BMW X5の性能まとめ [FE48型|4.8L/355PS|4WD/6AT|2008年] xDrive-48i E70


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2012/01/05|更新:2019/09/26

BMWの5ドア・5人乗りSUV、FE48型の2代目X5は2007/06から生産が開始され、2014/04に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4798cc(355PS/48.5kgm)のN62B48B型エンジンを搭載する[xDrive-48i E70|2008/11モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4860mm×全幅1935mm×全高1765mm、排気量は4798ccであることから、大雑把に分類すると4.8リットルクラス(4800cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4860mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

FE48型 X5 [4798cc/355PS 4WD/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目X5の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-NA
4WD/6AT
780.0万円
FE30型
[xDrive-30i E70]
(2008/11)
272PS
32.1kgm
8.0km/L
4.4L-TB
4WD/6AT
1440.0万円
GY44型
[BaseGrade E70]
(2010/05)
555PS
69.3kgm
3.0L-TB
4WD/8AT
798.0万円
ZV30S型
[xDrive-35i E70]
(2010/11)
306PS
40.8kgm
8.5km/L
4.4L-TB
4WD/8AT
1045.0万円
ZV44S型
[xDrive-50i E70]
(2010/05)
407PS
61.2kgm
6.3km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
X5
xDrive-48i E70
その他 スペシャルエディション 4.8i
お値段 9950000円
車両型式 ABA-FE48
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4860×幅1935×高1765mm
軸距&
輪距
2935mm
前1645mm/後1650mm
最小半径 6.4m
タイヤ 前輪:255/55R18
後輪:255/55R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2250kg
エンジン諸元
原動機型式 N62B48B
気筒配列 V型8気筒
排気量4798cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 355PS[261kW]/6300rpm
最大トルク 48.5kgm[476Nm]/3400-3800rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 6.2km/L(14.6mpg)
100km燃費 16.1L/100km
N62B48B型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(88000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2008/11モデルのX5を12年落ちの中古で164.2万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    X5の2008/11モデルの場合、2020年現在では12年が経過しているため、新車価格の15%である149.3万円に諸経費として14.9万円を足した164.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2008年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年未満 88000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.3km/L×160円/L 301890円
オイル交換(5000km毎) 1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本18000円×4本÷3年 24000円
任意保険料(月額8500円) 月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 565310円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額45620円×12ヶ月 547440円
ローン返済中の年間維持費 1112750円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71840円
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 301890円
オイル交換(5000km毎) 15000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 24000円
任意保険料(月額8500円) 102000円
ローン完済後の年間維持費 565310円
名目 金額
車のローン額(1年分) 547440円
ローン返済中の年間維持費 1112750円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から12年経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc以下の13年未満」で税額は88000円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても47,109円(完済前は92,729円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

X5の中古車をGoo-netで検索!


●X5の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、X5の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 54150円
ガソリン税(暫定) 47360円
石油税 5280円
消費税(10%) 27440円
合計納税額 134230円

例として年間走行距離を10000km、燃費を5.3km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1886.8Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計54150円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで47360円、石油税が2.8円/Lで5280円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては27440円となり、これらを合計した税額は134230円、1年間に燃料代として支払う301890円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で88000円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計242730円がX5に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 90570円
オイル交換(年1回) 7500円
タイヤ交換(3万km/6年) 7200円
任意保険料(月額6800円) 81600円
合計
[差額]
309290円
[-256020円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 150950円
オイル交換(年1回) 7500円
タイヤ交換(3万km/6年) 12000円
任意保険料(月額7230円) 86760円
合計
[差額]
379630円
[-185680円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 211320円
オイル交換(年1回) 10500円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 16800円
任意保険料(月額7650円) 91800円
合計
[差額]
452840円
[-112470円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて256020円安い309290円に、5000km走行では185680円安い379630円に、7000km走行では112470円安い452840円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km260円5700円6.8万円
20km520円11400円13.5万円
30km770円16900円20.0万円
50km1290円28400円33.5万円
100km2580円56800円67.1万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を6.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは25.81円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は260円/日となり、20km走行なら520円/日、30km走行なら770円/日、50km走行なら1290円/日、100km走行なら2580円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は16900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は20.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

