アルファロメオ ジュリアの性能まとめ [95222型|2.2L/190PS|FR/8AT|2019年] Diesel Super


 画像はアルファロメオより引用
 http://www.alfaromeo-jp.com/

アルファロメオの4ドア・5人乗りセダン、95222型の2代目ジュリアは2017/10から生産(または販売)が開始されました。ここでは2019/04モデルにある[Diesel Super]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4645mm×全幅1865mm×全高1435mm、排気量は2142ccであることから、大雑把に分類すると2.2リットルクラス(2200cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4645mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium 4300mm超-4650mm以下 Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン-リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

95222型 ジュリア [2142cc/190PS FR/8AT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目ジュリアの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.9L-TB
FR/8AT
1132.0万円
95229型
[Quadrifoglio]
(2017/10)
510PS
61.2kgm
-
2.0L-TB
FR/8AT
587.0万円
95220型
[Veloce]
(2018/01)
280PS
40.8kgm
12.0km/L
2.0L-TB
4WD/8AT
597.0万円
95220型
[Veloce]
(2017/10)
280PS
40.8kgm
12.0km/L
2.0L-TB
FR/8AT
446.0万円
95220型
[BaseGrade]
(2017/10)
200PS
33.7kgm
13.6km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ALFA_ROMEO
車名&
グレード
ジュリア
Diesel Super
その他 -
お値段 5560000円
車両型式 3DA-95222
駆動&
変速機
FR(RWD,2WD,後輪駆動)&
8AT(8速AT,8段AT)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4645×幅1865×高1435mm
軸距&
輪距
2820mm
前1555mm/後1625mm
最小半径 5.4m
タイヤ 前225/45R18 後255/40R18
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ベンチレーテッドディスク
車両重量 1600kg
エンジン諸元
原動機型式 46335975
気筒配列 直列4気筒
排気量 2142cc
圧縮比 15.5
吸気方式 ターボ
最高出力 190PS(140kW 187HP)/3500rpm
最大トルク 45.9kgm(450Nm)/1750rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
WLTC燃費 17.2km/L (40.5mpg)
100km燃費 5.8L/100km
※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
46335975型エンジンの諸元と性能まとめ
※直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ジュリアの新車を639.4万円(諸費用として83.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 11年未満 45000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷17.2km/L×130円/L 75580円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本18000円×4本÷3年 24000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 258900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額106570円×12ヶ月 1278840円
ローン返済中の年間維持費 1537740円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると21,575円(完済前は128,145円)になります。口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km80円1800円2.1万円
20km150円3300円3.9万円
30km230円5100円6.0万円
50km380円8400円9.9万円
100km760円16700円19.8万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を130円、燃費を17.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.56円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は80円/日となり、20km走行なら150円/日、30km走行なら230円/日、50km走行なら380円/日、100km走行なら760円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は1800円/月、20kmなら440kmで3300円/月、30kmなら660kmで5100円/月、50kmなら1100kmで8400円/月、100kmなら2200kmで16700円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は2.1万円/年、20kmなら5200kmで3.9万円/年、30kmなら7800kmで6.0万円/年、50kmなら13000kmで9.9万円/年、100kmなら26000kmで19.8万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
新車の小型&普通車2500cc以下のターボ/SC輸入車編セダン限定


カタログスペックから見えてくる要素

46335975型エンジン簡易性能曲線図
46335975型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 112PS
3500回転時の馬力 190PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 45.9kgm
3500回転時のトルク 38.9kgm
46335975型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載している46335975型2142cc、直列4気筒のターボエンジンは3500回転時に最高出力190馬力を、1750回転時に最大トルク45.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する3500rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.42kg/PS(1600kg/190PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.42kg/PS
車体+1人8.71kg/PS
車体+5人9.87kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.74kg/PS
車体+70kg8.79kg/PS
車体+80kg8.84kg/PS
車体+90kg8.89kg/PS
車体+100kg8.95kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.71kg/PS(1655kg/190PS)となり、数値としては0.29kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.87kg/PS(1875kg/190PS)となり、1.45kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.77
平均ピストンスピード 11.6m/s
トルクウェイトレシオ 34.9kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29263円
排気量1Lあたり馬力 88.7PS/L
排気量1Lあたりトルク 21.43kgm/L
1気筒あたりの馬力 47.5PS
1気筒あたりのトルク 11.5kgm
パワーバンド比率 50.0%
各種ランキング
セダンのP/Wレシオ
2.0~2.5L以下のP/Wレシオ(ターボ)

