BMWアルピナ B3 セダンの性能まとめ [3R30型|3.0L/410PS|FR/8AT|2016年] BiTurbo Limousine F30


画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2016/02/25|更新:2019/09/26

BMWアルピナの4ドア・5人乗りセダン、3R30型の6代目B3 セダンは2013/05から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量2979cc(410PS/61.2kgm)のエンジンを搭載する[BiTurbo Limousine F30|2016/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4645mm×全幅1810mm×全高1445mm、排気量は2979ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4645mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

3R30型 B3 セダン [2979cc/410PS FR/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

6代目B3 セダンの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-TB
FR/8AT
1173.0万円
3R30型
[BiTurbo Touring F31]
(2016/01)
410PS
61.2kgm

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW_ALPINA
車名&
グレード
B3 セダン
BiTurbo Limousine F30
その他 EUDCモード燃費(市街地9.8km/L 郊外16.4km/L 総合13.2km/L)
お値段 10990000円
車両型式 ABA-3R30
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4645×幅1810×高1445mm
軸距&
輪距
2810mm
前1540mm/後1555mm
タイヤ 前輪:245/30R20
後輪:265/30R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1650kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列6気筒
排気量2979cc
圧縮比10.2
吸気方式 ターボ
最高出力 410PS[301kW]/5500-6250rpm
最大トルク 61.2kgm[600Nm]/3000-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
※直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、B3 セダンの新車を1263.9万円(諸費用として164.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.3km/L×160円/L 192770円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本24000円×4本÷3年 32000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 397090円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額210640円×12ヶ月 2527680円
ローン返済中の年間維持費 2924770円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 192770円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 32000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 397090円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2527680円
ローン返済中の年間維持費 2924770円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から4年経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年未満」で税額は51000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると33,091円(完済前は243,731円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●B3 セダンの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、B3 セダンの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 34580円
ガソリン税(暫定) 30240円
石油税 3370円
消費税(10%) 17520円
合計納税額 85710円

例として年間走行距離を10000km、燃費を8.3km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1204.8Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計34580円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで30240円、石油税が2.8円/Lで3370円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては17520円となり、これらを合計した税額は85710円、1年間に燃料代として支払う192770円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で51000円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計153110円がB3 セダンに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 57830円
オイル交換(年1回) 6500円
タイヤ交換(3万km/6年) 9600円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
217650円
[-179440円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 96390円
オイル交換(年1回) 6500円
タイヤ交換(3万km/6年) 16000円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
266570円
[-130520円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 134940円
オイル交換(年1回) 9100円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 22400円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
317960円
[-79130円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて179440円安い217650円に、5000km走行では130520円安い266570円に、7000km走行では79130円安い317960円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km190円4200円4.9万円
20km390円8600円10.1万円
30km580円12800円15.1万円
50km960円21100円25.0万円
100km1930円42500円50.2万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を8.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは19.28円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は190円/日となり、20km走行なら390円/日、30km走行なら580円/日、50km走行なら960円/日、100km走行なら1930円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は12800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は15.1万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3000回転時の馬力 256PS
4000回転時の馬力 342PS
5500回転時の馬力 410PS
6250回転時の馬力 410PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク 61.2kgm
4000回転時のトルク 61.2kgm
5500回転時のトルク 53.4kgm
6250回転時のトルク 47.0kgm

まずおさらいとして、搭載している直列6気筒、2979ccのターボエンジンは5500-6250回転時に最高出力410馬力を、3000-4000回転時に最大トルク61.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の3250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.024kg/PS(1650kg/410PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.024kg/PS
車体+1人4.16kg/PS
車体+5人4.70kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.17kg/PS
車体+70kg4.20kg/PS
車体+80kg4.22kg/PS
車体+90kg4.24kg/PS
車体+100kg4.27kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.16kg/PS(1705kg/410PS)となり、数値としては0.14kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.70kg/PS(1925kg/410PS)となり、0.68kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

