アウディ A4の性能まとめ [8EASNF型|3.0L/220PS|4WD/5AT|2004年] 3.0-Quattro S-Line


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2012/01/06|更新:2019/09/26

アウディの4ドア・5人乗りセダン、8EASNF型の3代目A4は2001/05から生産が開始され、2008/03に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2976cc(220PS/30.6kgm)のASN型エンジンを搭載する[3.0-Quattro S-Line|2004/07モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4555mm×全幅1770mm×全高1410mm、排気量は2976ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4555mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

8EASNF型 A4 [2976cc/220PS 4WD/5AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目A4の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.2L-NA
4WD/6MT
999.0万円
8EBNSF型
[BaseGrade]
(2008/01)
420PS
43.8kgm
7.4km/L
4.2L-NA
4WD/6MT
1017.0万円
8EBNSF型
[BaseGrade]
(2008/01)
420PS
43.8kgm
7.0km/L
1.8L-TB
4WD/5AT
468.0万円
8EAMBF型
[1.8T-Quattro]
(2004/08)
170PS
22.9kgm
9.7km/L
1.8L-TB
4WD/5AT
450.0万円
8EAMBF型
[1.8T-Quattro]
(2004/08)
170PS
22.9kgm
9.7km/L
2.0L-NA
FF/CVT
397.0万円
8EALT型
[2.0-Attraction]
(2007/10)
130PS
19.9kgm
10.8km/L
3代目A4の車両型式・グレード一覧【全19車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AUDI
車名&
グレード
A4
3.0-Quattro S-Line
その他 B6/B7 クワトロ Sライン スポーツ
お値段 6110000円
車両型式 GH-8EASNF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5AT(5段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4555×幅1770×高1410mm
軸距&
輪距
2645mm
前1510mm/後1505mm
最小半径 5.2m
タイヤ 前輪:235/45R17
後輪:235/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1660kg
エンジン諸元
原動機型式 ASN
気筒配列 V型6気筒
排気量2976cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 220PS[162kW]/6300rpm
最大トルク 30.6kgm[300Nm]/3200rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 8.2km/L(19.3mpg)
100km燃費 12.2L/100km
ASN型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(22800円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/07モデルのA4を16年落ちの中古で67.2万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    A4の2004/07モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である61.1万円に諸経費として6.1万円を足した67.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2004年式を16年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年経過で増税 58600
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年-17年経過で増税 22800円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.0km/L×160円/L 228570円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 432890円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額28000円×12ヶ月 336000円
ローン返済中の年間維持費 768890円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 76440円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 228570円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 432890円
名目 金額
車のローン額(1年分) 336000円
ローン返済中の年間維持費 768890円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
76440円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年経過で増税」で税額は58600円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は22800円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額76,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると36,074円(完済前は64,074円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

A4の中古車をGoo-netで検索!


●A4の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、A4の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 41000円
ガソリン税(暫定) 35860円
石油税 4000円
消費税(10%) 20780円
合計納税額 101640円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.0km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1428.6Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計41000円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで35860円、石油税が2.8円/Lで4000円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては20780円となり、これらを合計した税額は101640円、1年間に燃料代として支払う228570円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58600円、自動車重量税が年換算で22800円ですから、合計183040円がA4に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 68570円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
237790円
[-195100円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 114290円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
291470円
[-141420円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 160000円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
347220円
[-85670円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて195100円安い237790円に、5000km走行では141420円安い291470円に、7000km走行では85670円安い347220円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km200円4400円5.2万円
20km390円8600円10.1万円
30km590円13000円15.3万円
50km980円21600円25.5万円
100km1950円42900円50.7万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を8.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは19.51円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は200円/日となり、20km走行なら390円/日、30km走行なら590円/日、50km走行なら980円/日、100km走行なら1950円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は13000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は15.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

