BMW Z3クーペの性能まとめ [CN30型|3.0L/231PS|FR/5AT|2001年] 3.0i E36/8


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2012/01/04|更新:2019/09/26

BMWの3ドア・2人乗りクーペ、CN30型の初代Z3クーペは1998/10から生産が開始され、2003/01に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2979cc(231PS/30.6kgm)のM54B30型エンジンを搭載する[3.0i E36/8|2001/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4035mm×全幅1740mm×全高1305mm、排気量は2979ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4035mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

CN30型 Z3クーペ [2979cc/231PS FR/5AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代Z3クーペの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.9L-NA
FR/5MT
352.0万円
CH19型
[BaseGrade E36/7]
(1998/11)
140PS
18.3kgm
12.8km/L
2.2L-NA
FR/5MT
365.0万円
CN22型
[2.2i E36/7]
(2001/01)
170PS
21.4kgm
10.4km/L
2.0L-NA
FR/5MT
378.0万円
CL20型
[2.0 E36/7]
(1999/11)
150PS
19.4kgm
11.6km/L
1.9L-NA
FR/4AT
362.0万円
CH19型
[BaseGrade E36/7]
(1998/11)
140PS
18.3kgm
10.2km/L
2.2L-NA
FR/5AT
375.0万円
CN22型
[2.2i E36/7]
(2001/01)
170PS
21.4kgm
9.4km/L
E36型 初代Z3クーペ&ロードスターまとめ (E36/7 E36/8)【全10件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーBMW
車名&
グレード
Z3クーペ
3.0i E36/8
その他
お値段4850000円
車両型式GH-CN30
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5AT(5段変速・自動)
ドア数&
定員
3ドア
2人
車体寸法長4035×幅1740×高1305mm
軸距&
輪距
2445mm
前1415mm/後1495mm
最小半径4.9m
タイヤ前輪:225/50R16
後輪:225/50R16
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1350kg
エンジン諸元
原動機型式M54B30
気筒配列直列6気筒
排気量2979cc
圧縮比10.2
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力231PS[170kW]/5900rpm
最大トルク30.6kgm[300Nm]/3500rpm
使用燃料ハイオクガソリン
10・15燃費9.2km/L(21.6mpg)
100km燃費10.9L/100km
M54B30型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
※直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2001/01モデルのZ3クーペを18年落ちの中古で53.4万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Z3クーペの2001/01モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である48.5万円に諸経費として4.9万円を足した53.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2001年式を18年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)3000cc以下13年経過で増税58600
自動車重量税(1年分)1.5トン以下18年経過で増税18900
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷7.8km/L×160円/L205130円
オイル交換(5000km毎)1回5500円×2回11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本12000円×4本÷3年16000円
任意保険料(月額6500円)月額6500円×12ヶ月78000円
ローン完済後の年間維持費401550円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額44460円×12ヶ月533520円
ローン返済中の年間維持費935070円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度68640円
名目金額
自動車税(1年分)58600
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)205130円
オイル交換(5000km毎)11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)16000円
任意保険料(月額6500円)78000円
ローン完済後の年間維持費401550円
名目金額
車のローン額(1年分)533520円
ローン返済中の年間維持費935070円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
68640円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年経過で増税」で税額は58600円、重量税の区分は「1.5トン以下の18年経過で増税」で税額は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると33,463円(完済前は77,923円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●Z3クーペの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、Z3クーペの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)36800円
ガソリン税(暫定)32180円
石油税3590円
消費税(10%)18650円
合計納税額91220円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.8km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1282.1Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計36800円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで32180円、石油税が2.8円/Lで3590円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては18650円となり、これらを合計した税額は91220円、1年間に燃料代として支払う205130円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58600円、自動車重量税が年換算で18900円ですから、合計168720円がZ3クーペに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)58600
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)61540円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)4800円
任意保険料(月額5200円)62400円
合計
[差額]
225660円
[-175890円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)58600
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)102570円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)8000円
任意保険料(月額5530円)66360円
合計
[差額]
273850円
[-127700円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)58600
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)143590円
オイル交換(年1回)7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年)11200円
任意保険料(月額5850円)70200円
合計
[差額]
324110円
[-77440円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて175890円安い225660円に、5000km走行では127700円安い273850円に、7000km走行では77440円安い324110円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km170円3700円4.4万円
20km350円7700円9.1万円
30km520円11400円13.5万円
50km870円19100円22.6万円
100km1740円38300円45.2万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を9.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは17.39円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は170円/日となり、20km走行なら350円/日、30km走行なら520円/日、50km走行なら870円/日、100km走行なら1740円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は11400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は13.5万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

