BMW 7シリーズの性能まとめ [7U66型|6.6L/609PS|4WD/8AT|2021年] M760Li xDrive G12


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿日:2021/09/14

BMWの4ドア・5人乗りセダン、3BA-7U66型の6代目7シリーズは2015/10から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量6591cc(609PS/86.7kgm)のN74B66C型エンジンを搭載する[M760Li xDrive G12|2021/04モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5265mm×全幅1900mm×全高1485mm、排気量は6591ccであることから、大雑把に分類すると6.6リットルクラス(6600cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5265mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

7U66型 7シリーズ [6591cc/609PS 4WD/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

6代目7シリーズの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
6.6L-TB
4WD/8AT
2466.0万円
7H66型
[M760Li xDrive G12]
2017/04モデル
609PS
81.6kgm
7.6km/L
3.0L-TB
FR/8AT
1432.0万円
7E30型
[740Li M-sport G12]
2015/10モデル
326PS
45.9kgm
12.2km/L
2.0L-TB
FR/8AT
1192.0万円
7D20型
[740e iPerformance G11]
2017/04モデル
258PS
40.8kgm
15.6km/L
3.0L-TB
FR/8AT
1217.0万円
7A30型
[740i G11]
2015/10モデル
326PS
45.9kgm
12.2km/L
4.4L-TB
FR/8AT
1485.0万円
7A44型
[750i G11]
2016/05モデル
449PS
66.3kgm
9.8km/L
6代目7シリーズの車両型式・グレード一覧【全17車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
7シリーズ
M760Li xDrive G12
その他 -
お値段 26130000円
車両型式 3BA-7U66
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8AT(8段変速・自動)
ドア/定員 4ドア/5人
車体寸法 長5265×幅1900×高1485mm
軸距&
輪距
3210mm
前1620mm/後1620mm
最小半径 6.1m
最低高 135mm
タイヤ 前輪:245/40R20
後輪:275/35R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2320kg
エンジン諸元
原動機型式 N74B66C
気筒配列 V型12気筒
排気量6591cc
吸気方式 ターボ
最高出力 609PS[448kW]/5500rpm
最大トルク 86.7kgm[850Nm]/1550-5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 6.7km/L(15.8mpg)
JC08燃費 6.9km/L(16.2mpg)
100km燃費 14.9L/100km

V型12気筒とは‥シリンダをV字型に交互で12個配置する方式。満足度の高さはピカイチ。
V型12気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(110000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、7シリーズの新車を3005万円(諸費用として392万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc超 13年未満 110000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 12920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.7km/L×34円/L 50750円
オイル交換(5000km毎) 1回13000円×2回 26000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本24000円×4本÷4年 24000円
任意保険料(月額10000円) 月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 364170円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額500830円×12ヶ月 6009960円
ローン返済中の年間維持費 6374130円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 69840円
名目 金額
自動車税(1年分) 110000円円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 12920円
燃料代(年間1万km) 50750円
オイル交換(5000km毎) 26000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 24000円
任意保険料(月額10000円) 120000円
ローン完済後の年間維持費 364170円
名目 金額
車のローン額(1年分) 6009960円
ローン返済中の年間維持費 6374130円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
69840円
  • 初度登録から0年経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc超の13年未満」で税額は110000円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに13000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額69,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると30,348円(完済前は531,178円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。


●7シリーズの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、7シリーズの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 42830円
ガソリン税(暫定) 37460円
石油税 4180円
消費税(10%) 4610円
合計納税額 89080円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.7km/L、ガソリンを1リットルあたり34円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1492.5Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計42830円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで37460円、石油税が2.8円/Lで4180円になります。

