BMW 3シリーズ クーペの性能まとめ [KD20G型|2.0L/170PS|FR/6MT|2011年] 320i Coupe N43B20A E92


画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2011/12/27|更新:2019/09/26

BMWの2ドア・4人乗りクーペ、KD20G型の5代目3シリーズ クーペは2005/04から生産が開始され、2012/01に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1995cc(170PS/21.4kgm)のN43B20A型エンジンを搭載する[320i Coupe N43B20A E92|2011/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4610mm×全幅1780mm×全高1400mm、排気量は1995ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4610mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

KD20G型 3シリーズ クーペ [1995cc/170PS FR/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

5代目3シリーズ クーペの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.0L-NA
FR/6MT
1018.0万円
WD40型
[M3 Coupe E92]
(2010/05)
420PS
40.8kgm
8.2km/L
2.0L-NA
FR/6MT
434.0万円
VA20型
[320i N46B20B E90]
(2008/10)
150PS
20.4kgm
12.8km/L
2.0L-NA
FR/6AT
445.0万円
PG20型
[320i N43B20A E90]
(2010/05)
170PS
21.4kgm
14.2km/L
2.5L-NA
FR/6AT
538.0万円
VB25型
[325i N52B25A E90]
(2008/12)
218PS
25.5kgm
9.3km/L
2.0L-NA
FR/6AT
465.0万円
VR20型
[320i Touring N46B20B E91]
(2008/10)
150PS
20.4kgm
11.4km/L
E90型3シリーズまとめ (E90 E91 E92 E93 5th)【全26件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
3シリーズ クーペ
320i Coupe N43B20A E92
その他 320i
お値段 4680000円
車両型式 LBA-KD20G
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法 長4610×幅1780×高1400mm
軸距&
輪距
2760mm
前1500mm/後1515mm
最小半径 5.3m
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:225/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1450kg
エンジン諸元
原動機型式 N43B20A
気筒配列 直列4気筒
排気量1995cc
圧縮比12.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 170PS[125kW]/6700rpm
最大トルク 21.4kgm[210Nm]/4250rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 15.2km/L(35.8mpg)
10・15燃費 17.4km/L(40.9mpg)
100km燃費 6.6L/100km
N43B20A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/10モデルの3シリーズ クーペを9年落ちの中古で205.9万円にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    3シリーズ クーペの2011/10モデルの場合、2020年現在では9年が経過しているため、新車価格の40%である187.2万円に諸経費として18.7万円を足した205.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2011年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷14.1×160円/L 113480円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 274200円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額42900円×12ヶ月 514800円
ローン返済中の年間維持費 789000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55440円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 113480円
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 274200円
名目 金額
車のローン額(1年分) 514800円
ローン返済中の年間維持費 789000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から9年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は39500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると22,850円(完済前は65,750円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

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●3シリーズ クーペの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、3シリーズ クーペの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 20350円
ガソリン税(暫定) 17800円
石油税 1990円
消費税(10%) 10320円
合計納税額 50460円

例として年間走行距離を10000km、燃費を14.1km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は709.2Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計20350円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで17800円、石油税が2.8円/Lで1990円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては10320円となり、これらを合計した税額は50460円、1年間に燃料代として支払う113480円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39500円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計102260円が3シリーズ クーペに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 34040円
オイル交換(年1回) 4500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額4400円) 52800円
合計
[差額]
163060円
[-111140円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 56740円
オイル交換(年1回) 4500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額4680円) 56160円
合計
[差額]
193120円
[-81080円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 79440円
オイル交換(年1回) 6300円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額4950円) 59400円
合計
[差額]
224860円
[-49340円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて111140円安い163060円に、5000km走行では81080円安い193120円に、7000km走行では49340円安い224860円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km110円2400円2.9万円
20km210円4600円5.5万円
30km320円7000円8.3万円
50km530円11700円13.8万円
100km1050円23100円27.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を15.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは10.53円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は110円/日となり、20km走行なら210円/日、30km走行なら320円/日、50km走行なら530円/日、100km走行なら1050円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は7000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は8.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

