アウディ TTクーペの性能まとめ [FVDKTF型|2.0L/245PS|4WD/7AT|2021年] 45 TFSI Quattro WLTC


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿日:2021/07/15

アウディの3ドア・4人乗りクーペ、3BA-FVDKTF型の3代目TTクーペは2015/08から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1984cc(245PS/37.7kgm)のDKT型エンジンを搭載する[45 TFSI Quattro WLTC|2021/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4190mm×全幅1830mm×全高1380mm、排気量は1984ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4190mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

FVDKTF型 TTクーペ [1984cc/245PS 4WD/7AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目TTクーペの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.5L-TB
4WD/7AT
962.0万円
FVDAZF型
[Coupe]
2017/03モデル
400PS
48.9kgm
11.7km/L
2.0L-TB
4WD/6AT
768.0万円
FVCJXF型
[2.0TFSI Quattro]
2015/08モデル
286PS
38.8kgm
14.9km/L
2.0L-TB
4WD/6AT
589.0万円
FVCHHF型
[2.0TFSI Quattro]
2015/08モデル
230PS
37.7kgm
14.7km/L
2.0L-TB
FF/6AT
542.0万円
FVCHH型
[2.0TFSI]
2015/08モデル
230PS
37.7kgm
14.7km/L
2.5L-TB
4WD/7AT
978.0万円
FVDAZF型
[Roadster]
2017/03モデル
400PS
48.9kgm
11.4km/L
3代目TTクーペの車両型式・グレード一覧【全10車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AUDI
車名&
グレード
TTクーペ
45 TFSI Quattro WLTC
その他 4.470(1-4-5-B)/3.304(2-3-6-7)
お値段 6110000円
車両型式 3BA-FVDKTF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7AT(7段変速・自動)
ドア/定員 3ドア/4人
車体寸法 長4190×幅1830×高1380mm
軸距&
輪距
2505mm
前1565mm/後1545mm
最小半径 4.9m
最低高 120mm
タイヤ 前輪:245/40R18
後輪:245/40R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1420kg
エンジン諸元
原動機型式 DKT
気筒配列 直列4気筒
排気量1984cc
圧縮比9.6
吸気方式 ターボ
最高出力 245PS[180kW]/5000-6700rpm
最大トルク 37.7kgm[370Nm]/1600-4300rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 12.5km/L(29.4mpg)
100km燃費 8.0L/100km
DKT型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(36000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、TTクーペの新車を702.7万円(諸費用として91.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 12920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷12.5km/L×160円/L 128000円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本18000円×4本÷4年 18000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 284220円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額117110円×12ヶ月 1405320円
ローン返済中の年間維持費 1689540円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53440円
名目 金額
自動車税(1年分) 36000円円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 12920円
燃料代(年間1万km) 128000円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 18000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 284220円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1405320円
ローン返済中の年間維持費 1689540円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53440円
  • 初度登録から0年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は36000円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額53,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると23,685円(完済前は140,795円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


●TTクーペの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、TTクーペの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 22960円
ガソリン税(暫定) 20080円
石油税 2240円
消費税(10%) 11640円
合計納税額 56920円

例として年間走行距離を10000km、燃費を12.5km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は800.0Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計22960円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで20080円、石油税が2.8円/Lで2240円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては11640円となり、これらを合計した税額は56920円、1年間に燃料代として支払う128000円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で36000円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計105220円がTTクーペに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 21%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 8%
燃料代 3000km分 38400円 23%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12000円 7%
任意保険料 80% 52800円 31%
合計
[1万kmとの差額]
169920円
-114300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 18%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 6%
燃料代 5000km分 64000円 32%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12000円 6%
任意保険料 85% 56160円 29%
合計
[1万kmとの差額]
198880円
-85340円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 16%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 12920円 6%
燃料代 7000km分 89600円 39%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 12000円 5%
任意保険料 90% 59400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
229920円
-54300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて114300円安い169920円に、5000km走行では85340円安い198880円に、7000km走行では54300円安い229920円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 12920円 3%
燃料代 15000km分 192000円 51%
オイル交換 年3回 33000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 27000円 7%
任意保険料 100% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
379220円
+95000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 8%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 12920円 3%
燃料代 20000km分 256000円 55%
オイル交換 年4回 44000円 9%
タイヤ交換 2年毎 36000円 8%
任意保険料 100% 66000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
463220円
+179000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(9.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(12.7km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(14.7km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(12.5km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代128000円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル160円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地9.2km/L → 9.5km/L
郊外12.7km/L → 13.1km/L
高速道路14.7km/L → 15.1km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km156530円
[151580円]
郊外500km6300円
[6110円]
高速道路500km5440円
[5300円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
168270円
+40270円
9.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
162990円
-5280円
9.8km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が9.2km/Lでは978.3Lを消費して、燃料代は156530円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が12.7km/Lでは39.4Lを消費して、燃料代は6300円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.7km/Lでは34.0Lを消費して、燃料代は5440円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1051.7L、かかった燃料代が168270円となり、平均燃費は9.5km/L(-3.0km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+40270円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は162990円となり、5280円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で21120円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km86960円
[84210円]
郊外5000km62990円
[61070円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
149950円
+21950円
10.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
145280円
-4670円
11.0km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が9.2km/Lでは543.5Lを消費して、燃料代は86960円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が12.7km/Lでは393.7Lを消費して、燃料代は62990円になります。