N62B48B型エンジン簡易性能曲線図
N62B48B型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3400回転時の馬力 230PS
3800回転時の馬力 257PS
6300回転時の馬力 355PS
各回転域でのトルク
3400回転時のトルク 48.5kgm
3800回転時のトルク 48.5kgm
6300回転時のトルク 40.4kgm
N62B48B型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているN62B48型4798cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは6300回転時に最高出力355馬力を、3400-3800回転時に最大トルク48.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3400rpmから最高出力が発生する6300rpmまで」の2900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は46.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.338kg/PS(2250kg/355PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.338kg/PS
車体+1人6.49kg/PS
車体+5人7.11kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.51kg/PS
車体+70kg6.54kg/PS
車体+80kg6.56kg/PS
車体+90kg6.59kg/PS
車体+100kg6.62kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.49kg/PS(2305kg/355PS)となり、数値としては0.15kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.11kg/PS(2525kg/355PS)となり、0.77kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

X5のライバル候補車たち

6.453kg/PS
8シリーズ カブリオレ
3.0L/320PS|4WD/8AT
6.640kg/PS
V60
2.0L/317PS|4WD/8AT
6.359kg/PS
8シリーズ グランクーペ
3.0L/320PS|4WD/8AT
6.456kg/PS
Q8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.440kg/PS
ロードスターRF
2.0L/184PS|FR/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.493kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.30kg/PSから6.69kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ボルボの5人乗りワゴン「ZB420P型 V60」、BMWの4人乗りオープンカー「BC30型 8シリーズ カブリオレ」、BMWの5人乗りセダン「GW30型 8シリーズ グランクーペ」、アウディの5人乗りSUV「F1DCBS型 Q8」、マツダの2人乗りオープンカー「NDERC型 ロードスターRF」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

FE48型 X5 [xDrive-48i E70]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.493kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.78
平均ピストンスピード 18.5m/s
トルクウェイトレシオ 46.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段 28028円
排気量1Lあたり馬力 74.0PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.11kgm/L
1気筒あたりの馬力 44.4PS
1気筒あたりのトルク 6.1kgm
パワーバンド比率 46.0%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは46.4kg/kgm(2250kg/48.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9950000円、最高出力が355馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は28028円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は205155円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は74.0PS/L、トルクは10.11kgm/L、1気筒あたりの馬力は44.4馬力、トルクは6.1kgmとなり、このエンジンが355馬力を6300回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmであるN62B48型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.78になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.70m
期待される荷室の幅 1.53m
対角線の長さ 2.29m
期待される荷室の面積 2.60m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.70m(対角線では2.29m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 6.2km/L
燃料タンク容量 85L
航続距離(カタログ燃費) 527.0km
航続距離(80%燃費) 425.0km
満タンプライス 13600円
1万円でどこまで行ける? 387.5km
車両価格/航続距離 18880円/km

10・15モード燃費が6.2km/Lですので、燃料タンクの容量が85リットルですと航続可能距離は527.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.6km/L)とすると476.0km、80%(5.0km/L)だと425.0km、70%(4.3km/L)では365.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン85リットルの給油で13600円、上で計算した航続距離を踏まえると527.0km(80%燃費時425.0km)を走行するのに13600円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば387.5km(往復なら片道193.8km)、カタログ値の80%なら310.0km(片道155.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で527.0kmの距離を移動できるFE48型 X5 [xDrive-48i E70]という乗り物を、995.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「18880円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6300rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6800回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6800rpm|タイヤサイズ 255/55R18|タイヤ直径 73.8cm|円周長 231.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6800rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.171 16.30 58km/h 11720rpm 2143.0kgm
2速 2.340 9.147 0.561 1-2/3810rpm 103km/h 6580rpm 1202.3kgm
3速 1.521 5.946 0.650 2-3/4420rpm 159km/h 4270rpm 781.5kgm
4速 1.143 4.468 0.751 3-4/5110rpm 212km/h 3210rpm 587.3kgm
5速 0.867 3.389 0.759 4-5/5160rpm 279km/h 2440rpm 445.5kgm
6速 0.691 2.701 0.797 5-6/5420rpm 350km/h 1940rpm 355.0kgm
Final 3.909 レシオカバレッジ(変速比幅)6.036

ギヤの繋がりイメージ
FE48型X56AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3400-3800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(48.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)÷タイヤの有効半径(0.369m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの350km(6300rpmでは324.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6300rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6300rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ54km/h
2速ギヤ96km/h3530rpm
3速ギヤ147km/h4100rpm
4速ギヤ196km/h4730rpm
5速ギヤ259km/h4780rpm
6速ギヤ324km/h5020rpm

