アウディ TTSクーペの性能まとめ [FVDNUF型|2.0L/306PS|4WD/7AT|2021年] BaseGrade WLTC


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿日:2021/07/14

アウディの3ドア・4人乗りクーペ、3BA-FVDNUF型の3代目TTSクーペは2015/08から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1984cc(306PS/40.8kgm)のDNU型エンジンを搭載する[BaseGrade WLTC|2021/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4200mm×全幅1830mm×全高1370mm、排気量は1984ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4200mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

FVDNUF型 TTSクーペ [1984cc/306PS 4WD/7AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目TTSクーペの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.5L-TB
4WD/7AT
962.0万円
FVDAZF型
[Coupe]
2017/03モデル
400PS
48.9kgm
11.7km/L
2.0L-TB
4WD/6AT
768.0万円
FVCJXF型
[2.0TFSI Quattro]
2015/08モデル
286PS
38.8kgm
14.9km/L
2.0L-TB
4WD/6AT
589.0万円
FVCHHF型
[2.0TFSI Quattro]
2015/08モデル
230PS
37.7kgm
14.7km/L
2.0L-TB
FF/6AT
542.0万円
FVCHH型
[2.0TFSI]
2015/08モデル
230PS
37.7kgm
14.7km/L
2.5L-TB
4WD/7AT
978.0万円
FVDAZF型
[Roadster]
2017/03モデル
400PS
48.9kgm
11.4km/L
3代目TTSクーペの車両型式・グレード一覧【全10車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AUDI
車名&
グレード
TTSクーペ
BaseGrade WLTC
その他 4.470(1-4-5-B)/3.304(2-3-6-7)
お値段 8190000円
車両型式 3BA-FVDNUF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7AT(7段変速・自動)
ドア/定員 3ドア/4人
車体寸法 長4200×幅1830×高1370mm
軸距&
輪距
2505mm
前1565mm/後1545mm
最小半径 4.9m
最低高 120mm
タイヤ 前輪:245/40R18
後輪:245/40R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1440kg
エンジン諸元
原動機型式 DNU
気筒配列 直列4気筒
排気量1984cc
圧縮比9.3
吸気方式 ターボ
最高出力 306PS[225kW]/5400-6500rpm
最大トルク 40.8kgm[400Nm]/2000-5300rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 11.7km/L(27.5mpg)
100km燃費 8.5L/100km
DNU型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(36000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、TTSクーペの新車を941.9万円(諸費用として122.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 12920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.7km/L×160円/L 136750円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本18000円×4本÷4年 18000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 292970円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額156980円×12ヶ月 1883760円
ローン返済中の年間維持費 2176730円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53440円
名目 金額
自動車税(1年分) 36000円円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 12920円
燃料代(年間1万km) 136750円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 18000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 292970円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1883760円
ローン返済中の年間維持費 2176730円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53440円
  • 初度登録から0年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は36000円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額53,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると24,414円(完済前は181,394円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


●TTSクーペの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、TTSクーペの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 24530円
ガソリン税(暫定) 21450円
石油税 2390円
消費税(10%) 12430円
合計納税額 60800円