トルクウェイトレシオは34.9kg/kgm(1600kg/45.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5560000円、最高出力が190馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29263円、逆に1万円あたりでは0.34馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は121133円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は88.7PS/L、トルクは21.43kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.5馬力、トルクは11.5kgmとなり、このエンジンが190馬力を3500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.77になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、ジュリアの車両重量1600kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1655kgと、5名フル乗車時の1875kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1655kg
5名乗車
1875kg
40km/h102kJ116kJ+14kJ
60km/h230kJ260kJ+30kJ
80km/h409kJ463kJ+54kJ
100km/h639kJ723kJ+84kJ
120km/h919kJ1042kJ+123kJ
140km/h1251kJ1418kJ+167kJ
180km/h2069kJ2344kJ+275kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは102kJ、5名乗車では116kJとなり、その差は14kJ、倍率にすれば1.1倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも409kJ、5名乗車では54kJ増加して463kJにもなり、重量から見れば1.1倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で2069kJ、5名乗車では275kJ増加して2344kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.3倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを639000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量639kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg166km/h231kJ-408kJ
800kg144km/h309kJ-330kJ
1000kg129km/h386kJ-253kJ
1655kg100km/h639kJ-
2000kg91km/h772kJ+133kJ
2500kg81km/h965kJ+326kJ
3000kg74km/h1157kJ+518kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1655kgを基準として、600kg、800kg、1000kg、2000kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が166km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が74km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.63m
期待される荷室の幅 1.47m
対角線の長さ 2.19m
期待される荷室の面積 2.40m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.63m(対角線では2.19m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 17.2km/L
燃料タンク容量 58L
航続距離(カタログ燃費) 997.6km
航続距離(80%燃費) 800.4km
満タンプライス 7540円
1万円でどこまで行ける? 1323.1km
車両価格/航続距離 5573円/km

WLTCモード燃費が17.2km/Lですので、燃料タンクの容量が58リットルですと航続可能距離は997.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(15.5km/L)とすると899.0km、80%(13.8km/L)だと800.4km、70%(12.0km/L)では696.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)58リットルの給油で7540円、上で計算した航続距離を踏まえると997.6km(80%燃費時800.4km)を走行するのに7540円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1323.1km(往復なら片道661.5km)、カタログ値の80%なら1058.5km(片道529.2km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で997.6kmの距離を移動できる95222型 ジュリア [Diesel Super]という乗り物を、556.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5573円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4000rpm|タイヤサイズ 255/40R18|タイヤ直径 66.1cm|円周長 207.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.000 13.10 - - 38.1kmh 10510rpm 1819.3kgm
2速 3.200 8.384 0.640 1-2/2560rpm 59.5kmh 6730rpm 1164.4kgm
3速 2.143 5.615 0.670 2-3/2680rpm 88.8kmh 4510rpm 779.8kgm
4速 1.720 4.506 0.803 3-4/3210rpm 110.6kmh 3620rpm 625.9kgm
5速 1.314 3.443 0.764 4-5/3060rpm 144.8kmh 2760rpm 478.1kgm
6速 1.000 2.620 0.761 5-6/3040rpm 190.3kmh 2100rpm 363.9kgm
7速 0.822 2.154 0.822 6-7/3290rpm 231.5kmh 1730rpm 299.1kgm
8速 0.640 1.677 0.779 7-8/3120rpm 297.3kmh 1350rpm 232.9kgm
Final 2.620 レシオカバレッジ(変速比幅)7.812
ギヤの繋がりイメージ
95222型ジュリア8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.620)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(45.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.620)÷タイヤの有効半径(0.3305m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの297.3km(3500rpmでは260.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:3500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

3500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ33km/h-
2速ギヤ52km/h2240rpm
3速ギヤ78km/h2350rpm
4速ギヤ97km/h2810rpm
5速ギヤ127km/h2670rpm
6速ギヤ166km/h2660rpm
7速ギヤ203km/h2880rpm
8速ギヤ260km/h2730rpm

95222型ジュリアに搭載された46335975型2142ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで3500rpmまで引っ張ると33km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3500rpmから2240rpmまで落ち、そこから3500rpmまで加速を続けると速度は52km/h(+19km/h)になります。

