アウディ RS5 クーペの性能まとめ [8TCFSF型|4.2L/450PS|4WD/7AT|2010年]


 画像はアウディより引用
 http://www.audi.co.jp/

アウディの2ドア・4人乗りクーペ、8TCFSF型の初代RS5 クーペは2010/09から生産(または販売)が開始されました。ここでは2010/09モデルにある[BaseGrade]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4650mm×全幅1860mm×全高1375mm、排気量は4163ccであることから、大雑把に分類すると4.2リットルクラス(4200cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4650mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium 4300mm超-4650mm以下 Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

8TCFSF型 RS5 クーペ [4163cc/450PS 4WD/7AT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代RS5 クーペの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.2L-NA
4WD/7AT
1387.0万円
8FCFSF型
[BaseGrade]
(2013/10)
450PS
43.8kgm
4.2L-NA
4WD/6AT
904.0万円
8TCAUF型
[BaseGrade]
(2009/12)
354PS
44.9kgm
8.0km/L
3.2L-NA
4WD/6AT
718.0万円
8TCALF型
[3.2FSI-Quattro]
(2009/12)
265PS
33.7kgm
9.3km/L
3.2L-NA
4WD/7AT
784.0万円
8FCALF型
[BaseGrade]
(2009/08)
265PS
33.7kgm
3.0L-SC
4WD/7AT
872.0万円
8TCGWL型
[BaseGrade]
(2012/01)
333PS
44.9kgm
11.0km/L
初代RS5 クーペの車両型式・グレード一覧【全11車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AUDI
車名&
グレード
RS5 クーペ
BaseGrade
その他 B8 ベースグレード
お値段 12040000円
車両型式 ABA-8TCFSF
駆動&
変速機
4WD(AWD,四輪駆動)&
7AT(7速AT,7段AT)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法 長4650×幅1860×高1375mm
軸距&
輪距
2755mm
前1585mm/後1580mm
最小半径 5.4m
最低高 110mm
タイヤ 前265/35R19 後265/35R19
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ベンチレーテッドディスク
車両重量 1810kg
エンジン諸元
原動機型式 CFS
気筒配列 V型8気筒
排気量 4163cc
圧縮比 12.3
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 450PS(331kW 444HP)/8250rpm
最大トルク 43.8kgm(430Nm)/4000-6000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 7.8km/L (18.3mpg)
100km燃費 12.8L/100km
※V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
CFS型エンジンの諸元と性能まとめ
※V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(76500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、RS5 クーペの新車を1384.6万円(諸費用として180.6万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年未満 76500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.2km/L×160円/L 258060円
オイル交換(5000km毎) 1回7000円×2回 14000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本21000円×4本÷3年 28000円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 502880円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額230770円×12ヶ月 2769240円
ローン返済中の年間維持費 3272120円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。ここまで来ると月単位に換算しても41,907円(完済前は272,677円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km210円4600円5.5万円
20km410円9000円10.7万円
30km620円13600円16.1万円
50km1030円22700円26.8万円
100km2050円45100円53.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を7.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは20.51円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は210円/日となり、20km走行なら410円/日、30km走行なら620円/日、50km走行なら1030円/日、100km走行なら2050円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は4600円/月、20kmなら440kmで9000円/月、30kmなら660kmで13600円/月、50kmなら1100kmで22700円/月、100kmなら2200kmで45100円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は5.5万円/年、20kmなら5200kmで10.7万円/年、30kmなら7800kmで16.1万円/年、50kmなら13000kmで26.8万円/年、100kmなら26000kmで53.3万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
新車の小型&普通車4500cc以下輸入車編クーペ限定


カタログスペックから見えてくる要素

CFS型エンジン簡易性能曲線図
CFS型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 245PS
6000回転時の馬力 367PS
8250回転時の馬力 450PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 43.8kgm
6000回転時のトルク 43.8kgm
8250回転時のトルク 39.1kgm
CFS型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載しているCFS型4163cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは8250回転時に最高出力450馬力を、4000-6000回転時に最大トルク43.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する8250rpmまで」の4250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は51.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.02kg/PS(1810kg/450PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.02kg/PS
車体+1人4.14kg/PS
車体+4人4.51kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.16kg/PS
車体+70kg4.18kg/PS
車体+80kg4.20kg/PS
車体+90kg4.22kg/PS
車体+100kg4.24kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.14kg/PS(1865kg/450PS)となり、数値としては0.12kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.51kg/PS(2030kg/450PS)となり、0.49kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.74
平均ピストンスピード 25.5m/s
トルクウェイトレシオ 41.3kg/kgm
1馬力あたりのお値段 26756円
排気量1Lあたり馬力 108.1PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.52kgm/L
1気筒あたりの馬力 56.2PS
1気筒あたりのトルク 5.5kgm
パワーバンド比率 51.5%
各種ランキング
クーペのP/Wレシオ
4.0~4.5L以下のP/Wレシオ

