アウディ R8の性能まとめ [42BYHF型|4.2L/430PS|4WD/6MT|2011年] 4.2FSI-Quattro


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2012/01/12|更新:2019/09/26

アウディの2ドア・2人乗りクーペ、42BYHF型の初代R8は2007/07から生産が開始され、2016/03に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4163cc(430PS/43.8kgm)のBYH型エンジンを搭載する[4.2FSI-Quattro|2011/07モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4435mm×全幅1905mm×全高1250mm、排気量は4163ccであることから、大雑把に分類すると4.2リットルクラス(4200cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4435mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

42BYHF型 R8 [4163cc/430PS 4WD/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代R8の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
5.2L-NA
4WD/7AT
2905.0万円
42CTPF型
[LMX]
(2014/10)
570PS
55.0kgm
5.2L-NA
4WD/6AT
2012.0万円
42BUJF型
[5.2FSI-Quattro]
(2011/07)
525PS
54.0kgm
5.2L-NA
4WD/6AT
2194.0万円
42BUJF型
[BaseGrade]
(2011/07)
525PS
54.0kgm
初代R8の車両型式・グレード一覧【全7車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーAUDI
車名&
グレード
R8
4.2FSI-Quattro
その他R8 クワトロ
お値段16490000円
車両型式ABA-42BYHF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法長4435×幅1905×高1250mm
軸距&
輪距
2650mm
前1635mm/後1595mm
タイヤ前輪:235/35R19
後輪:295/30R19
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量1640kg
エンジン諸元
原動機型式BYH
気筒配列V型8気筒
排気量4163cc
圧縮比12.5
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力430PS[316kW]/7900rpm
最大トルク43.8kgm[430Nm]/4500-6000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
BYH型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(76500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/07モデルのR8を8年落ちの中古で907万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    R8の2011/07モデルの場合、2019年現在では8年が経過しているため、新車価格の50%である824.5万円に諸経費として82.5万円を足した907万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2011年式を8年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4500cc以下13年未満76500円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷5.6km/L×160円/L285710円
オイル交換(5000km毎)1回7000円×2回14000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本21000円×4本÷3年28000円
任意保険料(月額8000円)月額8000円×12ヶ月96000円
ローン完済後の年間維持費530530円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額151160円×12ヶ月1813920円
ローン返済中の年間維持費2344450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)285710円
オイル交換(5000km毎)14000円
タイヤ交換(3年3万km毎)28000円
任意保険料(月額8000円)96000円
ローン完済後の年間維持費530530円
名目金額
車のローン額(1年分)1813920円
ローン返済中の年間維持費2344450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から8年経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年未満」で税額は76500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても44,211円(完済前は195,371円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…

R8の中古車をGoo-netで検索!


●R8の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、R8の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)51250円
ガソリン税(暫定)44820円
石油税5000円
消費税(10%)25970円
合計納税額127040円

例として年間走行距離を10000km、燃費を5.6km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1785.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計51250円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで44820円、石油税が2.8円/Lで5000円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては25970円となり、これらを合計した税額は127040円、1年間に燃料代として支払う285710円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で76500円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計219940円がR8に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)85710円
オイル交換(年1回)7000円
タイヤ交換(3万km/6年)8400円
任意保険料(月額6400円)76800円
合計
[差額]
284730円
[-245800円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)142860円
オイル交換(年1回)7000円
タイヤ交換(3万km/6年)14000円
任意保険料(月額6800円)81600円
合計
[差額]
352280円
[-178250円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)76500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)200000円
オイル交換(年1回)9800円
タイヤ交換(3万km/4.3年)19600円
任意保険料(月額7200円)86400円
合計
[差額]
422620円
[-107910円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて245800円安い284730円に、5000km走行では178250円安い352280円に、7000km走行では107910円安い422620円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km290円6400円7.5万円
20km570円12500円14.8万円
30km860円18900円22.4万円
50km1430円31500円37.2万円
100km2860円62900円74.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を5.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは28.57円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は290円/日となり、20km走行なら570円/日、30km走行なら860円/日、50km走行なら1430円/日、100km走行なら2860円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は18900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は22.4万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

