BMW 7シリーズの性能まとめ [7T30型|3.0L/340PS|FR/8AT|2021年] 740Li Excellence G12


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿日:2021/09/03

BMWの4ドア・5人乗りセダン、3BA-7T30型の6代目7シリーズは2015/10から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量2997cc(340PS/45.9kgm)のB58B30C型エンジンを搭載する[740Li Excellence G12|2021/04モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5265mm×全幅1900mm×全高1485mm、排気量は2997ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5265mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

7T30型 7シリーズ [2997cc/340PS FR/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

6代目7シリーズの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
6.6L-TB
4WD/8AT
2466.0万円
7H66型
[M760Li xDrive G12]
2017/04モデル
609PS
81.6kgm
7.6km/L
3.0L-TB
FR/8AT
1432.0万円
7E30型
[740Li M-sport G12]
2015/10モデル
326PS
45.9kgm
12.2km/L
2.0L-TB
FR/8AT
1192.0万円
7D20型
[740e iPerformance G11]
2017/04モデル
258PS
40.8kgm
15.6km/L
3.0L-TB
FR/8AT
1217.0万円
7A30型
[740i G11]
2015/10モデル
326PS
45.9kgm
12.2km/L
4.4L-TB
FR/8AT
1485.0万円
7A44型
[750i G11]
2016/05モデル
449PS
66.3kgm
9.8km/L
6代目7シリーズの車両型式・グレード一覧【全17車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
7シリーズ
740Li Excellence G12
その他 -
お値段 15140000円
車両型式 3BA-7T30
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8AT(8段変速・自動)
ドア/定員 4ドア/5人
車体寸法 長5265×幅1900×高1485mm
軸距&
輪距
3210mm
前1620mm/後1620mm
最小半径 6.1m
最低高 135mm
タイヤ 前輪:245/40R20
後輪:275/35R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2010kg
エンジン諸元
原動機型式 B58B30C
気筒配列 直列6気筒
排気量2997cc
吸気方式 ターボ
最高出力 340PS[250kW]/5500rpm
最大トルク 45.9kgm[450Nm]/1500-5200rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 10.8km/L(25.4mpg)
JC08燃費 12.3km/L(28.9mpg)
100km燃費 9.3L/100km
B58B30C型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
※直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(50000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、7シリーズの新車を1741.1万円(諸費用として227.1万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 50000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 12920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷10.8km/L×34円/L 31480円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本24000円×4本÷4年 24000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 229900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額290180円×12ヶ月 3482160円
ローン返済中の年間維持費 3712060円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 69840円
名目 金額
自動車税(1年分) 50000円円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 12920円
燃料代(年間1万km) 31480円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 24000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 229900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 3482160円
ローン返済中の年間維持費 3712060円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
69840円
  • 初度登録から0年経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年未満」で税額は50000円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額69,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して19,158円(完済前は309,338円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。


●7シリーズの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、7シリーズの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 26570円
ガソリン税(暫定) 23240円
石油税 2590円
消費税(10%) 2860円
合計納税額 55260円

例として年間走行距離を10000km、燃費を10.8km/L、ガソリンを1リットルあたり34円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は925.9Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計26570円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで23240円、石油税が2.8円/Lで2590円になります。