M54B30型エンジン簡易性能曲線図
M54B30型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力150PS
5900回転時の馬力231PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク30.6kgm
5900回転時のトルク28.0kgm
M54B30型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM54B30型2979cc、直列6気筒の自然吸気エンジンは5900回転時に最高出力231馬力を、3500回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する5900rpmまで」の2400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.84kg/PS(1350kg/231PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.84kg/PS
車体+1人6.08kg/PS
車体+2人6.32kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.10kg/PS
車体+70kg6.15kg/PS
車体+80kg6.19kg/PS
車体+90kg6.23kg/PS
車体+100kg6.28kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.08kg/PS(1405kg/231PS)となり、数値としては0.24kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.32kg/PS(1460kg/231PS)となり、0.48kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

Z3クーペのライバル候補車たち

5.90kg/PS
CT6
3.7L/340PS|4WD/10AT
6.16kg/PS
A8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.07kg/PS
6シリーズ グランツーリスモ
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.11kg/PS
ゴルフ
2.0L/230PS|FF/6MT
6.20kg/PS
Eクラス カブリオレ
3.0L/333PS|4WD/9AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.08kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.90kg/PSから6.26kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、キャデラックの5人乗りセダン「O1SL型 CT6」、アウディの5人乗りセダン「F8CZSF型 A8」、BMWの5人乗りセダン「JV30A型 6シリーズ グランツーリスモ」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUCHH型 ゴルフ」、メルセデスベンツの4人乗りオープンカー「238466型 Eクラス カブリオレ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CN30型 Z3クーペ [3.0i E36/8]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.08kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.68
平均ピストンスピード17.6m/s
トルクウェイトレシオ44.1kg/kgm
1馬力あたりのお値段20996円
排気量1Lあたり馬力77.5PS/L
排気量1Lあたりトルク10.27kgm/L
1気筒あたりの馬力38.5PS
1気筒あたりのトルク5.1kgm
パワーバンド比率40.7%
各種ランキング
クーペのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは44.1kg/kgm(1350kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4850000円、最高出力が231馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20996円、逆に1万円あたりでは0.48馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は158497円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は77.5PS/L、トルクは10.27kgm/L、1気筒あたりの馬力は38.5馬力、トルクは5.1kgmとなり、このエンジンが231馬力を5900回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.6mmであるM54B30型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6700回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.68になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費9.2km/L
燃料タンク容量51L
航続距離(カタログ燃費)469.2km
航続距離(80%燃費)377.4km
満タンプライス8160円
1万円でどこまで行ける?575.0km
車両価格/航続距離10337円/km

10・15モード燃費が9.2km/Lですので、燃料タンクの容量が51リットルですと航続可能距離は469.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.3km/L)とすると423.3km、80%(7.4km/L)だと377.4km、70%(6.4km/L)では326.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン51リットルの給油で8160円、上で計算した航続距離を踏まえると469.2km(80%燃費時377.4km)を走行するのに8160円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば575.0km(往復なら片道287.5km)、カタログ値の80%なら460.0km(片道230.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で469.2kmの距離を移動できるCN30型 Z3クーペ [3.0i E36/8]という乗り物を、485.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「10337円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5900rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6400回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6400rpm|タイヤサイズ 225/50R16|タイヤ直径 63.1cm|円周長 198.2cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6400rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.41910.7771km/h9060rpm1044.6kgm
2速2.2156.9770.6481-2/4150rpm109km/h5870rpm676.7kgm
3速1.6005.0400.7222-3/4620rpm151km/h4240rpm488.8kgm
4速1.0003.1500.6253-4/4000rpm242km/h2650rpm305.5kgm
5速0.7512.3660.7514-5/4810rpm322km/h1990rpm229.4kgm
Final3.150レシオカバレッジ(変速比幅)4.553