このパターンでは使用した燃料量が937.2L、かかった燃料代が149950円となり、平均燃費は10.7km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+21950円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が145280円となり、1年間で4670円、4年間で18680円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km57920円
[56080円]
郊外3340km42080円
[40800円]
高速道路3330km36240円
[35280円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
136240円
+8240円
11.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
132160円
-4080円
12.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が9.2km/Lでは362.0Lを消費して、燃料代は57920円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が12.7km/Lでは263.0Lを消費して、燃料代は42080円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が14.7km/Lでは226.5Lを消費して、燃料代は36240円になります。

このパターンでは使用した燃料量が851.5L、かかった燃料代が136240円となり、平均燃費は11.7km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+8240円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が132160円となり、1年間で4080円、4年間で16320円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km8690円
[8420円]
郊外9000km113390円
[109920円]
高速道路500km5440円
[5300円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
127520円
-480円
12.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
123640円
-3880円
12.9km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が9.2km/Lでは54.3Lを消費して、燃料代は8690円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が12.7km/Lでは708.7Lを消費して、燃料代は113390円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.7km/Lでは34.0Lを消費して、燃料代は5440円になります。

このパターンでは使用した燃料量が797.0L、かかった燃料代が127520円となり、平均燃費は12.5km/L(0.0km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-480円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が123640円となり、1年間で3880円、4年間で15520円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(9.5km/L・10.7km/L・11.7km/L・12.5km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(168270円・149950円・136240円・127520円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km130円2900円3.4万円
20km260円5700円6.8万円
30km380円8400円9.9万円
50km640円14100円16.6万円
100km1280円28200円33.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を12.5km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは12.80円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は130円/日となり、20km走行なら260円/日、30km走行なら380円/日、50km走行なら640円/日、100km走行なら1280円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は8400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は9.9万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

DKT型エンジン簡易性能曲線図
DKT型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1600回転時の馬力 84PS
4300回転時の馬力 226PS
5000回転時の馬力 245PS
6700回転時の馬力 245PS
各回転域でのトルク
1600回転時のトルク 37.7kgm
4300回転時のトルク 37.7kgm
5000回転時のトルク 35.1kgm
6700回転時のトルク 26.2kgm
DKT型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDKT型1984cc、直列4気筒のターボエンジンは5000-6700回転時に最高出力245馬力を、1600-4300回転時に最大トルク37.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1600rpmから最高出力が発生する6700rpmまで」の5100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は76.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.796kg/PS(1420kg/245PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.796kg/PS
車体+1人6.020kg/PS
車体+4人6.694kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.041kg/PS
車体+70kg6.082kg/PS
車体+80kg6.122kg/PS
車体+90kg6.163kg/PS
車体+100kg6.204kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.020kg/PS(1475kg/245PS)となり、数値としては0.224kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.694kg/PS(1640kg/245PS)となり、0.898kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

TTクーペのライバル候補車たち

2021/01

-
TTクーペ
6.020kg/PS
1475kg/245PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:5.796]
2012/11

車種詳細
フォレスター
5.875kg/PS
1645kg/280PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:5.679]
2005/06

