アウディ A3 スポーツバックの性能まとめ [8VCZPF型|2.0L/190PS|4WD/7AT|2017年] 2.0TFSI quattro


画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2017/03/12|更新:2019/09/26

アウディの5ドア・5人乗りハッチバック、8VCZPF型の3代目A3 スポーツバックは2013/09から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1984cc(190PS/32.6kgm)のCZP型エンジンを搭載する[2.0TFSI quattro|2017/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4325mm×全幅1785mm×全高1465mm、排気量は1984ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4325mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

8VCZPF型 A3 スポーツバック [1984cc/190PS 4WD/7AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目A3 スポーツバックの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.4L-TB
FF/7AT
325.0万円
8VCXSL型
[1.4TFSI]
(2014/01)
122PS
20.4kgm
19.5km/L
1.4L-TB
FF/7AT
347.0万円
8VCPT型
[1.4TFSI CoD]
(2013/11)
140PS
25.5kgm
20.0km/L
2.0L-TB
4WD/6AT
561.0万円
8VCJXL型
[BaseGrade]
(2014/01)
280PS
38.8kgm
14.4km/L
2.5L-TB
4WD/7AT
756.0万円
8VCZGF型
[BaseGrade]
(2015/10)
367PS
47.4kgm
13.1km/L
1.4L-TB
FF/7AT
364.0万円
8VCPTL型
[1.4TFSI CoD]
(2014/01)
140PS
25.5kgm
20.0km/L
3代目A3 スポーツバックの車両型式・グレード一覧【全15車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーAUDI
車名&
グレード
A3 スポーツバック
2.0TFSI quattro
その他Sportback クワトロ 4.166(1-4-5-B)/3.125(2-3-6-7)
お値段3990000円
車両型式ABA-8VCZPF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7AT(7段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法長4325×幅1785×高1465mm
軸距&
輪距
2635mm
前1530mm/後1500mm
最小半径5.1m
最低高145mm
タイヤ前輪:205/55R16
後輪:205/55R16
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1460kg
エンジン諸元
原動機型式CZP
気筒配列直列4気筒
排気量1984cc
圧縮比11.6
吸気方式ターボ
最高出力190PS[140kW]/4180-6000rpm
最大トルク32.6kgm[320Nm]/1500-4180rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費16.0km/L(37.6mpg)
100km燃費6.2L/100km
CZP型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、A3 スポーツバックの新車を458.9万円(諸費用として59.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2000cc以下13年未満39500円
自動車重量税(1年分)1.5トン以下13年未満12300
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷14.9×160円/L107380円
オイル交換(5000km毎)1回5500円×2回11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本12000円×4本÷3年16000円
任意保険料(月額5500円)月額5500円×12ヶ月66000円
ローン完済後の年間維持費266100円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額76480円×12ヶ月917760円
ローン返済中の年間維持費1183860円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度55440円
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)107380円
オイル交換(5000km毎)11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)16000円
任意保険料(月額5500円)66000円
ローン完済後の年間維持費266100円
名目金額
車のローン額(1年分)917760円
ローン返済中の年間維持費1183860円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から2年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は39500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると22,175円(完済前は98,655円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

A3 スポーツバックの中古車をGoo-netで検索!


●A3 スポーツバックの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、A3 スポーツバックの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)19260円
ガソリン税(暫定)16840円
石油税1880円
消費税(10%)9760円
合計納税額47740円

例として年間走行距離を10000km、燃費を14.9km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は671.1Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計19260円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで16840円、石油税が2.8円/Lで1880円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては9760円となり、これらを合計した税額は47740円、1年間に燃料代として支払う107380円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39500円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計99540円がA3 スポーツバックに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)32210円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)4800円
任意保険料(月額4400円)52800円
合計
[差額]
161030円
[-105070円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)53690円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)8000円
任意保険料(月額4680円)56160円
合計
[差額]
189070円
[-77030円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)75170円
オイル交換(年1回)7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年)11200円
任意保険料(月額4950円)59400円
合計
[差額]
219190円
[-46910円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて105070円安い161030円に、5000km走行では77030円安い189070円に、7000km走行では46910円安い219190円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km100円2200円2.6万円
20km200円4400円5.2万円
30km300円6600円7.8万円
50km500円11000円13.0万円
100km1000円22000円26.0万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を16.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは10.00円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は100円/日となり、20km走行なら200円/日、30km走行なら300円/日、50km走行なら500円/日、100km走行なら1000円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は6600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は7.8万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