例として年間走行距離を10000km、燃費を11.7km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は854.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計24530円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで21450円、石油税が2.8円/Lで2390円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては12430円となり、これらを合計した税額は60800円、1年間に燃料代として支払う136750円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で36000円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計109100円がTTSクーペに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 21%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 7%
燃料代 3000km分 41030円 24%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12000円 7%
任意保険料 80% 52800円 31%
合計
[1万kmとの差額]
172550円
-120420円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 18%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 6%
燃料代 5000km分 68380円 34%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12000円 6%
任意保険料 85% 56160円 27%
合計
[1万kmとの差額]
203260円
-89710円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 15%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 12920円 5%
燃料代 7000km分 95730円 41%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 12000円 5%
任意保険料 90% 59400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
236050円
-56920円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて120420円安い172550円に、5000km走行では89710円安い203260円に、7000km走行では56920円安い236050円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 12920円 3%
燃料代 15000km分 205130円 52%
オイル交換 年3回 33000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 27000円 7%
任意保険料 100% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
392350円
+99380円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 7%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 12920円 3%
燃料代 20000km分 273500円 57%
オイル交換 年4回 44000円 9%
タイヤ交換 2年毎 36000円 7%
任意保険料 100% 66000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
480720円
+187750円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(8.4km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(12.1km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(14.3km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.7km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代136750円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル160円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地8.4km/L → 8.7km/L
郊外12.1km/L → 12.5km/L
高速道路14.3km/L → 14.7km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km171420円
[165520円]
郊外500km6610円
[6400円]
高速道路500km5600円
[5440円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
183630円
+46880円
8.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
177360円
-6270円
9.0km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lでは1071.4Lを消費して、燃料代は171420円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が12.1km/Lでは41.3Lを消費して、燃料代は6610円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.3km/Lでは35.0Lを消費して、燃料代は5600円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1147.7L、かかった燃料代が183630円となり、平均燃費は8.7km/L(-3.0km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+46880円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は177360円となり、6270円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で25080円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km95230円
[91950円]
郊外5000km66110円
[64000円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
161340円
+24590円
9.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
155950円
-5390円
10.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lでは595.2Lを消費して、燃料代は95230円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が12.1km/Lでは413.2Lを消費して、燃料代は66110円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1008.4L、かかった燃料代が161340円となり、平均燃費は9.9km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+24590円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が155950円となり、1年間で5390円、4年間で21560円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km63420円
[61250円]
郊外3340km44160円
[42750円]
高速道路3330km37260円
[36240円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
144840円
+8090円
11.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
140240円
-4600円
11.4km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lでは396.4Lを消費して、燃料代は63420円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が12.1km/Lでは276.0Lを消費して、燃料代は44160円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が14.3km/Lでは232.9Lを消費して、燃料代は37260円になります。

このパターンでは使用した燃料量が905.3L、かかった燃料代が144840円となり、平均燃費は11.0km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+8090円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が140240円となり、1年間で4600円、4年間で18400円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km9520円
[9200円]
郊外9000km119010円
[115200円]
高速道路500km5600円
[5440円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
134130円
-2620円
11.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
129840円
-4290円
12.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が8.4km/Lでは59.5Lを消費して、燃料代は9520円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が12.1km/Lでは743.8Lを消費して、燃料代は119010円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.3km/Lでは35.0Lを消費して、燃料代は5600円になります。

このパターンでは使用した燃料量が838.3L、かかった燃料代が134130円となり、平均燃費は11.9km/L(+0.2km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-2620円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が129840円となり、1年間で4290円、4年間で17160円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(8.7km/L・9.9km/L・11.0km/L・11.9km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(183630円・161340円・144840円・134130円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km140円3100円3.6万円
20km270円5900円7.0万円
30km410円9000円10.7万円
50km680円15000円17.7万円
100km1370円30100円35.6万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を11.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは13.68円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は140円/日となり、20km走行なら270円/日、30km走行なら410円/日、50km走行なら680円/日、100km走行なら1370円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は9000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は10.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

DNU型エンジン簡易性能曲線図
DNU型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 114PS
5300回転時の馬力 302PS
5400回転時の馬力 306PS
6500回転時の馬力 306PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 40.8kgm
5300回転時のトルク 40.8kgm
5400回転時のトルク 40.6kgm
6500回転時のトルク 33.7kgm
DNU型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDNU型1984cc、直列4気筒のターボエンジンは5400-6500回転時に最高出力306馬力を、2000-5300回転時に最大トルク40.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の4500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は69.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.706kg/PS(1440kg/306PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.706kg/PS
車体+1人4.886kg/PS
車体+4人5.425kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.902kg/PS
車体+70kg4.935kg/PS
車体+80kg4.967kg/PS
車体+90kg5.000kg/PS
車体+100kg5.033kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.886kg/PS(1495kg/306PS)となり、数値としては0.180kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.425kg/PS(1660kg/306PS)となり、0.719kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

TTSクーペのライバル候補車たち

2021/01

-
TTSクーペ
4.886kg/PS
1495kg/306PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:4.706]
2014/08

車種詳細
WRX STI
4.984kg/PS
1535kg/308PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:4.805]
2010/01

車種詳細
インプレッサ STI
4.766kg/PS
1525kg/320PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:4.594]
2011/01

車種詳細
インプレッサ セダン
4.951kg/PS
1525kg/308PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:4.773]
2015/10

