BMW 8シリーズの性能まとめ [EF44型|4.4L/286PS|FR/5AT|1999年] 840Ci 44-8S E31


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2012/01/06|更新:2019/09/26

BMWの2ドア・4人乗りクーペ、EF44型の初代8シリーズは1990/03から生産が開始され、1999/11に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4398cc(286PS/42.8kgm)のM62B44型エンジンを搭載する[840Ci 44-8S E31|1999/05モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4780mm×全幅1865mm×全高1340mm、排気量は4398ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4780mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

EF44型 8シリーズ [4398cc/286PS FR/5AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

No Data

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代8シリーズの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
5.0L-NA
FR/4AT
1450.0万円
E50型
[850i 50-12 E31]
(1990/11)
300PS
45.9kgm
4.7km/L
5.6L-NA
FR/6MT
1680.0万円
850CSI型
[850CSI E31]
(1994/03)
381PS
56.1kgm
4.0L-NA
FR/5AT
980.0万円
E40型
[840Ci 40-8S E31]
(1996/02)
286PS
40.8kgm

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーBMW
車名&
グレード
8シリーズ
840Ci 44-8S E31
その他840Ci リミテッド M-インディビデュアル
お値段10500000円
車両型式E-EF44
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5AT(5段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法長4780×幅1865×高1340mm
軸距&
輪距
2685mm
前1555mm/後1560mm
最小半径5.4m
タイヤ前輪:235/45R17
後輪:265/40R17
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1880kg
エンジン諸元
原動機型式M62B44
気筒配列V型8気筒
排気量4398cc
圧縮比10.0
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力286PS[210kW]/5700rpm
最大トルク42.8kgm[420Nm]/3900rpm
使用燃料ハイオクガソリン
10・15燃費6.7km/L(15.8mpg)
100km燃費14.9L/100km
M62B44型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(87900円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(25200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1999/05モデルの8シリーズを20年落ちの中古で115.5万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    8シリーズの1999/05モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である105万円に諸経費として10.5万円を足した115.5万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1999年式を20年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4500cc以下13年経過で増税87900
自動車重量税(1年分)2.0トン以下18年経過で増税25200
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷5.7km/L×160円/L280700円
オイル交換(5000km毎)1回7000円×2回14000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額8000円)月額8000円×12ヶ月96000円
ローン完済後の年間維持費537720円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額48130円×12ヶ月577560円
ローン返済中の年間維持費1115280円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度81240円
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)280700円
オイル交換(5000km毎)14000円
タイヤ交換(3年3万km毎)20000円
任意保険料(月額8000円)96000円
ローン完済後の年間維持費537720円
名目金額
車のローン額(1年分)577560円
ローン返済中の年間維持費1115280円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
81240円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年経過で増税」で税額は87900円、重量税の区分は「2.0トン以下の18年経過で増税」で税額は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額81,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても44,810円(完済前は92,940円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

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●8シリーズの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、8シリーズの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)50350円
ガソリン税(暫定)44040円
石油税4910円
消費税(10%)25520円
合計納税額124820円

例として年間走行距離を10000km、燃費を5.7km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1754.4Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計50350円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで44040円、石油税が2.8円/Lで4910円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては25520円となり、これらを合計した税額は124820円、1年間に燃料代として支払う280700円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で87900円、自動車重量税が年換算で25200円ですから、合計237920円が8シリーズに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)84210円
オイル交換(年1回)7000円
タイヤ交換(3万km/6年)6000円
任意保険料(月額6400円)76800円
合計
[差額]
301030円
[-236690円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)140350円
オイル交換(年1回)7000円
タイヤ交換(3万km/6年)10000円
任意保険料(月額6800円)81600円
合計
[差額]
365970円
[-171750円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)87900
自動車重量税(1年分)25200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)196490円
オイル交換(年1回)9800円
タイヤ交換(3万km/4.3年)14000円
任意保険料(月額7200円)86400円
合計
[差額]
433710円
[-104010円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて236690円安い301030円に、5000km走行では171750円安い365970円に、7000km走行では104010円安い433710円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km240円5300円6.2万円
20km480円10600円12.5万円
30km720円15800円18.7万円
50km1190円26200円30.9万円
100km2390円52600円62.1万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を6.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは23.88円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は240円/日となり、20km走行なら480円/日、30km走行なら720円/日、50km走行なら1190円/日、100km走行なら2390円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は15800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は18.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

M62B44型エンジン簡易性能曲線図
M62B44型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3900回転時の馬力233PS
5700回転時の馬力286PS
各回転域でのトルク
3900回転時のトルク42.8kgm
5700回転時のトルク35.9kgm
M62B44型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM62B44型4398cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは5700回転時に最高出力286馬力を、3900回転時に最大トルク42.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3900rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は31.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.57kg/PS(1880kg/286PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.57kg/PS
車体+1人6.77kg/PS
車体+4人7.34kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.78kg/PS
車体+70kg6.82kg/PS
車体+80kg6.85kg/PS
車体+90kg6.89kg/PS
車体+100kg6.92kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.77kg/PS(1935kg/286PS)となり、数値としては0.20kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.34kg/PS(2100kg/286PS)となり、0.77kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