N43B20A型エンジン簡易性能曲線図
N43B20A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4250回転時の馬力 127PS
6700回転時の馬力 170PS
各回転域でのトルク
4250回転時のトルク 21.4kgm
6700回転時のトルク 18.2kgm
N43B20A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているN43B20型1995cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6700回転時に最高出力170馬力を、4250回転時に最大トルク21.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4250rpmから最高出力が発生する6700rpmまで」の2450rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は36.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.529kg/PS(1450kg/170PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.529kg/PS
車体+1人8.85kg/PS
車体+4人9.82kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.88kg/PS
車体+70kg8.94kg/PS
車体+80kg9.00kg/PS
車体+90kg9.06kg/PS
車体+100kg9.12kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.85kg/PS(1505kg/170PS)となり、数値としては0.32kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.82kg/PS(1670kg/170PS)となり、1.29kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

3シリーズ クーペのライバル候補車たち

8.708kg/PS
ヤリス
1.5L/120PS|FF/CVT
8.694kg/PS
MAZDA3 ファストバック
2.0L/180PS|4WD/6AT
8.694kg/PS
MAZDA3 セダン
2.0L/180PS|4WD/6AT
9.026kg/PS
S60
2.0L/190PS|FF/8AT
8.868kg/PS
MAZDA6 ワゴン
2.2L/190PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.853kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.68kg/PSから9.03kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りハッチバック「MXPA10型 ヤリス」、マツダの5人乗りハッチバック「BPEP型 MAZDA3 ファストバック」、マツダの5人乗りセダン「BPEP型 MAZDA3 セダン」、ボルボの5人乗りセダン「ZB420型 S60」、マツダの5人乗りセダン「GJ2FP型 MAZDA6 セダン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

KD20G型 3シリーズ クーペ [320i Coupe N43B20A E92]とパワーウェイトレシオが近い車種|8.853kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.83
平均ピストンスピード 20.1m/s
トルクウェイトレシオ 67.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 27529円
排気量1Lあたり馬力 85.2PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.73kgm/L
1気筒あたりの馬力 42.5PS
1気筒あたりのトルク 5.3kgm
パワーバンド比率 36.6%
各種ランキング
クーペのPWR
1.8~2.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは67.8kg/kgm(1450kg/21.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4680000円、最高出力が170馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27529円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は218692円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は85.2PS/L、トルクは10.73kgm/L、1気筒あたりの馬力は42.5馬力、トルクは5.3kgmとなり、このエンジンが170馬力を6700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.1m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.0mmであるN43B20型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6670回転です。最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.83になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.61m
期待される荷室の幅 1.38m
対角線の長さ 2.12m
期待される荷室の面積 2.22m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.61m(対角線では2.12m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 15.2km/L
燃料タンク容量 60L
航続距離(カタログ燃費) 912.0km
航続距離(80%燃費) 732.0km
満タンプライス 9600円
1万円でどこまで行ける? 950.0km
車両価格/航続距離 5132円/km

JC08モード燃費が15.2km/Lですので、燃料タンクの容量が60リットルですと航続可能距離は912.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.7km/L)とすると822.0km、80%(12.2km/L)だと732.0km、70%(10.6km/L)では636.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン60リットルの給油で9600円、上で計算した航続距離を踏まえると912.0km(80%燃費時732.0km)を走行するのに9600円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば950.0km(往復なら片道475.0km)、カタログ値の80%なら760.0km(片道380.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で912.0kmの距離を移動できるKD20G型 3シリーズ クーペ [320i Coupe N43B20A E92]という乗り物を、468.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5132円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7200rpm|タイヤサイズ 225/45R17|タイヤ直径 63.4cm|円周長 199.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.323 15.72 55km/h 13150rpm 1061.1kgm
2速 2.456 8.930 0.568 1-2/4090rpm 96km/h 7470rpm 602.8kgm
3速 1.659 6.032 0.675 2-3/4860rpm 143km/h 5050rpm 407.2kgm
4速 1.230 4.472 0.741 3-4/5340rpm 192km/h 3740rpm 301.9kgm
5速 1.000 3.636 0.813 4-5/5850rpm 237km/h 3040rpm 245.5kgm
6速 0.848 3.083 0.848 5-6/6110rpm 279km/h 2580rpm 208.1kgm
Final 3.636 レシオカバレッジ(変速比幅)5.098

ギヤの繋がりイメージ
KD20G型3シリーズ クーペ6MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.636)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(21.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.636)÷タイヤの有効半径(0.317m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの279km(6700rpmでは259.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6700rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h
2速ギヤ90km/h3810rpm
3速ギヤ133km/h4520rpm
4速ギヤ179km/h4960rpm
5速ギヤ220km/h5450rpm
6速ギヤ260km/h5680rpm