ガソリン車の場合は本体価格-25.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては2860円となり、これらを合計した税額は55260円、1年間に燃料代として支払う31480円のうち175.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で50000円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計125760円が7シリーズに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 28%
自動車重量税 1年分 20500円 12%
自賠責保険料 1年分 12920円 7%
燃料代 3000km分 9440円 5%
オイル交換 年1回 6500円 4%
タイヤ交換 6年毎 16000円 9%
任意保険料 80% 62400円 35%
合計
[1万kmとの差額]
177760円
-52140円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 27%
自動車重量税 1年分 20500円 11%
自賠責保険料 1年分 12920円 7%
燃料代 5000km分 15740円 8%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 16000円 9%
任意保険料 85% 66360円 35%
合計
[1万kmとの差額]
188020円
-41880円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 25%
自動車重量税 1年分 20500円 10%
自賠責保険料 1年分 12920円 6%
燃料代 7000km分 22040円 11%
オイル交換 年1回 9100円 5%
タイヤ交換 6年毎 16000円 8%
任意保険料 90% 70200円 35%
合計
[1万kmとの差額]
200760円
-29140円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて52140円安い177760円に、5000km走行では41880円安い188020円に、7000km走行では29140円安い200760円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 18%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 5%
燃料代 15000km分 47220円 17%
オイル交換 年3回 39000円 14%
タイヤ交換 2.7年毎 36000円 13%
任意保険料 100% 78000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
283640円
+53740円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 15%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 4%
燃料代 20000km分 62960円 19%
オイル交換 年4回 52000円 16%
タイヤ交換 2年毎 48000円 15%
任意保険料 100% 78000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
324380円
+94480円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(7.6km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(10.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(13.1km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(10.8km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代31480円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル34円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地7.6km/L → 7.8km/L
郊外10.9km/L → 11.2km/L
高速道路13.1km/L → 13.5km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km40260円
[39230円]
郊外500km1560円
[1520円]
高速道路500km1300円
[1260円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
43120円
+11640円
7.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
42010円
-1110円
8.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が7.6km/Lでは1184.2Lを消費して、燃料代は40260円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が10.9km/Lでは45.9Lを消費して、燃料代は1560円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.1km/Lでは38.2Lを消費して、燃料代は1300円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1268.3L、かかった燃料代が43120円となり、平均燃費は7.9km/L(-2.9km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+11640円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は42010円となり、1110円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で4440円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km22370円
[21790円]
郊外5000km15600円
[15180円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
37970円
+6490円
9.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
36970円
-1000円
9.2km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が7.6km/Lでは657.9Lを消費して、燃料代は22370円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が10.9km/Lでは458.7Lを消費して、燃料代は15600円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1116.6L、かかった燃料代が37970円となり、平均燃費は9.0km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+6490円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が36970円となり、1年間で1000円、4年間で4000円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km14900円
[14510円]
郊外3340km10420円
[10140円]
高速道路3330km8640円
[8390円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
33960円
+2480円
10.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
33040円
-920円
10.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が7.6km/Lでは438.2Lを消費して、燃料代は14900円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が10.9km/Lでは306.4Lを消費して、燃料代は10420円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が13.1km/Lでは254.2Lを消費して、燃料代は8640円になります。

このパターンでは使用した燃料量が998.8L、かかった燃料代が33960円となり、平均燃費は10.0km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+2480円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が33040円となり、1年間で920円、4年間で3680円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km2240円
[2180円]
郊外9000km28070円
[27320円]
高速道路500km1300円
[1260円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
31610円
+130円
10.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
30760円
-850円
11.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が7.6km/Lでは65.8Lを消費して、燃料代は2240円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が10.9km/Lでは825.7Lを消費して、燃料代は28070円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.1km/Lでは38.2Lを消費して、燃料代は1300円になります。

このパターンでは使用した燃料量が929.7L、かかった燃料代が31610円となり、平均燃費は10.8km/L(0.0km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+130円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が30760円となり、1年間で850円、4年間で3400円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(7.9km/L・9.0km/L・10.0km/L・10.8km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(43120円・37970円・33960円・31610円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km30円700円0.8万円
20km60円1300円1.6万円
30km90円2000円2.3万円
50km160円3500円4.2万円
100km320円7000円8.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を34円、燃費を10.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは3.15円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は30円/日となり、20km走行なら60円/日、30km走行なら90円/日、50km走行なら160円/日、100km走行なら320円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は2000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は2.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

B58B30C型エンジン簡易性能曲線図
B58B30C型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1500回転時の馬力 96PS
5200回転時の馬力 333PS
5500回転時の馬力 340PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク 45.9kgm
5200回転時のトルク 45.9kgm
5500回転時のトルク 44.3kgm
B58B30C型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB58B30型2997cc、直列6気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力340馬力を、1500-5200回転時に最大トルク45.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の4000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は72.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.912kg/PS(2010kg/340PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.912kg/PS
車体+1人6.074kg/PS
車体+5人6.721kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.088kg/PS
車体+70kg6.118kg/PS
車体+80kg6.147kg/PS
車体+90kg6.176kg/PS
車体+100kg6.206kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.074kg/PS(2065kg/340PS)となり、数値としては0.162kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.721kg/PS(2285kg/340PS)となり、0.809kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

