BMW X5の性能まとめ [KR44S型|4.4L/450PS|4WD/8AT|2014年] xDrive 50i F15


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2014/11/19|更新:2019/09/26

BMWの5ドア・5人乗りSUV、KR44S型の3代目X5は2013/11から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量4394cc(450PS/66.3kgm)のN63B44B型エンジンを搭載する[xDrive 50i F15|2014/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4910mm×全幅1940mm×全高1760mm、排気量は4394ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4910mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

KR44S型 X5 [4394cc/450PS 4WD/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目X5の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-TB
4WD/8AT
926.0万円
KS30型
[xDrive 35d M-sport F15]
(2014/10)
258PS
57.1kgm
14.0km/L
2.0L-TB
4WD/8AT
927.0万円
型式不明
[xDrive 40e F15]
(2015/09)
245PS
35.7kgm
4.4L-TB
4WD/8AT
1561.0万円
KT44型
[BaseGrade F15]
(2014/11)
575PS
76.5kgm
3.0L-TB
4WD/8AT
842.0万円
KS30S型
[xDrive 35d SE F15]
(2014/10)
258PS
57.1kgm
14.0km/L
3.0L-TB
4WD/8AT
904.0万円
KR30型
[xDrive 35i M-sport F15]
(2014/10)
306PS
40.8kgm
10.3km/L
3代目X5の車両型式・グレード一覧【全10車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーBMW
車名&
グレード
X5
xDrive 50i F15
その他
お値段11240000円
車両型式CBA-KR44S
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法長4910×幅1940×高1760mm
軸距&
輪距
2935mm
前1640mm/後1645mm
最小半径5.9m
最低高210mm
タイヤ前輪:255/50R19
後輪:255/50R19
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2300kg
エンジン諸元
原動機型式N63B44B
気筒配列V型8気筒
排気量4394cc
圧縮比10.0
吸気方式ツインターボ
最高出力450PS[331kW]/5500rpm
最大トルク66.3kgm[650Nm]/2000-4500rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費8.6km/L(20.2mpg)
100km燃費11.6L/100km
N63B44B型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(76500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、X5の新車を1292.6万円(諸費用として168.6万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4500cc以下13年未満76500円
自動車重量税(1年分)2.5トン以下13年未満20500
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷8.0×160円/L200000円
オイル交換(5000km毎)1回8500円×2回17000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本21000円×4本÷3年28000円
任意保険料(月額8000円)月額8000円×12ヶ月96000円
ローン完済後の年間維持費451920円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額215430円×12ヶ月2585160円
ローン返済中の年間維持費3037080円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度71840円
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)200000円
オイル交換(5000km毎)17000円
タイヤ交換(3年3万km毎)28000円
任意保険料(月額8000円)96000円
ローン完済後の年間維持費451920円
名目金額
車のローン額(1年分)2585160円
ローン返済中の年間維持費3037080円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から5年経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年未満」で税額は76500円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると37,660円(完済前は253,090円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●X5の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、X5の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)35880円
ガソリン税(暫定)31380円
石油税3500円
消費税(10%)18180円
合計納税額88940円

例として年間走行距離を10000km、燃費を8.0km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1250.0Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計35880円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで31380円、石油税が2.8円/Lで3500円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては18180円となり、これらを合計した税額は88940円、1年間に燃料代として支払う200000円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で76500円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計185940円がX5に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)60000円
オイル交換(年1回)8500円
タイヤ交換(3万km/6年)8400円
任意保険料(月額6400円)76800円
合計
[差額]
264620円
[-187300円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)100000円
オイル交換(年1回)8500円
タイヤ交換(3万km/6年)14000円
任意保険料(月額6800円)81600円
合計
[差額]
315020円
[-136900円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)140000円
オイル交換(年1回)11900円
タイヤ交換(3万km/4.3年)19600円
任意保険料(月額7200円)86400円
合計
[差額]
368820円
[-83100円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて187300円安い264620円に、5000km走行では136900円安い315020円に、7000km走行では83100円安い368820円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km190円4200円4.9万円
20km370円8100円9.6万円
30km560円12300円14.6万円
50km930円20500円24.2万円
100km1860円40900円48.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を8.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは18.60円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は190円/日となり、20km走行なら370円/日、30km走行なら560円/日、50km走行なら930円/日、100km走行なら1860円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は12300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は14.6万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