トルクウェイトレシオは41.3kg/kgm(1810kg/43.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12040000円、最高出力が450馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26756円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は274886円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は108.1PS/L、トルクは10.52kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.2馬力、トルクは5.5kgmとなり、このエンジンが450馬力を8250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは25.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるCFS型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.74になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、RS5 クーペの車両重量1810kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1865kgと、4名フル乗車時の2030kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1865kg
4名乗車
2030kg
40km/h115kJ125kJ+10kJ
60km/h259kJ282kJ+23kJ
80km/h460kJ501kJ+41kJ
100km/h720kJ783kJ+63kJ
120km/h1036kJ1128kJ+92kJ
140km/h1410kJ1535kJ+125kJ
180km/h2331kJ2538kJ+207kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは115kJ、4名乗車では125kJとなり、その差は10kJ、倍率にすれば1.1倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも460kJ、4名乗車では41kJ増加して501kJにもなり、重量から見れば1.1倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で2331kJ、4名乗車では207kJ増加して2538kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.3倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを720000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量720kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg176km/h231kJ-489kJ
800kg153km/h309kJ-411kJ
1000kg137km/h386kJ-334kJ
1500kg112km/h579kJ-141kJ
1865kg100km/h720kJ
2500kg86km/h965kJ+245kJ
3000kg79km/h1157kJ+437kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1865kgを基準として、600kg、800kg、1000kg、1500kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が176km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が79km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.63m
期待される荷室の幅 1.46m
対角線の長さ 2.19m
期待される荷室の面積 2.38m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.63m(対角線では2.19m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 7.8km/L
燃料タンク容量 63L
航続距離(カタログ燃費) 491.4km
航続距離(80%燃費) 390.6km
満タンプライス 10080円
1万円でどこまで行ける? 487.5km
車両価格/航続距離 24501円/km

10・15モード燃費が7.8km/Lですので、燃料タンクの容量が63リットルですと航続可能距離は491.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.0km/L)とすると441.0km、80%(6.2km/L)だと390.6km、70%(5.5km/L)では346.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン63リットルの給油で10080円、上で計算した航続距離を踏まえると491.4km(80%燃費時390.6km)を走行するのに10080円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば487.5km(往復なら片道243.8km)、カタログ値の80%なら390.0km(片道195.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で491.4kmの距離を移動できる8TCFSF型 RS5 クーペ [BaseGrade]という乗り物を、1204.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「24501円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合8250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした8750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 8750rpm|タイヤサイズ 265/35R19|タイヤ直径 66.8cm|円周長 209.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
8750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.692 16.15 68.2kmh 12830rpm 2118.2kgm
2速 2.238 9.791 0.606 1-2/5300rpm 112.5kmh 7770rpm 1284.0kgm
3速 1.558 6.816 0.696 2-3/6090rpm 161.7kmh 5410rpm 893.9kgm
4速 1.175 5.141 0.754 3-4/6600rpm 214.4kmh 4080rpm 674.1kgm
5速 0.914 3.999 0.778 4-5/6810rpm 275.6kmh 3180rpm 524.4kgm
6速 0.745 3.259 0.815 5-6/7130rpm 338.1kmh 2590rpm 427.4kgm
7速 0.616 2.695 0.827 6-7/7240rpm 408.9kmh 2140rpm 353.4kgm
Final 4.375 レシオカバレッジ(変速比幅)5.994
ギヤの繋がりイメージ
8TCFSF型RS5 クーペ7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000-6000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.375)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(43.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.375)÷タイヤの有効半径(0.334m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの408.9km(8250rpmでは385.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:8250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

8250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ64km/h
2速ギヤ106km/h5000rpm
3速ギヤ152km/h5740rpm
4速ギヤ202km/h6220rpm
5速ギヤ260km/h6420rpm
6速ギヤ319km/h6720rpm
7速ギヤ386km/h6820rpm

