アウディ A8の性能まとめ [4EBHTN型|6.0L/450PS|4WD/6AT|2005年] 6.0 Quattro D3


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2012/01/12|更新:2019/09/26

アウディの4ドア・5人乗りセダン、4EBHTN型の2代目A8は2003/10から生産が開始され、2010/12に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量5998cc(450PS/59.1kgm)のBHT型エンジンを搭載する[6.0 Quattro D3|2005/03モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5055mm×全幅1895mm×全高1450mm、排気量は5998ccであることから、大雑把に分類すると6.0リットルクラス(6000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5055mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

4EBHTN型 A8 [5998cc/450PS 4WD/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目A8の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
5.2L-NA
4WD/6AT
1510.0万円
4EBSMF型
[BaseGrade]
(2008/08)
450PS
55.1kgm
4.2L-NA
4WD/6AT
1045.0万円
4EBFMF型
[D3 4.2Quattro]
(2005/06)
335PS
43.8kgm
6.9km/L
3.1L-NA
4WD/6AT
932.0万円
4EBPKF型
[D3 3.2FSI-Quattro]
(2009/01)
260PS
33.6kgm
8.0km/L
4.2L-NA
4WD/6AT
1104.0万円
4EBVJF型
[D3 4.2FSI-Quattro]
(2009/01)
350PS
44.9kgm
6.6km/L
3.7L-NA
4WD/6AT
888.0万円
4EBFLF型
[D3 3.7Quattro]
(2004/09)
280PS
36.7kgm
7.2km/L
2代目A8の車両型式・グレード一覧【全9車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーAUDI
車名&
グレード
A8
6.0 Quattro D3
その他クワトロ
お値段14800000円
車両型式GH-4EBHTN
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法長5055×幅1895×高1450mm
軸距&
輪距
2945mm
前1620mm/後1605mm
最小半径5.8m
タイヤ前輪:255/40R19
後輪:255/40R19
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2030kg
エンジン諸元
原動機型式BHT
気筒配列W型12気筒
排気量5998cc
圧縮比10.7
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力450PS[331kW]/6200rpm
最大トルク59.1kgm[580Nm]/4000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
10・15燃費5.5km/L(12.9mpg)
100km燃費18.2L/100km
BHT型エンジンの諸元と性能まとめ
W型12気筒とは‥シリンダをW字型に交互で12個配置する方式。

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(101100円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(28500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額9500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/03モデルのA8を14年落ちの中古で162.8万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    A8の2005/03モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である148万円に諸経費として14.8万円を足した162.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2005年式を14年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)6000cc以下13年経過で増税101100
自動車重量税(1年分)2.5トン以下13年-17年経過で増税28500円
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷4.7km/L×160円/L340430円
オイル交換(5000km毎)1回9000円×2回18000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本21000円×4本÷3年28000円
任意保険料(月額9500円)月額9500円×12ヶ月114000円
ローン完済後の年間維持費643950円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額45220円×12ヶ月542640円
ローン返済中の年間維持費1186590円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度87840円
名目金額
自動車税(1年分)101100
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)340430円
オイル交換(5000km毎)18000円
タイヤ交換(3年3万km毎)28000円
任意保険料(月額9500円)114000円
ローン完済後の年間維持費643950円
名目金額
車のローン額(1年分)542640円
ローン返済中の年間維持費1186590円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
87840円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc以下の13年経過で増税」で税額は101100円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は28500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに9000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額87,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

天に見放された生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。月換算するだけで53,663円(完済前は98,883円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られた貴族の如きお金持ちでもなければ、お給金の大半を車に奪われて泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。

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●A8の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、A8の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)61060円
ガソリン税(暫定)53410円
石油税5960円
消費税(10%)30950円
合計納税額151380円

例として年間走行距離を10000km、燃費を4.7km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は2127.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計61060円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで53410円、石油税が2.8円/Lで5960円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては30950円となり、これらを合計した税額は151380円、1年間に燃料代として支払う340430円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で101100円、自動車重量税が年換算で28500円ですから、合計280980円がA8に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)101100
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)102130円
オイル交換(年1回)9000円
タイヤ交換(3万km/6年)8400円
任意保険料(月額7600円)91200円
合計
[差額]
354250円
[-289700円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)101100
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)170220円
オイル交換(年1回)9000円
タイヤ交換(3万km/6年)14000円
任意保険料(月額8080円)96960円
合計
[差額]
433700円
[-210250円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)101100
自動車重量税(1年分)28500円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)238300円
オイル交換(年1回)12600円
タイヤ交換(3万km/4.3年)19600円
任意保険料(月額8550円)102600円
合計
[差額]
516620円
[-127330円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料114000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて289700円安い354250円に、5000km走行では210250円安い433700円に、7000km走行では127330円安い516620円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km290円6400円7.5万円
20km580円12800円15.1万円
30km870円19100円22.6万円
50km1450円31900円37.7万円
100km2910円64000円75.7万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を5.5km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは29.09円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は290円/日となり、20km走行なら580円/日、30km走行なら870円/日、50km走行なら1450円/日、100km走行なら2910円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は19100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は22.6万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