7シリーズのライバル候補車たち

2021/04

-
7シリーズ
6.074kg/PS
2065kg/340PS|3.0L-TB
[車体のみPWR:5.912]
2005/06

車種詳細
マツダスピード アテンザ
5.938kg/PS
1615kg/272PS|2.3L-TB
[車体のみPWR:5.735]
2005/12

車種詳細
セリカ
6.184kg/PS
1175kg/190PS|1.8L-NA
[車体のみPWR:5.895]
1998/09

車種詳細
シビック タイプR
6.081kg/PS
1125kg/185PS|1.6L-NA
[車体のみPWR:5.784]
2009/05

車種詳細
RX-8
5.979kg/PS
1405kg/235PS|1.4L-NA
[車体のみPWR:5.745]
2014/11

車種詳細
フォレスター
5.982kg/PS
1675kg/280PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:5.786]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.074kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.892kg/PSから6.256kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りセダン「GG3P型 マツダスピード アテンザ」、トヨタの4人乗りクーペ「ZZT231型 セリカ」、ホンダの4人乗りハッチバック「EK9型 シビック タイプR」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」、スバルの5人乗りSUV「SJG型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

7T30型 7シリーズ [740Li Excellence G12]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.074kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は169.2PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.981
平均ピストンスピード 17.34m/s
トルクウェイトレシオ 43.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 44529円
排気量1Lあたり馬力 113.40PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.32kgm/L
1気筒あたりの馬力 56.7PS
1気筒あたりのトルク 7.6kgm
パワーバンド比率 72.7%
燃費×馬力 3672.0pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは43.8kg/kgm(2010kg/45.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が15140000円、最高出力が340馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は44529円、逆に1万円あたりでは0.22馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は329847円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は113.40PS/L、トルクは15.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.7馬力、トルクは7.6kgmとなり、このエンジンが340馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.34m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が94.6mmであるB58B30型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6340回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.981になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が10.8km/L、最高出力が340PSであるこの車の獲得ポイントは3672.0ptになります。
戯れに車両重量2010kgを100kg単位にした20.1で割ってみたところ、その数値は182.69ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.84m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.37m
期待される荷室の面積 2.76m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.84m(対角線では2.37m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 10.8km/L
燃料タンク容量 78L
航続距離(カタログ燃費) 842.4km
航続距離(80%燃費) 670.8km
満タンプライス 2652円
1万円でどこまで行ける? 3176.5km
車両価格/航続距離 17972円/km

WLTCモード燃費が10.8km/Lですので、燃料タンクの容量が78リットルですと航続可能距離は842.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.7km/L)とすると756.6km、80%(8.6km/L)だと670.8km、70%(7.6km/L)では592.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン78リットルの給油で2652円、上で計算した航続距離を踏まえると842.4km(80%燃費時670.8km)を走行するのに2652円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば3176.5km(往復なら片道1588.2km)、カタログ値の80%なら2541.2km(片道1270.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で842.4kmの距離を移動できる7T30型 7シリーズ [740Li Excellence G12]という乗り物を、1514.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「17972円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
10.8km/L
842.4km
市街地燃費
7.6km/L
592.8km
[-249.6km]
郊外燃費
10.9km/L
850.2km
[+7.8km]
高速道路燃費
13.1km/L
1021.8km
[+179.4km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を78Lとしたとき、市街地モード燃費7.6km/Lでの航続距離は592.8km(-249.6km)、郊外モード燃費10.9km/Lでの航続距離は850.2km(+7.8km)、高速道路モード燃費13.1km/Lでの航続距離は1021.8km(+179.4km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 275/35R20|タイヤ直径 70.1cm|円周長 220.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.250 16.15 -
-
49km/h 12230rpm 2115.5kgm
2速 3.360 10.34 0.640 1-2/
3840rpm
77km/h 7830rpm 1353.9kgm
3速 2.172 6.68 0.646 2-3/
3880rpm
119km/h 5060rpm 875.2kgm
4速 1.720 5.29 0.792 3-4/
4750rpm
150km/h 4010rpm 693.1kgm
5速 1.316 4.05 0.765 4-5/
4590rpm
196km/h 3060rpm 530.3kgm
6速 1.000 3.08 0.760 5-6/
4560rpm
258km/h 2330rpm 403.0kgm
7速 0.822 2.53 0.822 6-7/
4930rpm
313km/h 1910rpm 331.2kgm
8速 0.640 1.97 0.779 7-8/
4670rpm
403km/h 1490rpm 257.9kgm
Final 3.077 レシオカバレッジ(変速比幅)8.203

ギヤの繋がりイメージ
7T30型7シリーズ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-5200rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.077)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(45.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.077)÷タイヤの有効半径(0.3505m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの403km(5500rpmでは369.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ45km/h-
2速ギヤ70km/h3520rpm
3速ギヤ109km/h3550rpm
4速ギヤ137km/h4360rpm
5速ギヤ179km/h4210rpm
6速ギヤ236km/h4180rpm
7速ギヤ287km/h4520rpm
8速ギヤ369km/h4280rpm