8TCFSF型RS5 クーペに搭載されたCFS型4163ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する8250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで8250rpmまで引っ張ると64km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は8250rpmから5000rpmまで落ち、そこから8250rpmまで加速を続けると速度は106km/h(+42km/h)になります。

3速ギヤでは5740rpmまで落ちて8250rpmで152km/h(+46km/h)に、4速ギヤでは6220rpmまで落ちて8250rpmで202km/h(+50km/h)に、5速ギヤでは6420rpmまで落ちて8250rpmで260km/h(+58km/h)になります。

続いて6速ギヤでは6720rpmまで落ちて8250rpmで319km/h(+59km/h)に、7速ギヤでは6820rpmまで落ちて8250rpmで386km/h(+67km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000-6000回転で最大トルク43.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば41.3kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.02kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2118.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1810kg)を1速ギヤの最大駆動力(2118.2kgm)で割ってみると0.85kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する8250回転でのトルク(39.1kgm)からTWRを算出すると0.96kg/kgmとなり、4000-8250回転の回転域では0.85-0.96kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5130 7700 10260 12830 15390 17960 23090
2速 3110 4660 6220 7770 9330 10880 13990
3速 2160 3250 4330 5410 6490 7580 9740
4速 1630 2450 3270 4080 4900 5710 7350
5速 1270 1910 2540 3180 3810 4450 5720
6速 1040 1550 2070 2590 3110 3620 4660
7速 860 1280 1710 2140 2570 3000 3850
※赤い数字は暫定レブリミット(8750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.616)を選択して時速100kmにて走行すると2140回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1280回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1500回転、一般的な高速道路の80km/hでは1710回転、100km/hでは2140回転、制限速度が120km/hになると2570回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3850回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 23 31 39 47 55 62
2速 13 26 39 51 64 77 90 103
3速 18 37 55 74 92 111 129 148
4速 24 49 73 98 122 147 171 196
5速 31 63 94 126 157 189 220 252
6速 39 77 116 155 193 232 270 309
7速 47 93 140 187 234 280 327 374

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(8750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの265/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/35R19 | 直径 668mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
30
扁平
245/30R19
37.7km/h
直径630mm
径差-38mm
255/30R19
38.1km/h
直径636mm
径差-32mm
265/30R19
38.4km/h
直径642mm
径差-26mm
275/30R19
38.8km/h
直径648mm
径差-20mm
285/30R19
39.2km/h
直径654mm
径差-14mm
0%
35
扁平
245/35R19
39.2km/h
直径655mm
径差-13mm
255/35R19
39.6km/h
直径662mm
径差-6mm
265/35R19
40.0km/h
668mm
0mm
275/35R19
40.5km/h
直径676mm
径差+8mm
285/35R19
40.9km/h
直径683mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
245/40R19
40.7km/h
直径679mm
径差+11mm
255/40R19
41.1km/h
直径687mm
径差+19mm
265/40R19
41.6km/h
直径695mm
径差+27mm
275/40R19
42.1km/h
直径703mm
径差+35mm
285/40R19
42.6km/h
直径711mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
245/45R19
42.2km/h
直径704mm
径差+36mm
255/45R19
42.7km/h
直径713mm
径差+45mm
265/45R19
43.2km/h
直径722mm
径差+54mm
275/45R19
43.8km/h
直径731mm
径差+63mm
285/45R19
44.3km/h
直径740mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/35R19 、255/30R19、255/35R19 、265/30R19 、275/30R19 、285/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

265/35R19のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/35R19の適応サイズと性能の変化 [8TCFSF型RS5 クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


8TCFSF型RS5 クーペ[4.2L-NA 4WD/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.02kg/ps65.76
1速ギヤ加速性能0.85kg/kgm66.82
1L換算馬力108.1ps/L78.26
1L換算トルク10.52kgm/L62.78
WB/TR比1.7453.33
ワイド&ロー指数0.73960.42
前面の面積2.558m²50.73
最低地上高110mm68.70
スポーツ性能部門の得点506.80

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.8km/L38.71
年間維持費502880円33.95
100kmh回転数2140rpm55.58
航続距離491.4km36.97
車の大きさ11.892m³52.52
室内の広さ(仮) 2.156m³37.38
最小回転半径5.4m45.11
馬力単価26756円41.68
ユーティリティ部門の得点341.90

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 8TCFSF型RS5 クーペ[4.2L-NA 4WD/7AT] の総合得点は 848.70 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したRS5 クーペ(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2012/01/12|更新日:2018/02/09


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