アウディ A6 アバントの性能まとめ [F2DLZF型|3.0L/340PS|4WD/7AT|2019年] 55TFSI quattro Debut-pack


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2019/06/26|更新:2019/09/26

アウディの5ドア・5人乗りワゴン、F2DLZF型の5代目A6 アバントは2019/03から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量2994cc(340PS/51.0kgm)のDLZ型エンジンを搭載する[55TFSI quattro Debut-pack|2019/03モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4950mm×全幅1885mm×全高1485mm、排気量は2994ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4950mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

F2DLZF型 A6 アバント [2994cc/340PS 4WD/7AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

5代目A6 アバントの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-TB
4WD/7AT
920.0万円
F2DLZF型
[55TFSI quattro Debut-pack]
(2019/03)
340PS
51.0kgm
12.3km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AUDI
車名&
グレード
A6 アバント
55TFSI quattro Debut-pack
その他 デビューパッケージ|Sライン|前軸:4.410/後軸:4.400|マイルドハイブリッド車
お値段 9550000円
車両型式 AAA-F2DLZF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7AT(7段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4950×幅1885×高1485mm
軸距&
輪距
2925mm
前1620mm/後1605mm
最小半径 5.7m
最低高 160mm
タイヤ 前輪:255/40R20
後輪:255/40R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1930kg
エンジン諸元
原動機型式 DLZ
気筒配列 V型6気筒+モーター
排気量2994cc
圧縮比11.2
吸気方式 ターボ
最高出力 340PS[250kW]/5200-6400rpm
最大トルク 51.0kgm[500Nm]/1370-4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 12.3km/L(28.9mpg)
100km燃費 8.1L/100km
DLZ型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、A6 アバントの新車を1098.3万円(諸費用として143.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.4×160円/L 140350円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本24000円×4本÷3年 32000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 344670円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額183040円×12ヶ月 2196480円
ローン返済中の年間維持費 2541150円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 140350円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 32000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 344670円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2196480円
ローン返済中の年間維持費 2541150円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年未満」で税額は51000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると28,723円(完済前は211,763円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

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●A6 アバントの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、A6 アバントの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 25180円
ガソリン税(暫定) 22020円
石油税 2460円
消費税(10%) 12760円
合計納税額 62420円

例として年間走行距離を10000km、燃費を11.4km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は877.2Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計25180円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで22020円、石油税が2.8円/Lで2460円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては12760円となり、これらを合計した税額は62420円、1年間に燃料代として支払う140350円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で51000円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計129820円がA6 アバントに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 42110円
オイル交換(年1回) 6500円
タイヤ交換(3万km/6年) 9600円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
201930円
[-142740円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 70180円
オイル交換(年1回) 6500円
タイヤ交換(3万km/6年) 16000円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
240360円
[-104310円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 98250円
オイル交換(年1回) 9100円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 22400円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
281270円
[-63400円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて142740円安い201930円に、5000km走行では104310円安い240360円に、7000km走行では63400円安い281270円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km130円2900円3.4万円
20km260円5700円6.8万円
30km390円8600円10.1万円
50km650円14300円16.9万円
100km1300円28600円33.8万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を12.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは13.01円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は130円/日となり、20km走行なら260円/日、30km走行なら390円/日、50km走行なら650円/日、100km走行なら1300円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は8600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は10.1万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

DLZ型エンジン簡易性能曲線図
DLZ型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1370回転時の馬力 98PS
4500回転時の馬力 320PS
5200回転時の馬力 340PS
6400回転時の馬力 340PS
各回転域でのトルク
1370回転時のトルク 51.0kgm
4500回転時のトルク 51.0kgm
5200回転時のトルク 46.8kgm
6400回転時のトルク 38.1kgm
DLZ型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDLZ型2994cc、V型6気筒+モーターのターボエンジンは5200-6400回転時に最高出力340馬力を、1370-4500回転時に最大トルク51.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1370rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の5030rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は78.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.676kg/PS(1930kg/340PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.676kg/PS
車体+1人5.84kg/PS
車体+5人6.49kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.85kg/PS
車体+70kg5.88kg/PS
車体+80kg5.91kg/PS
車体+90kg5.94kg/PS
車体+100kg5.97kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.84kg/PS(1985kg/340PS)となり、数値としては0.16kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.49kg/PS(2205kg/340PS)となり、0.81kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