車種詳細
マツダスピード アテンザ
5.938kg/PS
1615kg/272PS|2.3L-TB
[車体のみPWR:5.735]
2005/12

車種詳細
セリカ
6.184kg/PS
1175kg/190PS|1.8L-NA
[車体のみPWR:5.895]
1998/09

車種詳細
シビック タイプR
6.081kg/PS
1125kg/185PS|1.6L-NA
[車体のみPWR:5.784]
2009/05

車種詳細
RX-8
5.979kg/PS
1405kg/235PS|1.4L-NA
[車体のみPWR:5.745]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.020kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.839kg/PSから6.201kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りSUV「SJG型 フォレスター」、マツダの5人乗りセダン「GG3P型 マツダスピード アテンザ」、トヨタの4人乗りクーペ「ZZT231型 セリカ」、ホンダの4人乗りハッチバック「EK9型 シビック タイプR」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

FVDKTF型 TTクーペ [45 TFSI Quattro WLTC]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.020kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は172.5PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.611
平均ピストンスピード 20.73m/s
トルクウェイトレシオ 37.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 24939円
排気量1Lあたり馬力 123.50PS/L
排気量1Lあたりトルク 19.00kgm/L
1気筒あたりの馬力 61.2PS
1気筒あたりのトルク 9.4kgm
パワーバンド比率 76.1%
燃費×馬力 3062.5pt
各種ランキング
クーペのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは37.7kg/kgm(1420kg/37.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6110000円、最高出力が245馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24939円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は162069円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は123.50PS/L、トルクは19.00kgm/L、1気筒あたりの馬力は61.2馬力、トルクは9.4kgmとなり、このエンジンが245馬力を6700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.73m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるDKT型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.611になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が12.5km/L、最高出力が245PSであるこの車の獲得ポイントは3062.5ptになります。
戯れに車両重量1420kgを100kg単位にした14.2で割ってみたところ、その数値は215.67ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.47m
期待される荷室の幅 1.43m
対角線の長さ 2.05m
期待される荷室の面積 2.10m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.47m(対角線では2.05m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 12.5km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 687.5km
航続距離(80%燃費) 550.0km
満タンプライス 8800円
1万円でどこまで行ける? 781.2km
車両価格/航続距離 8887円/km

WLTCモード燃費が12.5km/Lですので、燃料タンクの容量が55リットルですと航続可能距離は687.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.2km/L)とすると616.0km、80%(10.0km/L)だと550.0km、70%(8.8km/L)では484.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン55リットルの給油で8800円、上で計算した航続距離を踏まえると687.5km(80%燃費時550.0km)を走行するのに8800円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば781.2km(往復なら片道390.6km)、カタログ値の80%なら625.0km(片道312.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で687.5kmの距離を移動できるFVDKTF型 TTクーペ [45 TFSI Quattro WLTC]という乗り物を、611.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「8887円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
12.5km/L
687.5km
市街地燃費
9.2km/L
506.0km
[-181.5km]
郊外燃費
12.7km/L
698.5km
[+11.0km]
高速道路燃費
14.7km/L
808.5km
[+121.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を55Lとしたとき、市街地モード燃費9.2km/Lでの航続距離は506.0km(-181.5km)、郊外モード燃費12.7km/Lでの航続距離は698.5km(+11.0km)、高速道路モード燃費14.7km/Lでの航続距離は808.5km(+121.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000-6700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7200rpm|タイヤサイズ 245/40R18|タイヤ直径 65.3cm|円周長 205.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.400 15.20 -
-
58km/h 12350rpm 1754.9kgm
2速 2.033 9.09 0.598 1-2/
4310rpm
97km/h 7380rpm 1049.3kgm
3速 1.305 5.83 0.642 2-3/
4620rpm
152km/h 4740rpm 673.6kgm
4速 0.924 4.13 0.708 3-4/
5100rpm
215km/h 3360rpm 476.9kgm
5速 0.704 3.15 0.762 4-5/
5490rpm
282km/h 2560rpm 363.4kgm
6速 0.557 2.49 0.791 5-6/
5700rpm
356km/h 2020rpm 287.5kgm
7速 0.469 2.10 0.842 6-7/
6060rpm
423km/h 1700rpm 242.1kgm
Final 4.470 レシオカバレッジ(変速比幅)7.249

ギヤの繋がりイメージ
FVDKTF型TTクーペ7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1600-4300rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.470)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(37.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.470)÷タイヤの有効半径(0.3265m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの423km(6700rpmでは393.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6700rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ54km/h-
2速ギヤ91km/h4010rpm
3速ギヤ141km/h4300rpm
4速ギヤ200km/h4740rpm
5速ギヤ262km/h5110rpm
6速ギヤ331km/h5300rpm
7速ギヤ393km/h5640rpm

