BMWアルピナ B6 カブリオの性能まとめ [4.4L/537PS|FR/6AT|2007年] S-Cabrio Super-Charge


画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2012/09/07|更新:2019/09/26

BMWアルピナの2ドア・4人乗りオープンカー、謎型の2代目B6 カブリオは2005/09から生産が開始され、2010/01に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4398cc(537PS/74.0kgm)のエンジンを搭載する[S-Cabrio Super-Charge|2007/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4830mm×全幅1855mm×全高1360mm、排気量は4398ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4830mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

B6 カブリオ [4398cc/537PS FR/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目B6 カブリオの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.4L-SC
FR/6AT
2197.0万円
型式不明
[S-Coupe Super-Charge]
(2007/10)
537PS
74.0kgm

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW_ALPINA
車名&
グレード
B6 カブリオ
S-Cabrio Super-Charge
その他 Sカブリオ スーパーチャージ カブリオ(510ps,71.4kgm) ベース車(3シリーズ)
お値段 23870000円
車両型式
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法 長4830×幅1855×高1360mm
軸距&
輪距
2780mm
前1550mm/後1590mm
タイヤ 前輪:255/35R20
後輪:285/30R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2000kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量4398cc
圧縮比9.0
吸気方式 スーパーチャージャー(スーチャー)
最高出力 537PS[395kW]/5500rpm
最大トルク 74.0kgm[726Nm]/4750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(87900円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(22800円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2007/10モデルのB6 カブリオを13年落ちの中古で262.6万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    B6 カブリオの2007/10モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である238.7万円に諸経費として23.9万円を足した262.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2007年式を13年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年経過で増税 87900
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年-17年経過で増税 22800円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.1km/L×140円/L 197180円
オイル交換(5000km毎) 1回8500円×2回 17000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本24000円×4本÷3年 32000円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 466800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額43760円×12ヶ月 525120円
ローン返済中の年間維持費 991920円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 76440円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 197180円
オイル交換(5000km毎) 17000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 32000円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 466800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 525120円
ローン返済中の年間維持費 991920円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
76440円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年経過で増税」で税額は87900円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は22800円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額76,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると38,900円(完済前は82,660円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●B6 カブリオの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、B6 カブリオの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 40420円
ガソリン税(暫定) 35350円
石油税 3940円
消費税(10%) 17930円
合計納税額 97640円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.1km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1408.5Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計40420円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで35350円、石油税が2.8円/Lで3940円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては17930円となり、これらを合計した税額は97640円、1年間に燃料代として支払う197180円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で87900円、自動車重量税が年換算で22800円ですから、合計208340円がB6 カブリオに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 87900
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 59150円
オイル交換(年1回) 8500円
タイヤ交換(3万km/6年) 9600円
任意保険料(月額6400円) 76800円
合計
[差額]
278670円
[-188130円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 87900
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 98590円
オイル交換(年1回) 8500円
タイヤ交換(3万km/6年) 16000円
任意保険料(月額6800円) 81600円
合計
[差額]
329310円
[-137490円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 87900
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 138030円
オイル交換(年1回) 11900円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 22400円
任意保険料(月額7200円) 86400円
合計
[差額]
383350円
[-83450円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて188130円安い278670円に、5000km走行では137490円安い329310円に、7000km走行では83450円安い383350円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km200円4400円5.2万円
20km390円8600円10.1万円
30km590円13000円15.3万円
50km990円21800円25.7万円
100km1970円43300円51.2万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を7.1km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは19.72円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は200円/日となり、20km走行なら390円/日、30km走行なら590円/日、50km走行なら990円/日、100km走行なら1970円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は13000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は15.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4750回転時の馬力 491PS
5500回転時の馬力 537PS
各回転域でのトルク
4750回転時のトルク 74.0kgm
5500回転時のトルク 69.9kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、4398ccのスーパーチャージャー付きエンジンは5500回転時に最高出力537馬力を、4750回転時に最大トルク74.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4750rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は13.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.724kg/PS(2000kg/537PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.724kg/PS
車体+1人3.83kg/PS
車体+4人4.13kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.84kg/PS
車体+70kg3.85kg/PS
車体+80kg3.87kg/PS
車体+90kg3.89kg/PS
車体+100kg3.91kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.83kg/PS(2055kg/537PS)となり、数値としては0.11kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.13kg/PS(2220kg/537PS)となり、0.41kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

