アウディ S6アバントの性能まとめ [4GCEUA型|4.0L/420PS|4WD/7AT|2012年] BaseGrade C7


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2012/08/31|更新:2019/09/26

アウディの5ドア・5人乗りワゴン、4GCEUA型の4代目S6アバントは2012/08から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量3992cc(420PS/56.1kgm)のCEU型エンジンを搭載する[BaseGrade C7|2012/08モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4940mm×全幅1875mm×全高1475mm、排気量は3992ccであることから、大雑把に分類すると4.0リットルクラス(4000cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4940mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

4GCEUA型 S6アバント [3992cc/420PS 4WD/7AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

4代目S6アバントの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.8L-NA
4WD/7AT
610.0万円
4GCHVS型
[2.8FSI-Quattro]
(2011/08)
204PS
28.6kgm
11.0km/L
2.0L-TB
FF/8AT
690.0万円
4GCHJS型
[BaseGrade]
(2012/09)
211PS
35.7kgm
13.8km/L
3.0L-TS
4WD/7AT
865.0万円
4GCGWS型
[3.0TFSI-Quattro]
(2012/02)
310PS
44.9kgm
11.0km/L
2.8L-NA
4WD/7AT
640.0万円
4GCHVS型
[2.8FSI-Quattro]
(2012/02)
204PS
28.6kgm
11.8km/L
4.0L-TB
4WD/8AT
1520.0万円
4GCRDS型
[BaseGrade C7]
(2013/10)
560PS
71.3kgm
10.4km/L
4代目S6アバントの車両型式・グレード一覧【全16車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーAUDI
車名&
グレード
S6アバント
BaseGrade C7
その他ベースグレード
お値段12100000円
車両型式ABA-4GCEUA
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7AT(7段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法長4940×幅1875×高1475mm
軸距&
輪距
2910mm
前1610mm/後1600mm
最小半径5.7m
最低高130mm
タイヤ前輪:255/35R20
後輪:255/35R20
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2060kg
エンジン諸元
原動機型式CEU
気筒配列V型8気筒
排気量3992cc
圧縮比10.1
吸気方式ツインターボ
最高出力420PS[309kW]/5500-6400rpm
最大トルク56.1kgm[550Nm]/1400-5200rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費9.6km/L(22.6mpg)
100km燃費10.4L/100km
CEU型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(66500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、S6アバントの新車を1391.5万円(諸費用として181.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4000cc以下13年未満66500円
自動車重量税(1年分)2.5トン以下13年未満20500
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷8.9×160円/L179780円
オイル交換(5000km毎)1回8000円×2回16000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本24000円×4本÷3年32000円
任意保険料(月額7500円)月額7500円×12ヶ月90000円
ローン完済後の年間維持費418700円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額231920円×12ヶ月2783040円
ローン返済中の年間維持費3201740円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度71840円
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)179780円
オイル交換(5000km毎)16000円
タイヤ交換(3年3万km毎)32000円
任意保険料(月額7500円)90000円
ローン完済後の年間維持費418700円
名目金額
車のローン額(1年分)2783040円
ローン返済中の年間維持費3201740円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から7年経過車の場合、自動車税の区分は「4000cc以下の13年未満」で税額は66500円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると34,892円(完済前は266,812円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●S6アバントの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、S6アバントの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)32250円
ガソリン税(暫定)28200円
石油税3150円
消費税(10%)16340円
合計納税額79940円

例として年間走行距離を10000km、燃費を8.9km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1123.6Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計32250円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで28200円、石油税が2.8円/Lで3150円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては16340円となり、これらを合計した税額は79940円、1年間に燃料代として支払う179780円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で66500円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計166940円がS6アバントに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)53930円
オイル交換(年1回)8000円
タイヤ交換(3万km/6年)9600円
任意保険料(月額6000円)72000円
合計
[差額]
244450円
[-174250円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)89890円
オイル交換(年1回)8000円
タイヤ交換(3万km/6年)16000円
任意保険料(月額6380円)76560円
合計
[差額]
291370円
[-127330円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)125850円
オイル交換(年1回)11200円
タイヤ交換(3万km/4.3年)22400円
任意保険料(月額6750円)81000円
合計
[差額]
341370円
[-77330円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて174250円安い244450円に、5000km走行では127330円安い291370円に、7000km走行では77330円安い341370円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km170円3700円4.4万円
20km330円7300円8.6万円
30km500円11000円13.0万円
50km830円18300円21.6万円
100km1670円36700円43.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を9.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは16.67円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は170円/日となり、20km走行なら330円/日、30km走行なら500円/日、50km走行なら830円/日、100km走行なら1670円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は11000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は13.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