BHT型エンジン簡易性能曲線図
BHT型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力330PS
6200回転時の馬力450PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク59.1kgm
6200回転時のトルク52.0kgm
BHT型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているBHT型5998cc、W型12気筒の自然吸気エンジンは6200回転時に最高出力450馬力を、4000回転時に最大トルク59.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する6200rpmまで」の2200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は35.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.51kg/PS(2030kg/450PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.51kg/PS
車体+1人4.63kg/PS
車体+5人5.12kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.64kg/PS
車体+70kg4.67kg/PS
車体+80kg4.69kg/PS
車体+90kg4.71kg/PS
車体+100kg4.73kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.63kg/PS(2085kg/450PS)となり、数値としては0.12kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.12kg/PS(2305kg/450PS)となり、0.61kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

A8のライバル候補車たち

4.48kg/PS
スカイライン
3.0L/405PS|FR/7AT
4.63kg/PS
スープラ
3.0L/340PS|FR/8AT
4.62kg/PS
アルピーヌ A110
1.8L/252PS|MR/7AT
4.40kg/PS
GLC クーペ
4.0L/476PS|4WD/9AT
4.52kg/PS
シビック タイプR
2.0L/320PS|FF/6MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.63kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.40kg/PSから4.86kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、トヨタの2人乗りクーペ「DB42型 スープラ」、ルノーの2人乗りクーペ「DFM5P型 アルピーヌ A110」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253388型 GLC クーペ」、ホンダの5人乗りハッチバック「FK8型 シビック タイプR」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

4EBHTN型 A8 [6.0 Quattro D3]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.63kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.83
平均ピストンスピード18.6m/s
トルクウェイトレシオ34.3kg/kgm
1馬力あたりのお値段32889円
排気量1Lあたり馬力75.0PS/L
排気量1Lあたりトルク9.85kgm/L
1気筒あたりの馬力37.5PS
1気筒あたりのトルク4.9kgm
パワーバンド比率35.5%
各種ランキング
セダンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは34.3kg/kgm(2030kg/59.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が14800000円、最高出力が450馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は32889円、逆に1万円あたりでは0.30馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は250423円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は75.0PS/L、トルクは9.85kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.5馬力、トルクは4.9kgmとなり、このエンジンが450馬力を6200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.2mmであるBHT型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6650回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.83になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.77m
期待される荷室の幅1.50m
対角線の長さ2.32m
期待される荷室の面積2.66m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.77m(対角線では2.32m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費5.5km/L
燃料タンク容量90L
航続距離(カタログ燃費)495.0km
航続距離(80%燃費)396.0km
満タンプライス14400円
1万円でどこまで行ける?343.8km
車両価格/航続距離29899円/km

10・15モード燃費が5.5km/Lですので、燃料タンクの容量が90リットルですと航続可能距離は495.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると450.0km、80%(4.4km/L)だと396.0km、70%(3.8km/L)では342.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン90リットルの給油で14400円、上で計算した航続距離を踏まえると495.0km(80%燃費時396.0km)を走行するのに14400円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば343.8km(往復なら片道171.9km)、カタログ値の80%なら275.0km(片道137.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で495.0kmの距離を移動できる4EBHTN型 A8 [6.0 Quattro D3]という乗り物を、1480.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「29899円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6700rpm|タイヤサイズ 255/40R19|タイヤ直径 68.7cm|円周長 215.8cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速4.17016.9151km/h13060rpm2908.6kgm
2速2.3399.4820.5611-2/3760rpm91km/h7320rpm1631.5kgm
3速1.5216.1660.6502-3/4360rpm141km/h4760rpm1060.9kgm
4速1.1424.6300.7513-4/5030rpm187km/h3580rpm796.5kgm
5速0.8673.5150.7594-5/5090rpm247km/h2710rpm604.7kgm
6速0.6912.8010.7975-6/5340rpm310km/h2160rpm482.0kgm
Final4.054レシオカバレッジ(変速比幅)6.035

