BMW 6シリーズ クーペの性能まとめ [F13型|4.4L/407PS|FR/8AT|2011年] 650i Coupe F13


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2011/12/28|更新:2019/06/05

BMWの2ドア・4人乗りクーペ、F13型の3代目6シリーズ クーペは2011/02から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量4394cc(407PS/61.2kgm)のN63B44A型エンジンを搭載する[650i Coupe F13|2011/08モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4895mm×全幅1895mm×全高1370mm、排気量は4394ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4895mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

F13型 6シリーズ クーペ [4394cc/407PS FR/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目6シリーズ クーペの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-TB
FR/8AT
986.0万円
6A30型
[640i F06]
(2012/06)
320PS
45.9kgm
12.4km/L
3.0L-TB
FR/8AT
933.0万円
F13型
[640i Coupe F13]
(2011/08)
320PS
45.9kgm
4.4L-TB
FR/7AT
1730.0万円
6C44M型
[Gran-Coupe F13]
(2013/01)
560PS
69.3kgm
4.4L-TB
FR/7AT
1760.0万円
LZ44M型
[Cabriolet F12]
(2012/04)
560PS
69.3kgm
3.0L-TB
FR/8AT
1028.0万円
LW30型
[640i Cabriolet F12]
(2011/02)
320PS
45.9kgm
11.6km/L
3代目6シリーズ クーペの車両型式・グレード一覧【全10車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーBMW
車名&
グレード
6シリーズ クーペ
650i Coupe F13
その他650iクーペ
お値段12350000円
車両型式F13
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法長4895×幅1895×高1370mm
軸距&
輪距
2855mm
前1595mm/後1625mm
最小半径5.3m
最低高125mm
タイヤ前輪:245/40R19
後輪:275/35R19
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量1910kg
エンジン諸元
原動機型式N63B44A
気筒配列V型8気筒
排気量4394cc
圧縮比10.0
吸気方式ツインターボ
最高出力407PS[299kW]/5500rpm
最大トルク61.2kgm[600Nm]/1750-4500rpm
使用燃料ハイオクガソリン
N63B44A型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(76500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、6シリーズ クーペの新車を1420.3万円(諸費用として185.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4500cc以下13年未満76500円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷7.1km/L×160円/L225350円
オイル交換(5000km毎)1回8500円×2回17000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本21000円×4本÷3年28000円
任意保険料(月額8000円)月額8000円×12ヶ月96000円
ローン完済後の年間維持費473170円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額236710円×12ヶ月2840520円
ローン返済中の年間維持費3313690円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)225350円
オイル交換(5000km毎)17000円
タイヤ交換(3年3万km毎)28000円
任意保険料(月額8000円)96000円
ローン完済後の年間維持費473170円
名目金額
車のローン額(1年分)2840520円
ローン返済中の年間維持費3313690円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から8年経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年未満」で税額は76500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると39,431円(完済前は276,141円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)67610円
オイル交換(年1回)8500円
タイヤ交換(3万km/6年)8400円
任意保険料(月額6400円)76800円
合計
[差額]
268130円
[-205040円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)112680円
オイル交換(年1回)8500円
タイヤ交換(3万km/6年)14000円
任意保険料(月額6800円)81600円
合計
[差額]
323600円
[-149570円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)157750円
オイル交換(年1回)11900円
タイヤ交換(3万km/4.3年)19600円
任意保険料(月額7200円)86400円
合計
[差額]
382470円
[-90700円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて205040円安い268130円に、5000km走行では149570円安い323600円に、7000km走行では90700円安い382470円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km230円5100円6.0万円
20km450円9900円11.7万円
30km680円15000円17.7万円
50km1130円24900円29.4万円
100km2250円49500円58.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を7.1km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは22.54円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は230円/日となり、20km走行なら450円/日、30km走行なら680円/日、50km走行なら1130円/日、100km走行なら2250円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は15000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は17.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