車種詳細
WRX STI
4.771kg/PS
1565kg/328PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:4.604]
2015/03

車種詳細
マークX
5.000kg/PS
1605kg/321PS|3.5L-NA
[車体のみPWR:4.829]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.886kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.642kg/PSから5.130kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りセダン「VAB型 WRX STI」、スバルの5人乗りハッチバック「GRB型 インプレッサ STI」、スバルの5人乗りセダン「GVB型 インプレッサ セダン」、スバルの5人乗りセダン「VAB型 WRX STI」、トヨタの5人乗りセダン「GRX133型 マークX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

FVDNUF型 TTSクーペ [BaseGrade WLTC]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.886kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は212.5PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.611
平均ピストンスピード 20.11m/s
トルクウェイトレシオ 35.3kg/kgm
1馬力あたりのお値段 26765円
排気量1Lあたり馬力 154.20PS/L
排気量1Lあたりトルク 20.56kgm/L
1気筒あたりの馬力 76.5PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 69.2%
燃費×馬力 3580.2pt
各種ランキング
クーペのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは35.3kg/kgm(1440kg/40.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が8190000円、最高出力が306馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26765円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は200735円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は154.20PS/L、トルクは20.56kgm/L、1気筒あたりの馬力は76.5馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが306馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.11m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるDNU型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.611になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.7km/L、最高出力が306PSであるこの車の獲得ポイントは3580.2ptになります。
戯れに車両重量1440kgを100kg単位にした14.4で割ってみたところ、その数値は248.62ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.47m
期待される荷室の幅 1.43m
対角線の長さ 2.05m
期待される荷室の面積 2.10m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.47m(対角線では2.05m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 11.7km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 643.5km
航続距離(80%燃費) 517.0km
満タンプライス 8800円
1万円でどこまで行ける? 731.2km
車両価格/航続距離 12727円/km

WLTCモード燃費が11.7km/Lですので、燃料タンクの容量が55リットルですと航続可能距離は643.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.5km/L)とすると577.5km、80%(9.4km/L)だと517.0km、70%(8.2km/L)では451.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン55リットルの給油で8800円、上で計算した航続距離を踏まえると643.5km(80%燃費時517.0km)を走行するのに8800円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば731.2km(往復なら片道365.6km)、カタログ値の80%なら585.0km(片道292.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で643.5kmの距離を移動できるFVDNUF型 TTSクーペ [BaseGrade WLTC]という乗り物を、819.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「12727円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
11.7km/L
643.5km
市街地燃費
8.4km/L
462.0km
[-181.5km]
郊外燃費
12.1km/L
665.5km
[+22.0km]
高速道路燃費
14.3km/L
786.5km
[+143.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を55Lとしたとき、市街地モード燃費8.4km/Lでの航続距離は462.0km(-181.5km)、郊外モード燃費12.1km/Lでの航続距離は665.5km(+22.0km)、高速道路モード燃費14.3km/Lでの航続距離は786.5km(+143.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5400-6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 245/40R18|タイヤ直径 65.3cm|円周長 205.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.190 14.26 -
-
60km/h 11590rpm 1781.9kgm
2速 2.033 9.09 0.637 1-2/
4460rpm
95km/h 7380rpm 1135.6kgm
3速 1.401 6.26 0.689 2-3/
4820rpm
138km/h 5090rpm 782.6kgm
4速 1.040 4.65 0.742 3-4/
5190rpm
185km/h 3780rpm 580.9kgm
5速 0.793 3.54 0.762 4-5/
5330rpm
243km/h 2880rpm 443.0kgm
6速 0.636 2.84 0.802 5-6/
5610rpm
303km/h 2310rpm 355.3kgm
7速 0.489 2.19 0.769 6-7/
5380rpm
394km/h 1780rpm 273.1kgm
Final 4.470 レシオカバレッジ(変速比幅)6.524

ギヤの繋がりイメージ
FVDNUF型TTSクーペ7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000-5300rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.470)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(40.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.470)÷タイヤの有効半径(0.3265m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの394km(6500rpmでは365.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ56km/h-
2速ギヤ88km/h4140rpm
3速ギヤ128km/h4480rpm
4速ギヤ172km/h4820rpm
5速ギヤ226km/h4950rpm
6速ギヤ281km/h5210rpm
7速ギヤ366km/h5000rpm

