BMW 2シリーズ アクティブツアラーの性能まとめ [2C20型|2.0L/150PS|FF/8AT|2015年] 218d F45


 画像はBMWより引用
 http://www.bmw.co.jp/

BMWの5ドア・5人乗りハッチバック、2C20型の初代2シリーズ アクティブツアラーは2014/02から生産(または販売)が開始されました。ここでは2015/05モデルにある[218d F45]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4350mm×全幅1800mm×全高1550mm、排気量は1995ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4350mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium 4300mm超-4650mm以下 Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン-フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

2C20型 2シリーズ アクティブツアラー [1995cc/150PS FF/8AT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代2シリーズ アクティブツアラーの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-TB
FR/8AT
645.0万円
2G30型
[M240i F22]
(2016/09)
340PS
51.0kgm
13.4km/L
3.0L-TB
FR/6MT
631.0万円
2G30G型
[M240i F22]
(2016/09)
340PS
51.0kgm
12.7km/L
3.0L-TB
FR/6MT
768.0万円
1H30型
[BaseGrade F87]
(2016/10)
370PS
47.4kgm
12.1km/L
3.0L-TB
FR/7AT
770.0万円
1H30型
[BaseGrade]
(2016/01)
370PS
47.4kgm
12.3km/L
3.0L-TB
FR/8AT
598.0万円
1J30型
[M235i F22]
(2014/02)
326PS
45.9kgm
12.5km/L
初代2シリーズ アクティブツアラーの車両型式・グレード一覧【全16車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
2シリーズ アクティブツアラー
218d F45
その他 Mスポーツ ラグジュアリー
お値段 3530000円
車両型式 LDA-2C20
駆動&
変速機
FF(FWD,2WD,前輪駆動)&
8AT(8速AT,8段AT)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4350×幅1800×高1550mm
軸距&
輪距
2670mm
前1560mm/後1560mm
最小半径 5.5m
最低高 165mm
タイヤ 前205/60R16 後205/60R16
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ディスク
車両重量 1500kg
エンジン諸元
原動機型式 B47C20A
気筒配列 直列4気筒
排気量 1995cc
圧縮比 16.5
吸気方式 ターボ
最高出力 150PS(110kW 148HP)/4000rpm
最大トルク 33.7kgm(330Nm)/1750-2750rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 22.2km/L (52.2mpg)
100km燃費 4.5L/100km
※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
B47C20A型エンジンの諸元と性能まとめ
※直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2シリーズ アクティブツアラーの新車を406万円(諸費用として53万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 11年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷22.2km/L×130円/L 58560円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本12000円×4本÷3年 16000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 217280円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額67660円×12ヶ月 811920円
ローン返済中の年間維持費 1029200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55440円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して18,107円(完済前は85,767円)になります。「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km60円1300円1.6万円
20km120円2600円3.1万円
30km180円4000円4.7万円
50km290円6400円7.5万円
100km590円13000円15.3万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を130円、燃費を22.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは5.86円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は60円/日となり、20km走行なら120円/日、30km走行なら180円/日、50km走行なら290円/日、100km走行なら590円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は1300円/月、20kmなら440kmで2600円/月、30kmなら660kmで4000円/月、50kmなら1100kmで6400円/月、100kmなら2200kmで13000円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は1.6万円/年、20kmなら5200kmで3.1万円/年、30kmなら7800kmで4.7万円/年、50kmなら13000kmで7.5万円/年、100kmなら26000kmで15.3万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
新車の小型&普通車2000cc以下のターボ/SC輸入車編ハッチバック限定


カタログスペックから見えてくる要素

B47C20A型エンジン簡易性能曲線図
B47C20A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 82PS
2750回転時の馬力 129PS
4000回転時の馬力 150PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 33.7kgm
2750回転時のトルク 33.7kgm
4000回転時のトルク 26.9kgm
B47C20A型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載しているB47C20型1995cc、直列4気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力150馬力を、1750-2750回転時に最大トルク33.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は56.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.00kg/PS(1500kg/150PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.00kg/PS
車体+1人10.37kg/PS
車体+5人11.83kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.40kg/PS
車体+70kg10.47kg/PS
車体+80kg10.53kg/PS
車体+90kg10.60kg/PS
車体+100kg10.67kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.37kg/PS(1555kg/150PS)となり、数値としては0.37kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.83kg/PS(1775kg/150PS)となり、1.83kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.71
トルクウェイトレシオ 44.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23533円
排気量1Lあたり馬力 75.2PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.89kgm/L
1気筒あたりの馬力 37.5PS
1気筒あたりのトルク 8.4kgm
パワーバンド比率 56.2%
各種ランキング
ハッチバックのP/Wレシオ
1.8~2.0L以下のP/Wレシオ(ターボ)

