ベントレー アルナージの性能まとめ [BLF型|6.8L/457PS|FR/4AT|2004年] T


画像はベントレーより引用
https://www.bentleymotors.jp/
投稿:2012/03/04|更新:2019/06/05

ベントレーの4ドア・5人乗りセダン、BLF型の初代アルナージは1998/06から生産が開始され、2009/09に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量6747cc(457PS/89.2kgm)のエンジンを搭載する[T|2004/04モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5400mm×全幅1930mm×全高1515mm、排気量は6747ccであることから、大雑把に分類すると6.8リットルクラス(6800cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5400mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

BLF型 アルナージ [6747cc/457PS FR/4AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーBENTLEY
車名&
グレード
アルナージ
T
その他BLC(R) BLE(レッドレーベル ロングホイールベース)
お値段31447500円
車両型式GH-BLF
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4AT(4段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法長5400×幅1930×高1515mm
軸距&
輪距
3115mm
前1600mm/後1600mm
タイヤ前輪:255/45R19
後輪:255/45R19
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2560kg
エンジン諸元
原動機型式不明
気筒配列V型8気筒
排気量6747cc
圧縮比8.0
吸気方式ツインターボ
最高出力457PS[336kW]/4100rpm
最大トルク89.2kgm[875Nm]/3250rpm
使用燃料ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(127600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(34200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/04モデルのアルナージを15年落ちの中古で346万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    アルナージの2004/04モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である314.5万円に諸経費として31.5万円を足した346万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

2004年式を15年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)6000cc超13年経過で増税127600
自動車重量税(1年分)3.0トン以下13年-17年経過で増税34200円
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷5.0km/L×160円/L320000円
オイル交換(5000km毎)1回13000円×2回26000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本21000円×4本÷3年28000円
任意保険料(月額10000円)月額10000円×12ヶ月120000円
ローン完済後の年間維持費669720円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額57660円×12ヶ月691920円
ローン返済中の年間維持費1361640円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度99240円
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)34200円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)320000円
オイル交換(5000km毎)26000円
タイヤ交換(3年3万km毎)28000円
任意保険料(月額10000円)120000円
ローン完済後の年間維持費669720円
名目金額
車のローン額(1年分)691920円
ローン返済中の年間維持費1361640円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
99240円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc超の13年経過で増税」で税額は127600円、重量税の区分は「3.0トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は34200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに13000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額99,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

天に見放された生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。月換算するだけで55,810円(完済前は113,470円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られた貴族の如きお金持ちでもなければ、お給金の大半を車に奪われて泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)34200円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)96000円
オイル交換(年1回)13000円
タイヤ交換(3万km/6年)8400円
任意保険料(月額8000円)96000円
合計
[差額]
389120円
[-280600円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)34200円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)160000円
オイル交換(年1回)13000円
タイヤ交換(3万km/6年)14000円
任意保険料(月額8500円)102000円
合計
[差額]
464720円
[-205000円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)127600
自動車重量税(1年分)34200円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)224000円
オイル交換(年1回)18200円
タイヤ交換(3万km/4.3年)19600円
任意保険料(月額9000円)108000円
合計
[差額]
545520円
[-124200円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて280600円安い389120円に、5000km走行では205000円安い464720円に、7000km走行では124200円安い545520円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km320円7000円8.3万円
20km640円14100円16.6万円
30km960円21100円25.0万円
50km1600円35200円41.6万円
100km3200円70400円83.2万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を5.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは32.00円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は320円/日となり、20km走行なら640円/日、30km走行なら960円/日、50km走行なら1600円/日、100km走行なら3200円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は21100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は25.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3250回転時の馬力405PS
4100回転時の馬力457PS
各回転域でのトルク
3250回転時のトルク89.2kgm
4100回転時のトルク79.8kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、6747ccのツインターボエンジンは4100回転時に最高出力457馬力を、3250回転時に最大トルク89.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3250rpmから最高出力が発生する4100rpmまで」の850rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は20.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.60kg/PS(2560kg/457PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.60kg/PS
車体+1人5.72kg/PS
車体+5人6.20kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.73kg/PS
車体+70kg5.75kg/PS
車体+80kg5.78kg/PS
車体+90kg5.80kg/PS
車体+100kg5.82kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.72kg/PS(2615kg/457PS)となり、数値としては0.12kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.20kg/PS(2835kg/457PS)となり、0.60kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