FVDKTF型TTクーペに搭載されたDKT型1984ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6700rpmまで引っ張ると54km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6700rpmから4010rpmまで落ち、そこから6700rpmまで加速を続けると速度は91km/h(+37km/h)になります。

3速ギヤでは4300rpmまで落ちて6700rpmで141km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは4740rpmまで落ちて6700rpmで200km/h(+59km/h)に、5速ギヤでは5110rpmまで落ちて6700rpmで262km/h(+62km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5300rpmまで落ちて6700rpmで331km/h(+69km/h)に、7速ギヤでは5640rpmまで落ちて6700rpmで393km/h(+62km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1600-4300回転で最大トルク37.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば37.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.796kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1646.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1420kg)を1速ギヤの最大駆動力(1646.5kgm)で割ってみると0.862kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6700回転でのトルク(26.2kgm)からTWRを算出すると1.16kg/kgmとなり、1600-6700回転の回転域では0.862-1.16kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4940 7410 9880 12350 14820 17290 22230
2速 2950 4430 5910 7380 8860 10340 13290
3速 1900 2840 3790 4740 5690 6640 8530
4速 1340 2010 2690 3360 4030 4700 6040
5速 1020 1530 2050 2560 3070 3580 4600
6速 810 1210 1620 2020 2430 2830 3640
7速 680 1020 1360 1700 2040 2390 3070
※赤い数字は暫定レブリミット(7200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.469)を選択して時速100kmにて走行すると1700回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1020回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1190回転、一般的な高速道路の80km/hでは1360回転、100km/hでは1700回転、制限速度が120km/hになると2040回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3070回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 32 40 49 57 65
2速 14 27 41 54 68 81 95 108
3速 21 42 63 84 105 127 148 169
4速 30 60 89 119 149 179 209 238
5速 39 78 117 156 196 235 274 313
6速 49 99 148 198 247 297 346 395
7速 59 117 176 235 293 352 411 470

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/40R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R18 | 直径 653mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R18
37.7km/h
直径615mm
径差-38mm
235/35R18
38.1km/h
直径622mm
径差-31mm
245/35R18
38.5km/h
直径629mm
径差-24mm
255/35R18
39.0km/h
直径636mm
径差-17mm
265/35R18
39.4km/h
直径643mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R18
39.0km/h
直径637mm
径差-16mm
235/40R18
39.5km/h
直径645mm
径差-8mm
245/40R18
40.0km/h
653mm
0mm
255/40R18
40.5km/h
直径661mm
径差+8mm
265/40R18
41.0km/h
直径669mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R18
40.4km/h
直径660mm
径差+7mm
235/45R18
41.0km/h
直径669mm
径差+16mm
245/45R18
41.5km/h
直径678mm
径差+25mm
255/45R18
42.1km/h
直径687mm
径差+34mm
265/45R18
42.6km/h
直径696mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R18
41.8km/h
直径682mm
径差+29mm
235/50R18
42.4km/h
直径692mm
径差+39mm
245/50R18
43.0km/h
直径702mm
径差+49mm
255/50R18
43.6km/h
直径712mm
径差+59mm
265/50R18
44.2km/h
直径722mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R18 、235/35R18、235/40R18 、245/35R18 、255/35R18 、265/35R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/40R18の適応サイズと性能の変化 [FVDKTF型TTクーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


FVDKTF型TTクーペ[2.0Lターボ 4WD/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.796kg/ps60.66
1速ギヤ加速性能0.862kg/kgm65.70
1L換算馬力123.50ps/L58.47
1L換算トルク19.00kgm/L61.23
WB/TR比1.61166.84
ワイド&ロー指数0.75458.99
前面の面積2.525m²51.80
最低地上高120mm64.11
スポーツ性能部門の得点487.80

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費12.5km/L41.56
年間維持費284220円37.08
100kmh回転数1700rpm61.19
航続距離687.5km48.56
車の大きさ10.581m³46.77
室内の広さ(仮) 1.919m³34.71
最小回転半径4.9m55.96
馬力単価24939円44.66
ユーティリティ部門の得点370.49

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した FVDKTF型TTクーペ[2.0Lターボ 4WD/7AT] の総合得点は 858.29 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したFVDKTF型TTクーペ(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「2000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

12.5

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