ガソリン車の場合は本体価格-25.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては4610円となり、これらを合計した税額は89080円、1年間に燃料代として支払う50750円のうち175.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で110000円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計219580円が7シリーズに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 39%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 5%
燃料代 3000km分 15230円 5%
オイル交換 年1回 13000円 5%
タイヤ交換 6年毎 16000円 6%
任意保険料 80% 96000円 33%
合計
[1万kmとの差額]
283650円
-80520円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 37%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 4%
燃料代 5000km分 25380円 8%
オイル交換 年1回 13000円 4%
タイヤ交換 6年毎 16000円 5%
任意保険料 85% 102000円 35%
合計
[1万kmとの差額]
299800円
-64370円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 34%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 4%
燃料代 7000km分 35530円 11%
オイル交換 年1回 18200円 6%
タイヤ交換 6年毎 16000円 5%
任意保険料 90% 108000円 34%
合計
[1万kmとの差額]
321150円
-43020円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて80520円安い283650円に、5000km走行では64370円安い299800円に、7000km走行では43020円安い321150円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 24%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 12920円 3%
燃料代 15000km分 76130円 17%
オイル交換 年3回 78000円 17%
タイヤ交換 2.7年毎 36000円 8%
任意保険料 100% 120000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
453550円
+89380円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 110000円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 12920円 2%
燃料代 20000km分 101500円 20%
オイル交換 年4回 104000円 20%
タイヤ交換 2年毎 48000円 9%
任意保険料 100% 120000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
516920円
+152750円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(4.0km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(7.0km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(8.9km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(6.7km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代50750円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル34円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地4.0km/L → 4.1km/L
郊外7.0km/L → 7.2km/L
高速道路8.9km/L → 9.2km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km76500円
[74630円]
郊外500km2430円
[2360円]
高速道路500km1910円
[1850円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
80840円
+30090円
4.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
78840円
-2000円
4.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が4.0km/Lでは2250.0Lを消費して、燃料代は76500円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が7.0km/Lでは71.4Lを消費して、燃料代は2430円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が8.9km/Lでは56.2Lを消費して、燃料代は1910円になります。

このパターンでは使用した燃料量が2377.6L、かかった燃料代が80840円となり、平均燃費は4.2km/L(-2.5km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+30090円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は78840円となり、2000円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で8000円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km42500円
[41460円]
郊外5000km24290円
[23610円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
66790円
+16040円
5.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
65070円
-1720円
5.2km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が4.0km/Lでは1250.0Lを消費して、燃料代は42500円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が7.0km/Lでは714.3Lを消費して、燃料代は24290円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1964.3L、かかった燃料代が66790円となり、平均燃費は5.1km/L(-1.6km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+16040円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が65070円となり、1年間で1720円、4年間で6880円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km28310円
[27610円]
郊外3340km16220円
[15770円]
高速道路3330km12720円
[12310円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
57250円
+6500円
5.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
55690円
-1560円
6.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が4.0km/Lでは832.5Lを消費して、燃料代は28310円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が7.0km/Lでは477.1Lを消費して、燃料代は16220円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が8.9km/Lでは374.2Lを消費して、燃料代は12720円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1683.8L、かかった燃料代が57250円となり、平均燃費は5.9km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+6500円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が55690円となり、1年間で1560円、4年間で6240円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km4250円
[4150円]
郊外9000km43710円
[42500円]
高速道路500km1910円
[1850円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
49870円
-880円
6.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
48500円
-1370円
7.0km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が4.0km/Lでは125.0Lを消費して、燃料代は4250円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が7.0km/Lでは1285.7Lを消費して、燃料代は43710円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が8.9km/Lでは56.2Lを消費して、燃料代は1910円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1466.9L、かかった燃料代が49870円となり、平均燃費は6.8km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-880円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が48500円となり、1年間で1370円、4年間で5480円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(4.2km/L・5.1km/L・5.9km/L・6.8km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(80840円・66790円・57250円・49870円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km50円1100円1.3万円
20km100円2200円2.6万円
30km150円3300円3.9万円
50km250円5500円6.5万円
100km510円11200円13.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を34円、燃費を6.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは5.07円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は50円/日となり、20km走行なら100円/日、30km走行なら150円/日、50km走行なら250円/日、100km走行なら510円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は3300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は3.9万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

N74B66C型エンジン簡易性能曲線図
N74B66C型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1550回転時の馬力 188PS
5000回転時の馬力 605PS
5500回転時の馬力 609PS
各回転域でのトルク
1550回転時のトルク 86.7kgm
5000回転時のトルク 86.7kgm
5500回転時のトルク 79.3kgm

まずおさらいとして、搭載しているN74B66型6591cc、V型12気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力609馬力を、1550-5000回転時に最大トルク86.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1550rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の3950rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は71.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.810kg/PS(2320kg/609PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.810kg/PS
車体+1人3.900kg/PS
車体+5人4.261kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.908kg/PS
車体+70kg3.924kg/PS
車体+80kg3.941kg/PS
車体+90kg3.957kg/PS
車体+100kg3.974kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.900kg/PS(2375kg/609PS)となり、数値としては0.090kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.261kg/PS(2595kg/609PS)となり、0.451kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