CEU型エンジン簡易性能曲線図
CEU型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1400回転時の馬力110PS
5200回転時の馬力407PS
5500回転時の馬力420PS
6400回転時の馬力420PS
各回転域でのトルク
1400回転時のトルク56.1kgm
5200回転時のトルク56.1kgm
5500回転時のトルク54.7kgm
6400回転時のトルク47.0kgm
CEU型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているCEU型3992cc、V型8気筒のツインターボエンジンは5500-6400回転時に最高出力420馬力を、1400-5200回転時に最大トルク56.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1400rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の5000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は78.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.90kg/PS(2060kg/420PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.90kg/PS
車体+1人5.04kg/PS
車体+5人5.56kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.05kg/PS
車体+70kg5.07kg/PS
車体+80kg5.10kg/PS
車体+90kg5.12kg/PS
車体+100kg5.14kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.04kg/PS(2115kg/420PS)となり、数値としては0.14kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.56kg/PS(2335kg/420PS)となり、0.66kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

S6アバントのライバル候補車たち

4.86kg/PS
A8
4.0L/460PS|4WD/8AT
5.24kg/PS
LS
3.5L/421PS|FR/10AT
5.05kg/PS
ゴルフR
2.0L/310PS|4WD/7AT
5.24kg/PS
ゴルフR ヴァリアント
2.0L/310PS|4WD/7AT
4.92kg/PS
ゴルフR
2.0L/310PS|4WD/6MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.04kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.84kg/PSから5.24kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りセダン「F8CXYL型 A8」、レクサスの5人乗りセダン「VXFA50型 LS」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUDJHF型 ゴルフR」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUCJXF型 ゴルフR」、フォルクスワーゲンの5人乗りワゴン「AUDJHF型 ゴルフR ヴァリアント」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

4GCEUA型 S6アバント [BaseGrade C7]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.04kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.81
平均ピストンスピード16.3m/s
トルクウェイトレシオ36.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段28810円
排気量1Lあたり馬力105.2PS/L
排気量1Lあたりトルク14.05kgm/L
1気筒あたりの馬力52.5PS
1気筒あたりのトルク7.0kgm
パワーバンド比率78.1%
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは36.7kg/kgm(2060kg/56.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12100000円、最高出力が420馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は28810円、逆に1万円あたりでは0.35馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は215686円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は105.2PS/L、トルクは14.05kgm/L、1気筒あたりの馬力は52.5馬力、トルクは7.0kgmとなり、このエンジンが420馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.0mmであるCEU型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6740回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.81になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.73m
期待される荷室の幅1.48m
対角線の長さ2.28m
期待される荷室の面積2.56m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.73m(対角線では2.28m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費9.6km/L
燃料タンク容量75L
航続距離(カタログ燃費)720.0km
航続距離(80%燃費)577.5km
満タンプライス12000円
1万円でどこまで行ける?600.0km
車両価格/航続距離16806円/km

JC08モード燃費が9.6km/Lですので、燃料タンクの容量が75リットルですと航続可能距離は720.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.6km/L)とすると645.0km、80%(7.7km/L)だと577.5km、70%(6.7km/L)では502.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン75リットルの給油で12000円、上で計算した航続距離を踏まえると720.0km(80%燃費時577.5km)を走行するのに12000円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば600.0km(往復なら片道300.0km)、カタログ値の80%なら480.0km(片道240.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で720.0kmの距離を移動できる4GCEUA型 S6アバント [BaseGrade C7]という乗り物を、1210.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「16806円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500-6400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6900rpm|タイヤサイズ 255/35R20|タイヤ直径 68.7cm|円周長 215.8cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.69215.1859km/h11720rpm2478.8kgm
2速2.1508.8390.5821-2/4020rpm101km/h6830rpm1443.5kgm
3速1.4065.7800.6542-3/4510rpm155km/h4460rpm944.0kgm
4速1.0254.2140.7293-4/5030rpm212km/h3250rpm688.2kgm
5速0.7873.2350.7684-5/5300rpm276km/h2500rpm528.4kgm
6速0.6252.5690.7945-6/5480rpm348km/h1980rpm419.6kgm
7速0.5192.1340.8306-7/5730rpm419km/h1650rpm348.5kgm
Final4.111レシオカバレッジ(変速比幅)7.114