ASN型エンジン簡易性能曲線図
ASN型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3200回転時の馬力 137PS
6300回転時の馬力 220PS
各回転域でのトルク
3200回転時のトルク 30.6kgm
6300回転時のトルク 25.0kgm
ASN型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているASN型2976cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6300回転時に最高出力220馬力を、3200回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3200rpmから最高出力が発生する6300rpmまで」の3100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は49.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.545kg/PS(1660kg/220PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.545kg/PS
車体+1人7.80kg/PS
車体+5人8.80kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.82kg/PS
車体+70kg7.86kg/PS
車体+80kg7.91kg/PS
車体+90kg7.95kg/PS
車体+100kg8.00kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.80kg/PS(1715kg/220PS)となり、数値としては0.25kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.80kg/PS(1935kg/220PS)となり、1.26kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

A4のライバル候補車たち

7.612kg/PS
A7 スポーツバック
2.0L/245PS|4WD/7AT
7.653kg/PS
A6 アバント
2.0L/245PS|4WD/7AT
7.809kg/PS
LS
3.5L/299PS|4WD/CVT
7.575kg/PS
LS
3.5L/299PS|FR/CVT
7.720kg/PS
シビック
1.5L/182PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.795kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.56kg/PSから8.03kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りワゴン「F2DKNF型 A6 アバント」、アウディの5人乗りセダン「F2DKNS型 A7 スポーツバック」、レクサスの5人乗りセダン「GVF50型 LS」、レクサスの5人乗りセダン「GVF55型 LS」、ホンダの5人乗りセダン「FC1型 シビック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

8EASNF型 A4 [3.0-Quattro S-Line]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.795kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.75
平均ピストンスピード 19.5m/s
トルクウェイトレシオ 54.2kg/kgm
1馬力あたりのお値段 27773円
排気量1Lあたり馬力 73.9PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.28kgm/L
1気筒あたりの馬力 36.7PS
1気筒あたりのトルク 5.1kgm
パワーバンド比率 49.2%
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは54.2kg/kgm(1660kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6110000円、最高出力が220馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27773円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は199673円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.9PS/L、トルクは10.28kgm/L、1気筒あたりの馬力は36.7馬力、トルクは5.1kgmとなり、このエンジンが220馬力を6300回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるASN型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.75になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.59m
期待される荷室の幅 1.37m
対角線の長さ 2.10m
期待される荷室の面積 2.18m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.59m(対角線では2.10m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 8.2km/L
燃料タンク容量 63L
航続距離(カタログ燃費) 516.6km
航続距離(80%燃費) 415.8km
満タンプライス 10080円
1万円でどこまで行ける? 512.5km
車両価格/航続距離 11827円/km

10・15モード燃費が8.2km/Lですので、燃料タンクの容量が63リットルですと航続可能距離は516.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.4km/L)とすると466.2km、80%(6.6km/L)だと415.8km、70%(5.7km/L)では359.1kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン63リットルの給油で10080円、上で計算した航続距離を踏まえると516.6km(80%燃費時415.8km)を走行するのに10080円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば512.5km(往復なら片道256.2km)、カタログ値の80%なら410.0km(片道205.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で516.6kmの距離を移動できる8EASNF型 A4 [3.0-Quattro S-Line]という乗り物を、611.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「11827円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6300rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6800回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6800rpm|タイヤサイズ 235/45R17|タイヤ直径 64.3cm|円周長 202.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6800rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.664 11.32 73km/h 9340rpm 1077.6kgm
2速 1.998 6.174 0.545 1-2/3710rpm 133km/h 5090rpm 587.6kgm
3速 1.406 4.345 0.704 2-3/4790rpm 190km/h 3580rpm 413.5kgm
4速 1.000 3.090 0.711 3-4/4830rpm 267km/h 2550rpm 294.1kgm
5速 0.742 2.293 0.742 4-5/5050rpm 359km/h 1890rpm 218.2kgm
Final 3.090 レシオカバレッジ(変速比幅)4.938

ギヤの繋がりイメージ
8EASNF型A45AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3200rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.090)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.090)÷タイヤの有効半径(0.3215m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの359km(6300rpmでは333.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6300rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6300rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ67km/h
2速ギヤ124km/h3430rpm
3速ギヤ176km/h4440rpm
4速ギヤ247km/h4480rpm
5速ギヤ333km/h4670rpm