A6 アバントのライバル候補車たち

5.754kg/PS
スカイライン
3.0L/305PS|FR/7AT
5.833kg/PS
スープラ
2.0L/258PS|FR/8AT
5.691kg/PS
A6 セダン
3.0L/340PS|4WD/7AT
5.750kg/PS
A7 スポーツバック
3.0L/340PS|4WD/7AT
5.637kg/PS
ヴィッツ
1.8L/212PS|FF/6MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.838kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.60kg/PSから6.07kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、トヨタの2人乗りクーペ「DB22型 スープラ」、アウディの5人乗りセダン「F2DLZF型 A6 セダン」、アウディの5人乗りセダン「F2DLZS型 A7 スポーツバック」、トヨタの5人乗りハッチバック「NSP131型 ヴィッツ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

F2DLZF型 A6 アバント [55TFSI quattro Debut-pack]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.838kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.81
平均ピストンスピード 15.4m/s
トルクウェイトレシオ 37.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 28088円
排気量1Lあたり馬力 113.6PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.03kgm/L
1気筒あたりの馬力 56.7PS
1気筒あたりのトルク 8.5kgm
パワーバンド比率 78.6%
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは37.8kg/kgm(1930kg/51.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9550000円、最高出力が340馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は28088円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は187255円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は113.6PS/L、トルクは17.03kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.7馬力、トルクは8.5kgmとなり、このエンジンが340馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.4m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.0mmであるDLZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6740回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.81になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.73m
期待される荷室の幅 1.49m
対角線の長さ 2.28m
期待される荷室の面積 2.58m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.73m(対角線では2.28m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 12.3km/L
燃料タンク容量 73L
航続距離(カタログ燃費) 897.9km
航続距離(80%燃費) 715.4km
満タンプライス 11680円
1万円でどこまで行ける? 768.8km
車両価格/航続距離 10636円/km

JC08モード燃費が12.3km/Lですので、燃料タンクの容量が73リットルですと航続可能距離は897.9kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.1km/L)とすると810.3km、80%(9.8km/L)だと715.4km、70%(8.6km/L)では627.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン73リットルの給油で11680円、上で計算した航続距離を踏まえると897.9km(80%燃費時715.4km)を走行するのに11680円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば768.8km(往復なら片道384.4km)、カタログ値の80%なら615.0km(片道307.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で897.9kmの距離を移動できるF2DLZF型 A6 アバント [55TFSI quattro Debut-pack]という乗り物を、955.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「10636円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5200-6400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6900rpm|タイヤサイズ 255/40R20|タイヤ直径 71.2cm|円周長 223.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.187 14.05 - - 66km/h 10470rpm 2013.4kgm
2速 2.190 9.658 0.687 1-2/4740rpm 96km/h 7200rpm 1383.6kgm
3速 1.517 6.690 0.693 2-3/4780rpm 138km/h 4980rpm 958.4kgm
4速 1.057 4.661 0.697 3-4/4810rpm 199km/h 3470rpm 667.8kgm
5速 0.738 3.255 0.698 4-5/4820rpm 285km/h 2420rpm 466.2kgm
6速 0.507 2.236 0.687 5-6/4740rpm 414km/h 1670rpm 320.3kgm
7速 0.385 1.698 0.759 6-7/5240rpm 545km/h 1260rpm 243.2kgm
Final 4.410 レシオカバレッジ(変速比幅)8.278

ギヤの繋がりイメージ
F2DLZF型A6 アバント7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1370-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.410)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(51.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.410)÷タイヤの有効半径(0.356m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの545km(6400rpmでは505.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ61km/h-
2速ギヤ89km/h4400rpm
3速ギヤ128km/h4440rpm
4速ギヤ184km/h4460rpm
5速ギヤ264km/h4470rpm
6速ギヤ384km/h4400rpm
7速ギヤ506km/h4860rpm

F2DLZF型A6 アバントに搭載されたDLZ型2994ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6400rpmまで引っ張ると61km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6400rpmから4400rpmまで落ち、そこから6400rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+28km/h)になります。

