BMW 4シリーズ グランクーペの性能まとめ [4A20型|2.0L/184PS|FR/8AT|2014年] 420i F36


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2014/11/26|更新:2019/09/26

BMWの5ドア・5人乗りセダン、4A20型の初代4シリーズ グランクーペは2013/09から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1997cc(184PS/27.5kgm)のN20B20B型エンジンを搭載する[420i F36|2014/11モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4640mm×全幅1825mm×全高1395mm、排気量は1997ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4640mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

4A20型 4シリーズ グランクーペ [1997cc/184PS FR/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代4シリーズ グランクーペの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-TB
FR/6MT
1075.0万円
3C30型
[Coupe F82]
(2014/07)
431PS
56.1kgm
11.6km/L
3.0L-TB
FR/7AT
1950.0万円
3C30型
[GTS]
(2016/04)
500PS
61.2kgm
11.4km/L
2.0L-TB
FR/8AT
604.0万円
3N28型
[428i F32]
(2013/09)
245PS
35.7kgm
15.2km/L
2.0L-TB
FR/8AT
517.0万円
3N20型
[420i Sport F32]
(2014/11)
184PS
27.5kgm
16.4km/L
2.0L-TB
4WD/8AT
553.0万円
4A20型
[420i xDrive F36]
(2014/11)
184PS
27.5kgm
14.5km/L
初代4シリーズ グランクーペの車両型式・グレード一覧【全18車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
4シリーズ グランクーペ
420i F36
その他 Mスポーツ ラグジュアリー
お値段 5220000円
車両型式 DBA-4A20
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4640×幅1825×高1395mm
軸距&
輪距
2810mm
前1545mm/後1595mm
最小半径 5.4m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:225/50R17
後輪:225/50R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1610kg
エンジン諸元
原動機型式 N20B20B
気筒配列 直列4気筒
排気量1997cc
圧縮比11.0
吸気方式 ターボ
最高出力 184PS[135kW]/5000rpm
最大トルク 27.5kgm[270Nm]/1250-4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 16.4km/L(38.6mpg)
100km燃費 6.1L/100km
N20B20B型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、4シリーズ グランクーペの新車を600.3万円(諸費用として78.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷15.3×140円/L 91500円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 258320円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額100050円×12ヶ月 1200600円
ローン返済中の年間維持費 1458920円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 91500円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 258320円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1200600円
ローン返済中の年間維持費 1458920円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から6年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は39500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると21,527円(完済前は121,577円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

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●4シリーズ グランクーペの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、4シリーズ グランクーペの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 18760円
ガソリン税(暫定) 16410円
石油税 1830円
消費税(10%) 8320円
合計納税額 45320円

例として年間走行距離を10000km、燃費を15.3km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は653.6Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計18760円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで16410円、石油税が2.8円/Lで1830円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては8320円となり、これらを合計した税額は45320円、1年間に燃料代として支払う91500円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39500円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計101220円が4シリーズ グランクーペに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 27450円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額4400円) 52800円
合計
[差額]
161570円
[-96750円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 45750円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額4680円) 56160円
合計
[差額]
187230円
[-71090円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 64050円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額4950円) 59400円
合計
[差額]
214970円
[-43350円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて96750円安い161570円に、5000km走行では71090円安い187230円に、7000km走行では43350円安い214970円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km90円2000円2.3万円
20km170円3700円4.4万円
30km260円5700円6.8万円
50km430円9500円11.2万円
100km850円18700円22.1万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を16.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは8.54円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は90円/日となり、20km走行なら170円/日、30km走行なら260円/日、50km走行なら430円/日、100km走行なら850円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は5700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は6.8万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

N20B20B型エンジン簡易性能曲線図
N20B20B型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1250回転時の馬力 48PS
4500回転時の馬力 173PS
5000回転時の馬力 184PS
各回転域でのトルク
1250回転時のトルク 27.5kgm
4500回転時のトルク 27.5kgm
5000回転時のトルク 26.4kgm
N20B20B型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているN20B20型1997cc、直列4気筒のターボエンジンは5000回転時に最高出力184馬力を、1250-4500回転時に最大トルク27.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1250rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の3750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は75.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.750kg/PS(1610kg/184PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.750kg/PS
車体+1人9.05kg/PS
車体+5人10.24kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.08kg/PS
車体+70kg9.13kg/PS
車体+80kg9.18kg/PS
車体+90kg9.24kg/PS
車体+100kg9.29kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.05kg/PS(1665kg/184PS)となり、数値としては0.30kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.24kg/PS(1885kg/184PS)となり、1.49kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