7シリーズのライバル候補車たち

2021/04

-
7シリーズ
3.900kg/PS
2375kg/609PS|6.6L-TB
[車体のみPWR:3.810]
2015/12

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
1615kg/381PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:4.094]
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.732]
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.930]
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.836]
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
[車体のみPWR:3.511]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.900kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.510kg/PSから4.290kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「176052型 Aクラス」、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

7U66型 7シリーズ [M760Li xDrive G12]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.900kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は262.5PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.981
平均ピストンスピード 16.19m/s
トルクウェイトレシオ 26.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 42906円
排気量1Lあたり馬力 92.40PS/L
排気量1Lあたりトルク 13.15kgm/L
1気筒あたりの馬力 50.8PS
1気筒あたりのトルク 7.2kgm
パワーバンド比率 71.8%
燃費×馬力 4080.3pt
各種ランキング
セダンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは26.8kg/kgm(2320kg/86.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が26130000円、最高出力が609馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は42906円、逆に1万円あたりでは0.23馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は301384円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は92.40PS/L、トルクは13.15kgm/L、1気筒あたりの馬力は50.8馬力、トルクは7.2kgmとなり、このエンジンが609馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.19m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmであるN74B66型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.981になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が6.7km/L、最高出力が609PSであるこの車の獲得ポイントは4080.3ptになります。
戯れに車両重量2320kgを100kg単位にした23.2で割ってみたところ、その数値は175.88ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.84m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.37m
期待される荷室の面積 2.76m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.84m(対角線では2.37m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 6.7km/L
燃料タンク容量 78L
航続距離(カタログ燃費) 522.6km
航続距離(80%燃費) 421.2km
満タンプライス 2652円
1万円でどこまで行ける? 1970.6km
車両価格/航続距離 50000円/km

WLTCモード燃費が6.7km/Lですので、燃料タンクの容量が78リットルですと航続可能距離は522.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.0km/L)とすると468.0km、80%(5.4km/L)だと421.2km、70%(4.7km/L)では366.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン78リットルの給油で2652円、上で計算した航続距離を踏まえると522.6km(80%燃費時421.2km)を走行するのに2652円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1970.6km(往復なら片道985.3km)、カタログ値の80%なら1576.5km(片道788.2km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で522.6kmの距離を移動できる7U66型 7シリーズ [M760Li xDrive G12]という乗り物を、2613.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「50000円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
6.7km/L
522.6km
市街地燃費
4.0km/L
312.0km
[-210.6km]
郊外燃費
7.0km/L
546.0km
[+23.4km]
高速道路燃費
8.9km/L
694.2km
[+171.6km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を78Lとしたとき、市街地モード燃費4.0km/Lでの航続距離は312.0km(-210.6km)、郊外モード燃費7.0km/Lでの航続距離は546.0km(+23.4km)、高速道路モード燃費8.9km/Lでの航続距離は694.2km(+171.6km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 275/35R20|タイヤ直径 70.1cm|円周長 220.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.000 14.07 -
-
56km/h 10650rpm 3479.1kgm
2速 3.200 9.00 0.640 1-2/
3840rpm
88km/h 6810rpm 2226.6kgm
3速 2.143 6.03 0.670 2-3/
4020rpm
132km/h 4560rpm 1491.2kgm
4速 1.720 4.84 0.803 3-4/
4820rpm
164km/h 3660rpm 1196.8kgm
5速 1.313 3.69 0.763 4-5/
4580rpm
215km/h 2800rpm 913.6kgm
6速 1.000 2.81 0.762 5-6/
4570rpm
282km/h 2130rpm 695.8kgm
7速 0.823 2.32 0.823 6-7/
4940rpm
342km/h 1750rpm 572.7kgm
8速 0.640 1.80 0.778 7-8/
4670rpm
440km/h 1360rpm 445.3kgm
Final 2.813 レシオカバレッジ(変速比幅)7.812

ギヤの繋がりイメージ
7U66型7シリーズ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1550-5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.813)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(86.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.813)÷タイヤの有効半径(0.3505m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの440km(5500rpmでは403.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ52km/h-
2速ギヤ81km/h3520rpm
3速ギヤ121km/h3690rpm
4速ギヤ150km/h4420rpm
5速ギヤ197km/h4200rpm
6速ギヤ258km/h4190rpm
7速ギヤ314km/h4530rpm
8速ギヤ404km/h4280rpm