アルナージのライバル候補車たち

5.75kg/PS
スカイライン
3.0L/305PS|FR/7AT
5.83kg/PS
スープラ
2.0L/258PS|FR/8AT
5.69kg/PS
A6 セダン
3.0L/340PS|4WD/7AT
5.84kg/PS
A6 アバント
3.0L/340PS|4WD/7AT
5.75kg/PS
A7スポーツバック
3.0L/340PS|4WD/7AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.72kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.49kg/PSから5.95kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、トヨタの2人乗りクーペ「DB22型 スープラ」、アウディの5人乗りワゴン「F2DLZF型 A6 アバント」、アウディの5人乗りセダン「F2DLZF型 A6 セダン」、アウディの5人乗りセダン「F2DLZS型 A7スポーツバック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BLF型 アルナージ [T]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.72kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.95
平均ピストンスピード13.5m/s
トルクウェイトレシオ28.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段68813円
排気量1Lあたり馬力67.7PS/L
排気量1Lあたりトルク13.22kgm/L
1気筒あたりの馬力57.1PS
1気筒あたりのトルク11.2kgm
パワーバンド比率20.7%
各種ランキング
セダンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは28.7kg/kgm(2560kg/89.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が31447500円、最高出力が457馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は68813円、逆に1万円あたりでは0.15馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は352550円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は67.7PS/L、トルクは13.22kgm/L、1気筒あたりの馬力は57.1馬力、トルクは11.2kgmとなり、このエンジンが457馬力を4100回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が99.1mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6050回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.95になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.89m
期待される荷室の幅1.53m
対角線の長さ2.43m
期待される荷室の面積2.89m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.89m(対角線では2.43m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費5.0km/L
燃料タンク容量100L
航続距離(カタログ燃費)500.0km
航続距離(80%燃費)400.0km
満タンプライス16000円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.0km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が100リットルですと航続可能距離は500.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.5km/L)とすると450.0km、80%(4.0km/L)だと400.0km、70%(3.5km/L)では350.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン100リットルの給油で16000円、上で計算した航続距離を踏まえると500.0km(80%燃費時400.0km)を走行するのに16000円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4100rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4600回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4600rpm|タイヤサイズ 255/45R19|タイヤ直径 71.2cm|円周長 223.7cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
4600rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速2.4807.2585km/h5400rpm1816.3kgm
2速1.4804.3260.5971-2/2750rpm143km/h3220rpm1083.9kgm
3速1.0002.9230.6762-3/3110rpm211km/h2180rpm732.4kgm
4速0.7502.1920.7503-4/3450rpm282km/h1630rpm549.3kgm
Final2.923レシオカバレッジ(変速比幅)3.307

ギヤの繋がりイメージ
BLF型アルナージ4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.923)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(89.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.923)÷タイヤの有効半径(0.356m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの282km(4100rpmでは251.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4100rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4100rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ76km/h
2速ギヤ127km/h2450rpm
3速ギヤ188km/h2770rpm
4速ギヤ251km/h3080rpm

BLF型アルナージに搭載された6747ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4100rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4100rpmまで引っ張ると76km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4100rpmから2450rpmまで落ち、そこから4100rpmまで加速を続けると速度は127km/h(+51km/h)になります。

3速ギヤでは2770rpmまで落ちて4100rpmで188km/h(+61km/h)に、4速ギヤでは3080rpmまで落ちて4100rpmで251km/h(+63km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3250回転で最大トルク89.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば28.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.60kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1816.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2560kg)を1速ギヤの最大駆動力(1816.3kgm)で割ってみると1.41kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4100回転でのトルク(79.8kgm)からTWRを算出すると1.58kg/kgmとなり、3250-4100回転の回転域では1.41-1.58kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速2160324043205400648075609720
2速1290193025803220387045105800
3速870131017402180261030503920
4速65098013101630196022902940
※赤い数字は暫定レブリミット(4600rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.750)を選択して時速100kmにて走行すると1630回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは980回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1140回転、一般的な高速道路の80km/hでは1310回転、100km/hでは1630回転、制限速度が120km/hになると1960回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2940回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速1937567493111130148
2速316293124155186217248
3速4692138184230276321367
4速61122184245306367429490

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4600回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/45R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/45R19 | 直径 712mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
40
扁平
235/40R19
37.7km/h
直径671mm
径差-41mm
245/40R19
38.1km/h
直径679mm
径差-33mm
255/40R19
38.6km/h
直径687mm
径差-25mm
265/40R19
39.0km/h
直径695mm
径差-17mm
275/40R19
39.5km/h
直径703mm
径差-9mm
0%
45
扁平
235/45R19
39.0km/h
直径695mm
径差-17mm
245/45R19
39.6km/h
直径704mm
径差-8mm
255/45R19
40.0km/h
712mm
0mm
265/45R19
40.6km/h
直径722mm
径差+10mm
275/45R19
41.1km/h
直径731mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
235/50R19
40.3km/h
直径718mm
径差+6mm
245/50R19
40.9km/h
直径728mm
径差+16mm
255/50R19
41.5km/h
直径738mm
径差+26mm
265/50R19
42.0km/h
直径748mm
径差+36mm
275/50R19
42.6km/h
直径758mm
径差+46mm
+10%
55
扁平
235/55R19
41.7km/h
直径742mm
径差+30mm
245/55R19
42.3km/h
直径753mm
径差+41mm
255/55R19
42.9km/h
直径764mm
径差+52mm
265/55R19
43.5km/h
直径775mm
径差+63mm
275/55R19
44.2km/h
直径786mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/45R19 、245/40R19、245/45R19 、255/40R19 、265/40R19 、275/40R19あたりのタイヤがおすすめです。

255/45R19のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/45R19の適応サイズと性能の変化 [BLF型アルナージ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


BLF型アルナージ[6.8L-TT FR/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.60kg/ps61.24
1速ギヤ加速性能1.41kg/kgm54.06
1L換算馬力67.7ps/L37.08
1L換算トルク13.22kgm/L42.84
WB/TR比1.9531.46
ワイド&ロー指数0.78557.48
前面の面積2.924m²40.12
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点367.66

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費669720円17.07
100kmh回転数1630rpm62.77
航続距離24.65
車の大きさ15.789m³68.92
室内の広さ(仮) 2.863m³44.83
最小回転半径39.00
馬力単価68813円0.01
ユーティリティ部門の得点298.80

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BLF型アルナージ[6.8L-TT FR/4AT] の総合得点は 666.46 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBLF型アルナージ(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「のセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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