FE48型X5に搭載されたN62B48型4798ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6300rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6300rpmまで引っ張ると54km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6300rpmから3530rpmまで落ち、そこから6300rpmまで加速を続けると速度は96km/h(+42km/h)になります。

3速ギヤでは4100rpmまで落ちて6300rpmで147km/h(+51km/h)に、4速ギヤでは4730rpmまで落ちて6300rpmで196km/h(+49km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4780rpmまで落ちて6300rpmで259km/h(+63km/h)に、6速ギヤでは5020rpmまで落ちて6300rpmで324km/h(+65km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3400-3800回転で最大トルク48.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば46.4kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.338kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2143.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2250kg)を1速ギヤの最大駆動力(2143.0kgm)で割ってみると1.05kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6300回転でのトルク(40.4kgm)からTWRを算出すると1.26kg/kgmとなり、3400-6300回転の回転域では1.05-1.26kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4690 7030 9380 11720 14070 16410 21100
2速 2630 3950 5260 6580 7890 9210 11840
3速 1710 2560 3420 4270 5130 5980 7690
4速 1290 1930 2570 3210 3860 4500 5780
5速 970 1460 1950 2440 2920 3410 4390
6速 780 1170 1550 1940 2330 2720 3500
※赤い数字は暫定レブリミット(6800rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.691)を選択して時速100kmにて走行すると1940回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1170回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1360回転、一般的な高速道路の80km/hでは1550回転、100km/hでは1940回転、制限速度が120km/hになると2330回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3500回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 51 60 68
2速 15 30 46 61 76 91 106 122
3速 23 47 70 94 117 140 164 187
4速 31 62 93 125 156 187 218 249
5速 41 82 123 164 205 246 287 328
6速 51 103 154 206 257 309 360 412

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6800回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/55R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/55R18 | 直径 738mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
50
扁平
235/50R18
37.5km/h
直径692mm
径差-46mm
245/50R18
38.0km/h
直径702mm
径差-36mm
255/50R18
38.6km/h
直径712mm
径差-26mm
265/50R18
39.1km/h
直径722mm
径差-16mm
275/50R18
39.7km/h
直径732mm
径差-6mm
0%
55
扁平
235/55R18
38.8km/h
直径716mm
径差-22mm
245/55R18
39.4km/h
直径727mm
径差-11mm
255/55R18
40.0km/h
738mm
0mm
265/55R18
40.6km/h
直径749mm
径差+11mm
275/55R18
41.2km/h
直径760mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
235/60R18
40.1km/h
直径739mm
径差+1mm
245/60R18
40.7km/h
直径751mm
径差+13mm
255/60R18
41.4km/h
直径763mm
径差+25mm
265/60R18
42.0km/h
直径775mm
径差+37mm
275/60R18
42.7km/h
直径787mm
径差+49mm
+10%
65
扁平
235/65R18
41.4km/h
直径763mm
径差+25mm
245/65R18
42.1km/h
直径776mm
径差+38mm
255/65R18
42.8km/h
直径789mm
径差+51mm
265/65R18
43.5km/h
直径802mm
径差+64mm
275/65R18
44.2km/h
直径815mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/55R18 、245/50R18、245/55R18 、255/50R18 、265/50R18 、275/50R18あたりのタイヤがおすすめです。

255/55R18のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/55R18の適応サイズと性能の変化 [FE48型X5編]のページをご覧ください。

255/55R18のタイヤ銘柄と通販価格


FE48型X5[4.8L-NA 4WD/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.338kg/ps59.13
1速ギヤ加速性能1.05kg/kgm62.05
1L換算馬力74.0ps/L50.54
1L換算トルク10.11kgm/L57.59
WB/TR比1.7849.17
ワイド&ロー指数0.91247.67
前面の面積3.415m²27.77
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点397.30

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費6.2km/L35.21
年間維持費565310円27.26
100kmh回転数1940rpm58.24
航続距離527.0km38.81
車の大きさ16.598m³72.33
室内の広さ(仮) 3.010m³46.35
最小回転半径6.4m23.83
馬力単価28028円40.10
ユーティリティ部門の得点342.13

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した FE48型X5[4.8L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 739.43 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したFE48型X5(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「5000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


コメントは停止中です。