トルクウェイトレシオは44.5kg/kgm(1500kg/33.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3530000円、最高出力が150馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23533円、逆に1万円あたりでは0.42馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は104748円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は75.2PS/L、トルクは16.89kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.5馬力、トルクは8.4kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.71になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、2シリーズ アクティブツアラーの車両重量1500kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1555kgと、5名フル乗車時の1775kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1555kg
5名乗車
1775kg
40km/h96kJ110kJ+14kJ
60km/h216kJ247kJ+31kJ
80km/h384kJ438kJ+54kJ
100km/h600kJ685kJ+85kJ
120km/h864kJ986kJ+122kJ
140km/h1176kJ1342kJ+166kJ
180km/h1944kJ2219kJ+275kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは96kJ、5名乗車では110kJとなり、その差は14kJ、倍率にすれば1.1倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも384kJ、5名乗車では54kJ増加して438kJにもなり、重量から見れば1.1倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で1944kJ、5名乗車では275kJ増加して2219kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.2倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを600000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量600kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg161km/h231kJ-369kJ
800kg139km/h309kJ-291kJ
1000kg125km/h386kJ-214kJ
1555kg100km/h600kJ
2000kg88km/h772kJ+172kJ
2500kg79km/h965kJ+365kJ
3000kg72km/h1157kJ+557kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1555kgを基準として、600kg、800kg、1000kg、2000kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が161km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が72km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.52m
期待される荷室の幅 1.40m
対角線の長さ 2.07m
期待される荷室の面積 2.13m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.52m(対角線では2.07m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 22.2km/L
燃料タンク容量 51L
航続距離(カタログ燃費) 1132.2km
航続距離(80%燃費) 907.8km
満タンプライス 6630円
1万円でどこまで行ける? 1707.7km
車両価格/航続距離 3118円/km

JC08モード燃費が22.2km/Lですので、燃料タンクの容量が51リットルですと航続可能距離は1132.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(20.0km/L)とすると1020.0km、80%(17.8km/L)だと907.8km、70%(15.5km/L)では790.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)51リットルの給油で6630円、上で計算した航続距離を踏まえると1132.2km(80%燃費時907.8km)を走行するのに6630円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1707.7km(往復なら片道853.8km)、カタログ値の80%なら1366.2km(片道683.1km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1132.2kmの距離を移動できる2C20型 2シリーズ アクティブツアラー [218d F45]という乗り物を、353.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3118円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 205/60R16|タイヤ直径 65.2cm|円周長 204.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.250 14.90 37.1kmh 12130rpm 1540.8kgm
2速 3.029 8.599 0.577 1-2/2600rpm 64.3kmh 7000rpm 888.9kgm
3速 1.950 5.536 0.644 2-3/2900rpm 99.9kmh 4510rpm 572.3kgm
4速 1.457 4.136 0.747 3-4/3360rpm 133.7kmh 3370rpm 427.6kgm
5速 1.221 3.466 0.838 4-5/3770rpm 159.5kmh 2820rpm 358.3kgm
6速 1.000 2.839 0.819 5-6/3690rpm 194.8kmh 2310rpm 293.5kgm
7速 0.809 2.297 0.809 6-7/3640rpm 240.8kmh 1870rpm 237.4kgm
8速 0.673 1.911 0.832 7-8/3740rpm 289.4kmh 1550rpm 197.5kgm
Final 2.839 レシオカバレッジ(変速比幅)7.801
ギヤの繋がりイメージ
2C20型2シリーズ アクティブツアラー8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750-2750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.839)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(33.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.839)÷タイヤの有効半径(0.326m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの289.4km(4000rpmでは257.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ33km/h
2速ギヤ57km/h2310rpm
3速ギヤ89km/h2580rpm
4速ギヤ119km/h2990rpm
5速ギヤ142km/h3350rpm
6速ギヤ173km/h3280rpm
7速ギヤ214km/h3240rpm
8速ギヤ257km/h3330rpm

2C20型2シリーズ アクティブツアラーに搭載されたB47C20型1995ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると33km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2310rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は57km/h(+24km/h)になります。