3速ギヤでは2350rpmまで落ちて3500rpmで78km/h(+26km/h)に、4速ギヤでは2810rpmまで落ちて3500rpmで97km/h(+19km/h)に、5速ギヤでは2670rpmまで落ちて3500rpmで127km/h(+30km/h)になります。

続いて6速ギヤでは2660rpmまで落ちて3500rpmで166km/h(+39km/h)に、7速ギヤでは2880rpmまで落ちて3500rpmで203km/h(+37km/h)に、8速ギヤでは2730rpmまで落ちて3500rpmで260km/h(+57km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750回転で最大トルク45.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば34.9kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.42kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1819.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1600kg)を1速ギヤの最大駆動力(1819.3kgm)で割ってみると0.88kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3500回転でのトルク(38.9kgm)からTWRを算出すると1.04kg/kgmとなり、1750-3500回転の回転域では0.88-1.04kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4200 6310 8410 10510 12610 14720 18920
2速 2690 4040 5380 6730 8070 9420 12110
3速 1800 2700 3600 4510 5410 6310 8110
4速 1450 2170 2890 3620 4340 5060 6510
5速 1110 1660 2210 2760 3320 3870 4970
6速 840 1260 1680 2100 2520 2940 3780
7速 690 1040 1380 1730 2070 2420 3110
8速 540 810 1080 1350 1610 1880 2420
※赤い数字は暫定レブリミット(4000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1350回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは810回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは940回転、一般的な高速道路の80km/hでは1080回転、100km/hでは1350回転、制限速度が120km/hになると1610回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2420回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 38 48 57 67 76
2速 15 30 45 59 74 89 104 119
3速 22 44 67 89 111 133 155 178
4速 28 55 83 111 138 166 194 221
5速 36 72 109 145 181 217 253 290
6速 48 95 143 190 238 285 333 381
7速 58 116 174 231 289 347 405 463
8速 74 149 223 297 372 446 520 595

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/40R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/40R18 | 直径 661mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
35
扁平
235/35R18
37.6km/h
直径622mm
径差-39mm
245/35R18
38.1km/h
直径629mm
径差-32mm
255/35R18
38.5km/h
直径636mm
径差-25mm
265/35R18
38.9km/h
直径643mm
径差-18mm
275/35R18
39.3km/h
直径650mm
径差-11mm
0%
40
扁平
235/40R18
39.0km/h
直径645mm
径差-16mm
245/40R18
39.5km/h
直径653mm
径差-8mm
255/40R18
40.0km/h
661mm
0mm
265/40R18
40.5km/h
直径669mm
径差+8mm
275/40R18
41.0km/h
直径677mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
235/45R18
40.5km/h
直径669mm
径差+8mm
245/45R18
41.0km/h
直径678mm
径差+17mm
255/45R18
41.6km/h
直径687mm
径差+26mm
265/45R18
42.1km/h
直径696mm
径差+35mm
275/45R18
42.7km/h
直径705mm
径差+44mm
+10%
50
扁平
235/50R18
41.9km/h
直径692mm
径差+31mm
245/50R18
42.5km/h
直径702mm
径差+41mm
255/50R18
43.1km/h
直径712mm
径差+51mm
265/50R18
43.7km/h
直径722mm
径差+61mm
275/50R18
44.3km/h
直径732mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/40R18 、245/35R18、245/40R18 、255/35R18 、265/35R18 、275/35R18あたりのタイヤがおすすめです。

255/40R18のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/40R18の適応サイズと性能の変化 [95222型ジュリア編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


95222型ジュリア[2.2Lターボ FR/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.42kg/ps53.16
1速ギヤ加速性能0.88kg/kgm66.14
1L換算馬力88.7ps/L45.47
1L換算トルク21.43kgm/L71.42
WB/TR比1.7750.21
ワイド&ロー指数0.76958.21
前面の面積2.676m²47.42
最低地上高-43.35
スポーツ性能部門の得点435.38

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費17.2km/L49.04
年間維持費258900円56.65
100kmh回転数1350rpm66.79
航続距離997.6km67.72
車の大きさ12.431m³54.78
室内の広さ(仮) 2.254m³38.41
最小回転半径5.4m45.11
馬力単価29263円38.26
ユーティリティ部門の得点416.76

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 95222型ジュリア[2.2Lターボ FR/8AT] の総合得点は 852.14 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した95222型ジュリア(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2019/03/27


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