B3 セダンのライバル候補車たち

3.990kg/PS
アルピーヌ A110
1.8L/292PS|MR/7AT
4.033kg/PS
RS5 クーペ
2.9L/450PS|4WD/8AT
4.144kg/PS
RS5 スポーツバック
2.9L/450PS|4WD/8AT
4.104kg/PS
8シリーズ カブリオレ
4.4L/530PS|4WD/8AT
4.127kg/PS
GLC
4.0L/510PS|4WD/9AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.159kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.95kg/PSから4.37kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ルノーの2人乗りクーペ「DFM5P型 アルピーヌ A110」、アウディの4人乗りクーペ「F5DECF型 RS5 クーペ」、アウディの5人乗りセダン「F5DECL型 RS5 スポーツバック」、BMWの4人乗りオープンカー「BC44型 8シリーズ カブリオレ」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253989型 GLC」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

3R30型 B3 セダン [BiTurbo Limousine F30]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.159kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.82
平均ピストンスピード 16.4m/s
トルクウェイトレシオ 27.0kg/kgm
1馬力あたりのお値段 26805円
排気量1Lあたり馬力 137.6PS/L
排気量1Lあたりトルク 20.54kgm/L
1気筒あたりの馬力 68.3PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 52.0%
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは27.0kg/kgm(1650kg/61.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が10990000円、最高出力が410馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26805円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は179575円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は137.6PS/L、トルクは20.54kgm/L、1気筒あたりの馬力は68.3馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが410馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.4m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.6mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6700回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.82になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.63m
期待される荷室の幅 1.41m
対角線の長さ 2.16m
期待される荷室の面積 2.30m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.63m(対角線では2.16m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.3km/L
燃料タンク容量 60L
航続距離(カタログ燃費) 498.0km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 9600円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.3km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が60リットルですと航続可能距離は498.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.5km/L)とすると450.0km、80%(6.6km/L)だと396.0km、70%(5.8km/L)では348.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン60リットルの給油で9600円、上で計算した航続距離を踏まえると498.0km(80%燃費時396.0km)を走行するのに9600円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500-6250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6750rpm|タイヤサイズ 265/30R20|タイヤ直径 66.7cm|円周長 209.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.710 13.23 64km/h 10530rpm 2428.7kgm
2速 3.140 8.823 0.667 1-2/4500rpm 96km/h 7020rpm 1619.2kgm
3速 2.110 5.929 0.672 2-3/4540rpm 143km/h 4720rpm 1088.0kgm
4速 1.670 4.693 0.791 3-4/5340rpm 181km/h 3730rpm 861.1kgm
5速 1.290 3.625 0.772 4-5/5210rpm 234km/h 2880rpm 665.2kgm
6速 1.000 2.810 0.775 5-6/5230rpm 302km/h 2240rpm 515.7kgm
7速 0.840 2.360 0.840 6-7/5670rpm 359km/h 1880rpm 433.2kgm
8速 0.670 1.883 0.798 7-8/5390rpm 451km/h 1500rpm 345.5kgm
Final 2.810 レシオカバレッジ(変速比幅)7.030

ギヤの繋がりイメージ
3R30型B3 セダン8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(61.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)÷タイヤの有効半径(0.3335m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの451km(6250rpmでは417.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ59km/h
2速ギヤ89km/h4170rpm
3速ギヤ133km/h4200rpm
4速ギヤ167km/h4940rpm
5速ギヤ217km/h4830rpm
6速ギヤ280km/h4840rpm
7速ギヤ333km/h5250rpm
8速ギヤ417km/h4990rpm

3R30型B3 セダンに搭載された2979ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6250rpmまで引っ張ると59km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6250rpmから4170rpmまで落ち、そこから6250rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+30km/h)になります。