BYH型エンジン簡易性能曲線図
BYH型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4500回転時の馬力275PS
6000回転時の馬力367PS
7900回転時の馬力430PS
各回転域でのトルク
4500回転時のトルク43.8kgm
6000回転時のトルク43.8kgm
7900回転時のトルク39.0kgm
BYH型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているBYH型4163cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは7900回転時に最高出力430馬力を、4500-6000回転時に最大トルク43.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4500rpmから最高出力が発生する7900rpmまで」の3400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は43.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.81kg/PS(1640kg/430PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.81kg/PS
車体+1人3.94kg/PS
車体+2人4.07kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.95kg/PS
車体+70kg3.98kg/PS
車体+80kg4.00kg/PS
車体+90kg4.02kg/PS
車体+100kg4.05kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.94kg/PS(1695kg/430PS)となり、数値としては0.13kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.07kg/PS(1750kg/430PS)となり、0.26kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

R8のライバル候補車たち

4.03kg/PS
RS5 クーペ
2.9L/450PS|4WD/8AT
4.14kg/PS
RS5 スポーツバック
2.9L/450PS|4WD/8AT
3.67kg/PS
Eクラス セダン
4.0L/571PS|4WD/9AT
3.86kg/PS
8シリーズ クーペ
4.4L/530PS|4WD/8AT
4.10kg/PS
8シリーズ カブリオレ
4.4L/530PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.94kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.55kg/PSから4.33kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの4人乗りクーペ「F5DECF型 RS5 クーペ」、アウディの5人乗りセダン「F5DECL型 RS5 スポーツバック」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213088型 Eクラス セダン」、BMWの4人乗りオープンカー「BC44型 8シリーズ カブリオレ」、BMWの4人乗りクーペ「BC44型 8シリーズ クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

42BYHF型 R8 [4.2FSI-Quattro]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.94kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.64
平均ピストンスピード24.4m/s
トルクウェイトレシオ37.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段38349円
排気量1Lあたり馬力103.3PS/L
排気量1Lあたりトルク10.52kgm/L
1気筒あたりの馬力53.8PS
1気筒あたりのトルク5.5kgm
パワーバンド比率43.0%
各種ランキング
クーペのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは37.4kg/kgm(1640kg/43.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が16490000円、最高出力が430馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は38349円、逆に1万円あたりでは0.26馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は376484円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は103.3PS/L、トルクは10.52kgm/L、1気筒あたりの馬力は53.8馬力、トルクは5.5kgmとなり、このエンジンが430馬力を7900回転で発生させているときの平均ピストンスピードは24.4m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるBYH型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.64になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費5.6km/L
燃料タンク容量90L
航続距離(カタログ燃費)504.0km
航続距離(80%燃費)405.0km
満タンプライス14400円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.6km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が90リットルですと航続可能距離は504.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると450.0km、80%(4.5km/L)だと405.0km、70%(3.9km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン90リットルの給油で14400円、上で計算した航続距離を踏まえると504.0km(80%燃費時405.0km)を走行するのに14400円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合7900rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした8400回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 8400rpm|タイヤサイズ 295/30R19|タイヤ直径 66.0cm|円周長 207.3cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
8400rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.31215.1369km/h12170rpm2008.5kgm
2速2.0529.3760.6201-2/5210rpm111km/h7540rpm1244.4kgm
3速1.4236.5020.6932-3/5820rpm161km/h5230rpm863.0kgm
4速1.0684.8800.7513-4/6310rpm214km/h3920rpm647.7kgm
5速0.8523.8930.7984-5/6700rpm268km/h3130rpm516.7kgm
6速0.7023.2070.8245-6/6920rpm326km/h2580rpm425.7kgm
Final4.569レシオカバレッジ(変速比幅)4.718

ギヤの繋がりイメージ
42BYHF型R86MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4500-6000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.569)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(43.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.569)÷タイヤの有効半径(0.33m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの326km(7900rpmでは306.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:7900rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7900rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ65km/h
2速ギヤ105km/h4900rpm
3速ギヤ151km/h5470rpm
4速ギヤ201km/h5930rpm
5速ギヤ252km/h6300rpm
6速ギヤ306km/h6510rpm