ギヤの繋がりイメージ
4GCEUA型S6アバント7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1400-5200rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.111)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(56.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.111)÷タイヤの有効半径(0.3435m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの419km(6400rpmでは388.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ55km/h
2速ギヤ94km/h3720rpm
3速ギヤ143km/h4190rpm
4速ギヤ197km/h4670rpm
5速ギヤ256km/h4920rpm
6速ギヤ323km/h5080rpm
7速ギヤ388km/h5310rpm

4GCEUA型S6アバントに搭載されたCEU型3992ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6400rpmまで引っ張ると55km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6400rpmから3720rpmまで落ち、そこから6400rpmまで加速を続けると速度は94km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは4190rpmまで落ちて6400rpmで143km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは4670rpmまで落ちて6400rpmで197km/h(+54km/h)に、5速ギヤでは4920rpmまで落ちて6400rpmで256km/h(+59km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5080rpmまで落ちて6400rpmで323km/h(+67km/h)に、7速ギヤでは5310rpmまで落ちて6400rpmで388km/h(+65km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1400-5200回転で最大トルク56.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば36.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.90kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2478.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2060kg)を1速ギヤの最大駆動力(2478.8kgm)で割ってみると0.83kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6400回転でのトルク(47.0kgm)からTWRを算出すると0.99kg/kgmとなり、1400-6400回転の回転域では0.83-0.99kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速46907030938011720140701641021100
2速27304100546068308190956012290
3速1790268035704460536062508040
4速1300195026003250391045605860
5速1000150020002500300035004500
6速790119015901980238027803570
7速66099013201650198023102970
※赤い数字は暫定レブリミット(6900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.519)を選択して時速100kmにて走行すると1650回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは990回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1150回転、一般的な高速道路の80km/hでは1320回転、100km/hでは1650回転、制限速度が120km/hになると1980回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2970回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速917263443516068
2速152944597388103117
3速22456790112134157179
4速316192123154184215246
5速4080120160200240280320
6速50101151202252302353403
7速61121182243303364425485

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/35R20 | 直径 687mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
30
扁平
235/30R20
37.8km/h
直径649mm
径差-38mm
245/30R20
38.1km/h
直径655mm
径差-32mm
255/30R20
38.5km/h
直径661mm
径差-26mm
265/30R20
38.8km/h
直径667mm
径差-20mm
275/30R20
39.2km/h
直径673mm
径差-14mm
0%
35
扁平
235/35R20
39.2km/h
直径673mm
径差-14mm
245/35R20
39.6km/h
直径680mm
径差-7mm
255/35R20
40.0km/h
687mm
0mm
265/35R20
40.4km/h
直径694mm
径差+7mm
275/35R20
40.8km/h
直径701mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
235/40R20
40.5km/h
直径696mm
径差+9mm
245/40R20
41.0km/h
直径704mm
径差+17mm
255/40R20
41.5km/h
直径712mm
径差+25mm
265/40R20
41.9km/h
直径720mm
径差+33mm
275/40R20
42.4km/h
直径728mm
径差+41mm
+10%
45
扁平
235/45R20
41.9km/h
直径720mm
径差+33mm
245/45R20
42.4km/h
直径729mm
径差+42mm
255/45R20
43.0km/h
直径738mm
径差+51mm
265/45R20
43.5km/h
直径747mm
径差+60mm
275/45R20
44.0km/h
直径756mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/35R20 、245/30R20、245/35R20 、255/30R20 、265/30R20 、275/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

255/35R20のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/35R20の適応サイズと性能の変化 [4GCEUA型S6アバント編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


4GCEUA型S6アバント[4.0L-TT 4WD/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.90kg/ps63.26
1速ギヤ加速性能0.83kg/kgm67.10
1L換算馬力105.2ps/L52.05
1L換算トルク14.05kgm/L45.55
WB/TR比1.8146.04
ワイド&ロー指数0.78756.55
前面の面積2.766m²45.03
最低地上高130mm57.74
スポーツ性能部門の得点433.32

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費9.6km/L38.44
年間維持費418700円41.13
100kmh回転数1650rpm62.41
航続距離720.0km50.78
車の大きさ13.662m³59.96
室内の広さ(仮) 2.477m³40.71
最小回転半径5.7m38.72
馬力単価28810円38.92
ユーティリティ部門の得点371.07

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 4GCEUA型S6アバント[4.0L-TT 4WD/7AT] の総合得点は 804.39 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した4GCEUA型S6アバント(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「4000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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