4シリーズ グランクーペのライバル候補車たち

8.966kg/PS
CX-30
2.0L/179PS|4WD/6AT
9.026kg/PS
S60
2.0L/190PS|FF/8AT
9.199kg/PS
CX-30
2.0L/156PS|FF/6MT
9.184kg/PS
MAZDA6 ワゴン
2.2L/190PS|4WD/6AT
9.026kg/PS
MAZDA6 セダン
2.2L/190PS|4WD/6MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.049kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.87kg/PSから9.23kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りSUV「DMFP型 CX-30」、ボルボの5人乗りセダン「ZB420型 S60」、マツダの5人乗りSUV「DMEP型 CX-30」、マツダの5人乗りセダン「GJ2AP型 MAZDA6 セダン」、マツダの5人乗りワゴン「GJ2AW型 MAZDA6 ワゴン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

4A20型 4シリーズ グランクーペ [420i F36]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.049kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.79
トルクウェイトレシオ 58.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段 28370円
排気量1Lあたり馬力 92.1PS/L
排気量1Lあたりトルク 13.77kgm/L
1気筒あたりの馬力 46.0PS
1気筒あたりのトルク 6.9kgm
パワーバンド比率 75.0%
各種ランキング
セダンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは58.5kg/kgm(1610kg/27.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5220000円、最高出力が184馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は28370円、逆に1万円あたりでは0.35馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は189818円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は92.1PS/L、トルクは13.77kgm/L、1気筒あたりの馬力は46.0馬力、トルクは6.9kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.79になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.62m
期待される荷室の幅 1.43m
対角線の長さ 2.16m
期待される荷室の面積 2.32m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.62m(対角線では2.16m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 16.4km/L
燃料タンク容量 60L
航続距離(カタログ燃費) 984.0km
航続距離(80%燃費) 786.0km
満タンプライス 8400円
1万円でどこまで行ける? 1171.4km
車両価格/航続距離 5305円/km

JC08モード燃費が16.4km/Lですので、燃料タンクの容量が60リットルですと航続可能距離は984.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.8km/L)とすると888.0km、80%(13.1km/L)だと786.0km、70%(11.5km/L)では690.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン60リットルの給油で8400円、上で計算した航続距離を踏まえると984.0km(80%燃費時786.0km)を走行するのに8400円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1171.4km(往復なら片道585.7km)、カタログ値の80%なら937.1km(片道468.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で984.0kmの距離を移動できる4A20型 4シリーズ グランクーペ [420i F36]という乗り物を、522.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5305円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 225/50R17|タイヤ直径 65.7cm|円周長 206.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 14.87 46km/h 12010rpm 1244.7kgm
2速 3.143 9.913 0.667 1-2/3670rpm 69km/h 8000rpm 829.9kgm
3速 2.106 6.642 0.670 2-3/3690rpm 103km/h 5360rpm 556.1kgm
4速 1.667 5.258 0.792 3-4/4360rpm 130km/h 4250rpm 440.1kgm
5速 1.285 4.053 0.771 4-5/4240rpm 168km/h 3270rpm 339.3kgm
6速 1.000 3.154 0.778 5-6/4280rpm 216km/h 2550rpm 264.0kgm
7速 0.839 2.646 0.839 6-7/4610rpm 257km/h 2140rpm 221.5kgm
8速 0.667 2.104 0.795 7-8/4370rpm 324km/h 1700rpm 176.1kgm
Final 3.154 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

ギヤの繋がりイメージ
4A20型4シリーズ グランクーペ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1250-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.154)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(27.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.154)÷タイヤの有効半径(0.3285m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの324km(5000rpmでは294.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ42km/h
2速ギヤ62km/h3340rpm
3速ギヤ93km/h3350rpm
4速ギヤ118km/h3960rpm
5速ギヤ153km/h3860rpm
6速ギヤ196km/h3890rpm
7速ギヤ234km/h4200rpm
8速ギヤ294km/h3980rpm

4A20型4シリーズ グランクーペに搭載されたN20B20型1997ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると42km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから3340rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は62km/h(+20km/h)になります。