3速ギヤでは2580rpmまで落ちて4000rpmで89km/h(+32km/h)に、4速ギヤでは2990rpmまで落ちて4000rpmで119km/h(+30km/h)に、5速ギヤでは3350rpmまで落ちて4000rpmで142km/h(+23km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3280rpmまで落ちて4000rpmで173km/h(+31km/h)に、7速ギヤでは3240rpmまで落ちて4000rpmで214km/h(+41km/h)に、8速ギヤでは3330rpmまで落ちて4000rpmで257km/h(+43km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750-2750回転で最大トルク33.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば44.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.00kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1540.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1500kg)を1速ギヤの最大駆動力(1540.8kgm)で割ってみると0.97kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(26.9kgm)からTWRを算出すると1.22kg/kgmとなり、1750-4000回転の回転域では0.97-1.22kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4850 7280 9700 12130 14560 16980 21830
2速 2800 4200 5600 7000 8400 9800 12600
3速 1800 2700 3600 4510 5410 6310 8110
4速 1350 2020 2690 3370 4040 4710 6060
5速 1130 1690 2260 2820 3390 3950 5080
6速 920 1390 1850 2310 2770 3230 4160
7速 750 1120 1500 1870 2240 2620 3360
8速 620 930 1240 1550 1870 2180 2800
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.673)を選択して時速100kmにて走行すると1560回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは930回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1090回転、一般的な高速道路の80km/hでは1240回転、100km/hでは1560回転、制限速度が120km/hになると1870回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2800回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 25 33 41 49 58 66
2速 14 29 43 57 71 86 100 114
3速 22 44 67 89 111 133 155 178
4速 30 59 89 119 149 178 208 238
5速 35 71 106 142 177 213 248 284
6速 43 87 130 173 216 260 303 346
7速 54 107 161 214 268 321 375 428
8速 64 129 193 257 322 386 450 515

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/60R16 | 直径 652mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
55
扁平
185/55R16
37.4km/h
直径610mm
径差-42mm
195/55R16
38.1km/h
直径621mm
径差-31mm
205/55R16
38.8km/h
直径632mm
径差-20mm
215/55R16
39.4km/h
直径643mm
径差-9mm
225/55R16
40.1km/h
直径654mm
径差+2mm
0%
60
扁平
185/60R16
38.5km/h
直径628mm
径差-24mm
195/60R16
39.3km/h
直径640mm
径差-12mm
205/60R16
40.0km/h
652mm
0mm
215/60R16
40.7km/h
直径664mm
径差+12mm
225/60R16
41.5km/h
直径676mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
185/65R16
39.7km/h
直径647mm
径差-5mm
195/65R16
40.5km/h
直径660mm
径差+8mm
205/65R16
41.3km/h
直径673mm
径差+21mm
215/65R16
42.1km/h
直径686mm
径差+34mm
225/65R16
42.9km/h
直径699mm
径差+47mm
+10%
70
扁平
185/70R16
40.8km/h
直径665mm
径差+13mm
195/70R16
41.7km/h
直径679mm
径差+27mm
205/70R16
42.5km/h
直径693mm
径差+41mm
215/70R16
43.4km/h
直径707mm
径差+55mm
225/70R16
44.2km/h
直径721mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/60R16、185/65R16 、195/55R16、195/60R16 、205/55R16 、215/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

205/60R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/60R16の適応サイズと性能の変化 [2C20型2シリーズ アクティブツアラー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


2C20型2シリーズ アクティブツアラー[2.0Lターボ FF/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.00kg/ps48.63
1速ギヤ加速性能0.97kg/kgm64.09
1L換算馬力75.2ps/L40.08
1L換算トルク16.89kgm/L55.66
WB/TR比1.7156.46
ワイド&ロー指数0.86151.44
前面の面積2.790m²44.22
最低地上高165mm44.78
スポーツ性能部門の得点405.36

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費22.2km/L58.50
年間維持費217280円60.52
100kmh回転数1550rpm63.95
航続距離1132.2km75.90
車の大きさ12.136m³53.54
室内の広さ(仮) 2.201m³37.85
最小回転半径5.5m42.98
馬力単価23533円46.08
ユーティリティ部門の得点439.32

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 2C20型2シリーズ アクティブツアラー[2.0Lターボ FF/8AT] の総合得点は 844.68 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した2C20型2シリーズ アクティブツアラー(FF/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「2000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2015/05/22|更新日:2018/02/09


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