270rpm623.4kgm
6速0.6902.3870.7935-6/4760rpm334km/h1800rpm494.4kgm
Final3.460レシオカバレッジ(変速比幅)6.043

ギヤの繋がりイメージ
KM10型B76AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000-4750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.460)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(72.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.460)÷タイヤの有効半径(0.352m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの334km(5500rpmでは305.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h
2速ギヤ90km/h3090rpm
3速ギヤ139km/h3580rpm
4速ギヤ185km/h4130rpm
5速ギヤ242km/h4200rpm
6速ギヤ306km/h4360rpm

KM10型B7に搭載された4394ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3090rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは3580rpmまで落ちて5500rpmで139km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは4130rpmまで落ちて5500rpmで185km/h(+46km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4200rpmまで落ちて5500rpmで242km/h(+57km/h)に、6速ギヤでは4360rpmまで落ちて5500rpmで306km/h(+64km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000-4750回転で最大トルク72.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば28.4kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.98kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2988.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2070kg)を1速ギヤの最大駆動力(2988.1kgm)で割ってみると0.69kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(67.7kgm)からTWRを算出すると0.75kg/kgmとなり、3000-5500回転の回転域では0.69-0.75kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速43506520870010870130501522019570
2速24403660488061007320854010980
3速1590238031703960476055507130
4速1190178023802970357041605350
5速910136018102270272031804080
6速720108014401800216025203240
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.690)を選択して時速100kmにて走行すると1800回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1080回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1260回転、一般的な高速道路の80km/hでは1440回転、100km/hでは1800回転、制限速度が120km/hになると2160回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3240回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速918283746556474
2速163349668298115131
3速255076101126151177202
4速3467101135168202236269
5速4488132176220265309353
6速56111167222278334389445

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの285/30R21と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 285/30R21 | 直径 704mm

-20mm
幅265mm
-10mm
幅275mm
変更なし
幅285mm
+10mm
幅295mm
+20mm
幅305mm
-5%
25
扁平
265/25R21
37.8km/h
直径666mm
径差-38mm
275/25R21
38.1km/h
直径671mm
径差-33mm
285/25R21
38.4km/h
直径676mm
径差-28mm
295/25R21
38.7km/h
直径681mm
径差-23mm
305/25R21
39.0km/h
直径686mm
径差-18mm
0%
30
扁平
265/30R21
39.3km/h
直径692mm
径差-12mm
275/30R21
39.7km/h
直径698mm
径差-6mm
285/30R21
40.0km/h
704mm
0mm
295/30R21
40.3km/h
直径710mm
径差+6mm
305/30R21
40.7km/h
直径716mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
265/35R21
40.9km/h
直径719mm
径差+15mm
275/35R21
41.2km/h
直径726mm
径差+22mm
285/35R21
41.6km/h
直径733mm
径差+29mm
295/35R21
42.0km/h
直径740mm
径差+36mm
305/35R21
42.4km/h
直径747mm
径差+43mm
+10%
40
扁平
265/40R21
42.3km/h
直径745mm
径差+41mm
275/40R21
42.8km/h
直径753mm
径差+49mm
285/40R21
43.2km/h
直径761mm
径差+57mm
295/40R21
43.7km/h
直径769mm
径差+65mm
305/40R21
44.1km/h
直径777mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、265/30R21 、275/25R21、275/30R21 、285/25R21 、295/25R21 、305/25R21あたりのタイヤがおすすめです。

285/30R21のタイヤ幅を265mmから315mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、285/30R21の適応サイズと性能の変化 [KM10型B7編]のページをご覧ください。

285/30R21のタイヤ銘柄と通販価格


KM10型B7[4.4L-TT FR/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.98kg/ps65.88
1速ギヤ加速性能0.69kg/kgm70.18
1L換算馬力118.3ps/L57.19
1L換算トルク16.59kgm/L54.23
WB/TR比1.9828.33
ワイド&ロー指数0.78556.60
前面の面積2.842m²43.04
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点418.83

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費523550円31.21
100kmh回転数1800rpm60.23
航続距離24.75
車の大きさ14.853m³64.97
室内の広さ(仮) 2.693m³43.00
最小回転半径39.00
馬力単価42500円20.41
ユーティリティ部門の得点325.12

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した KM10型B7[4.4L-TT FR/6AT] の総合得点は 743.95 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したKM10型B7(FR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「4500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


コメントは停止中です。