42BYHF型R8に搭載されたBYH型4163ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する7900rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで7900rpmまで引っ張ると65km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は7900rpmから4900rpmまで落ち、そこから7900rpmまで加速を続けると速度は105km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは5470rpmまで落ちて7900rpmで151km/h(+46km/h)に、4速ギヤでは5930rpmまで落ちて7900rpmで201km/h(+50km/h)になります。

続いて5速ギヤでは6300rpmまで落ちて7900rpmで252km/h(+51km/h)に、6速ギヤでは6510rpmまで落ちて7900rpmで306km/h(+54km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4500-6000回転で最大トルク43.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば37.4kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.81kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2008.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1640kg)を1速ギヤの最大駆動力(2008.5kgm)で割ってみると0.82kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する7900回転でのトルク(39.0kgm)からTWRを算出すると0.92kg/kgmとなり、4500-7900回転の回転域では0.82-0.92kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速48707300973012170146001703021900
2速302045206030754090501055013570
3速2090314041805230627073209410
4速1570235031403920471054907060
5速1250188025003130376043805630
6速1030155020602580309036104640
※赤い数字は暫定レブリミット(8400rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.702)を選択して時速100kmにて走行すると2580回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1550回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1800回転、一般的な高速道路の80km/hでは2060回転、100km/hでは2580回転、制限速度が120km/hになると3090回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4640回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速816253341495866
2速13274053668093106
3速1938577796115134153
4速255176102127153178204
5速326496128160192224256
6速3978116155194233271310

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(8400回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの295/30R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 295/30R19 | 直径 660mm

-20mm
幅275mm
-10mm
幅285mm
変更なし
幅295mm
+10mm
幅305mm
+20mm
幅315mm
-5%
25
扁平
275/25R19
37.6km/h
直径621mm
径差-39mm
285/25R19
37.9km/h
直径626mm
径差-34mm
295/25R19
38.2km/h
直径631mm
径差-29mm
305/25R19
38.5km/h
直径636mm
径差-24mm
315/25R19
38.8km/h
直径641mm
径差-19mm
0%
30
扁平
275/30R19
39.3km/h
直径648mm
径差-12mm
285/30R19
39.6km/h
直径654mm
径差-6mm
295/30R19
40.0km/h
660mm
0mm
305/30R19
40.4km/h
直径666mm
径差+6mm
315/30R19
40.7km/h
直径672mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
275/35R19
41.0km/h
直径676mm
径差+16mm
285/35R19
41.4km/h
直径683mm
径差+23mm
295/35R19
41.8km/h
直径690mm
径差+30mm
305/35R19
42.2km/h
直径697mm
径差+37mm
315/35R19
42.7km/h
直径704mm
径差+44mm
+10%
40
扁平
275/40R19
42.6km/h
直径703mm
径差+43mm
285/40R19
43.1km/h
直径711mm
径差+51mm
295/40R19
43.6km/h
直径719mm
径差+59mm
305/40R19
44.1km/h
直径727mm
径差+67mm
315/40R19
44.5km/h
直径735mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、275/30R19 、285/30R19 、295/25R19 、305/25R19 、315/25R19あたりのタイヤがおすすめです。

295/30R19のタイヤ幅を275mmから325mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、295/30R19の適応サイズと性能の変化 [42BYHF型R8編]のページをご覧ください。

295/30R19のタイヤ銘柄と通販価格


42BYHF型R8[4.2L-NA 4WD/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.81kg/ps66.36
1速ギヤ加速性能0.82kg/kgm67.25
1L換算馬力103.3ps/L74.30
1L換算トルク10.52kgm/L62.78
WB/TR比1.6463.75
ワイド&ロー指数0.65665.68
前面の面積2.381m²55.32
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点498.82

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費530530円30.55
100kmh回転数2580rpm49.16
航続距離24.75
車の大きさ10.561m³46.87
室内の広さ(仮) 1.915m³34.77
最小回転半径39.00
馬力単価38349円26.06
ユーティリティ部門の得点292.71

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 42BYHF型R8[4.2L-NA 4WD/6MT] の総合得点は 791.53 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した42BYHF型R8(4WD/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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