B6 カブリオのライバル候補車たち

3.990kg/PS
アルピーヌ A110
1.8L/292PS|MR/7AT
3.587kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
4.0L/612PS|4WD/9AT
3.792kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
4.0L/571PS|4WD/9AT
4.047kg/PS
8シリーズ グランクーペ
4.4L/530PS|4WD/8AT
4.033kg/PS
RS5 クーペ
2.9L/450PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.827kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.44kg/PSから4.21kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ルノーの2人乗りクーペ「DFM5P型 アルピーヌ A110」、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213288型 Eクラス ステーションワゴン」、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213289型 Eクラス ステーションワゴン」、BMWの5人乗りセダン「GV44型 8シリーズ グランクーペ」、アウディの4人乗りクーペ「F5DECF型 RS5 クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

B6 カブリオ [S-Cabrio Super-Charge]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.827kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.77
平均ピストンスピード 15.2m/s
トルクウェイトレシオ 27.0kg/kgm
1馬力あたりのお値段 44451円
排気量1Lあたり馬力 122.1PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.83kgm/L
1気筒あたりの馬力 67.1PS
1気筒あたりのトルク 9.2kgm
パワーバンド比率 13.6%
各種ランキング
オープンカーのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは27.0kg/kgm(2000kg/74.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が23870000円、最高出力が537馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は44451円、逆に1万円あたりでは0.22馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は322568円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は122.1PS/L、トルクは16.83kgm/L、1気筒あたりの馬力は67.1馬力、トルクは9.2kgmとなり、このエンジンが537馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が82.7mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7260回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.77になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 7.1km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 497.0km
航続距離(80%燃費) 399.0km
満タンプライス 9800円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.1km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は497.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.4km/L)とすると448.0km、80%(5.7km/L)だと399.0km、70%(5.0km/L)では350.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で9800円、上で計算した航続距離を踏まえると497.0km(80%燃費時399.0km)を走行するのに9800円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 285/30R20|タイヤ直径 67.9cm|円周長 213.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.170 14.10 54km/h 11010rpm 3072.2kgm
2速 2.340 7.909 0.561 1-2/3370rpm 97km/h 6180rpm 1723.9kgm
3速 1.520 5.138 0.650 2-3/3900rpm 149km/h 4010rpm 1119.8kgm
4速 1.140 3.853 0.750 3-4/4500rpm 199km/h 3010rpm 839.9kgm
5速 0.870 2.941 0.763 4-5/4580rpm 261km/h 2300rpm 641.0kgm
6速 0.690 2.332 0.793 5-6/4760rpm 329km/h 1820rpm 508.3kgm
Final 3.380 レシオカバレッジ(変速比幅)6.043

ギヤの繋がりイメージ
謎型B6 カブリオ6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.380)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(74.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.380)÷タイヤの有効半径(0.3395m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの329km(5500rpmでは301.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ50km/h
2速ギヤ89km/h3090rpm
3速ギヤ137km/h3580rpm
4速ギヤ183km/h4130rpm
5速ギヤ239km/h4200rpm
6速ギヤ302km/h4360rpm