N63B44A型エンジン簡易性能曲線図
N63B44A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力150PS
4500回転時の馬力385PS
5500回転時の馬力407PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク61.2kgm
4500回転時のトルク61.2kgm
5500回転時のトルク53.0kgm
N63B44A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているN63B44型4394cc、V型8気筒のツインターボエンジンは5500回転時に最高出力407馬力を、1750-4500回転時に最大トルク61.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の3750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は68.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.69kg/PS(1910kg/407PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.69kg/PS
車体+1人4.83kg/PS
車体+4人5.23kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.84kg/PS
車体+70kg4.86kg/PS
車体+80kg4.89kg/PS
車体+90kg4.91kg/PS
車体+100kg4.94kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.83kg/PS(1965kg/407PS)となり、数値としては0.14kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.23kg/PS(2130kg/407PS)となり、0.54kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

6シリーズ クーペのライバル候補車たち

4.63kg/PS
スープラ
3.0L/340PS|FR/8AT
4.86kg/PS
A8
4.0L/460PS|4WD/8AT
4.71kg/PS
A8
4.0L/460PS|4WD/8AT
4.62kg/PS
アルピーヌ A110
1.8L/252PS|MR/7AT
4.92kg/PS
ゴルフR
2.0L/310PS|4WD/6MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.83kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.59kg/PSから5.07kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの2人乗りクーペ「DB42型 スープラ」、アウディの5人乗りセダン「F8CXYF型 A8」、アウディの5人乗りセダン「F8CXYL型 A8」、ルノーの2人乗りクーペ「DFM5P型 アルピーヌ A110」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUDJHF型 ゴルフR」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

F13型 6シリーズ クーペ [650i Coupe F13]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.83kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.77
平均ピストンスピード16.2m/s
トルクウェイトレシオ31.2kg/kgm
1馬力あたりのお値段30344円
排気量1Lあたり馬力92.6PS/L
排気量1Lあたりトルク13.93kgm/L
1気筒あたりの馬力50.9PS
1気筒あたりのトルク7.7kgm
パワーバンド比率68.2%
各種ランキング
クーペのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは31.2kg/kgm(1910kg/61.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12350000円、最高出力が407馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30344円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は201797円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は92.6PS/L、トルクは13.93kgm/L、1気筒あたりの馬力は50.9馬力、トルクは7.7kgmとなり、このエンジンが407馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmであるN63B44型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.77になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.71m
期待される荷室の幅1.50m
対角線の長さ2.27m
期待される荷室の面積2.56m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.71m(対角線では2.27m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費7.1km/L
燃料タンク容量70L
航続距離(カタログ燃費)497.0km
航続距離(80%燃費)399.0km
満タンプライス11200円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.1km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は497.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.4km/L)とすると448.0km、80%(5.7km/L)だと399.0km、70%(5.0km/L)では350.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると497.0km(80%燃費時399.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 275/35R19|タイヤ直径 67.5cm|円周長 212.1cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速4.71414.5153km/h11400rpm2630.2kgm
2速3.1439.6710.6671-2/4000rpm79km/h7600rpm1753.7kgm
3速2.1066.4800.6702-3/4020rpm118km/h5090rpm1175.1kgm
4速1.6675.1290.7923-4/4750rpm149km/h4030rpm930.1kgm
5速1.2853.9540.7714-5/4630rpm193km/h3110rpm717.0kgm
6速1.0003.0770.7785-6/4670rpm248km/h2420rpm558.0kgm
7速0.8392.5820.8396-7/5030rpm296km/h2030rpm468.1kgm
8速0.6672.0520.7957-8/4770rpm372km/h1610rpm372.2kgm
Final3.077レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

ギヤの繋がりイメージ
F13型6シリーズ クーペ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.077)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(61.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.077)÷タイヤの有効半径(0.3375m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの372km(5500rpmでは341.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ48km/h
2速ギヤ72km/h3670rpm
3速ギヤ108km/h3690rpm
4速ギヤ136km/h4360rpm
5速ギヤ177km/h4240rpm
6速ギヤ227km/h4280rpm
7速ギヤ271km/h4610rpm
8速ギヤ341km/h4370rpm