8シリーズのライバル候補車たち

6.91kg/PS
V60
2.0L/254PS|FF/8AT
6.72kg/PS
ポロ
2.0L/200PS|FF/6AT
6.66kg/PS
ステルヴィオ
2.0L/280PS|4WD/8AT
6.92kg/PS
XC40
2.0L/252PS|4WD/8AT
6.78kg/PS
レンジローバー ヴェラール
2.0L/300PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.77kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.57kg/PSから6.97kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ボルボの5人乗りワゴン「ZB420型 V60」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AWCZP型 ポロ」、アルファロメオの5人乗りSUV「94920型 ステルヴィオ」、ボルボの5人乗りSUV「XB420XC型 XC40」、ランドローバーの5人乗りSUV「LY2XCB型 レンジローバー ヴェラール」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

EF44型 8シリーズ [840Ci 44-8S E31]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.77kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.72
平均ピストンスピード15.7m/s
トルクウェイトレシオ43.9kg/kgm
1馬力あたりのお値段36713円
排気量1Lあたり馬力65.0PS/L
排気量1Lあたりトルク9.73kgm/L
1気筒あたりの馬力35.8PS
1気筒あたりのトルク5.3kgm
パワーバンド比率31.6%
各種ランキング
クーペのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは43.9kg/kgm(1880kg/42.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が10500000円、最高出力が286馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は36713円、逆に1万円あたりでは0.27馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は245327円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は65.0PS/L、トルクは9.73kgm/L、1気筒あたりの馬力は35.8馬力、トルクは5.3kgmとなり、このエンジンが286馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.7m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が82.7mmであるM62B44型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7260回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.72になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.67m
期待される荷室の幅1.47m
対角線の長さ2.22m
期待される荷室の面積2.45m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.67m(対角線では2.22m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費6.7km/L
燃料タンク容量90L
航続距離(カタログ燃費)603.0km
航続距離(80%燃費)486.0km
満タンプライス14400円
1万円でどこまで行ける?418.8km
車両価格/航続距離17413円/km

10・15モード燃費が6.7km/Lですので、燃料タンクの容量が90リットルですと航続可能距離は603.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.0km/L)とすると540.0km、80%(5.4km/L)だと486.0km、70%(4.7km/L)では423.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン90リットルの給油で14400円、上で計算した航続距離を踏まえると603.0km(80%燃費時486.0km)を走行するのに14400円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば418.8km(往復なら片道209.4km)、カタログ値の80%なら335.0km(片道167.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で603.0kmの距離を移動できるEF44型 8シリーズ [840Ci 44-8S E31]という乗り物を、1050.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「17413円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの265/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/40R17 | 直径 644mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
35
扁平
245/35R17
37.5km/h
直径604mm
径差-40mm
255/35R17
38.0km/h
直径611mm
径差-33mm
265/35R17
38.4km/h
直径618mm
径差-26mm
275/35R17
38.8km/h
直径625mm
径差-19mm
285/35R17
39.3km/h
直径632mm
径差-12mm
0%
40
扁平
245/40R17
39.0km/h
直径628mm
径差-16mm
255/40R17
39.5km/h
直径636mm
径差-8mm
265/40R17
40.0km/h
644mm
0mm
275/40R17
40.5km/h
直径652mm
径差+8mm
285/40R17
41.0km/h
直径660mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
245/45R17
40.6km/h
直径653mm
径差+9mm
255/45R17
41.1km/h
直径662mm
径差+18mm
265/45R17
41.7km/h
直径671mm
径差+27mm
275/45R17
42.2km/h
直径680mm
径差+36mm
285/45R17
42.8km/h
直径689mm
径差+45mm
+10%
50
扁平
245/50R17
42.0km/h
直径677mm
径差+33mm
255/50R17
42.7km/h
直径687mm
径差+43mm
265/50R17
43.3km/h
直径697mm
径差+53mm
275/50R17
43.9km/h
直径707mm
径差+63mm
285/50R17
44.5km/h
直径717mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/40R17 、255/40R17 、265/35R17 、275/35R17 、285/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

265/40R17のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが265/40R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。


EF44型8シリーズ[4.4L-NA FR/5AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.57kg/ps58.47
1速ギヤ加速性能39.27
1L換算馬力65.0ps/L43.24
1L換算トルク9.73kgm/L52.78
WB/TR比1.7255.42
ワイド&ロー指数0.71861.32
前面の面積2.499m²52.18
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点406.06

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費6.7km/L36.30
年間維持費537720円29.87
100kmh回転数42.85
航続距離603.0km43.52
車の大きさ11.946m³52.71
室内の広さ(仮) 2.166m³37.43
最小回転半径5.4m45.11
馬力単価36713円28.28
ユーティリティ部門の得点316.07

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した EF44型8シリーズ[4.4L-NA FR/5AT] の総合得点は 722.13 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したEF44型8シリーズ(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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