3速ギヤでは4200rpmまで落ちて6250rpmで133km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは4940rpmまで落ちて6250rpmで167km/h(+34km/h)に、5速ギヤでは4830rpmまで落ちて6250rpmで217km/h(+50km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4840rpmまで落ちて6250rpmで280km/h(+63km/h)に、7速ギヤでは5250rpmまで落ちて6250rpmで333km/h(+53km/h)に、8速ギヤでは4990rpmまで落ちて6250rpmで417km/h(+84km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000-4000回転で最大トルク61.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば27.0kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.024kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2428.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1650kg)を1速ギヤの最大駆動力(2428.7kgm)で割ってみると0.68kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6250回転でのトルク(47.0kgm)からTWRを算出すると0.88kg/kgmとなり、3000-6250回転の回転域では0.68-0.88kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4210 6320 8420 10530 12630 14740 18950
2速 2810 4210 5620 7020 8420 9830 12630
3速 1890 2830 3770 4720 5660 6600 8490
4速 1490 2240 2990 3730 4480 5230 6720
5速 1150 1730 2310 2880 3460 4040 5190
6速 890 1340 1790 2240 2680 3130 4020
7速 750 1130 1500 1880 2250 2630 3380
8速 600 900 1200 1500 1800 2100 2700
※赤い数字は暫定レブリミット(6750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.670)を選択して時速100kmにて走行すると1500回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは900回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1050回転、一般的な高速道路の80km/hでは1200回転、100km/hでは1500回転、制限速度が120km/hになると1800回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2700回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 57 66 76
2速 14 28 43 57 71 85 100 114
3速 21 42 64 85 106 127 148 170
4速 27 54 80 107 134 161 188 214
5速 35 69 104 139 173 208 243 277
6速 45 89 134 179 224 268 313 358
7速 53 107 160 213 266 320 373 426
8速 67 134 200 267 334 401 467 534

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの265/30R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/30R20 | 直径 667mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
25
扁平
245/25R20
37.8km/h
直径631mm
径差-36mm
255/25R20
38.1km/h
直径636mm
径差-31mm
265/25R20
38.4km/h
直径641mm
径差-26mm
275/25R20
38.7km/h
直径646mm
径差-21mm
285/25R20
39.0km/h
直径651mm
径差-16mm
0%
30
扁平
245/30R20
39.3km/h
直径655mm
径差-12mm
255/30R20
39.6km/h
直径661mm
径差-6mm
265/30R20
40.0km/h
667mm
0mm
275/30R20
40.4km/h
直径673mm
径差+6mm
285/30R20
40.7km/h
直径679mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
245/35R20
40.8km/h
直径680mm
径差+13mm
255/35R20
41.2km/h
直径687mm
径差+20mm
265/35R20
41.6km/h
直径694mm
径差+27mm
275/35R20
42.0km/h
直径701mm
径差+34mm
285/35R20
42.5km/h
直径708mm
径差+41mm
+10%
40
扁平
245/40R20
42.2km/h
直径704mm
径差+37mm
255/40R20
42.7km/h
直径712mm
径差+45mm
265/40R20
43.2km/h
直径720mm
径差+53mm
275/40R20
43.7km/h
直径728mm
径差+61mm
285/40R20
44.1km/h
直径736mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/30R20 、255/25R20、255/30R20 、265/25R20 、275/25R20 、285/25R20あたりのタイヤがおすすめです。

265/30R20のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/30R20の適応サイズと性能の変化 [3R30型B3 セダン編]のページをご覧ください。

265/30R20のタイヤ銘柄と通販価格


3R30型B3 セダン[3.0Lターボ FR/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.024kg/ps65.75
1速ギヤ加速性能0.68kg/kgm70.41
1L換算馬力137.6ps/L64.89
1L換算トルク20.54kgm/L67.80
WB/TR比1.8245.00
ワイド&ロー指数0.79855.69
前面の面積2.615m²49.09
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点462.01

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費397090円43.15
100kmh回転数1500rpm64.48
航続距離24.75
車の大きさ12.149m³53.57
室内の広さ(仮) 2.203m³37.82
最小回転半径39.00
馬力単価26805円41.77
ユーティリティ部門の得点346.09

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 3R30型B3 セダン[3.0Lターボ FR/8AT] の総合得点は 808.10 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した3R30型B3 セダン(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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