7U66型7シリーズに搭載されたN74B66型6591ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると52km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3520rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は81km/h(+29km/h)になります。

3速ギヤでは3690rpmまで落ちて5500rpmで121km/h(+40km/h)に、4速ギヤでは4420rpmまで落ちて5500rpmで150km/h(+29km/h)に、5速ギヤでは4200rpmまで落ちて5500rpmで197km/h(+47km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4190rpmまで落ちて5500rpmで258km/h(+61km/h)に、7速ギヤでは4530rpmまで落ちて5500rpmで314km/h(+56km/h)に、8速ギヤでは4280rpmまで落ちて5500rpmで404km/h(+90km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1550-5000回転で最大トルク86.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば26.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.810kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと3479.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2320kg)を1速ギヤの最大駆動力(3479.1kgm)で割ってみると0.667kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(79.3kgm)からTWRを算出すると0.73kg/kgmとなり、1550-5500回転の回転域では0.667-0.73kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4260 6390 8520 10650 12770 14900 19160
2速 2730 4090 5450 6810 8180 9540 12260
3速 1830 2740 3650 4560 5480 6390 8210
4速 1460 2200 2930 3660 4390 5130 6590
5速 1120 1680 2240 2800 3350 3910 5030
6速 850 1280 1700 2130 2550 2980 3830
7速 700 1050 1400 1750 2100 2450 3150
8速 550 820 1090 1360 1640 1910 2450
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1360回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは820回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは950回転、一般的な高速道路の80km/hでは1090回転、100km/hでは1360回転、制限速度が120km/hになると1630回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2450回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 56 66 75
2速 15 29 44 59 73 88 103 117
3速 22 44 66 88 110 132 153 175
4速 27 55 82 109 137 164 191 218
5速 36 72 107 143 179 215 250 286
6速 47 94 141 188 235 282 329 376
7速 57 114 171 228 285 342 399 457
8速 73 147 220 294 367 440 514 587

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R20 | 直径 701mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R20
37.7km/h
直径661mm
径差-40mm
265/30R20
38.1km/h
直径667mm
径差-34mm
275/30R20
38.4km/h
直径673mm
径差-28mm
285/30R20
38.7km/h
直径679mm
径差-22mm
295/30R20
39.1km/h
直径685mm
径差-16mm
0%
35
扁平
255/35R20
39.2km/h
直径687mm
径差-14mm
265/35R20
39.6km/h
直径694mm
径差-7mm
275/35R20
40.0km/h
701mm
0mm
285/35R20
40.4km/h
直径708mm
径差+7mm
295/35R20
40.8km/h
直径715mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
255/40R20
40.6km/h
直径712mm
径差+11mm
265/40R20
41.1km/h
直径720mm
径差+19mm
275/40R20
41.5km/h
直径728mm
径差+27mm
285/40R20
42.0km/h
直径736mm
径差+35mm
295/40R20
42.5km/h
直径744mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
255/45R20
42.1km/h
直径738mm
径差+37mm
265/45R20
42.6km/h
直径747mm
径差+46mm
275/45R20
43.1km/h
直径756mm
径差+55mm
285/45R20
43.7km/h
直径765mm
径差+64mm
295/45R20
44.2km/h
直径774mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R20 、265/30R20、265/35R20 、275/30R20 、285/30R20 、295/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R20のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R20の適応サイズと性能の変化 [7U66型7シリーズ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


7U66型7シリーズ[6.6Lターボ 4WD/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.810kg/ps66.33
1速ギヤ加速性能0.667kg/kgm70.00
1L換算馬力92.40ps/L46.45
1L換算トルク13.15kgm/L41.79
WB/TR比1.98127.89
ワイド&ロー指数0.78256.99
前面の面積2.821m²43.79
最低地上高135mm57.75
スポーツ性能部門の得点410.99

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費6.7km/L29.80
年間維持費364170円24.98
100kmh回転数1360rpm65.98
航続距離522.6km38.60
車の大きさ14.855m³64.67
室内の広さ(仮) 2.694m³42.89
最小回転半径6.1m30.43
馬力単価42906円20.39
ユーティリティ部門の得点317.74

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 7U66型7シリーズ[6.6Lターボ 4WD/8AT] の総合得点は 728.73 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した7U66型7シリーズ(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「のセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

6.7

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