ギヤの繋がりイメージ
CN30型Z3クーペ5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)÷タイヤの有効半径(0.3155m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの322km(5900rpmでは296.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5900rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5900rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ65km/h
2速ギヤ101km/h3820rpm
3速ギヤ139km/h4260rpm
4速ギヤ223km/h3690rpm
5速ギヤ297km/h4430rpm

CN30型Z3クーペに搭載されたM54B30型2979ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5900rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5900rpmまで引っ張ると65km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5900rpmから3820rpmまで落ち、そこから5900rpmまで加速を続けると速度は101km/h(+36km/h)になります。

3速ギヤでは4260rpmまで落ちて5900rpmで139km/h(+38km/h)に、4速ギヤでは3690rpmまで落ちて5900rpmで223km/h(+84km/h)に、5速ギヤでは4430rpmまで落ちて5900rpmで297km/h(+74km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば44.1kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.84kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1044.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1350kg)を1速ギヤの最大駆動力(1044.6kgm)で割ってみると1.29kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5900回転でのトルク(28.0kgm)からTWRを算出すると1.41kg/kgmとなり、3500-5900回転の回転域では1.29-1.41kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速3620543072509060108701268016300
2速23503520469058707040821010560
3速1700254033904240509059307630
4速1060159021202650318037104770
5速800119015901990239027803580
※赤い数字は暫定レブリミット(6400rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.751)を選択して時速100kmにて走行すると1990回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1190回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1390回転、一般的な高速道路の80km/hでは1590回転、100km/hでは1990回転、制限速度が120km/hになると2390回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3580回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速1122334455667788
2速1734516885102119136
3速24477194118142165189
4速3876113151189227264302
5速50101151201251302352402

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6400回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/50R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/50R16 | 直径 631mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
45
扁平
205/45R16
37.5km/h
直径591mm
径差-40mm
215/45R16
38.0km/h
直径600mm
径差-31mm
225/45R16
38.6km/h
直径609mm
径差-22mm
235/45R16
39.2km/h
直径618mm
径差-13mm
245/45R16
39.7km/h
直径627mm
径差-4mm
0%
50
扁平
205/50R16
38.7km/h
直径611mm
径差-20mm
215/50R16
39.4km/h
直径621mm
径差-10mm
225/50R16
40.0km/h
631mm
0mm
235/50R16
40.6km/h
直径641mm
径差+10mm
245/50R16
41.3km/h
直径651mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
205/55R16
40.1km/h
直径632mm
径差+1mm
215/55R16
40.8km/h
直径643mm
径差+12mm
225/55R16
41.5km/h
直径654mm
径差+23mm
235/55R16
42.2km/h
直径665mm
径差+34mm
245/55R16
42.9km/h
直径676mm
径差+45mm
+10%
60
扁平
205/60R16
41.3km/h
直径652mm
径差+21mm
215/60R16
42.1km/h
直径664mm
径差+33mm
225/60R16
42.9km/h
直径676mm
径差+45mm
235/60R16
43.6km/h
直径688mm
径差+57mm
245/60R16
44.4km/h
直径700mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/50R16 、215/45R16、215/50R16 、225/45R16 、235/45R16 、245/45R16あたりのタイヤがおすすめです。

225/50R16のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/50R16の適応サイズと性能の変化 [CN30型Z3クーペ編]のページをご覧ください。

225/50R16のタイヤ銘柄と通販価格


CN30型Z3クーペ[3.0L-NA FR/5AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.84kg/ps60.56
1速ギヤ加速性能1.29kg/kgm56.64
1L換算馬力77.5ps/L53.37
1L換算トルク10.27kgm/L59.62
WB/TR比1.6859.58
ワイド&ロー指数0.75059.06
前面の面積2.271m²58.25
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点450.46

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費9.2km/L41.77
年間維持費401550円42.72
100kmh回転数1990rpm57.53
航続距離469.2km35.23
車の大きさ9.162m³40.97
室内の広さ(仮) 1.661m³32.09
最小回転半径4.9m55.74
馬力単価20996円49.67
ユーティリティ部門の得点355.72

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CN30型Z3クーペ[3.0L-NA FR/5AT] の総合得点は 806.18 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCN30型Z3クーペ(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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