謎型B6 カブリオに搭載された4398ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると50km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3090rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは3580rpmまで落ちて5500rpmで137km/h(+48km/h)に、4速ギヤでは4130rpmまで落ちて5500rpmで183km/h(+46km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4200rpmまで落ちて5500rpmで239km/h(+56km/h)に、6速ギヤでは4360rpmまで落ちて5500rpmで302km/h(+63km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4750回転で最大トルク74.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば27.0kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.724kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと3072.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2000kg)を1速ギヤの最大駆動力(3072.2kgm)で割ってみると0.65kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(69.9kgm)からTWRを算出すると0.69kg/kgmとなり、4750-5500回転の回転域では0.65-0.69kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4410 6610 8810 11010 13220 15420 19820
2速 2470 3710 4940 6180 7420 8650 11120
3速 1610 2410 3210 4010 4820 5620 7230
4速 1200 1810 2410 3010 3610 4220 5420
5速 920 1380 1840 2300 2760 3220 4140
6速 730 1090 1460 1820 2190 2550 3280
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.690)を選択して時速100kmにて走行すると1820回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1090回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1280回転、一般的な高速道路の80km/hでは1460回転、100km/hでは1820回転、制限速度が120km/hになると2190回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3280回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 45 54 64 73
2速 16 32 49 65 81 97 113 129
3速 25 50 75 100 125 149 174 199
4速 33 66 100 133 166 199 232 266
5速 44 87 131 174 218 261 305 348
6速 55 110 165 220 274 329 384 439

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの285/30R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 285/30R20 | 直径 679mm

-20mm
幅265mm
-10mm
幅275mm
変更なし
幅285mm
+10mm
幅295mm
+20mm
幅305mm
-5%
25
扁平
265/25R20
37.8km/h
直径641mm
径差-38mm
275/25R20
38.1km/h
直径646mm
径差-33mm
285/25R20
38.4km/h
直径651mm
径差-28mm
295/25R20
38.6km/h
直径656mm
径差-23mm
305/25R20
38.9km/h
直径661mm
径差-18mm
0%
30
扁平
265/30R20
39.3km/h
直径667mm
径差-12mm
275/30R20
39.6km/h
直径673mm
径差-6mm
285/30R20
40.0km/h
679mm
0mm
295/30R20
40.4km/h
直径685mm
径差+6mm
305/30R20
40.7km/h
直径691mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
265/35R20
40.9km/h
直径694mm
径差+15mm
275/35R20
41.3km/h
直径701mm
径差+22mm
285/35R20
41.7km/h
直径708mm
径差+29mm
295/35R20
42.1km/h
直径715mm
径差+36mm
305/35R20
42.5km/h
直径722mm
径差+43mm
+10%
40
扁平
265/40R20
42.4km/h
直径720mm
径差+41mm
275/40R20
42.9km/h
直径728mm
径差+49mm
285/40R20
43.4km/h
直径736mm
径差+57mm
295/40R20
43.8km/h
直径744mm
径差+65mm
305/40R20
44.3km/h
直径752mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、265/30R20 、275/25R20、275/30R20 、285/25R20 、295/25R20 、305/25R20あたりのタイヤがおすすめです。

285/30R20のタイヤ幅を265mmから315mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、285/30R20の適応サイズと性能の変化 [B6 カブリオ編]のページをご覧ください。

285/30R20のタイヤ銘柄と通販価格


B6 カブリオ[4.4L-SC FR/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.724kg/ps66.61
1速ギヤ加速性能0.65kg/kgm71.08
1L換算馬力122.1ps/L58.71
1L換算トルク16.83kgm/L55.05
WB/TR比1.7750.21
ワイド&ロー指数0.73360.26
前面の面積2.523m²51.54
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点456.84

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費466800円36.56
100kmh回転数1820rpm59.94
航続距離24.75
車の大きさ12.185m³53.72
室内の広さ(仮) 2.210m³37.89
最小回転半径39.00
馬力単価44451円17.75
ユーティリティ部門の得点311.16

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したB6 カブリオ[4.4L-SC FR/6AT] の総合得点は 768.00 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したB6 カブリオ [S-Cabrio Super-Charge] (FR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「4500ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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