ギヤの繋がりイメージ
4EBHTN型A86AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.054)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(59.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.054)÷タイヤの有効半径(0.3435m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの310km(6200rpmでは286.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6200rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ47km/h
2速ギヤ85km/h3480rpm
3速ギヤ130km/h4030rpm
4速ギヤ173km/h4660rpm
5速ギヤ228km/h4710rpm
6速ギヤ287km/h4940rpm

4EBHTN型A8に搭載されたBHT型5998ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6200rpmまで引っ張ると47km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6200rpmから3480rpmまで落ち、そこから6200rpmまで加速を続けると速度は85km/h(+38km/h)になります。

3速ギヤでは4030rpmまで落ちて6200rpmで130km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは4660rpmまで落ちて6200rpmで173km/h(+43km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4710rpmまで落ちて6200rpmで228km/h(+55km/h)に、6速ギヤでは4940rpmまで落ちて6200rpmで287km/h(+59km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク59.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば34.3kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.51kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2908.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2030kg)を1速ギヤの最大駆動力(2908.6kgm)で割ってみると0.70kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6200回転でのトルク(52.0kgm)からTWRを算出すると0.79kg/kgmとなり、4000-6200回転の回転域では0.70-0.79kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速522078301044013060156701828023500
2速293043905860732087901025013180
3速1900286038104760571066708570
4速1430215028603580429050106440
5速1090163021702710326038004890
6速870130017302160260030303890
※赤い数字は暫定レブリミット(6700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.691)を選択して時速100kmにて走行すると2160回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1300回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1510回転、一般的な高速道路の80km/hでは1730回転、100km/hでは2160回転、制限速度が120km/hになると2600回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3890回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速815233138465461
2速14274155688296109
3速21426384105126147168
4速285684112140168196224
5速3774111147184221258295
6速4692139185231277324370

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/40R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/40R19 | 直径 687mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
35
扁平
235/35R19
37.7km/h
直径648mm
径差-39mm
245/35R19
38.1km/h
直径655mm
径差-32mm
255/35R19
38.5km/h
直径662mm
径差-25mm
265/35R19
39.0km/h
直径669mm
径差-18mm
275/35R19
39.4km/h
直径676mm
径差-11mm
0%
40
扁平
235/40R19
39.1km/h
直径671mm
径差-16mm
245/40R19
39.5km/h
直径679mm
径差-8mm
255/40R19
40.0km/h
687mm
0mm
265/40R19
40.5km/h
直径695mm
径差+8mm
275/40R19
40.9km/h
直径703mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
235/45R19
40.5km/h
直径695mm
径差+8mm
245/45R19
41.0km/h
直径704mm
径差+17mm
255/45R19
41.5km/h
直径713mm
径差+26mm
265/45R19
42.0km/h
直径722mm
径差+35mm
275/45R19
42.6km/h
直径731mm
径差+44mm
+10%
50
扁平
235/50R19
41.8km/h
直径718mm
径差+31mm
245/50R19
42.4km/h
直径728mm
径差+41mm
255/50R19
43.0km/h
直径738mm
径差+51mm
265/50R19
43.6km/h
直径748mm
径差+61mm
275/50R19
44.1km/h
直径758mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/40R19 、245/35R19、245/40R19 、255/35R19 、265/35R19 、275/35R19あたりのタイヤがおすすめです。

255/40R19のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/40R19の適応サイズと性能の変化 [4EBHTN型A8編]のページをご覧ください。


4EBHTN型A8[6.0L-NA 4WD/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.51kg/ps64.36
1速ギヤ加速性能0.70kg/kgm69.95
1L換算馬力75.0ps/L51.35
1L換算トルク9.85kgm/L54.30
WB/TR比1.8343.96
ワイド&ロー指数0.76558.01
前面の面積2.748m²45.54
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点430.85

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費5.5km/L33.68
年間維持費643950円19.84
100kmh回転数2160rpm55.12
航続距離495.0km36.83
車の大きさ13.890m³60.91
室内の広さ(仮) 2.519m³41.16
最小回転半径5.8m36.60
馬力単価32889円33.49
ユーティリティ部門の得点317.63

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 4EBHTN型A8[6.0L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 748.48 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した4EBHTN型A8(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「のセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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