CZP型エンジン簡易性能曲線図
CZP型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1500回転時の馬力68PS
4180回転時の馬力190PS
4180回転時の馬力190PS
6000回転時の馬力190PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク32.6kgm
4180回転時のトルク32.6kgm
4180回転時のトルク32.6kgm
6000回転時のトルク22.7kgm
CZP型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているCZP型1984cc、直列4気筒のターボエンジンは4180-6000回転時に最高出力190馬力を、1500-4180回転時に最大トルク32.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は75.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.68kg/PS(1460kg/190PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.68kg/PS
車体+1人7.97kg/PS
車体+5人9.13kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.00kg/PS
車体+70kg8.05kg/PS
車体+80kg8.11kg/PS
車体+90kg8.16kg/PS
車体+100kg8.21kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.97kg/PS(1515kg/190PS)となり、数値としては0.29kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.13kg/PS(1735kg/190PS)となり、1.45kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

A3 スポーツバックのライバル候補車たち

8.18kg/PS
ヴェゼル
1.5L/173PS|FF/CVT
7.81kg/PS
LS
3.5L/299PS|4WD/CVT
7.83kg/PS
シビック
1.5L/173PS|FF/CVT
8.14kg/PS
レンジローバー ヴェラール
2.0L/250PS|4WD/8AT
7.73kg/PS
ハリアー
2.0L/231PS|4WD/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.97kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.73kg/PSから8.21kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りSUV「RU1型 ヴェゼル」、レクサスの5人乗りセダン「GVF55型 LS」、ホンダの5人乗りセダン「FC1型 シビック」、ランドローバーの5人乗りSUV「LY2XCB型 レンジローバー ヴェラール」、トヨタの5人乗りSUV「ASU65W型 ハリアー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

8VCZPF型 A3 スポーツバック [2.0TFSI quattro]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.97kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.74
平均ピストンスピード12.9m/s
トルクウェイトレシオ44.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段21000円
排気量1Lあたり馬力95.8PS/L
排気量1Lあたりトルク16.43kgm/L
1気筒あたりの馬力47.5PS
1気筒あたりのトルク8.2kgm
パワーバンド比率75.0%
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは44.8kg/kgm(1460kg/32.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3990000円、最高出力が190馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21000円、逆に1万円あたりでは0.48馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は122393円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は95.8PS/L、トルクは16.43kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.5馬力、トルクは8.2kgmとなり、このエンジンが190馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.9m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるCZP型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.74になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.51m
期待される荷室の幅1.39m
対角線の長さ2.05m
期待される荷室の面積2.10m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.51m(対角線では2.05m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費16.0km/L
燃料タンク容量55L
航続距離(カタログ燃費)880.0km
航続距離(80%燃費)704.0km
満タンプライス8800円
1万円でどこまで行ける?1000.0km
車両価格/航続距離4534円/km

JC08モード燃費が16.0km/Lですので、燃料タンクの容量が55リットルですと航続可能距離は880.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.4km/L)とすると792.0km、80%(12.8km/L)だと704.0km、70%(11.2km/L)では616.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン55リットルの給油で8800円、上で計算した航続距離を踏まえると880.0km(80%燃費時704.0km)を走行するのに8800円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1000.0km(往復なら片道500.0km)、カタログ値の80%なら800.0km(片道400.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で880.0kmの距離を移動できる8VCZPF型 A3 スポーツバック [2.0TFSI quattro]という乗り物を、399.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4534円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4180-6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 205/55R16|タイヤ直径 63.2cm|円周長 198.5cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.40014.16--55km/h11890rpm1461.3kgm
2速2.0638.5940.6071-2/3950rpm90km/h7220rpm886.6kgm
3速1.3255.5200.6422-3/4170rpm140km/h4630rpm569.5kgm
4速0.9243.8490.6973-4/4530rpm201km/h3230rpm397.1kgm
5速0.7042.9330.7624-5/4950rpm264km/h2460rpm302.6kgm
6速0.5662.3580.8045-6/5230rpm328km/h1980rpm243.3kgm
7速0.4761.9830.8416-7/5470rpm390km/h1670rpm204.6kgm
Final4.166レシオカバレッジ(変速比幅)7.143