7T30型7シリーズに搭載されたB58B30型2997ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると45km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3520rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は70km/h(+25km/h)になります。

3速ギヤでは3550rpmまで落ちて5500rpmで109km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは4360rpmまで落ちて5500rpmで137km/h(+28km/h)に、5速ギヤでは4210rpmまで落ちて5500rpmで179km/h(+42km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4180rpmまで落ちて5500rpmで236km/h(+57km/h)に、7速ギヤでは4520rpmまで落ちて5500rpmで287km/h(+51km/h)に、8速ギヤでは4280rpmまで落ちて5500rpmで369km/h(+82km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-5200回転で最大トルク45.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば43.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.912kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2115.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2010kg)を1速ギヤの最大駆動力(2115.5kgm)で割ってみると0.950kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(44.3kgm)からTWRを算出すると0.98kg/kgmとなり、1500-5500回転の回転域では0.950-0.98kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4890 7340 9780 12230 14670 17120 22010
2速 3130 4700 6260 7830 9390 10960 14090
3速 2020 3040 4050 5060 6070 7080 9110
4速 1600 2400 3200 4010 4810 5610 7210
5速 1230 1840 2450 3060 3680 4290 5520
6速 930 1400 1860 2330 2790 3260 4190
7速 770 1150 1530 1910 2300 2680 3450
8速 600 890 1190 1490 1790 2090 2680
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1490回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは890回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1040回転、一般的な高速道路の80km/hでは1190回転、100km/hでは1490回転、制限速度が120km/hになると1790回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2680回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 25 33 41 49 57 65
2速 13 26 38 51 64 77 89 102
3速 20 40 59 79 99 119 138 158
4速 25 50 75 100 125 150 175 200
5速 33 65 98 131 163 196 228 261
6速 43 86 129 172 215 258 301 344
7速 52 104 157 209 261 313 366 418
8速 67 134 201 268 335 403 470 537

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R20 | 直径 701mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R20
37.7km/h
直径661mm
径差-40mm
265/30R20
38.1km/h
直径667mm
径差-34mm
275/30R20
38.4km/h
直径673mm
径差-28mm
285/30R20
38.7km/h
直径679mm
径差-22mm
295/30R20
39.1km/h
直径685mm
径差-16mm
0%
35
扁平
255/35R20
39.2km/h
直径687mm
径差-14mm
265/35R20
39.6km/h
直径694mm
径差-7mm
275/35R20
40.0km/h
701mm
0mm
285/35R20
40.4km/h
直径708mm
径差+7mm
295/35R20
40.8km/h
直径715mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
255/40R20
40.6km/h
直径712mm
径差+11mm
265/40R20
41.1km/h
直径720mm
径差+19mm
275/40R20
41.5km/h
直径728mm
径差+27mm
285/40R20
42.0km/h
直径736mm
径差+35mm
295/40R20
42.5km/h
直径744mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
255/45R20
42.1km/h
直径738mm
径差+37mm
265/45R20
42.6km/h
直径747mm
径差+46mm
275/45R20
43.1km/h
直径756mm
径差+55mm
285/45R20
43.7km/h
直径765mm
径差+64mm
295/45R20
44.2km/h
直径774mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R20 、265/30R20、265/35R20 、275/30R20 、285/30R20 、295/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R20のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R20の適応サイズと性能の変化 [7T30型7シリーズ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


7T30型7シリーズ[3.0Lターボ FR/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.912kg/ps60.33
1速ギヤ加速性能0.950kg/kgm63.77
1L換算馬力113.40ps/L54.57
1L換算トルク15.32kgm/L49.00
WB/TR比1.98127.89
ワイド&ロー指数0.78256.99
前面の面積2.821m²43.79
最低地上高135mm57.75
スポーツ性能部門の得点414.09

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費10.8km/L38.11
年間維持費229900円45.29
100kmh回転数1490rpm64.15
航続距離842.4km57.92
車の大きさ14.855m³64.67
室内の広さ(仮) 2.694m³42.89
最小回転半径6.1m30.43
馬力単価44529円18.20
ユーティリティ部門の得点361.66

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 7T30型7シリーズ[3.0Lターボ FR/8AT] の総合得点は 775.75 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した7T30型7シリーズ(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

10.8

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