N63B44B型エンジン簡易性能曲線図
N63B44B型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力185PS
4500回転時の馬力417PS
5500回転時の馬力450PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク66.3kgm
4500回転時のトルク66.3kgm
5500回転時のトルク58.6kgm
N63B44B型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているN63B44型4394cc、V型8気筒のツインターボエンジンは5500回転時に最高出力450馬力を、2000-4500回転時に最大トルク66.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の3500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は63.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.11kg/PS(2300kg/450PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.11kg/PS
車体+1人5.23kg/PS
車体+5人5.72kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.24kg/PS
車体+70kg5.27kg/PS
車体+80kg5.29kg/PS
車体+90kg5.31kg/PS
車体+100kg5.33kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.23kg/PS(2355kg/450PS)となり、数値としては0.12kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.72kg/PS(2575kg/450PS)となり、0.61kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

X5のライバル候補車たち

5.08kg/PS
メガーヌ R.S.
1.8L/300PS|FF/6AT
5.43kg/PS
メガーヌ
1.8L/279PS|FF/6MT
5.35kg/PS
X4
3.0L/360PS|4WD/8AT
5.24kg/PS
LS
3.5L/421PS|FR/10AT
5.38kg/PS
GLC クーペ
3.0L/367PS|4WD/9AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.23kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.02kg/PSから5.44kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ルノーの5人乗りハッチバック「BBM5P型 メガーヌ R.S.」、ルノーの5人乗りハッチバック「BBM5P型 メガーヌ」、BMWの5人乗りSUV「UJ30型 X4」、レクサスの5人乗りセダン「VXFA50型 LS」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253364型 GLC クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

KR44S型 X5 [xDrive 50i F15]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.23kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.79
トルクウェイトレシオ34.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段24978円
排気量1Lあたり馬力102.4PS/L
排気量1Lあたりトルク15.09kgm/L
1気筒あたりの馬力56.2PS
1気筒あたりのトルク8.3kgm
パワーバンド比率63.6%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは34.7kg/kgm(2300kg/66.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が11240000円、最高出力が450馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24978円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は169532円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は102.4PS/L、トルクは15.09kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.2馬力、トルクは8.3kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.79になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.72m
期待される荷室の幅1.54m
対角線の長さ2.31m
期待される荷室の面積2.65m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.72m(対角線では2.31m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費8.6km/L
燃料タンク容量85L
航続距離(カタログ燃費)731.0km
航続距離(80%燃費)586.5km
満タンプライス13600円
1万円でどこまで行ける?537.5km
車両価格/航続距離15376円/km

JC08モード燃費が8.6km/Lですので、燃料タンクの容量が85リットルですと航続可能距離は731.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.7km/L)とすると654.5km、80%(6.9km/L)だと586.5km、70%(6.0km/L)では510.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン85リットルの給油で13600円、上で計算した航続距離を踏まえると731.0km(80%燃費時586.5km)を走行するのに13600円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば537.5km(往復なら片道268.8km)、カタログ値の80%なら430.0km(片道215.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で731.0kmの距離を移動できるKR44S型 X5 [xDrive 50i F15]という乗り物を、1124.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「15376円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 255/50R19|タイヤ直径 73.8cm|円周長 231.8cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速5.00015.7753km/h11340rpm2833.5kgm
2速3.20010.090.6401-2/3840rpm83km/h7260rpm1813.4kgm
3速2.1436.7590.6702-3/4020rpm123km/h4860rpm1214.4kgm
4速1.7205.4250.8033-4/4820rpm154km/h3900rpm974.7kgm
5速1.3134.1410.7634-5/4580rpm202km/h2980rpm744.1kgm
6速1.0003.1540.7625-6/4570rpm265km/h2270rpm566.7kgm
7速0.8232.5960.8236-7/4940rpm321km/h1870rpm466.4kgm
8速0.6402.0190.7787-8/4670rpm413km/h1450rpm362.7kgm
Final3.154レシオカバレッジ(変速比幅)7.812