3速ギヤでは4440rpmまで落ちて6400rpmで128km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは4460rpmまで落ちて6400rpmで184km/h(+56km/h)に、5速ギヤでは4470rpmまで落ちて6400rpmで264km/h(+80km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4400rpmまで落ちて6400rpmで384km/h(+120km/h)に、7速ギヤでは4860rpmまで落ちて6400rpmで506km/h(+122km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1370-4500回転で最大トルク51.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば37.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.676kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2013.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1930kg)を1速ギヤの最大駆動力(2013.4kgm)で割ってみると0.96kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6400回転でのトルク(38.1kgm)からTWRを算出すると1.28kg/kgmとなり、1370-6400回転の回転域では0.96-1.28kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4190 6280 8380 10470 12570 14660 18850
2速 2880 4320 5760 7200 8630 10070 12950
3速 1990 2990 3990 4980 5980 6980 8970
4速 1390 2080 2780 3470 4170 4860 6250
5速 970 1450 1940 2420 2910 3390 4360
6速 670 1000 1330 1670 2000 2330 3000
7速 510 760 1010 1260 1520 1770 2280
※赤い数字は暫定レブリミット(6900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.385)を選択して時速100kmにて走行すると1270回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは760回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは890回転、一般的な高速道路の80km/hでは1010回転、100km/hでは1270回転、制限速度が120km/hになると1520回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2280回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 38 48 57 67 76
2速 14 28 42 56 69 83 97 111
3速 20 40 60 80 100 120 140 161
4速 29 58 86 115 144 173 202 230
5速 41 82 124 165 206 247 289 330
6速 60 120 180 240 300 360 420 480
7速 79 158 237 316 395 474 553 632

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/40R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/40R20 | 直径 712mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
35
扁平
235/35R20
37.8km/h
直径673mm
径差-39mm
245/35R20
38.2km/h
直径680mm
径差-32mm
255/35R20
38.6km/h
直径687mm
径差-25mm
265/35R20
39.0km/h
直径694mm
径差-18mm
275/35R20
39.4km/h
直径701mm
径差-11mm
0%
40
扁平
235/40R20
39.1km/h
直径696mm
径差-16mm
245/40R20
39.6km/h
直径704mm
径差-8mm
255/40R20
40.0km/h
712mm
0mm
265/40R20
40.4km/h
直径720mm
径差+8mm
275/40R20
40.9km/h
直径728mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
235/45R20
40.4km/h
直径720mm
径差+8mm
245/45R20
41.0km/h
直径729mm
径差+17mm
255/45R20
41.5km/h
直径738mm
径差+26mm
265/45R20
42.0km/h
直径747mm
径差+35mm
275/45R20
42.5km/h
直径756mm
径差+44mm
+10%
50
扁平
235/50R20
41.7km/h
直径743mm
径差+31mm
245/50R20
42.3km/h
直径753mm
径差+41mm
255/50R20
42.9km/h
直径763mm
径差+51mm
265/50R20
43.4km/h
直径773mm
径差+61mm
275/50R20
44.0km/h
直径783mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/40R20 、245/35R20、245/40R20 、255/35R20 、265/35R20 、275/35R20あたりのタイヤがおすすめです。

255/40R20のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/40R20の適応サイズと性能の変化 [F2DLZF型A6 アバント編]のページをご覧ください。

255/40R20のタイヤ銘柄と通販価格


F2DLZF型A6 アバント[3.0Lターボ 4WD/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.676kg/ps61.03
1速ギヤ加速性能0.96kg/kgm64.09
1L換算馬力113.6ps/L55.32
1L換算トルク17.03kgm/L55.74
WB/TR比1.8146.04
ワイド&ロー指数0.78856.39
前面の面積2.799m²44.19
最低地上高160mm46.93
スポーツ性能部門の得点429.73

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費12.3km/L42.66
年間維持費344670円48.10
100kmh回転数1270rpm67.75
航続距離897.9km61.78
車の大きさ13.856m³60.77
室内の広さ(仮) 2.513m³41.09
最小回転半径5.7m38.72
馬力単価28088円40.02
ユーティリティ部門の得点400.89

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した F2DLZF型A6 アバント[3.0Lターボ 4WD/7AT] の総合得点は 830.62 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したF2DLZF型A6 アバント(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「3000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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