8EASNF型A4に搭載されたASN型2976ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6300rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6300rpmまで引っ張ると67km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6300rpmから3430rpmまで落ち、そこから6300rpmまで加速を続けると速度は124km/h(+57km/h)になります。

3速ギヤでは4440rpmまで落ちて6300rpmで176km/h(+52km/h)に、4速ギヤでは4480rpmまで落ちて6300rpmで247km/h(+71km/h)に、5速ギヤでは4670rpmまで落ちて6300rpmで333km/h(+86km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3200回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば54.2kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.545kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1077.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1660kg)を1速ギヤの最大駆動力(1077.6kgm)で割ってみると1.54kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6300回転でのトルク(25.0kgm)からTWRを算出すると1.89kg/kgmとなり、3200-6300回転の回転域では1.54-1.89kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3740 5600 7470 9340 11210 13080 16810
2速 2040 3060 4080 5090 6110 7130 9170
3速 1430 2150 2870 3580 4300 5020 6450
4速 1020 1530 2040 2550 3060 3570 4590
5速 760 1140 1510 1890 2270 2650 3410
※赤い数字は暫定レブリミット(6800rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.742)を選択して時速100kmにて走行すると1890回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1140回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1320回転、一般的な高速道路の80km/hでは1510回転、100km/hでは1890回転、制限速度が120km/hになると2270回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3410回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 21 32 43 54 64 75 86
2速 20 39 59 79 98 118 137 157
3速 28 56 84 112 139 167 195 223
4速 39 78 118 157 196 235 275 314
5速 53 106 159 211 264 317 370 423

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6800回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/45R17 | 直径 643mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
40
扁平
215/40R17
37.6km/h
直径604mm
径差-39mm
225/40R17
38.1km/h
直径612mm
径差-31mm
235/40R17
38.6km/h
直径620mm
径差-23mm
245/40R17
39.1km/h
直径628mm
径差-15mm
255/40R17
39.6km/h
直径636mm
径差-7mm
0%
45
扁平
215/45R17
38.9km/h
直径626mm
径差-17mm
225/45R17
39.5km/h
直径635mm
径差-8mm
235/45R17
40.0km/h
643mm
0mm
245/45R17
40.6km/h
直径653mm
径差+10mm
255/45R17
41.2km/h
直径662mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
215/50R17
40.2km/h
直径647mm
径差+4mm
225/50R17
40.9km/h
直径657mm
径差+14mm
235/50R17
41.5km/h
直径667mm
径差+24mm
245/50R17
42.1km/h
直径677mm
径差+34mm
255/50R17
42.7km/h
直径687mm
径差+44mm
+10%
55
扁平
215/55R17
41.6km/h
直径669mm
径差+26mm
225/55R17
42.3km/h
直径680mm
径差+37mm
235/55R17
43.0km/h
直径691mm
径差+48mm
245/55R17
43.7km/h
直径702mm
径差+59mm
255/55R17
44.4km/h
直径713mm
径差+70mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/45R17 、225/40R17、225/45R17 、235/40R17 、245/40R17 、255/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

235/45R17のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/45R17の適応サイズと性能の変化 [8EASNF型A4編]のページをご覧ください。

235/45R17のタイヤ銘柄と通販価格


8EASNF型A4[3.0L-NA 4WD/5AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.545kg/ps55.68
1速ギヤ加速性能1.54kg/kgm50.99
1L換算馬力73.9ps/L50.45
1L換算トルク10.28kgm/L59.75
WB/TR比1.7552.29
ワイド&ロー指数0.79755.76
前面の面積2.496m²52.26
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点420.56

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費8.2km/L39.58
年間維持費432890円39.77
100kmh回転数1890rpm58.95
航続距離516.6km38.16
車の大きさ11.368m³50.27
室内の広さ(仮) 2.061m³36.32
最小回転半径5.2m49.36
馬力単価27773円40.45
ユーティリティ部門の得点352.86

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 8EASNF型A4[3.0L-NA 4WD/5AT] の総合得点は 773.42 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した8EASNF型A4(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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