ギヤの繋がりイメージ
KR44S型X58AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.154)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(66.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.154)÷タイヤの有効半径(0.369m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの413km(5500rpmでは379.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ49km/h
2速ギヤ76km/h3520rpm
3速ギヤ113km/h3690rpm
4速ギヤ141km/h4420rpm
5速ギヤ185km/h4200rpm
6速ギヤ243km/h4190rpm
7速ギヤ295km/h4530rpm
8速ギヤ379km/h4280rpm

KR44S型X5に搭載されたN63B44型4394ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると49km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3520rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は76km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは3690rpmまで落ちて5500rpmで113km/h(+37km/h)に、4速ギヤでは4420rpmまで落ちて5500rpmで141km/h(+28km/h)に、5速ギヤでは4200rpmまで落ちて5500rpmで185km/h(+44km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4190rpmまで落ちて5500rpmで243km/h(+58km/h)に、7速ギヤでは4530rpmまで落ちて5500rpmで295km/h(+52km/h)に、8速ギヤでは4280rpmまで落ちて5500rpmで379km/h(+84km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000-4500回転で最大トルク66.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば34.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.11kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2833.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2300kg)を1速ギヤの最大駆動力(2833.5kgm)で割ってみると0.81kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(58.6kgm)からTWRを算出すると0.92kg/kgmとなり、2000-5500回転の回転域では0.81-0.92kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速45406800907011340136101587020410
2速290043505810726087101016013060
3速1940292038904860583068008750
4速1560234031203900468054607020
5速1190179023802980357041705360
6速910136018102270272031704080
7速750112014901870224026103360
8速58087011601450174020302610
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1450回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは870回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1020回転、一般的な高速道路の80km/hでは1160回転、100km/hでは1450回転、制限速度が120km/hになると1740回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2610回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速918263544536271
2速14284155698396110
3速21416282103123144165
4速265177103128154179205
5速3467101134168202235269
6速4488132176220265309353
7速54107161214268321375429
8速69138207276345413482551

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/50R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/50R19 | 直径 738mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
45
扁平
235/45R19
37.7km/h
直径695mm
径差-43mm
245/45R19
38.2km/h
直径704mm
径差-34mm
255/45R19
38.6km/h
直径713mm
径差-25mm
265/45R19
39.1km/h
直径722mm
径差-16mm
275/45R19
39.6km/h
直径731mm
径差-7mm
0%
50
扁平
235/50R19
38.9km/h
直径718mm
径差-20mm
245/50R19
39.5km/h
直径728mm
径差-10mm
255/50R19
40.0km/h
738mm
0mm
265/50R19
40.5km/h
直径748mm
径差+10mm
275/50R19
41.1km/h
直径758mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
235/55R19
40.2km/h
直径742mm
径差+4mm
245/55R19
40.8km/h
直径753mm
径差+15mm
255/55R19
41.4km/h
直径764mm
径差+26mm
265/55R19
42.0km/h
直径775mm
径差+37mm
275/55R19
42.6km/h
直径786mm
径差+48mm
+10%
60
扁平
235/60R19
41.5km/h
直径765mm
径差+27mm
245/60R19
42.1km/h
直径777mm
径差+39mm
255/60R19
42.8km/h
直径789mm
径差+51mm
265/60R19
43.4km/h
直径801mm
径差+63mm
275/60R19
44.1km/h
直径813mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/50R19 、245/45R19、245/50R19 、255/45R19 、265/45R19 、275/45R19あたりのタイヤがおすすめです。

255/50R19のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/50R19の適応サイズと性能の変化 [KR44S型X5編]のページをご覧ください。


KR44S型X5[4.4L-TT 4WD/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.11kg/ps62.65
1速ギヤ加速性能0.81kg/kgm67.47
1L換算馬力102.4ps/L50.85
1L換算トルク15.09kgm/L49.07
WB/TR比1.7948.12
ワイド&ロー指数0.90748.02
前面の面積3.414m²27.80
最低地上高210mm25.28
スポーツ性能部門の得点379.26

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費8.6km/L36.87
年間維持費451920円37.97
100kmh回転数1450rpm65.19
航続距離731.0km51.44
車の大きさ16.765m³73.03
室内の広さ(仮) 3.040m³46.67
最小回転半径5.9m34.47
馬力単価24978円44.25
ユーティリティ部門の得点389.89

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した KR44S型X5[4.4L-TT 4WD/8AT] の総合得点は 769.15 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したKR44S型X5(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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