3速ギヤでは3350rpmまで落ちて5000rpmで93km/h(+31km/h)に、4速ギヤでは3960rpmまで落ちて5000rpmで118km/h(+25km/h)に、5速ギヤでは3860rpmまで落ちて5000rpmで153km/h(+35km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3890rpmまで落ちて5000rpmで196km/h(+43km/h)に、7速ギヤでは4200rpmまで落ちて5000rpmで234km/h(+38km/h)に、8速ギヤでは3980rpmまで落ちて5000rpmで294km/h(+60km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1250-4500回転で最大トルク27.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば58.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.750kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1244.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1610kg)を1速ギヤの最大駆動力(1244.7kgm)で割ってみると1.29kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(26.4kgm)からTWRを算出すると1.35kg/kgmとなり、1250-5000回転の回転域では1.29-1.35kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4800 7200 9600 12010 14410 16810 21610
2速 3200 4800 6400 8000 9610 11210 14410
3速 2150 3220 4290 5360 6440 7510 9650
4速 1700 2550 3400 4250 5090 5940 7640
5速 1310 1960 2620 3270 3930 4580 5890
6速 1020 1530 2040 2550 3060 3570 4580
7速 850 1280 1710 2140 2560 2990 3850
8速 680 1020 1360 1700 2040 2380 3060
※赤い数字は暫定レブリミット(5500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1700回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1020回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1190回転、一般的な高速道路の80km/hでは1360回転、100km/hでは1700回転、制限速度が120km/hになると2040回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3060回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 33 42 50 58 67
2速 12 25 37 50 62 75 87 100
3速 19 37 56 75 93 112 131 149
4速 24 47 71 94 118 141 165 188
5速 31 61 92 122 153 183 214 244
6速 39 79 118 157 196 236 275 314
7速 47 94 140 187 234 281 328 374
8速 59 118 177 235 294 353 412 471

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/50R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/50R17 | 直径 657mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
45
扁平
205/45R17
37.6km/h
直径617mm
径差-40mm
215/45R17
38.1km/h
直径626mm
径差-31mm
225/45R17
38.7km/h
直径635mm
径差-22mm
235/45R17
39.2km/h
直径644mm
径差-13mm
245/45R17
39.8km/h
直径653mm
径差-4mm
0%
50
扁平
205/50R17
38.8km/h
直径637mm
径差-20mm
215/50R17
39.4km/h
直径647mm
径差-10mm
225/50R17
40.0km/h
657mm
0mm
235/50R17
40.6km/h
直径667mm
径差+10mm
245/50R17
41.2km/h
直径677mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
205/55R17
40.1km/h
直径658mm
径差+1mm
215/55R17
40.7km/h
直径669mm
径差+12mm
225/55R17
41.4km/h
直径680mm
径差+23mm
235/55R17
42.1km/h
直径691mm
径差+34mm
245/55R17
42.7km/h
直径702mm
径差+45mm
+10%
60
扁平
205/60R17
41.3km/h
直径678mm
径差+21mm
215/60R17
42.0km/h
直径690mm
径差+33mm
225/60R17
42.7km/h
直径702mm
径差+45mm
235/60R17
43.5km/h
直径714mm
径差+57mm
245/60R17
44.2km/h
直径726mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/50R17 、215/45R17、215/50R17 、225/45R17 、235/45R17 、245/45R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/50R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/50R17の適応サイズと性能の変化 [4A20型4シリーズ グランクーペ編]のページをご覧ください。

225/50R17のタイヤ銘柄と通販価格


4A20型4シリーズ グランクーペ[2.0Lターボ FR/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.750kg/ps52.24
1速ギヤ加速性能1.29kg/kgm56.64
1L換算馬力92.1ps/L46.74
1L換算トルク13.77kgm/L44.54
WB/TR比1.7948.12
ワイド&ロー指数0.76458.08
前面の面積2.546m²50.93
最低地上高130mm59.91
スポーツ性能部門の得点417.20

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費16.4km/L49.08
年間維持費258320円56.25
100kmh回転数1700rpm61.65
航続距離984.0km67.11
車の大きさ11.813m³52.15
室内の広さ(仮) 2.142m³37.17
最小回転半径5.4m45.11
馬力単価28370円39.64
ユーティリティ部門の得点408.16

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 4A20型4シリーズ グランクーペ[2.0Lターボ FR/8AT] の総合得点は 825.36 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した4A20型4シリーズ グランクーペ(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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