FVDNUF型TTSクーペに搭載されたDNU型1984ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると56km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから4140rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は88km/h(+32km/h)になります。

3速ギヤでは4480rpmまで落ちて6500rpmで128km/h(+40km/h)に、4速ギヤでは4820rpmまで落ちて6500rpmで172km/h(+44km/h)に、5速ギヤでは4950rpmまで落ちて6500rpmで226km/h(+54km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5210rpmまで落ちて6500rpmで281km/h(+55km/h)に、7速ギヤでは5000rpmまで落ちて6500rpmで366km/h(+85km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000-5300回転で最大トルク40.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば35.3kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.706kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1781.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1440kg)を1速ギヤの最大駆動力(1781.9kgm)で割ってみると0.808kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(33.7kgm)からTWRを算出すると0.98kg/kgmとなり、2000-6500回転の回転域では0.808-0.98kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4630 6950 9270 11590 13900 16220 20860
2速 2950 4430 5910 7380 8860 10340 13290
3速 2040 3050 4070 5090 6110 7120 9160
4速 1510 2270 3020 3780 4530 5290 6800
5速 1150 1730 2300 2880 3460 4030 5180
6速 920 1390 1850 2310 2770 3230 4160
7速 710 1070 1420 1780 2130 2490 3200
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.489)を選択して時速100kmにて走行すると1780回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1070回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1240回転、一般的な高速道路の80km/hでは1420回転、100km/hでは1780回転、制限速度が120km/hになると2130回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3200回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 35 43 52 60 69
2速 14 27 41 54 68 81 95 108
3速 20 39 59 79 98 118 138 157
4速 26 53 79 106 132 159 185 212
5速 35 69 104 139 174 208 243 278
6速 43 87 130 173 216 260 303 346
7速 56 113 169 225 281 338 394 450

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/40R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R18 | 直径 653mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R18
37.7km/h
直径615mm
径差-38mm
235/35R18
38.1km/h
直径622mm
径差-31mm
245/35R18
38.5km/h
直径629mm
径差-24mm
255/35R18
39.0km/h
直径636mm
径差-17mm
265/35R18
39.4km/h
直径643mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R18
39.0km/h
直径637mm
径差-16mm
235/40R18
39.5km/h
直径645mm
径差-8mm
245/40R18
40.0km/h
653mm
0mm
255/40R18
40.5km/h
直径661mm
径差+8mm
265/40R18
41.0km/h
直径669mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R18
40.4km/h
直径660mm
径差+7mm
235/45R18
41.0km/h
直径669mm
径差+16mm
245/45R18
41.5km/h
直径678mm
径差+25mm
255/45R18
42.1km/h
直径687mm
径差+34mm
265/45R18
42.6km/h
直径696mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R18
41.8km/h
直径682mm
径差+29mm
235/50R18
42.4km/h
直径692mm
径差+39mm
245/50R18
43.0km/h
直径702mm
径差+49mm
255/50R18
43.6km/h
直径712mm
径差+59mm
265/50R18
44.2km/h
直径722mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R18 、235/35R18、235/40R18 、245/35R18 、255/35R18 、265/35R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/40R18の適応サイズと性能の変化 [FVDNUF型TTSクーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


FVDNUF型TTSクーペ[2.0Lターボ 4WD/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.706kg/ps63.77
1速ギヤ加速性能0.808kg/kgm66.89
1L換算馬力154.20ps/L70.34
1L換算トルク20.56kgm/L66.41
WB/TR比1.61166.84
ワイド&ロー指数0.74959.35
前面の面積2.507m²52.28
最低地上高120mm64.11
スポーツ性能部門の得点509.99

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費11.7km/L39.94
年間維持費292970円35.75
100kmh回転数1780rpm60.06
航続距離643.5km45.90
車の大きさ10.530m³46.56
室内の広さ(仮) 1.909m³34.61
最小回転半径4.9m55.96
馬力単価26765円42.20
ユーティリティ部門の得点360.98

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した FVDNUF型TTSクーペ[2.0Lターボ 4WD/7AT] の総合得点は 870.97 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したFVDNUF型TTSクーペ(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「2000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

11.7

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