BMWアルピナ B3 クーペの性能まとめ [E36型|3.0L/256PS|FR/5AT|1995年] 3.0/1


画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2012/02/15|更新:2019/09/26

BMWアルピナの4ドア・5人乗りクーペ、E36型の3代目B3 クーペは1995/10から生産が開始され、1999/10に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2997cc(256PS/32.6kgm)のエンジンを搭載する[3.0/1|1995/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4435mm×全幅1695mm×全高1380mm、排気量は2997ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、ボディサイズは5ナンバー枠ながら排気量が2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。コンパクトなボディに大きめな排気量のエンジンを搭載するのは、ちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4435mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

E36型 B3 クーペ [2997cc/256PS FR/5AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目B3 クーペの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.2L-NA
FR/6MT
817.0万円
E36型
[3.2-Touring]
(1997/01)
271PS
33.6kgm
3.0L-NA
FR/5MT
748.0万円
E36型
[3.0/1]
(1995/10)
256PS
32.6kgm
3.0L-NA
FR/5AT
846.0万円
E36型
[3.0/1 Touring]
(1995/10)
256PS
32.6kgm
3.2L-NA
FR/6MT
788.0万円
E36型
[3.2 Coupe]
(1997/01)
271PS
33.6kgm
3.0L-NA
FR/5AT
936.0万円
E36型
[3.0/1 Cabriolet]
(1995/10)
256PS
32.6kgm
3代目B3 クーペの車両型式・グレード一覧【全13車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW_ALPINA
車名&
グレード
B3 クーペ
3.0/1
その他 ベース車(3シリーズ)
お値段 7970000円
車両型式 E36
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5AT(5段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4435×幅1695×高1380mm
軸距&
輪距
2700mm
前1410mm/後1420mm
タイヤ 前輪:235/40R17
後輪:265/35R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1330kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列6気筒
排気量2997cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 256PS[188kW]/5700rpm
最大トルク 32.6kgm[320Nm]/4400rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
※直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1995/10モデルのB3 クーペを25年落ちの中古で87.7万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    B3 クーペの1995/10モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である79.7万円に諸経費として8万円を足した87.7万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1995年式を25年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年経過で増税 58600
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過で増税 18900
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.7km/L×140円/L 181820円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 382240円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額36530円×12ヶ月 438360円
ローン返済中の年間維持費 820600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 68640円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 181820円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 382240円
名目 金額
車のローン額(1年分) 438360円
ローン返済中の年間維持費 820600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
68640円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年経過で増税」で税額は58600円、重量税の区分は「1.5トン以下の18年経過で増税」で税額は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると31,853円(完済前は68,383円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●B3 クーペの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、B3 クーペの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 37270円
ガソリン税(暫定) 32600円
石油税 3640円
消費税(10%) 16530円
合計納税額 90040円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.7km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1298.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計37270円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで32600円、石油税が2.8円/Lで3640円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては16530円となり、これらを合計した税額は90040円、1年間に燃料代として支払う181820円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58600円、自動車重量税が年換算で18900円ですから、合計167540円がB3 クーペに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 54550円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
219870円
[-162370円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 90910円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
264190円
[-118050円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 18900
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 127270円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
310590円
[-71650円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて162370円安い219870円に、5000km走行では118050円安い264190円に、7000km走行では71650円安い310590円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km180円4000円4.7万円
20km360円7900円9.4万円
30km550円12100円14.3万円
50km910円20000円23.7万円
100km1820円40000円47.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を7.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは18.18円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は180円/日となり、20km走行なら360円/日、30km走行なら550円/日、50km走行なら910円/日、100km走行なら1820円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は12100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は14.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 200PS
5700回転時の馬力 256PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 32.6kgm
5700回転時のトルク 32.2kgm

まずおさらいとして、搭載している直列6気筒、2997ccの自然吸気エンジンは5700回転時に最高出力256馬力を、4400回転時に最大トルク32.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の1300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は22.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.195kg/PS(1330kg/256PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.195kg/PS
車体+1人5.41kg/PS
車体+5人6.27kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.43kg/PS
車体+70kg5.47kg/PS
車体+80kg5.51kg/PS
車体+90kg5.55kg/PS
車体+100kg5.59kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.41kg/PS(1385kg/256PS)となり、数値としては0.21kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.27kg/PS(1605kg/256PS)となり、1.07kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

B3 クーペのライバル候補車たち

5.417kg/PS
SQ2
2.0L/300PS|4WD/7AT
5.343kg/PS
1シリーズ
2.0L/306PS|4WD/8AT
5.463kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
3.0L/367PS|4WD/9AT
5.272kg/PS
Eクラス セダン
3.0L/367PS|4WD/9AT
5.494kg/PS
S5 カブリオレ
3.0L/354PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.410kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.19kg/PSから5.63kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りSUV「GADNUF型 SQ2」、BMWの5人乗りハッチバック「7L20型 1シリーズ」、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213268型 Eクラス ステーションワゴン」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213068型 Eクラス セダン」、アウディの4人乗りオープンカー「F5CWGC型 S5 カブリオレ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