F13型6シリーズ クーペに搭載されたN63B44型4394ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると48km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3670rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は72km/h(+24km/h)になります。

3速ギヤでは3690rpmまで落ちて5500rpmで108km/h(+36km/h)に、4速ギヤでは4360rpmまで落ちて5500rpmで136km/h(+28km/h)に、5速ギヤでは4240rpmまで落ちて5500rpmで177km/h(+41km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4280rpmまで落ちて5500rpmで227km/h(+50km/h)に、7速ギヤでは4610rpmまで落ちて5500rpmで271km/h(+44km/h)に、8速ギヤでは4370rpmまで落ちて5500rpmで341km/h(+70km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750-4500回転で最大トルク61.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば31.2kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.69kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2630.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1910kg)を1速ギヤの最大駆動力(2630.2kgm)で割ってみると0.73kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(53.0kgm)からTWRを算出すると0.84kg/kgmとなり、1750-5500回転の回転域では0.73-0.84kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速45606840912011400136801596020520
2速304045606080760091201064013680
3速2040306040705090611071309170
4速1610242032204030484056407260
5速1240186024903110373043505590
6速970145019302420290033904350
7速810122016202030243028403650
8速65097012901610194022602900
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1610回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは970回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1130回転、一般的な高速道路の80km/hでは1290回転、100km/hでは1610回転、制限速度が120km/hになると1930回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2900回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速918263544536170
2速13263953667992105
3速2039597998118137157
4速25507499124149174198
5速326497129161193225257
6速4183124165207248290331
7速4999148197246296345394
8速62124186248310372434496

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R19 | 直径 675mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R19
37.7km/h
直径636mm
径差-39mm
265/30R19
38.0km/h
直径642mm
径差-33mm
275/30R19
38.4km/h
直径648mm
径差-27mm
285/30R19
38.8km/h
直径654mm
径差-21mm
295/30R19
39.1km/h
直径660mm
径差-15mm
0%
35
扁平
255/35R19
39.2km/h
直径662mm
径差-13mm
265/35R19
39.6km/h
直径669mm
径差-6mm
275/35R19
40.0km/h
675mm
0mm
285/35R19
40.5km/h
直径683mm
径差+8mm
295/35R19
40.9km/h
直径690mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
255/40R19
40.7km/h
直径687mm
径差+12mm
265/40R19
41.2km/h
直径695mm
径差+20mm
275/40R19
41.7km/h
直径703mm
径差+28mm
285/40R19
42.1km/h
直径711mm
径差+36mm
295/40R19
42.6km/h
直径719mm
径差+44mm
+10%
45
扁平
255/45R19
42.3km/h
直径713mm
径差+38mm
265/45R19
42.8km/h
直径722mm
径差+47mm
275/45R19
43.3km/h
直径731mm
径差+56mm
285/45R19
43.9km/h
直径740mm
径差+65mm
295/45R19
44.4km/h
直径749mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R19 、265/30R19、265/35R19 、275/30R19 、285/30R19 、295/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R19のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R19の適応サイズと性能の変化 [F13型6シリーズ クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


F13型6シリーズ クーペ[4.4L-TT FR/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.69kg/ps63.84
1速ギヤ加速性能0.73kg/kgm69.48
1L換算馬力92.6ps/L47.02
1L換算トルク13.93kgm/L45.29
WB/TR比1.7750.21
ワイド&ロー指数0.72362.24
前面の面積2.596m²49.84
最低地上高125mm62.12
スポーツ性能部門の得点450.04

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費473170円35.94
100kmh回転数1610rpm63.05
航続距離24.65
車の大きさ12.708m³55.95
室内の広さ(仮) 2.304m³38.94
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価30344円36.83
ユーティリティ部門の得点344.14

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した F13型6シリーズ クーペ[4.4L-TT FR/8AT] の総合得点は 794.18 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したF13型6シリーズ クーペ(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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