ギヤの繋がりイメージ
8VCZPF型A3 スポーツバック7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-4180rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.166)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(32.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.166)÷タイヤの有効半径(0.316m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの390km(6000rpmでは360.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ50km/h-
2速ギヤ83km/h3640rpm
3速ギヤ129km/h3850rpm
4速ギヤ186km/h4180rpm
5速ギヤ244km/h4570rpm
6速ギヤ303km/h4820rpm
7速ギヤ360km/h5050rpm

8VCZPF型A3 スポーツバックに搭載されたCZP型1984ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると50km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3640rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は83km/h(+33km/h)になります。

3速ギヤでは3850rpmまで落ちて6000rpmで129km/h(+46km/h)に、4速ギヤでは4180rpmまで落ちて6000rpmで186km/h(+57km/h)に、5速ギヤでは4570rpmまで落ちて6000rpmで244km/h(+58km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4820rpmまで落ちて6000rpmで303km/h(+59km/h)に、7速ギヤでは5050rpmまで落ちて6000rpmで360km/h(+57km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-4180回転で最大トルク32.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば44.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.68kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1461.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1460kg)を1速ギヤの最大駆動力(1461.3kgm)で割ってみると1.00kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(22.7kgm)からTWRを算出すると1.43kg/kgmとなり、1500-6000回転の回転域では1.00-1.43kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速47607140951011890142701665021410
2速289043305770722086601010012990
3速1850278037104630556064908340
4速1290194025903230388045205820
5速990148019702460296034504430
6速790119015801980238027703560
7速670100013301670200023303000
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.476)を選択して時速100kmにて走行すると1660回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1000回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1170回転、一般的な高速道路の80km/hでは1330回転、100km/hでは1660回転、制限速度が120km/hになると2000回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3000回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速817253442505967
2速14284255698397111
3速22436586108129151173
4速316293124155186217248
5速4181122162203244284325
6速51101152202253303354404
7速60120180240300360420480

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/55R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/55R16 | 直径 632mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
50
扁平
185/50R16
37.4km/h
直径591mm
径差-41mm
195/50R16
38.0km/h
直径601mm
径差-31mm
205/50R16
38.7km/h
直径611mm
径差-21mm
215/50R16
39.3km/h
直径621mm
径差-11mm
225/50R16
39.9km/h
直径631mm
径差-1mm
0%
55
扁平
185/55R16
38.6km/h
直径610mm
径差-22mm
195/55R16
39.3km/h
直径621mm
径差-11mm
205/55R16
40.0km/h
632mm
0mm
215/55R16
40.7km/h
直径643mm
径差+11mm
225/55R16
41.4km/h
直径654mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
185/60R16
39.7km/h
直径628mm
径差-4mm
195/60R16
40.5km/h
直径640mm
径差+8mm
205/60R16
41.3km/h
直径652mm
径差+20mm
215/60R16
42.0km/h
直径664mm
径差+32mm
225/60R16
42.8km/h
直径676mm
径差+44mm
+10%
65
扁平
185/65R16
40.9km/h
直径647mm
径差+15mm
195/65R16
41.8km/h
直径660mm
径差+28mm
205/65R16
42.6km/h
直径673mm
径差+41mm
215/65R16
43.4km/h
直径686mm
径差+54mm
225/65R16
44.2km/h
直径699mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/55R16、185/60R16 、195/50R16、195/55R16 、205/50R16 、215/50R16 、225/50R16あたりのタイヤがおすすめです。

205/55R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/55R16の適応サイズと性能の変化 [8VCZPF型A3 スポーツバック編]のページをご覧ください。

205/55R16のタイヤ銘柄と通販価格


8VCZPF型A3 スポーツバック[2.0Lターボ 4WD/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.68kg/ps55.30
1速ギヤ加速性能1.00kg/kgm63.18
1L換算馬力95.8ps/L48.21
1L換算トルク16.43kgm/L53.68
WB/TR比1.7453.33
ワイド&ロー指数0.82154.07
前面の面積2.615m²49.09
最低地上高145mm53.42
スポーツ性能部門の得点430.28

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費16.0km/L48.45
年間維持費266100円55.51
100kmh回転数1660rpm62.21
航続距離880.0km60.67
車の大きさ11.310m³50.03
室内の広さ(仮) 2.051m³36.21
最小回転半径5.1m51.49
馬力単価21000円49.67
ユーティリティ部門の得点414.24

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 8VCZPF型A3 スポーツバック[2.0Lターボ 4WD/7AT] の総合得点は 844.52 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した8VCZPF型A3 スポーツバック(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「2000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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