E36型 B3 クーペ [3.0/1]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.410kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.91
平均ピストンスピード 16.3m/s
トルクウェイトレシオ 40.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 31133円
排気量1Lあたり馬力 85.4PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.88kgm/L
1気筒あたりの馬力 42.7PS
1気筒あたりのトルク 5.4kgm
パワーバンド比率 22.8%
各種ランキング
クーペのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは40.8kg/kgm(1330kg/32.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7970000円、最高出力が256馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は31133円、逆に1万円あたりでは0.32馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は244479円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は85.4PS/L、トルクは10.88kgm/L、1気筒あたりの馬力は42.7馬力、トルクは5.4kgmとなり、このエンジンが256馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6980回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.91になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.55m
期待される荷室の幅 1.29m
対角線の長さ 2.02m
期待される荷室の面積 2.00m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.02m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 7.7km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 500.5km
航続距離(80%燃費) 403.0km
満タンプライス 9100円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.7km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が65リットルですと航続可能距離は500.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.9km/L)とすると448.5km、80%(6.2km/L)だと403.0km、70%(5.4km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン65リットルの給油で9100円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時403.0km)を走行するのに9100円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6200rpm|タイヤサイズ 265/35R17|タイヤ直径 61.7cm|円周長 193.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.665 13.66 53km/h 11750rpm 1443.4kgm
2速 1.999 7.450 0.545 1-2/3380rpm 97km/h 6410rpm 787.3kgm
3速 1.407 5.244 0.704 2-3/4360rpm 137km/h 4510rpm 554.1kgm
4速 1.000 3.727 0.711 3-4/4410rpm 193km/h 3210rpm 393.8kgm
5速 0.742 2.765 0.742 4-5/4600rpm 261km/h 2380rpm 292.2kgm
Final 3.727 レシオカバレッジ(変速比幅)4.939

ギヤの繋がりイメージ
E36型B3 クーペ5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.727)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(32.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.727)÷タイヤの有効半径(0.3085m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの261km(5700rpmでは239.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5700rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ49km/h
2速ギヤ89km/h3110rpm
3速ギヤ126km/h4010rpm
4速ギヤ178km/h4050rpm
5速ギヤ240km/h4230rpm

E36型B3 クーペに搭載された2997ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5700rpmまで引っ張ると49km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5700rpmから3110rpmまで落ち、そこから5700rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは4010rpmまで落ちて5700rpmで126km/h(+37km/h)に、4速ギヤでは4050rpmまで落ちて5700rpmで178km/h(+52km/h)に、5速ギヤでは4230rpmまで落ちて5700rpmで240km/h(+62km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク32.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば40.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.195kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1443.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1330kg)を1速ギヤの最大駆動力(1443.4kgm)で割ってみると0.92kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5700回転でのトルク(32.2kgm)からTWRを算出すると0.93kg/kgmとなり、4400-5700回転の回転域では0.92-0.93kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4700 7050 9400 11750 14100 16450 21140
2速 2560 3840 5130 6410 7690 8970 11530
3速 1800 2710 3610 4510 5410 6310 8120
4速 1280 1920 2560 3210 3850 4490 5770
5速 950 1430 1900 2380 2850 3330 4280
※赤い数字は暫定レブリミット(6200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.742)を選択して時速100kmにて走行すると2380回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1430回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1660回転、一般的な高速道路の80km/hでは1900回転、100km/hでは2380回転、制限速度が120km/hになると2850回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4280回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 51 60 68
2速 16 31 47 62 78 94 109 125
3速 22 44 67 89 111 133 155 177
4速 31 62 94 125 156 187 218 250
5速 42 84 126 168 210 252 294 336

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの265/35R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/35R17 | 直径 617mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
30
扁平
245/30R17
37.5km/h
直径579mm
径差-38mm
255/30R17
37.9km/h
直径585mm
径差-32mm
265/30R17
38.3km/h
直径591mm
径差-26mm
275/30R17
38.7km/h
直径597mm
径差-20mm
285/30R17
39.1km/h
直径603mm
径差-14mm
0%
35
扁平
245/35R17
39.2km/h
直径604mm
径差-13mm
255/35R17
39.6km/h
直径611mm
径差-6mm
265/35R17
40.0km/h
617mm
0mm
275/35R17
40.5km/h
直径625mm
径差+8mm
285/35R17
41.0km/h
直径632mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
245/40R17
40.7km/h
直径628mm
径差+11mm
255/40R17
41.2km/h
直径636mm
径差+19mm
265/40R17
41.8km/h
直径644mm
径差+27mm
275/40R17
42.3km/h
直径652mm
径差+35mm
285/40R17
42.8km/h
直径660mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
245/45R17
42.3km/h
直径653mm
径差+36mm
255/45R17
42.9km/h
直径662mm
径差+45mm
265/45R17
43.5km/h
直径671mm
径差+54mm
275/45R17
44.1km/h
直径680mm
径差+63mm
285/45R17
44.7km/h
直径689mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/35R17 、255/35R17 、265/30R17 、275/30R17 、285/30R17あたりのタイヤがおすすめです。

265/35R17のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/35R17の適応サイズと性能の変化 [E36型B3 クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


E36型B3 クーペ[3.0L-NA FR/5AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.195kg/ps62.40
1速ギヤ加速性能0.92kg/kgm64.99
1L換算馬力85.4ps/L59.78
1L換算トルク10.88kgm/L67.34
WB/TR比1.9135.63
ワイド&ロー指数0.81454.56
前面の面積2.339m²56.44
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点444.52

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費382240円44.55
100kmh回転数2380rpm52.00
航続距離24.75
車の大きさ10.374m³46.08
室内の広さ(仮) 1.881m³34.41
最小回転半径39.00
馬力単価31133円35.88
ユーティリティ部門の得点318.22

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した E36型B3 クーペ[3.0L-NA FR/5AT] の総合得点は 762.74 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したE36型B3 クーペ(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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