KD20G型3シリーズ クーペに搭載されたN43B20型1995ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6700rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6700rpmから3810rpmまで落ち、そこから6700rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは4520rpmまで落ちて6700rpmで133km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは4960rpmまで落ちて6700rpmで179km/h(+46km/h)になります。

続いて5速ギヤでは5450rpmまで落ちて6700rpmで220km/h(+41km/h)に、6速ギヤでは5680rpmまで落ちて6700rpmで260km/h(+40km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4250回転で最大トルク21.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば67.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.529kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1061.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1450kg)を1速ギヤの最大駆動力(1061.1kgm)で割ってみると1.37kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6700回転でのトルク(18.2kgm)からTWRを算出すると1.61kg/kgmとなり、4250-6700回転の回転域では1.37-1.61kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5260 7890 10520 13150 15780 18410 23670
2速 2990 4480 5980 7470 8970 10460 13450
3速 2020 3030 4040 5050 6060 7070 9080
4速 1500 2250 2990 3740 4490 5240 6740
5速 1220 1830 2430 3040 3650 4260 5480
6速 1030 1550 2060 2580 3100 3610 4640
※赤い数字は暫定レブリミット(7200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.848)を選択して時速100kmにて走行すると2580回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1550回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1810回転、一般的な高速道路の80km/hでは2060回転、100km/hでは2580回転、制限速度が120km/hになると3100回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4640回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 15 23 30 38 46 53 61
2速 13 27 40 54 67 80 94 107
3速 20 40 59 79 99 119 139 159
4速 27 53 80 107 134 160 187 214
5速 33 66 99 131 164 197 230 263
6速 39 78 116 155 194 233 271 310

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/45R17 | 直径 634mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
40
扁平
205/40R17
37.6km/h
直径596mm
径差-38mm
215/40R17
38.1km/h
直径604mm
径差-30mm
225/40R17
38.6km/h
直径612mm
径差-22mm
235/40R17
39.1km/h
直径620mm
径差-14mm
245/40R17
39.6km/h
直径628mm
径差-6mm
0%
45
扁平
205/45R17
38.9km/h
直径617mm
径差-17mm
215/45R17
39.5km/h
直径626mm
径差-8mm
225/45R17
40.0km/h
634mm
0mm
235/45R17
40.6km/h
直径644mm
径差+10mm
245/45R17
41.2km/h
直径653mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
205/50R17
40.2km/h
直径637mm
径差+3mm
215/50R17
40.8km/h
直径647mm
径差+13mm
225/50R17
41.5km/h
直径657mm
径差+23mm
235/50R17
42.1km/h
直径667mm
径差+33mm
245/50R17
42.7km/h
直径677mm
径差+43mm
+10%
55
扁平
205/55R17
41.5km/h
直径658mm
径差+24mm
215/55R17
42.2km/h
直径669mm
径差+35mm
225/55R17
42.9km/h
直径680mm
径差+46mm
235/55R17
43.6km/h
直径691mm
径差+57mm
245/55R17
44.3km/h
直径702mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/45R17 、215/40R17、215/45R17 、225/40R17 、235/40R17 、245/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/45R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/45R17の適応サイズと性能の変化 [KD20G型3シリーズ クーペ編]のページをご覧ください。

225/45R17のタイヤ銘柄と通販価格


KD20G型3シリーズ クーペ[2.0L-NA FR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.529kg/ps52.87
1速ギヤ加速性能1.37kg/kgm54.83
1L換算馬力85.2ps/L59.62
1L換算トルク10.73kgm/L65.44
WB/TR比1.8343.96
ワイド&ロー指数0.78756.46
前面の面積2.492m²52.37
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点428.93

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費15.2km/L47.20
年間維持費274200円54.75
100kmh回転数2580rpm49.16
航続距離912.0km62.65
車の大きさ11.488m³50.78
室内の広さ(仮) 2.083m³36.55
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価27529円40.78
ユーティリティ部門の得点389.10

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した KD20G型3シリーズ クーペ[2.0L-NA FR/6MT] の総合得点は 818.03 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したKD20G型3シリーズ クーペ(FR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「2000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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